2026年春、レクサスの上級セダン「ES」が約8年ぶりにフルモデルチェンジを実施します。今回の新型ESは、レクサスブランドにとって大きな転換点となる重要なモデルです。従来のハイブリッドシステムに加え、初めて完全電気自動車(BEV)モデルをラインナップに加え、次世代レクサスのデザイン言語を採用した革新的なモデルとして登場します。
本記事では、新型レクサスESの価格予想を中心に、値上げ幅、装備内容、そして購入検討者が知っておくべき重要情報を徹底解説します。
新型レクサスESの発売時期と価格帯予想
発売スケジュール
- 世界初公開:2025年4月23日(上海モーターショー2025)
- 日本発売:2026年4月予定
- 先行予約:2026年1月頃から開始見込み

現行モデルの価格帯(参考)
現行レクサスES(7代目)の価格帯は以下の通りです:
- ES300h:5,420,000円(ベースグレード)
- ES300h version L:6,030,000円
- ES300h F SPORT:6,290,000円
- ES300h version L Advanced:6,900,000円
新型ESの予想価格帯
新型レクサスESの価格は、装備の充実度、ボディサイズの拡大、電動化技術の進化を考慮すると、大幅な値上げが予想されます。
ハイブリッドモデル(HEV)予想価格
ES300h(2.0Lハイブリッド)
- ベースグレード:約600万円~650万円
- version L:約680万円~730万円
- F SPORT:約700万円~750万円
ES350h(2.5Lハイブリッド高出力版)【新設定】
- ベースグレード:約720万円~770万円
- version L:約800万円~850万円
- F SPORT:約830万円~880万円
電気自動車モデル(BEV)予想価格
ES350e(前輪駆動/224ps)
- ベースグレード:約850万円~920万円
- version L:約950万円~1,020万円
ES500e(4WD/342ps)
- ベースグレード:約1,050万円~1,150万円
- version L:約1,180万円~1,280万円
- F SPORT:約1,220万円~1,320万円
値上げ幅の分析
現行モデルと比較した場合、以下のような値上げが予想されます:
- ハイブリッドモデル:約80万円~150万円の値上げ(約15~25%増)
- BEVモデル:現行ES最上級グレード比で約150万円~420万円の値上げ
価格上昇の主な要因

1. ボディサイズの大幅拡大
新型ESは、現行モデルと比較して以下のように大型化しています:

- 全長:+165mm(4,975mm → 5,140mm)
- 全幅:+55mm(1,865mm → 1,920mm)
- 全高:+110mm(1,445mm → 1,555mm)
- ホイールベース:+80mm(2,870mm → 2,950mm)
この大型化により、使用される材料費が増加し、製造コストが上昇しています。
2. 最新技術の導入

レスポンシブヒドゥンスイッチ(世界初)
物理スイッチを内装に同化させ、手をかざすと浮かび上がる革新的な操作システムを採用。機能性と上質なデザインを両立した世界初の技術です。この開発費用が価格に反映されます。
新世代インフォテインメントシステム「Arene OS」

トヨタ・レクサス初となる次世代OS「Arene」を搭載。従来のシステムと比較して、処理速度が向上し、直感的な操作が可能になりました。最大12.3インチの大型ディスプレイと助手席用モニターも設定され、システム開発コストが価格に上乗せされます。

高精細式アダプティブハイビームシステム(AHS)
歩行者の顔だけを照らさないように自動調整する最新のヘッドライトシステム。従来のハイビームシステムより遥かに高度な制御技術が使われています。
3. 電動化技術の進化
BEVモデルの開発コスト

- 航続距離610~685kmを実現する大容量バッテリー
- 最高出力342psを発揮する高性能電動モーター
- 前後トルク配分を100:0~0:100で制御する「DIRECT4」システム
これらの最新技術により、BEVモデルの製造コストは大幅に増加しています。
ハイブリッドシステムの高出力化
新設定のES350hは、システム出力247psと現行ES300hの197psから大幅に向上。この高出力化のための開発費用も価格に反映されます。
4. 内装の質感向上
立体印刷技術「Bamboo Layering」
バンブー(竹)をモチーフにした立体的なオーナメント加飾を、最新の立体印刷技術で再現。触感まで竹の組み込みのように感じられる高度な技術です。
新開発シート構造

ドライバーの運転姿勢を最適化する新規開発シートを採用。肩甲骨を支える構造により、長時間運転でも疲れにくい設計となっています。
マークレビンソン プレミアムサウンドシステム

スピーカー配置の最適化により、立体的な音場を実現。音と光に包まれる空間演出も可能になりました。
5. 安全装備の進化
最新Lexus Safety System +
- プリクラッシュセーフティの作動車速域拡大
- レーンチェンジアシストの操作性向上
- ドライバーモニターの機能拡大(眠気検知機能追加)
- ドライバー異常時対応システムの強化(路肩停車機能追加)
これらの最新安全装備の開発・搭載により、コストが上昇しています。
6. サスペンションの刷新

リヤマルチリンク式サスペンション
ESとして初めてリヤにマルチリンク式サスペンションを採用。より上質な乗り心地を実現するため、複雑で高コストな構造が採用されました。
Dynamic Rear Steering(DRS)
後輪を最大4度転舵させる4輪操舵システムを搭載。低速域での回頭性と高速域での安定性を両立する高度なシステムです。
グレード別装備と価格差の詳細分析
ES300h(2.0Lハイブリッド)【海外仕様】
パワートレインスペック
- エンジン:直列4気筒2.0L + 電気モーター
- システム出力:197ps
- 駆動方式:FF(前輪駆動)
- 0-100km/h加速:9.4秒
予想価格帯:600万円~750万円
主要装備
- 18インチアルミホイール
- LEDヘッドライト(ツインLシグネチャーランプ)
- 12.3インチデジタルメーター
- Arene OS搭載インフォテインメントシステム
- レスポンシブヒドゥンスイッチ
- 8ウェイパワーシート(運転席)
- デュアルゾーンオートエアコン
- Lexus Safety System +
このグレードは、主に中国などアジア市場向けとなる可能性が高く、日本市場では次のES300h(2.5L)またはES350hがベースグレードになると予想されます。
ES300h(2.5Lハイブリッド)
パワートレインスペック
- エンジン:直列4気筒2.5L + 電気モーター
- システム出力:201ps
- 駆動方式:FF / AWD(4WD)
- 0-100km/h加速:8.3~8.5秒
予想価格帯:650万円~800万円
主要装備(2.0Lモデルに加えて)
- 19インチアルミホイール(上級グレード)
- AWDシステム(4WDグレード)
- 10ウェイパワーシート(運転席・助手席)
- ベンチレーション機能付きシート
- シートヒーター(前後席)
グレード間価格差
- FF版ベースグレード:約650万円
- AWD版ベースグレード:約680万円(+30万円)
- version L(FF):約730万円(+80万円)
- version L(AWD):約760万円(+110万円)
ES350h(2.5Lハイブリッド高出力版)【日本仕様メイン】
パワートレインスペック
- エンジン:直列4気筒2.5L + 高出力電気モーター
- システム出力:247ps(ES300h比+46ps)
- 駆動方式:FF / AWD
- 0-100km/h加速:7.8~8.0秒
予想価格帯:720万円~880万円
主要装備(ES300hに加えて)
- 19インチアルミホイール(標準装備)
- AVS(アダプティブバリアブルサスペンション)
- Dynamic Rear Steering(DRS)
- ヘッドアップディスプレイ
- パノラミックビューモニター
- 調光機能付きパノラマルーフ
- マークレビンソン プレミアムサウンドシステム
- 電動リクライニング後席
- 輻射ヒーター(前席・後席)
グレード間価格差
- ベースグレード(FF):約720万円
- ベースグレード(AWD):約750万円(+30万円)
- version L(FF):約820万円(+100万円)
- version L(AWD):約850万円(+130万円)
- F SPORT:約880万円(+160万円)
ES350e(電気自動車/前輪駆動)
パワートレインスペック
- 電気モーター:1基
- 最高出力:224ps
- 駆動方式:FWD(前輪駆動)
- 航続距離:685km(CLTC)
- 0-100km/h加速:8.9秒
- 充電時間:150kW充電器で10-80%が約30分(25℃時)
予想価格帯:850万円~1,020万円
主要装備(ES350hに加えて)
- 21インチアルミホイール
- 専用EVサウンドシステム
- 大容量バッテリー(約80kWh級と予想)
- 急速充電対応(150kW)
- プリコンディショニング機能
- ワンペダルドライブモード
グレード間価格差
- ベースグレード:約850万円
- version L:約950万円(+100万円)
充電インフラ関連コスト
- 自宅充電設備工事:約15万円~30万円(別途)
- 月極駐車場充電設備:約20万円~50万円(別途)
ES500e(電気自動車/4WD高性能版)
パワートレインスペック
- 電気モーター:2基(前後)
- 最高出力:342ps
- 駆動方式:AWD「DIRECT4」
- 航続距離:610km(CLTC)
- 0-100km/h加速:5.9秒
- 充電時間:150kW充電器で10-80%が約30分(25℃時)
予想価格帯:1,050万円~1,320万円
主要装備(ES350eに加えて)
- DIRECT4(前後トルク配分制御システム)
- より大容量のバッテリー
- 専用スポーツサスペンション
- パフォーマンスダンパー
- 21インチ大径ブレーキシステム
グレード間価格差
- ベースグレード:約1,050万円
- version L:約1,180万円(+130万円)
- F SPORT:約1,320万円(+270万円)
競合車種との価格比較
国産プレミアムセダン
トヨタ クラウンセダン

- 価格帯:640万円~960万円
- ポジション:レクサスESの下位に位置づけ
レクサス LS

- 価格帯:1,279万円~1,809万円
- ポジション:レクサスESの上位フラッグシップ
新型ESは、クラウンセダンとLSの間を埋める重要なポジションを担います。
輸入プレミアムセダン
メルセデス・ベンツ Eクラス
- E200:850万円~
- E300e(PHEV):1,020万円~
- E450 4MATIC:1,180万円~
BMW 5シリーズ
- 520i:925万円~
- 530e(PHEV):1,038万円~
- 540i xDrive:1,241万円~
アウディ A6
- 40 TFSI:812万円~
- 45 TFSI quattro:945万円~
- 55 TFSI quattro:1,193万円~
価格競争力分析
新型レクサスESのハイブリッドモデルは、欧州プレミアムセダンのベースグレードと同等の価格帯に設定されると予想されます。一方、BEVモデルは欧州勢のPHEVやガソリンモデルの上級グレードと競合する価格帯となります。
ただし、レクサスの強みである以下の要素により、価格対性能比では優位性を保つと考えられます:
- 信頼性の高さ:レクサスブランドの高い品質管理
- 充実した標準装備:欧州車ではオプション扱いの装備が標準搭載
- 優れたアフターサービス:充実したメンテナンスプログラム
- リセールバリュー:中古車市場での高い評価
オプション装備と価格
主要オプションパッケージ(予想)
プレミアムパッケージ:約30万円~40万円
- マークレビンソン プレミアムサウンドシステム
- パノラミックビューモニター
- ヘッドアップディスプレイ
- ブラインドスポットモニター
コンフォートパッケージ:約20万円~30万円
- 調光機能付きパノラマルーフ
- 後席電動リクライニングシート
- 後席オットマン(一部グレード)
- リラクゼーション機能
テクノロジーパッケージ:約15万円~25万円
- アドバンスドドライブ(高速道路半自動運転)
- デジタルインナーミラー
- パーキングサポートブレーキ
単品オプション(予想価格)
- 21インチアルミホイール:約15万円~20万円
- 調光機能付きパノラマルーフ:約20万円~25万円
- マークレビンソンサウンドシステム:約15万円~20万円
- 本革シート:約10万円~15万円
- セミアニリン本革シート:約20万円~30万円
- パノラミックビューモニター:約8万円~12万円
- デジタルインナーミラー:約5万円~8万円
- ヘッドアップディスプレイ:約8万円~12万円
- パーキングサポートブレーキ:約5万円~8万円
- リヤシートエンターテインメントシステム:約30万円~40万円
ボディカラーオプション
標準色:無料
- ホワイトノーヴァガラスフレーク
- ソニックシルバー
- グラファイトブラックガラスフレーク
特別色:約8万円~12万円
- ソニックアゲート(新色)
- ダークブルーマイカ
- マンガンラスター
プレミアム色:約15万円~20万円
- ソニッククォーツ
- マークレビンソン専用色(予想)
見積もりシミュレーション
ケース1:コストパフォーマンス重視(ES350h ベースグレード FF)
車両本体価格:720万円
主要オプション
- プレミアムパッケージ:35万円
- 本革シート:12万円
- 特別色:10万円
オプション合計:57万円
車両価格合計:777万円
諸経費
- 自動車税(初年度):43,500円
- 自動車重量税:0円(エコカー減税100%)
- 自賠責保険料(37ヶ月):27,770円
- リサイクル料金:約15,000円
- 検査登録手続き代行費用:約50,000円
- 車庫証明手続き代行費用:約20,000円
- 納車費用:約20,000円
諸経費合計:約176,270円
総支払額:約7,946,270円
ケース2:フル装備(ES350h version L AWD)
車両本体価格:850万円
主要オプション
- プレミアムパッケージ:38万円
- コンフォートパッケージ:28万円
- テクノロジーパッケージ:23万円
- 21インチアルミホイール:18万円
- セミアニリン本革シート:28万円
- プレミアム色:18万円
オプション合計:153万円
車両価格合計:1,003万円
諸経費:約180,000円
総支払額:約10,210,000円
ケース3:BEV入門(ES350e ベースグレード)
車両本体価格:850万円
主要オプション
- プレミアムパッケージ:35万円
- 本革シート:12万円
- 特別色:10万円
オプション合計:57万円
車両価格合計:907万円
諸経費
- 自動車税:0円(BEV免税)
- 自動車重量税:0円(BEV免税)
- 自賠責保険料(37ヶ月):27,770円
- リサイクル料金:約15,000円
- 検査登録手続き代行費用:約50,000円
- 車庫証明手続き代行費用:約20,000円
- 納車費用:約20,000円
- 自宅充電設備工事:約250,000円
諸経費合計:約382,770円
総支払額:約9,452,770円
注:BEVは国や自治体の補助金対象となる可能性があります。補助金額は発表時期により変動しますが、最大80万円程度の補助が見込まれます。
ケース4:最上級仕様(ES500e F SPORT)
車両本体価格:1,320万円
主要オプション
- プレミアムパッケージ:40万円
- コンフォートパッケージ:30万円
- テクノロジーパッケージ:25万円
- F SPORT専用装備:標準装備
- セミアニリン本革シート:30万円
- プレミアム色:20万円
オプション合計:145万円
車両価格合計:1,465万円
諸経費(充電設備含む):約400,000円
総支払額:約15,050,000円
補助金適用後:約14,250,000円(最大80万円補助想定)
値上げに見合う価値はあるのか?
肯定的な要素
1. 革新的な技術の導入
レスポンシブヒドゥンスイッチは世界初の技術であり、機能性とデザイン性を高度に両立させています。手をかざすとスイッチが浮かび上がる演出は、従来の物理スイッチとタッチパネルの良いところを組み合わせた画期的なシステムです。
2. 大幅に向上した室内空間
全長+165mm、全幅+55mm、全高+110mmという大幅なボディサイズ拡大により、室内空間は格段に広くなりました。特に後席の膝前空間は拳3.5個分以上確保され、プレミアムセダンとして十分な快適性を提供します。
3. BEVの航続距離
ES350eの685km、ES500eの610kmという航続距離は、日常使用において充電の不安を大幅に軽減します。東京~大阪間(約500km)を充電なしで走破できる実用性は、BEV導入の大きな障壁を取り除きます。
4. 静粛性の追求
高遮音タイプのドアガラス、最適配置された吸音材・遮音材・制振材により、従来モデルを上回る静粛性を実現。特にBEVモデルでは、エンジン音がないことによる圧倒的な静粛性が期待できます。
5. 最新の安全技術
交差点での出会い頭衝突回避支援の強化、レーンチェンジアシストの操作性向上、ドライバー異常時の路肩停車機能など、最新の安全技術が惜しみなく投入されています。
懸念される要素
1. 大幅な価格上昇
現行モデル比で80万円~420万円の値上げは、既存のESユーザーにとって大きな負担となります。特に、最上級グレードのES500e F SPORTが1,300万円超となると、レクサスLSとの価格差が縮まり、購入の判断が難しくなります。
2. 日本仕様の装備削減
中国市場向けに用意される以下の装備が、日本仕様では導入されない(当面の間)ことが確認されています:
- 助手席用大型ディスプレイ(ダブルスクリーン)
- 助手席オットマン
- 音楽連動イルミネーション
- センサリーコンシェルジュ(香り機能)
これらの装備削減は、価格上昇と相まって「日本市場軽視」との印象を与える可能性があります。
3. ボディサイズの拡大による取り回しの懸念
全幅1,920mmという寸法は、トヨタ・レクサスのセダンとしては最大級です。日本の狭い道路や駐車場での取り回しに不安を感じるユーザーも多いでしょう。ただし、DRS(後輪操舵システム)の採用により、最小回転半径は抑えられていると予想されます。
4. BEVモデルの充電インフラ
自宅に充電設備がない場合、追加で20万円~50万円の工事費用が必要となります。また、マンション居住者の場合、充電設備設置の許可が得られないケースもあり、BEV購入のハードルとなります。
購入を検討する上でのポイント
ハイブリッドとBEV、どちらを選ぶべきか
ハイブリッドモデル(ES300h/ES350h)を選ぶべき人
- 長距離ドライブが多い:給油で数分で満タンになる利便性
- 充電設備がない:自宅や職場に充電設備がない場合
- 初期コストを抑えたい:BEVより200万円以上安い
- リセールバリューを重視:中古車市場での需要が高い
BEVモデル(ES350e/ES500e)を選ぶべき人
- 自宅に充電設備がある:毎朝満充電で出発できる
- 市街地走行が中心:日常の走行距離が100km以内
- 環境性能を最優先:CO2排出ゼロの走行
- 最新技術を楽しみたい:EVならではの加速感と静粛性
- 補助金を活用できる:国・自治体の補助金で実質価格を下げられる
グレード選択のアドバイス
コストパフォーマンス重視:ES350h ベースグレード FF
- 予想価格:約720万円
- システム出力247psで十分な動力性能
- 標準装備でも充実した内容
- 総支払額を800万円以内に抑えられる
バランス重視:ES350h version L AWD
- 予想価格:約850万円
- AWDによる悪天候時の安心感
- version L専用の上質な内装
- プレミアムセダンとして過不足ない装備
環境性能重視:ES350e ベースグレード
- 予想価格:約850万円
- 補助金活用で実質約770万円
- 航続距離685kmで長距離も安心
- ランニングコストの低さ
走行性能重視:ES500e F SPORT
- 予想価格:約1,320万円
- 342psの圧倒的なパワー
- 0-100km/h加速5.9秒のスポーツ性能
- DIRECT4による優れた走行安定性
競合車種との比較検討
vs トヨタ クラウンセダン
クラウンセダンの優位点
- 価格が約80万円~360万円安い
- 全幅1,890mmで若干コンパクト
- トヨタディーラーの利便性
新型ESの優位点
- レクサスブランドの高級感
- より充実した標準装備
- レクサス専用の上質な内装素材
- より静粛性の高い室内空間
結論:価格重視ならクラウンセダン、ブランドと質感重視なら新型ES
vs メルセデス・ベンツ Eクラス
Eクラスの優位点
- 欧州プレミアムブランドのステータス
- スポーティな走行性能
- 豊富なディーゼルエンジンの選択肢
新型ESの優位点
- レクサスの高い信頼性と耐久性
- 充実した標準装備(Eクラスは多くがオプション)
- 優れた燃費性能
- リセールバリューの高さ
結論:ブランドステータス重視ならEクラス、実用性と信頼性重視なら新型ES
vs BMW 5シリーズ
5シリーズの優位点
- 卓越したハンドリング性能
- 豊富なパワートレイン選択肢
- スポーティなブランドイメージ
新型ESの優位点
- 上質な乗り心地
- 静粛性の高さ
- メンテナンスコストの低さ
- 優れた燃費性能
結論:走りの楽しさ重視なら5シリーズ、快適性重視なら新型ES
購入資金計画のアドバイス
現金一括購入の場合
ES350h ベースグレード FF
- 総支払額:約795万円
- 準備すべき資金:約800万円
ES350h version L AWD
- 総支払額:約1,030万円
- 準備すべき資金:約1,050万円
ES350e ベースグレード
- 総支払額:約945万円
- 補助金適用後:約865万円
- 準備すべき資金:約900万円
ローン利用の場合
ケース1:ES350h ベースグレード(総額795万円)
頭金200万円、5年ローン(金利3.5%)
- 借入額:595万円
- 月々の支払い:約108,500円
- 総支払利息:約555,000円
- 総支払額:約8,505,000円
頭金なし、7年ローン(金利4.0%)
- 借入額:795万円
- 月々の支払い:約105,000円
- 総支払利息:約1,370,000円
- 総支払額:約9,320,000円
ケース2:ES500e F SPORT(総額1,465万円)
頭金500万円、5年ローン(金利3.5%)
- 借入額:965万円
- 月々の支払い:約176,000円
- 総支払利息:約901,000円
- 総支払額:約15,551,000円
頭金300万円、7年ローン(金利4.0%)
- 借入額:1,165万円
- 月々の支払い:約154,000円
- 総支払利息:約1,778,000円
- 総支払額:約16,478,000円
残価設定型クレジット(残クレ)の場合
ES350h ベースグレード(総額795万円)
3年プラン(残価率60%)
- 残価設定額:477万円
- 実質借入額:318万円
- 頭金100万円の場合、借入218万円
- 月々の支払い:約64,000円
- 3年後の選択:買取/返却/再ローン
5年プラン(残価率40%)
- 残価設定額:318万円
- 実質借入額:477万円
- 頭金100万円の場合、借入377万円
- 月々の支払い:約69,000円
ES500e F SPORT(総額1,465万円)
3年プラン(残価率55%)
- 残価設定額:805万円
- 実質借入額:660万円
- 頭金200万円の場合、借入460万円
- 月々の支払い:約135,000円
5年プラン(残価率35%)
- 残価設定額:512万円
- 実質借入額:953万円
- 頭金200万円の場合、借入753万円
- 月々の支払い:約138,000円
リース契約の場合
ES350h ベースグレード
3年リース(年間走行距離1万km)
- 月額リース料:約148,000円~168,000円
- 頭金:なし
- メンテナンス込み
- 総支払額:約533万円~605万円
5年リース(年間走行距離1万km)
- 月額リース料:約108,000円~128,000円
- 頭金:なし
- メンテナンス込み
- 総支払額:約648万円~768万円
ES500e F SPORT
3年リース(年間走行距離1万km)
- 月額リース料:約268,000円~298,000円
- 頭金:なし
- メンテナンス込み
- 総支払額:約964万円~1,072万円
維持費の試算
ハイブリッドモデル(ES350h)の年間維持費
燃料代(年間1万km走行、燃費22.5km/L、ガソリン170円/L想定)
- 年間燃料消費量:444L
- 年間燃料代:約75,500円
自動車税
- 排気量2.5L:45,000円/年
自動車保険(30歳以上、車両保険あり)
- 年間保険料:約80,000円~120,000円
定期メンテナンス
- オイル交換(年2回):約20,000円
- 法定点検(12ヶ月):約15,000円
車検費用(2年ごと)
- 法定費用:約45,000円
- 点検整備費用:約50,000円~80,000円
- 年間換算:約47,500円~62,500円
駐車場代(東京23区想定)
- 月額:約30,000円
- 年間:約360,000円
年間維持費合計:約643,000円~708,000円
月間維持費:約53,600円~59,000円
BEVモデル(ES350e)の年間維持費
電気代(年間1万km走行、電費6.5km/kWh、電気代30円/kWh想定)
- 年間電力消費量:1,538kWh
- 年間電気代:約46,200円
自動車税
- BEVは免税:0円
自動車保険(30歳以上、車両保険あり)
- 年間保険料:約90,000円~130,000円(車両価格が高いため)
定期メンテナンス
- 法定点検(12ヶ月):約10,000円
- バッテリー点検:約5,000円
車検費用(2年ごと)
- 法定費用:約30,000円(重量税免税)
- 点検整備費用:約40,000円~60,000円
- 年間換算:約35,000円~45,000円
駐車場代(東京23区想定)
- 月額:約30,000円
- 年間:約360,000円
年間維持費合計:約546,200円~616,200円
月間維持費:約45,500円~51,300円
HEVとBEVの維持費差:年間約97,000円~92,000円(BEVが安い)
値引き交渉のポイント
レクサスの値引き事情
レクサスは基本的に「値引きなし」の販売方針を取っていますが、以下のケースでは実質的な値引き相当の条件を引き出せる可能性があります。
1. 下取り車の査定額アップ
レクサス正規ディーラーでは、下取り車の査定額を上乗せする形で実質的な値引きを行うケースがあります。
交渉のコツ
- 事前に買取専門店で査定を受けておく
- 複数の査定額を比較材料として提示
- レクサス車からの乗り換えの場合、優遇される可能性が高い
期待できる上乗せ額:10万円~30万円
2. 付属品・オプションのサービス
車両本体の値引きは難しくても、付属品やオプションをサービスしてもらえるケースがあります。
サービス対象になりやすい付属品
- フロアマット(約5万円相当)
- トランクマット(約2万円相当)
- ドアバイザー(約3万円相当)
- ボディコーティング(約10万円相当)
- ウィンドウフィルム(約5万円相当)
期待できるサービス総額:5万円~15万円相当
3. ローン・保険の優遇条件
レクサスファイナンシャルサービスのローンや、レクサス取扱いの自動車保険に加入することで、金利優遇などの条件を引き出せる可能性があります。
期待できる優遇
- ローン金利の優遇:通常金利より0.5%~1.0%低い特別金利
- 保険料の割引:10%~15%程度の割引
4. 決算期・登録時期による交渉
3月決算期
- レクサスディーラーも決算期には販売目標達成のプレッシャーがあります
- 2月下旬~3月中旬が交渉のチャンス
- ただし、新型ESの発売が2026年4月なので、初年度は決算期効果は限定的
早期契約特典
- 発表直後の予約契約で、先行予約特典がある可能性
- 納期優先権
- 特別記念品(初回限定モデルのアクセサリーなど)
5. 現金一括払いの交渉
ローン利息収入がなくなるデメリットはありますが、ディーラーにとって回収リスクがない現金一括払いは歓迎されます。
期待できる優遇
- 付属品のサービス
- メンテナンスパックの割引
実際の値引き・優遇総額の目安
発売初期(2026年4~9月)
- 車両本体値引き:0円(値引きなし)
- 下取り査定UP:10万円~20万円
- オプションサービス:5万円~10万円相当
- 実質値引き総額:15万円~30万円相当
発売半年後(2026年10月~)
- 車両本体値引き:0円(値引きなし)
- 下取り査定UP:15万円~30万円
- オプションサービス:10万円~15万円相当
- 実質値引き総額:25万円~45万円相当
1年後以降(2027年4月~)
- 車両本体値引き:0円~5万円
- 下取り査定UP:20万円~40万円
- オプションサービス:10万円~20万円相当
- 実質値引き総額:30万円~65万円相当
BEV購入の補助金情報
国の補助金(CEV補助金)
2026年度の補助金制度は2025年度中に発表されますが、2025年度の制度を参考にすると以下のような補助が予想されます。
普通乗用車(BEV)の補助金額
ES350e(航続距離685km想定)
- 基準補助額:85万円程度
- 条件:営業用途ではなく個人使用
ES500e(航続距離610km想定)
- 基準補助額:80万円程度
補助金の申請条件
- 初度登録から原則4年間は車両を保有すること
- 補助金交付後、原則として4年間は車両を使用すること
- 期間内の譲渡・転売は補助金返還の対象
地方自治体の補助金
各自治体でもBEV購入の補助金制度があります。国の補助金と併用可能です。
東京都の場合(2025年度実績参考)
個人向け補助
- 補助額:30万円~60万円(車両価格の一定割合)
- 条件:都内在住、初度登録が都内
神奈川県の場合
個人向け補助
- 補助額:20万円~40万円
- 条件:県内在住、県内ディーラーでの購入
大阪府の場合
個人向け補助
- 補助額:15万円~30万円
充電設備設置の補助金
国の補助(CEV補助金・充電設備)
- 設備費の補助:設置費用の50%~80%
- 上限額:約15万円~30万円
自治体の補助(例:東京都)
- 設備費の補助:設置費用の50%
- 上限額:約10万円~15万円
補助金込みの実質購入価格
ES350e ベースグレード(車両価格約850万円)
オプション込み総額:約907万円
補助金適用
- 国のCEV補助金:-85万円
- 東京都の補助金:-45万円
- 充電設備補助(国+都):-25万円
補助金合計:-155万円
実質負担額:約752万円
ES500e F SPORT(車両価格約1,320万円)
オプション込み総額:約1,465万円
補助金適用
- 国のCEV補助金:-80万円
- 東京都の補助金:-45万円
- 充電設備補助(国+都):-25万円
補助金合計:-150万円
実質負担額:約1,315万円
このように、補助金をフル活用することで、BEVモデルでも実質負担額をかなり抑えることができます。
リセールバリューの予測
レクサスESの中古車市場での評価
現行レクサスES(7代目)の残価率を参考にすると、新型ESのリセールバリューは以下のように予測されます。
ハイブリッドモデル(ES300h/ES350h)
3年後の残価率
- ベースグレード:60%~65%
- 人気グレード(version L):65%~70%
- F SPORT:63%~68%
5年後の残価率
- ベースグレード:45%~50%
- 人気グレード:50%~55%
- F SPORT:48%~53%
予想残価額(ES350h version L AWD/新車価格850万円の場合)
- 3年後:552万円~595万円
- 5年後:382万円~467万円
BEVモデル(ES350e/ES500e)
BEVの中古車市場はまだ成熟していないため、残価率の予測は難しいですが、以下のような傾向が予想されます。
3年後の残価率
- ES350e:55%~60%(ハイブリッドより若干低い)
- ES500e:58%~63%(高性能グレードのため比較的高い)
5年後の残価率
- ES350e:40%~45%
- ES500e:43%~48%
予想残価額(ES350e/新車価格850万円の場合)
- 3年後(補助金控除前):467万円~510万円
- 5年後(補助金控除前):340万円~382万円
注:BEVの場合、バッテリー劣化の程度が査定に大きく影響します。レクサスのバッテリー保証は8年16万kmと手厚いため、保証期間内は比較的高い査定が期待できます。
リセールバリューを高めるポイント
1. ボディカラーの選択
リセールが高いカラー
- ホワイトノーヴァガラスフレーク(白)
- グラファイトブラックガラスフレーク(黒)
- ソニックシルバー(銀)
リセールが低めのカラー
- 特殊な明度の高い色
- 鮮やかな原色系
価格差:3年後で約20万円~40万円の差
2. グレードの選択
リセールが高いグレード
- version L(標準的な上級グレード)
- F SPORT(スポーツ性を求める層に人気)
リセールが低めのグレード
- ベースグレード(装備が簡素)
価格差:3年後で新車価格差の70%~80%を維持
3. オプション装備の選択
リセールに有利なオプション
- 本革シート(+10万円~15万円査定UP)
- サンルーフ/パノラマルーフ(+15万円~20万円査定UP)
- マークレビンソンサウンドシステム(+8万円~12万円査定UP)
- 19インチ以上のアルミホイール(+5万円~8万円査定UP)
リセールへの影響が小さいオプション
- ドアバイザー
- フロアマット(純正でも社外でも大差なし)
4. 走行距離の管理
3年後の標準走行距離:3万km以内
- 2.5万km以下:査定プラス(+5%~8%)
- 3万km~4万km:標準査定
- 4万km以上:査定マイナス(-5%~10%)
5年後の標準走行距離:5万km以内
- 4万km以下:査定プラス(+8%~12%)
- 5万km~6万km:標準査定
- 6万km以上:査定マイナス(-8%~15%)
5. メンテナンス記録の保持
レクサス正規ディーラーでの定期メンテナンス記録を完全に保持することで、査定額が5%~10%向上します。
必須の記録
- 定期点検記録簿
- 車検証
- 整備記録(オイル交換、部品交換など)
よくある質問(FAQ)
Q1: 新型ESの納期はどれくらいかかりますか?
A: 2026年4月の発売開始時点での予想納期は以下の通りです。
- ハイブリッドモデル(ES300h/ES350h):3~6ヶ月
- BEVモデル(ES350e/ES500e):6~12ヶ月
BEVモデルは生産台数が限定される可能性が高く、納期が長くなることが予想されます。早期に契約することで納期を短縮できる可能性があります。
Q2: 現行ESからの乗り換えを検討していますが、下取り価格はどれくらいですか?
A: 現行ES(2021年式ES300h version L、走行3万km)の場合、以下のような下取り価格が予想されます。
- 2026年時点:約380万円~420万円(新車価格603万円の63%~70%)
- 状態が良い場合:450万円以上も可能
ただし、新型発売により現行モデルの下取り価格が下落する可能性があるため、早めの商談が有利です。
Q3: BEVとハイブリッド、ランニングコストはどれくらい違いますか?
A: 年間1万km走行の場合、以下のようなランニングコスト差が生じます。
燃料費/電気代の差
- ハイブリッド:約75,500円/年
- BEV:約46,200円/年
- 年間差額:約29,300円(BEVが安い)
維持費総額の差
- ハイブリッド:約643,000円~708,000円/年
- BEV:約546,200円~616,200円/年
- 年間差額:約97,000円~92,000円(BEVが安い)
5年間のトータル差額:約485,000円~460,000円(BEVが安い)
ただし、BEVは初期費用(車両価格+充電設備)が200万円以上高いため、5年間のトータルコストではハイブリッドの方が経済的です。7~10年の長期保有を前提とする場合、BEVのランニングコストの優位性が活きてきます。
Q4: 他のレクサスセダン(IS、LS)と比較して、ESの位置づけは?
A: レクサスのセダンラインナップにおける各モデルの位置づけは以下の通りです。
IS(価格帯:481万円~690万円)
- コンパクトスポーツセダン
- 後輪駆動によるスポーティな走り
- 比較的若い層がターゲット
ES(価格帯:予想600万円~1,320万円)
- ミドルサイズプレミアムセダン
- 快適性と環境性能を重視
- 40代~60代のビジネス層がターゲット
- BEVラインナップで次世代技術をアピール
LS(価格帯:1,279万円~1,809万円)
- フラッグシップセダン
- 最高級の快適性と威厳
- 経営者層がターゲット
新型ESは、「クラウンより上質で、LSほど高価ではない」という絶妙なポジションを担います。
Q5: BEVモデルの冬季の航続距離低下はどれくらいですか?
A: 一般的にBEVは寒冷地での航続距離が低下します。新型ESのBEVモデルでも以下のような低下が予想されます。
ES350e(カタログ航続距離685km)
- 気温5℃前後:約540km(約21%低下)
- 気温-5℃以下:約480km(約30%低下)
- ヒーター使用時:さらに10%~15%低下
ES500e(カタログ航続距離610km)
- 気温5℃前後:約485km(約20%低下)
- 気温-5℃以下:約430km(約30%低下)
ただし、レクサスは寒冷地対策として以下の機能を搭載していると予想されます:
- バッテリー温度管理システム
- プリコンディショニング機能(出発前に車内とバッテリーを温める)
- ヒートポンプ式エアコン
これらの機能により、他のBEVより冬季の航続距離低下は抑えられると期待されます。
Q6: 中国仕様にある助手席オットマンやダブルスクリーンは、後から日本にも導入されますか?
A: レクサス広報によると、以下のような見解が示されています。
当面導入されない装備
- 助手席用大型ディスプレイ(ダブルスクリーン)
- 助手席オットマン
- 音楽連動イルミネーション(一部機能)
- センサリーコンシェルジュ(香り機能)
OTAで後日追加される可能性がある装備
- 音楽連動イルミネーション(香り以外)
- センサリーコンシェルジュ(香り以外の機能)
導入が期待される時期
- マイナーチェンジ時(2028年~2029年頃)に、一部装備の追加設定の可能性
日本市場向けの装備設定は、法規制や市場ニーズに基づいて決定されるため、すぐに中国仕様と同等になる可能性は低いと考えられます。
Q7: 新型ESは月々いくらで乗れますか?
A: 支払い方法によって月々の負担額が大きく異なります。
ES350h ベースグレード(車両価格720万円)の場合
①残価設定型クレジット(3年)
- 頭金:100万円
- 月々の支払い:約64,000円
- 3年後の選択:買取/返却/再ローン
②通常ローン(5年、頭金200万円)
- 月々の支払い:約108,500円
③リース契約(3年)
- 月々の支払い:約148,000円~168,000円
- メンテナンス込み、頭金なし
最も月々の負担が少ない方法:残価設定型クレジット(3年)で約64,000円~
ただし、3年後に車両を返却する場合、資産として残らない点に注意が必要です。
Q8: 現行ESオーナーですが、新型に乗り換えるメリットは?
A: 現行ESオーナーが新型ESに乗り換える主なメリットは以下の通りです。
メリット
- 最新の安全技術:プリクラッシュセーフティやレーンチェンジアシストの性能向上
- 革新的な内装:レスポンシブヒドゥンスイッチ、新世代インフォテインメント
- 広い室内空間:全長+165mm、ホイールベース+80mmによる快適性向上
- BEVの選択肢:環境性能と走行性能を両立した電動化
- リセールのタイミング:現行モデルの価値が下がる前に売却できる
デメリット
- 大幅な価格上昇:約80万円~150万円の値上げ
- ボディサイズ増加:全幅1,920mmで取り回しがやや困難に
- 一部装備の未導入:中国仕様の一部装備が日本未導入
結論:最新技術と広い室内空間を重視するなら乗り換えのメリットあり。ただし、現行ESでも十分な性能があるため、急いで乗り換える必要性は低い。
まとめ:新型レクサスESは価格上昇に見合う価値があるか
総合評価
新型レクサスESは、現行モデルから80万円~420万円という大幅な価格上昇が予想されますが、以下の点で価格上昇に見合う、あるいはそれ以上の価値があると評価できます。
価格上昇に見合う価値がある点
- 世界初の革新技術:レスポンシブヒドゥンスイッチなど、他のプレミアムセダンにない独自技術
- 大幅に向上した室内空間:全長+165mm、ホイールベース+80mmによる快適性の飛躍的向上
- 次世代電動化技術:BEVモデルで航続距離600km超を実現
- 最新安全装備:Lexus Safety System +の大幅機能向上
- 圧倒的な静粛性:最新の遮音技術による上質な車内空間
懸念される点
- 日本仕様の装備削減:中国仕様にある一部装備が未導入
- ボディサイズの拡大:全幅1,920mmで日本の道路環境には大きすぎる可能性
- BEVの充電インフラ:自宅充電設備がない場合の不便さ
購入推奨度
強く推奨する人
- 最新技術を重視する人:世界初の技術を体験したい
- 環境性能を最優先する人:BEVで完全なゼロエミッション走行
- 長期保有を前提とする人:10年以上乗るならBEVのランニングコスト優位性が活きる
- レクサスブランドにこだわる人:プレミアムセダンでレクサスを選びたい
検討を推奨する人
- 現行ESオーナー:最新技術に魅力を感じるなら乗り換え価値あり
- クラウンセダンからのステップアップ:より上質な体験を求めるなら
- 欧州プレミアムセダンと比較検討中:レクサスの信頼性と充実装備は魅力
慎重な検討を推奨する人
- 価格を最重視する人:クラウンセダンの方がコスパは高い
- 駐車スペースに制限がある人:全幅1,920mmは日本では取り回しが困難
- 走行距離が少ない人:年間5,000km以下ならBEVのメリットは薄い
最終結論
新型レクサスESは、価格上昇は大きいものの、それに見合う、あるいはそれ以上の価値を提供するプレミアムセダンとして登場します。特に、世界初の技術や次世代電動化、圧倒的な静粛性など、他のプレミアムセダンにない独自の魅力があります。
ただし、日本市場向けの一部装備削減や、ボディサイズの拡大による取り回しの懸念など、注意すべき点もあります。購入を検討する際は、実車を確認し、試乗した上で判断することを強くお勧めします。
予想価格帯まとめ
- ES350h(ハイブリッド):720万円~880万円
- ES350e(BEV/FF):850万円~1,020万円
- ES500e(BEV/AWD):1,050万円~1,320万円
2026年春の発売が待ち遠しい、レクサスの新世代プレミアムセダンの登場です。

