2026年8月6日、日本自動車販売協会連合会(自販連)および全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が「2026年7月度の車名別新車販売台数ランキング」を発表しました。
乗用車・軽自動車ともに注目すべきモデルがランクインしており、直近に新型モデルを投入した日産自動車が市場で存在感を高めています。
乗用車ランキングの概況:トヨタが上位を完全支配
2026年7月の乗用車部門は、トヨタ車がベスト10のうち実に7車種を占めるという圧倒的な強さを見せました。首位はトヨタ「ヤリス」で13,679台(前年同月比98.4%)、続いて2位にトヨタ「ライズ」が13,068台(前年同月比183.2%)、3位にトヨタ「シエンタ」が12,196台(前年同月比131.3%)という結果になっています。

ライズの前年同月比183.2%という数字は特筆に値します。フルモデルチェンジや商品改良の効果が台数に如実に表れており、コンパクトSUVへの需要の根強さを示す結果となりました。同様にRAV4(8位・7,536台)が前年同月比285.3%という驚異的な伸びを記録しており、SUV全体への人気の高まりが顕著です。ランドクルーザーシリーズ(7位・8,061台)も前年同月比203.2%と2倍超の実績で、末っ子ランクルことランドクルーザーFJの登場が大きく寄与していると見られます。
ホンダ勢は9位「フリード」7,063台(前年同月比107.5%)、10位「フィット」6,815台(前年同月比131.4%)と2車種がベスト10に入り存在感を示しました。
乗用車ベスト10(2026年7月度)
| 順位 | 車名 | 販売台数 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | トヨタ・ヤリス | 13,679台 | 98.4% |
| 2位 | トヨタ・ライズ | 13,068台 | 183.2% |
| 3位 | トヨタ・シエンタ | 12,196台 | 131.3% |
| 4位 | トヨタ・カローラ | 11,158台 | 90.2% |
| 5位 | トヨタ・ルーミー | 10,260台 | 101.1% |
| 6位 | トヨタ・アルファード | 8,489台 | 103.4% |
| 7位 | トヨタ・ランドクルーザー | 8,061台 | 203.2% |
| 8位 | トヨタ・RAV4 | 7,536台 | 285.3% |
| 9位 | ホンダ・フリード | 7,063台 | 107.5% |
| 10位 | ホンダ・フィット | 6,815台 | 131.4% |
乗用車ベスト50:注目モデルのトピック
▶ 日産・新型エルグランド(E53)が36位にランクイン:前年同月比1,155.2%

今回のランキングで最大の話題となったのが、2026年7月に発売されたばかりのフルモデルチェンジ版・日産「新型エルグランド(E53)」の登場です。36位に1,883台を記録し、前年同月比はなんと1,155.2%という驚異的な数字を叩き出しました。この台数には全国の日産ディーラーにおけるデモカー(試乗車・展示車)の登録分も含まれますが、発売から1か月足らずで累計受注台数が8,000台以上に達しているとも報告されており、今後の納車進捗によっては2026年8月以降もランキング上位圏を維持することが期待されます。長らく販売が低迷していたエルグランドが、フルモデルチェンジを機に復活を遂げた象徴的な結果といえるでしょう。

▶ 日産・新型キックス(P16)が27位:前年同月比335.6%

2026年6月に発売されたフルモデルチェンジ版・新型キックス(P16)も、27位に2,591台(前年同月比335.6%)と引き続き好調な滑り出しを見せています。発売から2か月足らずで累計受注台数が1.1万台に到達しており、2026年内は月販2,000台〜3,000台の水準を維持した登録台数が期待されます。コンパクトSUVセグメントにおける日産の巻き返しを象徴するモデルとして注目を集めています。

乗用車ベスト50(2026年7月度)
| 順位 | 車名 | 販売台数 |
|---|---|---|
| 1位 | トヨタ・ヤリスシリーズ | 13,679台 |
| 2位 | トヨタ・ライズ | 13,068台 |
| 3位 | トヨタ・シエンタ | 12,196台 |
| 4位 | トヨタ・カローラシリーズ | 11,158台 |
| 5位 | トヨタ・ルーミー | 10,260台 |
| 6位 | トヨタ・アルファード | 8,489台 |
| 7位 | トヨタ・ランドクルーザーシリーズ | 8,061台 |
| 8位 | トヨタ・RAV4 | 7,536台 |
| 9位 | ホンダ・フリード | 7,063台 |
| 10位 | ホンダ・フィット | 6,815台 |
| 11位 | ホンダ・ヴェゼル | 6,567台 |
| 12位 | トヨタ・ヴォクシー | 6,471台 |
| 13位 | ホンダ・ステップワゴン | 6,453台 |
| 14位 | トヨタ・アクア | 6,354台 |
| 15位 | トヨタ・ノア | 6,219台 |
| 16位 | 日産・セレナ | 6,140台 |
| 17位 | 日産・ノートシリーズ | 5,065台 |
| 18位 | スズキ・ソリオシリーズ | 5,034台 |
| 19位 | スズキ・ジムニーシリーズ | 4,333台 |
| 20位 | マツダ・CX-5 | 4,240台 |
| 21位 | トヨタ・プリウス | 3,871台 |
| 22位 | トヨタ・ヴェルファイア | 3,590台 |
| 23位 | トヨタ・ハリアー | 3,506台 |
| 24位 | トヨタ・クラウンシリーズ | 3,228台 |
| 25位 | トヨタ・bZ4X | 2,766台 |
| 26位 | 三菱・デリカD:5 | 2,751台 |
| 27位 | 日産・キックス | 2,591台 |
| 28位 | ホンダ・ZR-V | 2,519台 |
| 29位 | スバル・フォレスター | 2,475台 |
| 30位 | マツダ・MAZDA2 | 2,407台 |
| 31位 | スバル・インプレッサ | 2,345台 |
| 32位 | ダイハツ・ロッキー | 2,344台 |
| 33位 | スズキ・クロスビー | 2,328台 |
| 34位 | レクサス・NX350h | 2,023台 |
| 35位 | 日産・リーフ | 2,005台 |
| 36位 | 日産・エルグランド | 1,883台 |
| 37位 | スズキ・スイフト | 1,584台 |
| 38位 | トヨタ・ハイエースワゴン | 1,817台 |
| 39位 | ホンダ・シビックシリーズ | 1,629台 |
| 40位 | スバル・レヴォーグ | 1,578台 |
| 41位 | レクサス・LBX | 1,552台 |
| 42位 | 日産・エクストレイル | 1,361台 |
| 43位 | スバル・WRX | 949台 |
| 44位 | スズキ・フロンクス | 871台 |
| 45位 | レクサス・RX350 | 842台 |
| 46位 | ホンダ・WR-V | 798台 |
| 47位 | マツダ・CX-30 | 772台 |
| 48位 | ホンダ・スーパーワン | 730台 |
| 49位 | マツダ・ロードスター | 697台 |
| 50位 | ホンダ・オデッセイ | 690台 |
軽自動車ランキングの概況:ホンダN-BOXがビッグマイチェンで2万台超えの独走
軽自動車部門では、ホンダ「N-BOX」が22,506台(前年同月比134.7%)で圧倒的な首位を維持しています。2026年7月に発売されたビッグマイナーチェンジ版の登場がこの台数を大きく押し上げた要因であり、全国のホンダディーラーにおけるデモカー(試乗車・展示車)の登録分が加わったことで、唯一月販2万台超えを達成した車種となりました。もちろんユーザー向けの納車も既に始まっており、今後も月販高水準が期待されます。

注目すべき点として、今月のランキングで「前月比プラス」となった軽自動車はわずか2車種のみで、N-BOXと10位のダイハツ「タフト」だけでした。タフトについては2026年7月15日に一部改良(メーターやステアリングホイールの意匠変更、予防安全装備のアップデート、特別仕様車の追加)が実施されており、これにより販売店でのデモカー登録が上乗せされた結果、前月(2,919台)から4,040台へと大きく伸びています。
2位はスズキ「スペーシア」13,883台(前年同月比94.7%)、3位はダイハツ「タント」10,235台(前年同月比131.5%)と、後席スライドドアを採用した軽トールワゴン勢が上位を形成する構図は変わりません。4位のダイハツ「ムーヴ」8,125台(前年同月比71.9%)は前年割れとなっており、同じダイハツ内での競合も影響しているとみられます。
軽自動車ベスト10(2026年7月度)
| 順位 | 車名 | 販売台数 | 前年同月比 |
|---|---|---|---|
| 1位 | ホンダ・N-BOX | 22,506台 | 134.7% |
| 2位 | スズキ・スペーシア | 13,883台 | 94.7% |
| 3位 | ダイハツ・タント | 10,235台 | 131.5% |
| 4位 | ダイハツ・ムーヴ | 8,125台 | 71.9% |
| 5位 | スズキ・ハスラー | 7,261台 | 100.6% |
| 6位 | 日産・ルークス | 7,076台 | 120.8% |
| 7位 | 三菱・デリカミニ/eK | 5,578台 | 104.5% |
| 8位 | スズキ・ワゴンR | 5,076台 | 82.3% |
| 9位 | ダイハツ・ミラ | 4,103台 | 91.6% |
| 10位 | ダイハツ・タフト | 4,040台 | 129.7% |
軽自動車ベスト15(2026年7月度)
| 順位 | 車名 | 販売台数 |
|---|---|---|
| 11位 | スズキ・アルト | 4,023台 |
| 12位 | 日産・デイズ | 2,905台 |
| 13位 | スズキ・ジムニー | 2,760台 |
| 14位 | スズキ・エブリイワゴン | 2,227台 |
| 15位 | ホンダ・N-ONE | 1,623台 |
2026年7月の新車市場・総括と今後の注目ポイント
2026年7月の新車販売市場を総括すると、乗用車ではトヨタの組織力と商品力が改めて際立ったひと月でした。一方でこれに対抗する形で、日産が新型エルグランド(E53)・新型キックス(P16)という2台の新モデルを相次いでリリースし、販売台数・受注台数ともに好スタートを切りました。特にエルグランドは前年同月比1,155.2%という数字が示すとおり、ブランド復権への力強い第一歩を踏み出したといえます。
軽自動車ではビッグマイナーチェンジを果たした新型N-BOXが22,506台という圧倒的な数字で首位を独走。2026年8月以降にデモカー効果が落ち着いた後も、月販2万台前後の水準を維持できるかどうかが次の焦点となるでしょう。
今後の市場では、日産エルグランドの本格的な一般ユーザー向け納車の進捗、スバルWRX S4の一部改良版の動向、そしてトヨタ各車が引き続き首位争いをリードするかどうかが注目されます。毎月の販売台数ランキングを追うことで、各メーカーの戦略や市場トレンドをいち早くキャッチできます。次回2026年8月度のランキングも引き続きチェックしてみてください。
https://www.jada.or.jp/pages/340/?1786025851

