日産自動車は、電気自動車(EV)「リーフ」のフルモデルチェンジを行い、2025年10月に発売します。3代目となる今回のフルモデルチェンジでは、従来のハッチバックスタイルから一転、スタイリッシュなクロスオーバーSUVへと変貌を遂げることが大きな注目ポイントです。まさに「ミニアリア」と言っていいデザインとなります。
日産自動車は2025年3月26日、2025年度から2026年度に投入予定の新型車を公開し、新型リーフのデザインを世界初公開しました。2025年現在、次期リーフの開発を進め、テスト走行も始まっており、スパイショットも撮影されています。EV市場が急速に拡大する中、新型リーフはどのような魅力を備え、我々を魅了してくれるのでしょうか?
新型日産リーフのフルモデルチェンジ概要
- 発売時期: 2025年10月
- モデルチェンジ: 3代目、フルモデルチェンジ
- ボディタイプ: クロスオーバーSUV
- 従来のハッチバックスタイルから、SUVらしい力強さとクーペのような流麗さを融合。
- デザイン:
- 「Nissan Chill-Out」コンセプトをベース
- 日産の最新デザイン言語「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」を採用し、先進性とエレガントさを表現。
- 「デジタルVモーション」を採用
- クーペSUVスタイルのリア
- プラットフォーム: 新世代EV専用プラットフォーム「CMF-EV」
- ボディサイズ:
- 全長:4500mm
- 全幅:1800mm
- 全高:1600mm
- ホイールベース:2710mm
- インテリア:
- 12.3インチデュアルディスプレイ
- コネクテッド技術、パーソナル・アシスタンス機能
- フラットな床面、広々とした足元空間
- 高品質な素材と洗練されたデザインで、快適な空間を提供。
- パワートレイン:
- 2WDモデル:218ps/30.6kgm、0-100km/h加速7.5秒
- 4WD「e-4ORCE」モデル:340ps/57.1kgm、0-100km/h加速5.4秒
- 進化したEV性能:最新のバッテリー技術により航続距離が大幅に向上。
- バッテリーと航続距離:
- 66kWhバッテリー:500km
- 91kWhバッテリー:650km
- 最大130kWの急速充電に対応、30分で400km走行分を充電可能
- 安全装備:
- 運転支援システム「プロパイロット2.0」
- 「プロパイロット パーキング」
- 「プロパイロット リモート パーキング」
- 先進安全技術: 「プロパイロット」が進化し、高速道路だけでなく市街地でも運転を支援。
- 価格: 460万円~
- 変更点まとめ:
- ボディタイプをSUVに変更
- 新世代プラットフォームを採用
- 最新電動パワートレインを搭載
- 12.3インチデュアルディスプレイを採用
- 運転支援システム「プロパイロット2.0」を採用
リーフの歴史を振り返る EVのパイオニア
新型リーフの革新性を理解するためには、リーフの歴史を振り返ることが重要です。初代リーフは2010年に誕生し、量産型EVの先駆けとして世界に衝撃を与えました。当時、EVは航続距離の短さや充電インフラの不足など、多くの課題を抱えていました。しかし、リーフは実用性を重視した設計と革新的な技術により、EVの普及に大きく貢献しました。
2017年には2代目リーフが登場。航続距離の延長、先進安全技術の搭載、そしてスポーティなNISMOの追加など、大幅な進化を遂げました。2代目リーフは、EVとしての完成度を高めるとともに、環境性能と走りの楽しさを両立したモデルとして、世界中で高い評価を獲得しました。
現行リーフは2017年10月2日にフルモデルチェンジを行い発売が開始されており、発売から丸8年でのフルモデルチェンジとなります。
日産 新型「リーフ」フルモデルチェンジ について
そして2025年10月、いよいよ3代目リーフがベールを脱ぎます。今回のフルモデルチェンジにおける最大の変化は、エクステリアデザインにあります。従来のハッチバックスタイルから、SUVらしい力強さとクーペのような流麗さを融合させたクロスオーバーSUVへと生まれ変わります。
この大胆な変革は、EV市場のトレンドを反映したものです。近年、世界的にSUV人気が高まっており、EV市場においてもSUVタイプのモデルが続々と登場しています。日産は、この流れをいち早く捉え、リーフをクロスオーバーSUVへと進化させることで、新たな顧客層を獲得することを目指しています。
新型リーフのエクステリアデザインは、日産の最新デザイン言語「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」に基づいて設計されています。シャープなヘッドライト、Vモーショングリル、そして流れるようなルーフラインなど、先進性とエレガントさを兼ね備えたスタイリングが特徴です。
インテリアは、広々とした空間と快適性を追求した設計となっています。高品質な素材と洗練されたデザインにより、上質な空間を演出しています。また、最新のインフォテインメントシステムやコネクテッドサービスを搭載し、利便性も向上しています。
日産、新型「リーフ」は2022年1月27日発表されたEV専用共通プラットフォーム「CMF-EV」を搭載します。このプラットフォームは、すでに日産「アリア」やルノー「メガーヌ E-Tech エレクトリック」で採用されているもので、高い評価を得ています。新型リーフは、プラットフォームを刷新することで、乗り心地や走行性能が大幅に向上する予定です。
新型リーフは、EVとしての性能も大幅に向上しています。最新のバッテリー技術を採用することで、航続距離は大幅に延長されます。また、充電時間の短縮や充電インフラの拡充など、EVの利便性向上にも力を入れています。
さらに、先進安全技術「プロパイロット」も進化を遂げています。高速道路での運転支援機能に加え、市街地での走行支援機能も強化され、より安全で快適なドライブを実現します。
日産は、2021年7月1日にカーボンニュートラルを加速させるEV推進ビジョン「EV36Zero」を発表しました。
これは、欧州におけるカーボンニュートラルの実現に向け、世界初の電気自動車(EV)生産のエコシステムを構築するハブとして「EV36Zero」を公開したものです。CO2を出さないゼロエミッションに向けて、新たに360度のソリューションを確立していくという壮大な計画です。
その具体的な取り組みとして、アリアに続く新世代のクロスオーバーEVを英国サンダーランド工場で生産することを発表しました。そして、この新世代クロスオーバーEVこそ、次期「リーフ」と言われています。
日産 新型「リーフ」フルモデルチェンジ エクステリア について
新型リーフの開発は、2021年に公開された電動コンセプトカー「Nissan Chill-Out(チルアウト)」を基に進められています。このコンセプトカーが示唆するように、新型リーフはSUV特有の力強さと、クーペのような流麗なフォルムを見事に融合させ、洗練されたエクステリアデザインを纏います。
今回はエクステリアのデザインには、ラジエータグリルを一新し、日産「セレナ」「ルークス」「デイズ」「サクラ」で採用されている「デジタル・Vモーション」を採用します。V字型のグリルと積極的なヘッドライトが組み込まれる。更にボディカラーには新色をラインナップします。
リアは、空力性能を最大限に高めるクーペSUVスタイルとし、最新のLEDライトが先進的で未来的な印象を与えます。
ボディサイズは、全長4500mm、全幅1800mm、全高1600mm、ホイールベース2710mmと、現行モデルを一段階上回る設計となります。このサイズアップは、室内空間の拡大と、大容量バッテリーの効率的な搭載スペースの確保を目的としたものです。特に、最低地上高を向上させ、車体下にバッテリーを最適に配置することで、室内空間は顕著に拡大し、乗員全員がより快適なドライブ体験を享受できるようになります。
日産 新型「リーフ」フルモデルチェンジ インテリア について
インテリアも、エクステリアと同様に革新的な進化を遂げます。インストルメントパネルは、スタイリッシュで機能性を追求したデザインに一新され、ドライバーが必要とする情報を直感的に把握できるようになります。中央には、12.3インチの大型デュアルディスプレイが配置され、ナビゲーション、音楽、スマートフォン連携など、多岐にわたる機能へのアクセスを容易にします。インフォテインメントシステムは、コネクテッド技術を駆使し、車外からのエアコン操作や目的地情報の転送を可能にします。さらに、自然な会話による操作を可能にするパーソナル・アシスタンス機能も搭載され、利便性が飛躍的に向上します。
EV専用の最新プラットフォーム「CMF-EV」の採用により、フラットな床面と広々とした足元空間が実現します。高品質な素材と洗練されたデザインが、上質で快適な室内空間を演出し、12.3インチのフル液晶デジタルメーターは、速度やバッテリー残量などの重要情報を鮮明に表示し、電動パーキングブレーキ&ホールド機能が、快適な運転を強力にサポートします。
日産 新型「リーフ」フルモデルチェンジ パワートレインについて
パワートレインは、最新の電動パワートレインを搭載し、走行性能を大幅に引き上げます。2WDモデルは、システム出力218ps、最大トルク30.6kgm、0-100km/h加速7.5秒を達成し、4WDモデル「e-4ORCE」は、システム出力340ps、最大トルク57.1kgm、0-100km/h加速5.4秒と、スポーティな走行を存分に楽しめます。現行モデルでは前輪駆動のみの設定でしたが、新型リーフでは4WDモデルが追加され、多様なニーズに応えることが可能になります。新世代制御「e-4ORCE」は、安定した走りと心地よいコーナリングを両立させます。
バッテリーは、66kWhと91kWhの2種類が用意され、航続距離はそれぞれ500km、650kmに達します。これは、現行モデルの最大450kmを大幅に凌駕する数値であり、最大130kWの急速充電に対応し、30分の充電で最大400km走行分の充電が可能となります。水冷式の温度調節システムが、バッテリーの温度を常に最適に保ち、充電効率を最大限に高めます。
日産 新型「リーフ」フルモデルチェンジ 安全装備 について
日産の新型リーフには、最新の運転支援システムが搭載されて、より安全で快適なドライブを実現します。
プロパイロット2.0
高速道路では、ハンドルから手を離して運転できる「ハンズオフ」が可能になります。 これは、車に搭載されたたくさんのセンサーやカメラ、そして地図情報を使って、周りの状況をしっかり把握することで実現しています。 もしもの時は、システムが警告を出したり、車を停止させたりして、安全を守ってくれます。 メーターの画面の色が変わって、システムがどんな状態なのかもすぐにわかります。
プロパイロット パーキング
駐車が苦手な方でも安心! 駐車スペースを自動で見つけて、ハンドル操作などをサポートしてくれるので、簡単に駐車できます。 前向き、後向き、縦列駐車、どんな駐車方法にも対応しています。
プロパイロット リモート パーキング
なんと、車から降りて、リモコン操作で駐車することもできます。 狭い場所でも、楽に駐車できますね。
このように、新型リーフは、最新の技術で、ドライバーをサポートしてくれる、頼もしい車になっています。
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日産 新型「リーフ」フルモデルチェンジ 価格について
価格は、新型リーフの先進的な技術と充実した装備を反映し、460万円からとなる見込みです。これは、現行モデルと比較して高くなりますが、上位モデル「アリア」よりも大幅に抑えられた価格設定となっています。
日産 新型「リーフ」フルモデルチェンジ 予想スペック
スペック | リーフ 予想スペック |
---|---|
全長 | 4,500mm |
全幅 | 1,800mm |
全高 | 1,650mm |
ホイールベース | 2,700mm |
乗車定員 | 5名 |
パワートレイン | 電気モーター |
バッテリー容量 | 60kWh / 80kWh |
航続距離 | 400km / 550km(WLTCモード) |
駆動方式 | 2WD / 4WD(e-4ORCE) |
充電時間 | 急速充電30分(80%まで) |
価格 | 460万円~ |
リーフ 予想スペック
編集部から一言
日産は、新型リーフを2025年10月に発売することを予定しており、新型リーフは、日産のEV技術の粋を集めた、意欲的なモデルとなることは間違いないでしょう。SUVへと生まれ変わることで、幅広い層のユーザーに強くアピールし、EV市場における日産の存在感を一層高めることが大いに期待されます。
リーフについて
初代 ZE0型
2009年8月2日に発表され、2010年12月に発売となった。2012年11月20日マイナーチェンジ。2014年1月8日特別仕様車「エアロスタイル」を発売。2014年5月15日創立80周年記念特別仕様車「X 80th Special Color Limited」を発売。2016年10月3日世界累計販売20万台達成記念特別仕様車「thanks edition」を発売。
2代目 ZE1型
2017年9月6日フルモデルチェンジ。2017年10月2日発売。2018年6月1日特別仕様車「X 10万台記念車」を発売。2018年7月19日「NISMO」が発表された2018年7月31日発売。2019年5月23日オーテックジャパンが手掛けるカスタムカー「AUTECH」が発表された2019年6月21日発売。2019年7月25日特別仕様車「X Vセレクション」が発売された。2019年12月16日マイナーチェンジが発表された2020年2月発売。2020年1月16日「AUTECH」に「プレミアムパーソナライゼーションプログラム」を設定することが発表された2020年2月発売。2020年7月20日「NISMO」が性能向上。2021年4月一部改良し特別仕様車「アーバンクローム」追加。一部仕様向上 2022年夏発売。2022年12月22日より注文受付再開と価格改定。
リーフ スペックについて
スペック | リーフ | リーフ e+ |
---|---|---|
全長 | 4,480mm | |
全幅 | 1,790mm | |
全高 | 1,540mm | 1,545mm |
ホイールベース | 2,700mm | |
エンジン | 通常モデル 「EM57」型 |
ハイパフォーマンスモデル 「EM57」型 |
最高出力 | 110kW(150ps)/ 3283-9795rpm |
160kW/(218ps) 4,600-5,800rpm |
最大トルク | 320Nm(32.6kgm)/ 0-3283rpm |
340Nm(34.7kgm)/ 500-4,000rpm |
乗車人数 | 5人乗り | |
空力抵抗(Cd値) | 0.28 | |
車両重量 | 1,490-1,520kg | 1,670~1,680kg |
普通充電 | 6時間(3kW)/ 8時間(6kW) |
12.5時間(6kW) |
80%まで充電する のにかかる時間 (急速充電) |
40分 | 60分 |
リチウムイオンバッテリー | 40kWh | 62kWh |
JC08モード航続距離 | 400km | 570km |
WLTPモード航続距離 | 322km | 458km |
日産 リーフ 新価格
グレード | 原動機 | 駆動 方式 |
バッテリー 容量 |
価格(10%) |
---|---|---|---|---|
X | EM57 | 2WD | 40kWh | 4,081,000円 |
X Vセレクション |
4,318,600円 | |||
G | 4,448,400円 | |||
AUTECH | 4,444,000円 | |||
NISMO | 4,642,000円 | |||
e+ X | 60kWh | 5,253,600円 | ||
e+ G | 5,834,400円 | |||
e+ AUTECH | 5,616,600円 |
日産ニュースリリース
https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/220127-02-j
https://global.nissannews.com/ja-JP/releases/250326-01-j
日産