マツダを代表するミドルクラスセダン/ハッチバック「マツダ3(MAZDA3)」が、2026年7月に大幅な商品改良を受け、さらに2027年1月には待望のハイパフォーマンスモデル「MAZDA SPIRIT RACING 3(MSR3)」の日本発売が予定されています。この新グレードは、マツダのモータースポーツ部門「MAZDA SPIRIT RACING(マツダスピリットレーシング)」が手掛ける市販車スペシャルモデルとして、走り好きのユーザーから大きな注目を集めています。本記事では、改良内容の全貌とMSR3の詳細スペック、価格情報について最新情報をもとに徹底解説します。
新型マツダ3の主な変更点まとめ(2026年7月改良)
2026年7月23日にマツダが正式発表した商品改良では、パワートレインの刷新を中心に、安全装備・カラーラインナップの大幅な見直しが行われました。変更点を整理すると以下のとおりです。

まず最大のトピックはパワートレインの追加と整理です。新世代の「e-SKYACTIV G 2.5(2.5Lガソリン+マイルドハイブリッド)」がラインナップに加わる一方、従来設定されていた1.8Lディーゼルターボ「SKYACTIV-D 1.8」は廃止されました。燃費面では多少のトレードオフがあるものの、パワーと質感の向上という観点でポジティブな変化として評価されています。
グレード体系も大きく整理されました。法人向けに設定されていた「15C」がカタログモデルとして正式標準設定化されたほか、「15S Black Selection」は「15S」に、「20S S Package」は「20S」にシンプルに統合。一方で「15S Leather Touring Selection」「20S Touring」「20S Retro Sports Edition」は廃止されています。さらに2025年10月の改良時点では「XD Drive Edition」新設定、2024年8月改良時には「15C」ベースグレード新設と「S Package」統合などが行われており、段階的にラインナップが整理されてきた経緯があります。
安全装備については、「緊急時車線維持支援(ELK)」「スマート・ブレーキ・サポート(SBS)」への機能拡張が実施され、対向車両衝突被害軽減機能・交差点事故回避アシスト機能・右直事故回避アシスト機能・前進時左右接近物検知機能・自動2輪対応が追加されています。また「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)」には速度標識連動機能が追加されるなど、先進安全性能は着実に進化を遂げています。
ボディカラーでは、新色「エアログレーメタリック」がe-SKYACTIV G 2.5およびe-SKYACTIV X 2.0搭載車を対象に新設定されました。

注目!MAZDA SPIRIT RACING 3(MSR3)とは何か?
「マツダ3 MAZDA SPIRIT RACING 3」は、マツダのモータースポーツ活動を担うブランド「MAZDA SPIRIT RACING」が手掛けるスペシャルグレードです。このブランドはスーパー耐久レース(ST-Qクラス)への参戦を通じて、ハンドリング性能・エアロダイナミクス・パワートレインを実戦の場で磨き上げており、その技術を市販車へフィードバックさせることを目的としています。「速さ」と「質感」を高いレベルで両立したハイパフォーマンスモデルがMSR3の存在意義であり、単なるスポーティ仕様車ではなくレース直系の技術を持つ本格派スポーツモデルとして位置づけられています。
なお同ブランドはすでに「MAZDA SPIRIT RACING ROADSTER 12R」など複数のスペシャルモデルを展開しており、MSR3もその流れを受け継ぐ市販限定スポーツモデルとして期待が高まっています。
MSR3のエンジン・パワートレイン:2.5Lガソリンターボを専用チューニング
MSR3に搭載されるパワートレインは、これまで海外仕様のみに設定されていた2.5Lガソリンターボエンジン「SKYACTIV-G 2.5T」を専用チューニングして搭載したものです。海外仕様のノーマル状態では最高出力250ps/最大トルク44.2kgmを発揮するエンジンであり、MSR3向けにはさらなるチューニングが施されることで、マツダ3の国内仕様としては格段に高い動力性能を実現すると見られています。
参考として、現行ラインナップで最も高出力な「e-SKYACTIV X 2.0」でもエンジン出力は190ps(モーター込み)にとどまるため、2.5Lターボエンジンの採用はMSR3が突出したパフォーマンスを持つことを意味します。また、通常の「25S」「25L」グレードに搭載される「e-SKYACTIV G 2.5」(マイルドHV仕様)とは異なり、MSR3はターボ付きの専用エンジンである点が最大の差別化ポイントです。
スーパー耐久レース参戦車「MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept」のスペックを見ると、レース仕様では310psもの最大出力を発揮しており、その技術的バックボーンが市販車へ反映されることへの期待は非常に大きいといえます。
MSR3の足回り・ブレーキ:レース直系のコンポーネントを惜しみなく投入
MSR3の足回りは市販マツダ3の中で最も充実した専用チューニングが施されており、まずサスペンションはスーパー耐久レース活動を通じて磨き上げられたセットアップをベースに専用チューニングが施されています。これにより、日常域でも快適性を保ちながらもスポーツ走行時に高いロードホールディング性能と操縦安定性を発揮するよう仕上げられています。
ホイールには日本が世界に誇るホイールメーカー「RAYS」製の「TE37」アルミホイールを採用。TE37はモータースポーツシーンでも高い信頼性を持つ鍛造ホイールであり、軽量かつ高剛性というスポーツカーに求められる特性を高いレベルで実現しています。レース参戦車「MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept」でも同じく「VOLK RACING TE37」を採用しており、レース仕様と市販仕様の技術的連続性がここにも感じられます。
ブレーキには世界トップクラスのブレーキメーカー「Brembo(ブレンボ)」製キャリパーを採用。レース車両でも実績のあるBrembo製対向4ピストンモノブロックキャリパーと大径ローターの組み合わせにより、繰り返しの強制動でも安定したブレーキフィールを確保します。高性能エンジンを搭載するMSR3において、制動力の強化は安全性とスポーツ性の両面から非常に重要な装備といえます。
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MSR3のエクステリア:レースから生まれたエアロデザイン
MSR3の外装はスーパー耐久レース参戦車からのフィードバックに基づいたエアロパーツが標準装備されており、機能美と迫力を両立したスタイリングが特徴です。



フロントからリアにかけてレース由来の専用エアロパーツが装着され、走行中の空力特性を最適化。特にリアには「スワンネックタイプのリアウイング」が採用されており、ダウンフォース効果と視覚的なスポーツ性の高さを同時に演出しています。スワンネックタイプはウイングの上面がクリーンに保たれるため、空力効率の面でもメリットがあります。
ボディカラーには、MAZDA SPIRIT RACINGのイメージカラーである「ブルーグレー」が専用色として採用されます。この色はレース参戦車にも使われているブランドカラーであり、MSR3がMAZDA SPIRIT RACINGのラインナップの一員であることを視覚的に強調するものです。ベースとなるマツダ3のエレガントな「魂動デザイン」との組み合わせにより、スポーツカーとしての力強さと上質感が高い次元で融合しています。
MSR3のインテリア:スウェード×RECAROバケットシートで包まれる本格スポーツコクピット
MSR3の内装は、スポーツ走行に特化した装備が充実しています。シートには世界的なスポーツシートメーカー「RECARO(レカロ)」製バケットシートを採用。全身を包み込むホールド性の高い形状により、コーナリング時や加速・制動時もドライバーをしっかりサポートし、疲労軽減と操作精度の向上に貢献します。

シート素材にはスウェードを使用しており、高い摩擦係数によるホールド性とともに、プレミアムな質感も実現。各所にはレッドステッチが施されており、スポーティかつ上質なコクピットの雰囲気を演出しています。
コクピットのデザインはベースとなるマツダ3の「引き算の美学」に基づくシンプルな水平基調を継承しつつ、MSR3専用のアクセントカラーや素材が加わることで、スポーツグレードとしての個性が際立っています。7インチTFT液晶メーター、10.25インチセンターディスプレイ(Apple CarPlay/Android Auto対応)、アクティブ・ドライビング・ディスプレイ(ヘッドアップディスプレイ)など最新の情報システムも搭載されており、ドライビングエクスペリエンスの質を高めています。
新型マツダ3(2026年改良版)のスペック一覧
2026年7月改良後の主要スペックは以下のとおりです。
- SKYACTIV-G 1.5:直列4気筒1.5Lガソリン、出力111ps/14.9kgm
- e-SKYACTIV G 2.0:直列4気筒2Lガソリン+マイルドHV、出力156ps(エンジン)/20.3kgm、モーター6.9ps
- e-SKYACTIV G 2.5(新設定):直列4気筒2.5Lガソリン+マイルドHV、出力179ps/24.3kgm、モーター6.5ps
- e-SKYACTIV X 2.0:圧縮着火2Lガソリン+マイルドHV、出力190ps/24.5kgm、6AT or 6MT、FF or 4WD
- MSR3専用(SKYACTIV-G 2.5T):2.5Lガソリンターボ、海外仕様ベース250ps以上の専用チューニング仕様
ボディサイズはファストバックが全長4,460mm×全幅1,795mm×全高1,440mm、ホイールベース2,725mm。セダンが全長4,660mm×全幅1,795mm×全高1,445mm。
燃費(WLTC)は1.5Lが16.6km/L(6AT)、2.5Lマイルドハイブリッドが15.6km/L(6AT)となっており、2.5Lターボ仕様のMSR3は動力性能優先のチューニングとなるため燃費よりも走行性能が重視されています。
新型マツダ3の価格帯(2026年改良時)
2026年7月改良後の価格は以下のとおりです(メーカー希望小売価格・消費税込)。
- 15C(ファストバック):2,365,000円
- 15S(ファストバック):2,530,000円
- 20S(セダン):2,750,000円
- 25S(ファストバック):3,058,000円〜
- 25L(ファストバック):3,190,000円〜
- X Touring(ファストバック):4,070,000円〜(4WD)
そして2027年1月発売予定の「MAZDA SPIRIT RACING 3(MSR3)」については、2.5Lターボエンジンの専用チューニング、RAYS製TE37ホイール、Brembo製キャリパー、RECARO製バケットシート、専用エアロパーツなど充実した専用装備を考慮すると、600万円前後からの設定になると見込まれています。スーパー耐久直系の技術が凝縮されたプレミアムスポーツモデルとして、その価格は十分に納得感のある水準といえるでしょう。
マツダ3の発売日・スケジュールまとめ
- 2024年8月:ベースグレード「15C」新設定、「S Package」統合など
- 2024年11月:「Black Selection」「Leather Touring Selection」「i Selection」新設定
- 2025年10月:「XD Drive Edition」新設定、Apple CarPlay/Android Autoタッチパネル機能追加
- 2026年7月23日:商品改良発表(e-SKYACTIV G 2.5新設定、1.8Lディーゼル廃止、安全装備強化)、受注開始
- 2026年8月〜:改良版発売開始
- 2027年1月(予定):「マツダ3 MAZDA SPIRIT RACING 3(MSR3)」発売予定
マツダ3とMAZDA SPIRIT RACINGの歩み
マツダ3は前身の「アクセラ」から続く歴史を持ち、2019年5月に現行モデルへフルモデルチェンジ。2020年には「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞するなど、デザイン面で世界的な評価を受けてきました。「魂動デザイン」と「引き算の美学」によって磨かれたスタイリングは、コンパクトクラスを超えた上質感を実現しています。
一方、MAZDA SPIRIT RACINGはスーパー耐久レースST-Qクラスへの参戦を通じ、HVOなどのカーボンニュートラル燃料実証試験やCO₂回収技術の開発も積極的に進めています。「MAZDA SPIRIT RACING 3 Future concept」は、レース現場でRAYS製TE37ホイール、Brembo製キャリパー、次世代バイオ燃料などを実戦投入しており、市販車であるMSR3の技術的バックグラウンドはこうした真剣勝負のレース活動から生まれています。
まとめ:2027年1月 新型マツダ3 MSR3は「マツダ史上最強の3」
2026年7月の商品改良で大幅に進化した新型マツダ3に、2027年1月にはいよいよ「MAZDA SPIRIT RACING 3」が加わります。2.5Lガソリンターボエンジンの専用チューニング、RAYS・Brembo・RECAROといった世界一流ブランドのパーツ群、そしてレースから生まれたエアロダイナミクスを纏った姿は、これまでのマツダ3の枠を大きく超えた本格スポーツカーそのものです。「速さ」と「上質感」を兼ね備えたMSR3は、スポーティなセダン/ハッチバックを求めるユーザーにとって見逃せない一台となるでしょう。最新情報は随時更新予定ですので、引き続きチェックをお願いします。
マツダ
https://newsroom.mazda.com/ja/publicity/release/2022/202208/220804a.html
MAZDA3

