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2025年11月10日、トヨタはタイで待望の新型ハイラックス9代目を正式発表しました。この発表と共に、日本国内での発売も明言され、2026年にいよいよ日本市場に投入されることが確定しています。日本国内で販売される本格的なピックアップトラックは、現在トヨタ・ハイラックスと三菱トライトンの2台が中心となっており、新型ハイラックスの登場により、この市場での競争が一層激化することは間違いありません。

特に注目すべきは、新型ハイラックス9代目が2.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジンを搭載し、最大トルク500Nmを発揮する点です。これにより、三菱トライトンの470Nmを上回り、パワートレイン性能で真っ向勝負を挑む形となりました。
本記事では、2026年モデルのトヨタ・ハイラックス9代目と現行の三菱トライトンを、デザイン、パフォーマンス、装備、価格など、あらゆる角度から徹底的に比較します。購入を検討されている方はもちろん、ピックアップトラックに興味がある方必見の内容です。

新型ハイラックス9代目は、8代目から大きく進化し、よりSUVライクなデザイン言語を採用しています。最大の特徴は、高い位置に配置されたヘッドライトとグリルです。従来モデルよりも重心を上げることで、力強さとリフトアップ感を強調しています。
デザインの特徴:
注目ポイント:コスト戦略とデザインの両立
新型ハイラックスはフルモデルチェンジながら、ドアパネルは8代目と共通という戦略を採用しています。これはコスト削減と価格競争力を維持するための英断ですが、サイドビューでは柔らかいラインが残り、フロント・リアの硬質な表現とのギャップが生まれています。
一方で、顔つきとリアデザインは完全刷新され、特にリアはC面(角を削いだ面)を多用したメカニカルな造形が印象的です。サイドステップをリアバンパーからサイドまで延長させる革新的なアイデアは、実用性とデザイン性を両立させた秀逸なソリューションです。

対する三菱トライトンは、縦横の直線を徹底的に強調したデザインが特徴です。
デザインの特徴:
デザインの対比まとめ:
両車を並べると、ハイラックスがスタイリッシュな「攻めの都会派」、トライトンが骨太な「ガチのオフローダー」という印象の違いが鮮明になります。現役カーデザイナーの分析でも、この対照的なデザイン哲学の違いが明確に指摘されています。


| 項目 | トヨタ・ハイラックス9代目 | 三菱トライトン |
|---|---|---|
| 全長 | 5,320mm | 5,320mm(GSR)/ 5,360mm(GLS) |
| 全幅 | 1,855mm | 1,865mm(GSR)/ 1,930mm(GLS) |
| 全高 | 1,800mm | 1,795mm(GSR)/ 1,815mm(GLS) |
| ホイールベース | 3,085mm | 3,130mm |
| 最低地上高 | 215mm(推定) | 220mm |
| 最小回転半径 | 6.4m(推定) | 6.2m |
| 荷台積載量 | 500kg | 500kg |
| 乗車定員 | 5名 | 5名 |
サイズの特徴:
ハイラックス9代目の強み:
トライトンの強み:
| 項目 | トヨタ・ハイラックス9代目 | 三菱トライトン |
|---|---|---|
| エンジン型式 | 2.8L 直列4気筒ディーゼルターボ | 2.4L 直列4気筒ディーゼルターボ 4N16 |
| 排気量 | 2,755cc | 2,442cc |
| 最高出力 | 150kW(204PS)/ 3,000-3,400rpm | 150kW(204PS)/ 3,500rpm |
| 最大トルク | 500Nm(51.0kgm)/ 1,600-2,800rpm | 470Nm(47.9kgm)/ 1,500-2,750rpm |
| トランスミッション | 6速AT | 6速AT |
| 駆動方式 | 後輪駆動 / 4WD | 2WD / 4WD |
| WLTC燃費 | 11.3km/L(予想) | 11.3km/L |
新型ハイラックス9代目の大幅進化:
新型ハイラックスは、従来の2.4Lエンジンから2.8L直列4気筒ディーゼルターボに排気量アップし、性能が劇的に向上しました。この2.8Lエンジンは、ランドクルーザー250やプラドと共通のパワートレインで、高い信頼性と耐久性を誇ります。
性能比較のポイント:
ピックアップトラックにとって、最大トルクは最も重要な性能指標です。ハイラックスの500Nmという数値は、この用途において大きなアドバンテージとなります。
実用面でのメリット:
トルクバンドも1,600-2,800rpmと1,200rpmの広範囲にわたり、日常使用からオフロードまで扱いやすい特性です。トライトンより100rpm高い回転域からトルクが立ち上がりますが、実用上の差はほとんど感じられないでしょう。
トヨタがハイラックス9代目に2.8Lディーゼルターボを採用した理由は明確です:
1. ランドクルーザーシリーズとの共通化
同じ2.8Lエンジンを採用することで、開発コスト削減、部品共通化、メンテナンス性向上を実現。ランドクルーザーで実証された信頼性と耐久性をハイラックスにも継承。
2. グローバル市場での競争力強化
海外のライバル(フォードレンジャー2.0Lターボ、いすゞD-MAX 3.0Lディーゼルなど)に対抗するためのパワーアップ。
3. トライトンへの真っ向勝負
三菱の高性能4N16エンジン(204PS/470Nm)に対し、トルクで上回ることで性能面での優位性を確保。
ハイラックス9代目:
トライトン:
4WDシステムの使い勝手:
トライトンのSuper Select 4WD-IIは、舗装路ではフルタイム4WDとして快適に走行でき、オフロードではセンターデフをロックして本格的な走破性を発揮できる、非常に使い勝手の良いシステムです。
ハイラックスのパートタイム4WDは、4WDモード時は基本的にオフロード専用となりますが、よりシンプルで故障リスクが低く、メンテナンス性に優れるというメリットがあります。

特徴:
設計思想:プロユースを意識した実用性重視
ランドクルーザーシリーズと同じく、手袋をしたままでも確実に操作できる設計思想が貫かれています。静電式タッチパネルを極力排除し、物理スイッチを大きく配置。トグルスイッチは指先だけでなく、手袋をした手の甲でも操作可能な形状です。
インテリアのデザインテーマも、エクステリアの「高い位置に横一文字」というコンセプトと連動しており、ダッシュボード上部に機能を集約した水平基調のレイアウトが特徴的です。

特徴:
設計思想:硬質で男らしい無骨さの追求
トライトンはまるで金属の塊のようなインテリアデザインが特徴です。ダッシュボード中央のセンターコンソールは、まさに鉄のインゴットがドンと置かれたような存在感。メッキパーツを効果的に使用し、工業製品としての美しさを表現しています。
ステアリングやシフトノブは標準的なサイズで、ハイラックスのような「プロユース特化」ではなく、一般ユーザーにも扱いやすい設計です。
| 項目 | ハイラックス9代目 | トライトン |
|---|---|---|
| ディスプレイサイズ | 12.3インチ(予想) | 9インチ |
| メーター | 12.3インチデジタル(予想) | 7インチTFT |
| デザインテーマ | オクタゴン・現代的 | ホライゾンタル・無骨 |
| 質感 | プレミアムSUV的 | ヘビーデューティ的 |
| スイッチ類 | 大型で操作性重視 | 標準サイズ |
| ステアリング | ランクル共通の太グリップ | 標準的な握りやすさ |
高級感と先進性ではハイラックス、無骨な実用性ではトライトンという棲み分けが明確です。

| 機能 | ハイラックス9代目 | トライトン |
|---|---|---|
| 衝突被害軽減ブレーキ | ○(Toyota Safety Sense 3.0・予想) | ○(FCM) |
| 車線逸脱警報・支援 | ○ | ○(LDW/LDP) |
| オートハイビーム | ○ | ○(AHB) |
| アダプティブクルーズコントロール | ○(全車速追従型・予想) | ○(0km/h対応) |
| ブラインドスポットモニター | ○ | ○(BSW/LCA) |
| 標識認識 | ○ | ○(TSR) |
| 後退時車両検知警報 | ○ | ○(RCTA) |
| ヒルスタートアシスト | ○ | ○(HSA) |
| ダウンヒルアシスト | ○ | ○(HDC) |
| ヨーコントロール | ○ | ○(ASTC) |
| コネクティッド機能 | ○(T-Connect・予想) | ○(MITSUBISHI CONNECT) |
三菱トライトンの大きなアドバンテージは、全グレードでACCが0km/hから対応している点です。これにより、渋滞時の停止・発進まで自動追従が可能で、長距離ドライブや高速道路での疲労を大幅に軽減します。
2025年4月の改良で、トライトンは以下の機能を標準装備化しました:
新型ハイラックスには、ランドクルーザー250/プラドと同等のToyota Safety Sense 3.0が搭載される見込みです。
期待される機能:
現行8代目ハイラックスのACCは約30km/h以上からの作動でしたが、9代目では全車速追従型に進化し、トライトンと同等の機能を持つと予想されます。
三菱トライトン(2025年モデル):
トヨタ・ハイラックス8代目(2023年モデル):
現行モデルでは、トライトンGSRがハイラックスZ GR SPORTより約109万円高い設定です。この価格差の要因は以下の通りです:
トライトンが高い理由:
ハイラックスが安い理由:
予想価格帯:
価格設定の根拠:
トヨタはドアパネル流用などのコスト削減策により、価格競争力を維持する戦略を取ると予想されます。それでも2.8Lエンジンと最新装備の追加により、ある程度の値上げは避けられないでしょう。
430万円台:ハイラックスベースグレードの独壇場
この価格帯では、フルサイズピックアップトラックとして唯一の選択肢となります。予算重視のユーザーにとってハイラックス一択です。
470万円〜490万円:激戦区
ハイラックス中級グレード vs トライトンGLS
520万円〜540万円:プレミアム対決
ハイラックス上級グレード vs トライトンGSR
✓ こんな人におすすめ:
ハイラックスの決定的な魅力:
✓ こんな人におすすめ:
トライトンの決定的な魅力:
仕事で使う(建設・造園・農業など)
→ ハイラックス:500Nmのトルクと信頼性、価格の安さ、全国のトヨタディーラー網
週末のアウトドアがメイン
→ どちらでもOK:デザインの好みで選ぶ
本格オフロード走行(林道・クロカンなど)
→ トライトン:Super Select 4WD-IIの使い勝手、220mmの最低地上高
通勤+レジャーの兼用
→ ハイラックス:都会的なデザイン、スリムなボディ(1,855mm)
長距離ドライブが多い
→ トライトン:0km/h対応ACCの快適性、長いホイールベースの安定性
トヨタは2025年11月の発表で、**ハイラックスのBEV(バッテリーEV)モデル「TRAVO-e」**をタイで公開しました。
TRAVO-e(BEV)のスペック:
BEVモデルの評価:
航続距離240km(WLTP)は、ピックアップトラックとしては物足りない数値です。これは59.2kWhという比較的小容量のバッテリーを搭載しているためで、商用利用やプロユースには向かないと言わざるを得ません。
しかし、これはあくまで初期モデルであり、今後バッテリー容量を拡大したモデルや、より高効率なパワートレインを搭載したモデルが登場する可能性は十分にあります。
トヨタの真の狙いは、FCEV(燃料電池車)モデルにあると考えられます。
FCEV展開の可能性:
トヨタは水素社会の実現に向け、商用車・トラックでのFCEV展開を重視しています。ハイラックスFCEVは、以下のメリットから非常に有望です:
三菱自動車は現時点でトライトンのBEV/PHEV化を公式発表していませんが、三菱の電動化戦略を考えると、PHEVモデルの投入が最も現実的です。
トライトンPHEVの可能性:
アウトランダーPHEVで培った技術を活かし、ピックアップトラックに最適化したPHEVシステムを搭載すれば、日常はEV走行、長距離やオフロードではエンジン併用という理想的な使い方が可能になります。
| 項目 | ハイラックス | トライトン |
|---|---|---|
| BEV | ○(TRAVO-e既発表) | ?(未発表) |
| PHEV | ? | ○(高い可能性) |
| FCEV | ○(2028年頃予想) | × |
| 電動化の本気度 | 非常に高い | 中程度 |
電動化への対応では、トヨタ・ハイラックスが一歩リードしています。特にFCEV展開を見据えた戦略は、長期的にピックアップトラック市場でのアドバンテージとなるでしょう。
三菱トライトンの勝利ポイント:
トヨタ・ハイラックス9代目の勝利ポイント:
新型ハイラックスが**2.8Lエンジン(500Nm)**を搭載したことで、パワートレイン性能ではトライトンとほぼ互角、トルクではハイラックスが上回るという構図になりました。これにより、両車の競争は新たな次元に突入します。
性能面での優劣:
総合力での優劣:
トヨタの販売力、価格優位性、ブランド力を考えると、販売台数ではハイラックスが圧倒すると予想されます。特に以下の層でハイラックスが支持されるでしょう:
一方、トライトンは以下のようなコアなファン層に支持されると予想されます:
どちらを選ぶかは、以下の優先順位で決まります:
1. 価格を最重視するなら → ハイラックス
50〜90万円の価格差は大きい。同じ500Nmクラスのトルクをより安価に入手可能。
2. 4WDシステムの使い勝手を最重視するなら → トライトン
Super Select 4WD-IIは舗装路でもオフロードでも最適なモードを選択可能。
3. ブランドとリセールバリューを最重視するなら → ハイラックス
トヨタブランドの信頼性と、3年後・5年後の高いリセールバリューは魅力。
4. デザインの好みで選ぶなら → 好み次第
都会的でスタイリッシュなハイラックス vs 無骨で硬派なトライトン
5. 電動化を見据えるなら → ハイラックス
BEV「TRAVO-e」既発表、2028年にはFCEVも予想される充実のラインナップ。
2026年、新型ハイラックス9代目の登場により、日本のピックアップトラック市場は史上最もエキサイティングな時代を迎えます。
500Nm vs 470Nmのトルク対決、2.8L vs 2.4Lの排気量対決、トヨタ vs 三菱のブランド対決、価格 vs 装備のバリュー対決——。あらゆる面で拮抗した、真の意味でのライバル対決が実現します。
どちらを選んでも、日本国内で販売される最高峰のピックアップトラックであることに変わりはありません。ぜひ両車を実際に見比べて、試乗して、あなたのライフスタイルと使用目的に最も合った一台を選んでください。
2026年のピックアップトラック市場から、目が離せません。
参考リンク:
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。