三菱自動車工業は、主力1tピックアップトラックである「トライトン」を一部改良し、2025年4月3日に日本国内で発売しました。この度の改良では、現代のドライバーのニーズに応えるべく、先進機能のアップデートやスタイリングの微調整が施され、より魅力的な一台へと進化を遂げています。
三菱 トライトン 一部改良 について
- 「トライトン」を一部改良し、2025年4月3日に日本で発売。
- 今回の改良により、さらに使いやすさと魅力が向上した。
- 改良の主な点は、アダプティブクルーズコントロール(ACC)の作動下限速度が0km/hまで拡大され、渋滞時の停止に対応したこと。
- 上位グレード「GSR」には、スタイリングバーのレスオプションが設定された。
- エントリーグレード「GLS」には、新色「インパルスブルーメタリック」が追加された。
- 価格は「GLS」が498万8500円、「GSR」が540万8700円。
三菱 新型 トライトン 一部改良について
今回の改良における最大の注目点は、アダプティブクルーズコントロール(ACC)の機能向上です。従来のACCは、設定した速度を上限として、先行車の加減速に合わせて車間距離を維持するシステムでしたが、今回の改良により、その作動下限速度が従来の制限から大幅に引き下げられ、なんと0km/h、つまり完全停止まで対応するようになりました。これにより、高速道路や一般道での走行はもちろんのこと、特に都市部などで頻繁に発生する渋滞時においても、ドライバーはアクセルやブレーキ操作から解放され、より安全かつ快適な運転が可能となります。前方車両が停止した場合、新型トライトンも自動的に追従して停止しますが、安全上の配慮から、停止状態を維持するためにはドライバー自身によるブレーキ操作が必要となります。この点は、システムの過信を防ぎ、常に運転への注意を促すための設計と言えるでしょう。
また、スタイリングにおいても、一部変更が加えられています。特に、上位グレードである「GSR」には、キャビンとカーゴスペースの一体感を強調し、よりスタイリッシュなフォルムを演出するスタイリングバーが標準装備されていますが、今回の改良では、このスタイリングバーをあえてレスオプションとして選択できるようになった点が特徴的です。これにより、よりシンプルで機能的な外観を好むユーザーや、カーゴスペースの積載性を重視するユーザーなど、幅広いニーズに対応することが可能となりました。
さらに、エントリーグレードである「GLS」には、新たなボディカラーとして「インパルスブルーメタリック」が追加されました。この鮮やかで高輝度なブルーは、トライトンの持つ力強さやダイナミックさをより一層際立たせ、スポーティーでアクティブな印象を与えます。アウトドアレジャーなど、様々なシーンでその存在感を放つことでしょう。
三菱 新型 トライトン 一部改良 スペック について
ボディサイズは全長5,320mm(5,360mm)、全幅1,865(1,930mm)mm、全高1,795mm(1,815mm) ホイールベース3,130mmとひと回り大型化するとともに水平基調で力強いスタイリングを実現。
サイズ | 新型トライトン ダブルキャブ4WD |
---|---|
全長 | 5,320mm(GSR) 5,360mm(GLS) |
全幅 | 1,865mm(GSR) 1,930mm(GLS) |
全高 | 1,795mm(GSR) 1,815mm(GLS) |
ホイールベース | 3,130mm |
乗車定員 | 5名 |
エンジンには新開発の「2.4L 直列4気筒 ディーゼルターボエンジン(4N16型)」を採用し6速MTまたはスポーツモード付き6速ATを組み合わせ、高出力仕様では新型ターボチャージャーと新燃焼システムを採用、最高出力150kW、最大トルク470Nmを発生し、優れたトルクフルな走行を可能にした。標準仕様では最高出力135kW、最大トルク430Nmと、最高出力110kW、最大トルク330Nmの2仕様のエンジンを設定、どちらもタービン容量を可変制御するVGターボチャージャーを採用している。電子制御4WDの「スーパーセレクト4WD-Ⅱ」を採用。また、走行モードの切り替える「イージーセレクト4WD」が設定されています。
スペック | 新型トライトン |
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エンジン | 2.4L 直列4気筒 ディーゼル ターボエンジン 4N16型 |
最高出力 | 150kW(204ps)/ 3,500rpm |
最大トルク | 470Nm(47.9kgm)/ 1,500-2,750rpm |
トランスミッション | 6速AT |
WLTCモード燃費 | 11.3km/L |
駆動方式 | 2WD(FF)/4WD |
三菱 新型 トライトン 一部改良 価格グレードについて
価格についても触れておきましょう。「GLS」グレードの価格は498万8500円、「GSR」グレードは540万8700円となっています。
グレード | エンジン | トランス ミッション | 駆動方式 | 価格(10%込) |
---|---|---|---|---|
GSR | 2.4L DOHC 4気筒 ターボチャージャー | 6速 スポーツ モード A/T | スーパー セレクト 4WD-II | 5,408,700円 |
GLS | 4,988,500円 |
これは、前モデルと比較すると、両グレードともにわずかな価格上昇に留まっており、改良による機能向上や装備の充実を考慮すると、非常に魅力的な価格設定と言えるでしょう。
三菱 新型 トライトン について
三菱自動車は、トライトンをグローバル戦略における重要なモデルと位置づけており、その販売地域は世界約150ヶ国に及びます。初代モデルは2006年に日本国内でも発売されましたが、2012年に一度販売を終了しています。しかし、近年、日本国内におけるピックアップトラック市場のニーズの高まりを受け、2024年にフルモデルチェンジを経て、12年ぶりに日本市場への再導入を果たしました。そして、今回の年次改良は、その再導入からわずか1年後に行われたものであり、三菱自動車の日本市場への強いコミットメントを示すものと言えるでしょう。
今回の改良における変更点を改めてまとめると、まず、前述の通り、アダプティブクルーズコントロール(ACC)の作動下限速度が0km/hまで拡大されたことが挙げられます。これにより、渋滞時の運転疲労軽減に大きく貢献することが期待されます。次に、上位グレード「GSR」において、スタイリングバーのレスオプションが設定されたことで、ユーザーの選択肢が広がり、多様なニーズに対応できるようになった点も大きな変更点です。そして、「GLS」グレードに新たなボディカラー「インパルスブルーメタリック」が追加されたことで、より個性的なスタイリングを選択できるようになったことも見逃せません。
2024年2月の日本市場再導入時にも、トライトンは大幅な進化を遂げていました。新世代のブランドデザインが採用され、力強くモダンなエクステリアデザインへと生まれ変わりました。また、搭載されるディーゼルエンジンも出力が向上し、よりパワフルな走行性能を実現しています。ボディサイズも拡大され、居住性や積載性が向上しました。さらに、先進安全システムも充実し、現代の安全基準に適合した高い安全性能を備えています。最新の快適装備も採用され、質感も大幅に向上しています。そして、三菱自動車独自の四輪制御技術である「AYC(アクティブヨーコントロール)」が、スーパーセレクト4WD-IIに新たに採用され、オンロードからオフロードまで、あらゆる路面状況において優れた走行性能を発揮します。
エクステリアは三菱最新のデザイン言語を採用。
新開発のラダーフレームを採用。
先進の安全支援システムを採用。
新開発の2.4L 直列4気筒 ディーゼルターボエンジンを採用。
新型トライトンのエクステリアデザインは、三菱自動車の新世代デザインコンセプトである「ダイナミックシールド」をフロントフェイスに採用し、力強さと安定感を表現しています。シャープなヘッドライトや立体的なグリルなど、細部にまでこだわりが感じられるデザインは、見る者に強い印象を与えます。
ボディサイズは、ダブルキャブ仕様で全長5320mm、全幅1865mm、全高1795mm(グレードや仕様により若干異なる場合があります)と、堂々とした存在感を放ちます。荷台のサイズも十分に確保されており、ビジネス用途からレジャー用途まで、幅広いニーズに対応できます。
インテリアデザインも、質感の向上に力が入れられています。水平基調のインストルメントパネルは、広々とした印象を与え、操作性にも優れています。シートの形状や素材も吟味されており、長距離運転でも疲れにくい快適な座り心地を提供します。
パワートレインには、高出力なディーゼルエンジンが搭載されています。具体的なスペックはグレードや仕様によって異なりますが、十分なトルクとパワーを発揮し、オンロードでの快適な走行性能はもちろんのこと、悪路走破性にも優れています。
トライトンの大きな魅力の一つが、その優れた走行システムです。スーパーセレクト4WD-IIシステムは、路面状況に応じて最適な駆動方式を選択できるため、オンロードでの安定した走行性能と、オフロードでの高い走破性を両立しています。
燃費性能も、ピックアップトラックとしては比較的良好な数値を実現しています。最新のディーゼルエンジンと洗練された車両設計により、経済的な走行が可能です。
安全装備も充実しており、衝突被害軽減ブレーキシステムや車線逸脱警報システム、後方車両検知警報システムなど、様々な先進安全技術が搭載されています。これにより、ドライバーと同乗者の安全をしっかりとサポートします。
編集部から一言
今回の改良によって、三菱トライトンはさらに使いやすく、魅力的なピックアップトラックへと進化しました。日常使いからビジネス、そしてアウトドアレジャーまで、幅広いシーンで活躍できる一台として、多くのユーザーから支持を集めることでしょう。日本市場におけるピックアップトラックの新たなスタンダードとなる可能性を秘めた新型トライトンに、今後も注目が集まります。
三菱 ニュースリリース
https://www.mitsubishi-motors.com/jp/newsroom/newsrelease/2025/20250403_2.html
トライトン
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/triton/index.html