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日産 中国発のグローバルピックアップトラック「Frontier Pro」を発表 PHEV搭載モデルも投入へ

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日産自動車の中国合弁会社である鄭州日産汽車有限公司は2024年11月28日、新型ピックアップトラック「Frontier Pro(フロンティア プロ)」を中国市場で発表しました。このモデルは日産として初めて中国で設計・開発・製造され、グローバルに輸出されるピックアップトラックという歴史的な意義を持つ車両です。

目次

日産初の「中国製造・世界展開」ピックアップトラックが誕生

同時に発表されたプラグインハイブリッドモデル「Frontier Pro PHEV」は、日産ブランド初のプラグインハイブリッドを搭載したピックアップトラックとして注目を集めています。価格はガソリン/ディーゼルモデルの「Frontier Pro」が16.99万~19.99万元(約340万~400万円)、「Frontier Pro PHEV」が18.99万~24.99万元(約380万~500万円)に設定されています。

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日産のデザインDNAを受け継ぐエクステリアデザイン

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Vモーショングリルと先進的LEDライティング

「Frontier Pro」のエクステリアは、日産のデザインアイコンとして定着しているVモーションフロントグリルを継承しています。フロントグリルには浮遊感を演出するレーザー刻印ロゴを配置し、最新のLEDヘッドライトと融合させることで、力強さと先進性を両立したデザインを実現しました。

ピックアップトラックとしての実用性を保ちながらも、都市部での使用にも違和感のない洗練されたデザインは、日産の新世代ピックアップトラックとしての位置づけを明確に示しています。

圧倒的な存在感を放つリアデザイン

リア部分にはフルワイド3Dテールライトを採用。奥行きのある立体的な光の演出により、後続車に対して強い印象を与える存在感のあるデザインとなっています。この3D構造は夜間走行時に特に際立ち、視認性と美観を両立させています。

快適性と機能性を追求したインテリア

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6層構造の高品質レザーシート

「Frontier Pro」のインテリアは、快適性、安全性、上質な体験を重視した設計が特徴です。フロントシートには6層構造の通気性の高いクッションを採用したレザーシートを装備。長時間のドライブでも疲れにくい座り心地を実現しています。

さらに、洗練された質感のスエード素材を採用することで、耐摩耗性・耐傷性に優れた仕上がりとなり、ハードなワークユースにも対応できる耐久性を確保しています。

多機能リアシートと広大なラゲッジスペース

リアシートは7種類のモードに切り替え可能な設計となっており、使用シーンに応じた柔軟なシートアレンジが可能です。完全にフラットにすれば、最大970リットルという広大なラゲッジスペースを確保でき、大型の荷物や長尺物の積載にも対応します。

プレミアムな車内空間

キャビンには防音・防振素材を採用し、ピックアップトラックとは思えない高い静粛性を実現。大型パノラマサンルーフと高品質のオーディオシステムを備えることで、ドライブを特別な体験へと昇華させています。

過酷な環境にも対応する堅牢なボディ構造

高強度鋼板による強固なフレーム

「Frontier Pro」は、ボディとフレームの広範囲に高強度鋼板を採用し、過酷な地形でも揺るがない安定性を実現しています。オフロード走行や重量物の積載時にも十分な剛性を確保できる構造となっています。

徹底した防錆・防護対策

外板には100%両面亜鉛メッキ鋼を採用し、長期的な耐久性と防錆性能を確保。さらにアンダーボディには防砂利コーティングを施し、飛び石や破片からボディを保護します。これにより、砂漠や山岳地帯などの過酷な環境下での使用にも対応できる耐久性を実現しています。

先進の安全技術:25種類の運転支援機能

「Frontier Pro」には25種類の運転支援機能が搭載されています。事故を未然に防ぐための各種警告システムから、万が一の事故発生時の乗員保護システムまで、あらゆる状況で高い安全性を確保する設計となっています。

この包括的な安全装備は、乗用車レベルの安全性をピックアップトラックにもたらすもので、家族での使用やビジネスユースにも安心して対応できます。

革新的なパワートレイン技術

Frontier Pro PHEV:日産初のプラグインハイブリッドピックアップ

「Frontier Pro PHEV」は、4気筒1.5リッターターボチャージャー付きエンジンと、トランスミッションに搭載された高出力電動モーターを組み合わせたプラグインハイブリッドシステムを採用しています。

システム全体で300kW以上の出力と最大800Nmのトルクを発揮し、ピックアップトラックに求められるパワフルな性能と優れた燃費性能を両立。中国市場向けには、EV走行時の最大航続距離135km(NEDC基準)を達成する見込みです。

6kWの外部給電機能でアウトドアにも最適

「Frontier Pro PHEV」は6kWの高容量インテリジェント外部給電機能を搭載。キャンプでのIH調理器具や照明の使用から、建設現場での電動工具の稼働まで、幅広い用途に対応します。この機能により、災害時の非常用電源としても活用できる実用性の高さが魅力です。

Frontier Pro:第3世代ディーゼルエンジンとZF製8速AT

ガソリン/ディーゼルモデルの「Frontier Pro」には、500Nmの力強いトルクを発揮する第3世代M9Tディーゼルエンジンを搭載。これに信頼性の高いZF製8速オートマチックトランスミッションを組み合わせることで、スムーズな加速と優れた燃費性能を実現しています。

日産のグローバル戦略における重要なマイルストーン

中国マネジメントコミッティの議長であるスティーブン・マー氏は、「『Frontier Pro』は中国で生まれ、世界市場を視野に開発されたモデルであり、日産のグローバル戦略における重要なマイルストーンです」と述べています。

2025年上半期には輸出を開始する予定で、中国で培った技術とイノベーションを世界市場に展開する計画です。日産は今後も鄭州日産の発展を力強く支援し、中国戦略を深化させながら、ローカルイノベーションでLCV(軽商用車)市場に新たな潮流を築いていくとしています。

まとめ:電動化時代のピックアップトラック市場を牽引

「Frontier Pro」と「Frontier Pro PHEV」の登場は、日産のグローバル戦略における大きな転換点を示しています。中国市場で設計・開発された車両を世界市場に展開するという新たなアプローチは、現地のニーズに応えながらグローバル展開を図る効率的な戦略といえるでしょう。

特に「Frontier Pro PHEV」は、ピックアップトラック市場における電動化の波を象徴する存在として、今後の自動車産業のトレンドを示唆するモデルとなっています。高い実用性と環境性能を両立した次世代ピックアップトラックとして、世界市場での展開が注目されます。

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この記事を書いた人

KAZUのアバター KAZU 編集長

自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。

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