2026年7月16日(木)、日産のフラッグシップミニバン「エルグランド」がついにフルモデルチェンジを果たします。現行モデル(E52型)が2010年に登場してから実に16年ぶりとなる全面刷新。新型(型式:E53)は2026年5月28日(木)より先行受注受付けが開始されており、正式な価格・仕様もついに判明しました。本記事では、グレード別の正式価格・スペック・装備・デザイン・先代との比較・アルファードとの競合比較まで、新型エルグランドE53のすべてを網羅的に解説します。
新型エルグランド(E53)の発売日・販売スケジュール
新型エルグランドの発売・受注に関するスケジュールは以下の通りです。
先行受注開始は2026年5月28日(木)、正式発売は2026年7月16日(木)を予定しています。すでに先行受注開始と同時に多くの日産ディーラーでは見積もり作成も可能となっており、購入希望者数次第で「販売店独自の抽選形式」による販売を行うディーラーも存在するといわれています。それだけ注目度の高い一台であることは間違いありません。

フルモデルチェンジの主な変更点まとめ
新型エルグランドE53のフルモデルチェンジで刷新されたポイントは多岐にわたります。まずボディデザインが全面刷新され、先代E52から全高が160mmアップした1,975mmという圧倒的な室内高が実現されました。パワートレインはガソリンエンジン単体を廃し、全グレードを第三世代シリーズハイブリッド「e-POWER」と電動四輪駆動「e-4ORCE」の組み合わせに完全統一。インテリジェントダイナミックサスペンションを全車標準装備とし、6つのドライブモードも新設されています。インフォテイメント面では日産の国内モデルとして初となる14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイを採用。安全支援システムはプロパイロット(渋滞時50km/h以下でのハンズオフ走行・ウインカー操作による車線変更支援に新対応)とプロパイロット2.0の2段構成となりました。

新型エルグランドの価格仕様が判明!グレード別正式価格一覧(税込)
新型エルグランドE53は全グレードで3列7人乗り・e-4ORCE(電動4WD)のみの設定となります。ガソリンエンジンや2WDの設定はありません。正式なグレード別価格(消費税10%込み)は以下の通りです。

e-POWER X(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕は6,897,000円、e-POWER G(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕は7,579,000円、e-POWER AUTECH LINE(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕は7,179,700円、e-POWER AUTECH LINE “G-Spec”(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕は7,784,700円、e-POWER AUTECH(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕は8,247,800円(e-POWER Gベース)、e-POWER VIP(3列7人乗り)〔e-4ORCE〕は8,698,800円となっています。
新型エルグランドのチラシきた
— 🛞ラジキャンRC!! (@RAZIKYAN_RC) May 19, 2026
悩んでるわぃ pic.twitter.com/M73FMi84eD

各グレードの主な装備内容は次の通りです。エントリーグレードであるe-POWER X(6,897,000円)には、アダプティブLEDヘッドライト、LEDフォグランプ、インテリジェントルームミラー、ステアリングヒーター、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド、12.3インチインフォテイメントシステム(14.3インチはオプション)などが標準装備されます。上位のe-POWER G(7,579,000円)では、これらに加えて14.3インチインフォテイメントシステム、テーラーフィットシート、後席専用モニター、プロパイロット、100V・1500W電源コンセントが全て標準装着となります。カスタム系のe-POWER AUTECH LINE(7,179,700円)はe-POWER Xをベースにダークメタルグレーグリル・専用フロントプロテクター・専用18インチホイール・メタル調ドアミラーを追加。e-POWER AUTECH LINE G-Spec(7,784,700円)はe-POWER GにAUTECH LINE専用テーラーフィットシートと専用ステアリングをプラスしたモデルです。e-POWER AUTECH(8,247,800円)はe-POWER GをベースにシグネチャーレイアウトのフロントプロテクターLEDや専用プレミアムナッパレザーシートを装備し、最上級のe-POWER VIP(8,698,800円)ではVIP専用18インチホイール・専用プレミアムナッパレザーシート・15.6インチリヤモニター・装飾照明付きオートステップが全て標準となります。

なお、内装色についてはe-POWER Xが「ダークメタル」、e-POWER Gが「紫檀(シタン)」または「銀雪」から選択可能ですが、e-POWER Gでは「ダークメタル」を選べない点に注意が必要です。
グレード選びのポイント
グレード選びの核心はe-POWER Xとe-POWER Gの差にあります。e-POWER XはGよりも682,000円安い設定ですが、インフォテイメントシステム+プロパイロット+後席専用モニター(249,700円)と100V・1500W電源コンセント(99,800円)をオプションで追加すると合計約35万円が上乗せされます。つまり、これらを購入予定であれば最初からe-POWER Gを選ぶ方が合理的です。さらにリセールバリューを考慮した場合も、オプションを重ねたXより最初から上位グレードのGを選んだ方が売却時の評価が高まりやすい傾向にあります。
メーカーオプション・有償ボディカラー一覧
主要なメーカーオプション価格(税込)は以下の通りです。e-POWER X向けのインフォテイメントシステム+プロパイロット+後席専用モニターセットが249,700円、100V・1500W電源コンセントが99,800円、e-POWER G向けのBOSEプレミアムサウンドシステム+高遮音ガラス+プロパイロット2.0などのセットが732,600円、全グレード共通のツインガラスサンルーフが154,000円、クリアビューパック(ワイパーデアイサーなど)が33,000円となっています。
有償ボディカラーについては、プレミアムホワイトが60,500円、ミッドナイトブラックが60,500円、シゴク(至極)が75,900円、フジドーン+シゴクの2トーンが253,000円という設定です。特に2トーンカラーの「フジドーン+シゴク」は富士の黎明の自然美と日本古来の高貴な色彩を組み合わせた特別仕様で、新型エルグランドの個性を最大限に引き立てる選択肢となっています。
ボディサイズ・スペック詳細
新型エルグランドE53の主要諸元は以下の通りです。全長×全幅×全高は4,995×1,895×1,975mm、ホイールベース3,000mm、最低地上高165mm、車重2,430kg、最小回転半径5.8m、タイヤサイズ235/60R18となっています。

先代E52(全長×全幅×全高:4,975×1,850×1,815mm)と比較すると、全長が20mm、全幅が45mm、そして全高はなんと160mmも拡大されました。全高1,975mmはライバルのトヨタ アルファード・ヴェルファイア(1,935mm)をも40mm上回るラージミニバン最大級の高さです。この全高アップが室内空間の拡大に直結しており、全幅1,895mmという堂々たるワイドボディはe-4ORCEの前後独立制御と組み合わさることで、圧倒的な走行安定性にも貢献しています。ただし全高1,975mmは機械式立体駐車場(一般的な制限は2,000mm)への入庫時に余裕が少なくなるため、普段の駐車環境は事前に確認しておきましょう。

第三世代e-POWER+e-4ORCEの走行性能
新型E53の最大のハイライトが「第三世代シリーズハイブリッドe-POWER」と電動四輪駆動「e-4ORCE」の組み合わせです。先代E52は2.5Lガソリン(FF/4WD)と3.5L V6ガソリン(FF/4WD)を搭載していましたが、新型E53ではこれを廃し全グレードe-POWER+e-4ORCEに統一しました。

搭載エンジンは1.5L VCターボ(ZR15DDTe型)直列3気筒で、これはあくまで「発電専用」として機能します。このエンジンは「STARC(Spark Controlled Compression Ignition)」技術により熱効率42%という驚異的な高効率を達成しており、先代e-POWERエンジン比で高速走行時の燃費が最大15%改善されています。さらに第三世代e-POWERは「5-in-1」と呼ばれる5つの機能を1ユニットに統合した設計を採用し、エンジン音を5.6dBも低減するという静粛性の高さも実現しています。
システム全体の出力は約340ps・トルク500Nm以上。これをガソリンエンジン換算すると約4.5Lに相当し、アルファードHEVの動力性能(約3.0L相当)を大きく上回ります。自動車専門家がプロトタイプをテストコースで試乗した結果、「動力性能はアルファードのハイブリッドよりも力強く、アクセルを踏み増すと駆動力を即座に高める」という評価が得られています。

e-4ORCEは前後独立した2つのモーターが1/10,000秒単位でトルク配分を制御する電動四輪駆動システムです。峠道のカーブでも4輪がしっかりと接地し、背が高くボディの重いミニバンでありながら旋回軌跡を拡大させにくい特性を実現。高速道路での車線変更時も挙動変化が穏やかで、横風に対する安定性も優れています。試乗した専門家からは「走行安定性はアルファードよりも優れている」との評価も得られており、「走りにこだわるミニバン」という新たな価値軸を確立しています。
加えて4輪のショックアブソーバーの減衰力を走行状態に応じて独立制御する「インテリジェントダイナミックサスペンション」を全車標準装備。ドライブモード「コンフォート」を選択すると減衰力が下がり乗り心地が向上するなど、6つのドライブモードによってシーンに応じた走りを選べます。走行安定性と乗り心地という相反する二つの目標を高次元で両立させているのが新型E53の真骨頂です。
燃費性能と維持費
先代E52のWLTC燃費は3.5L V6が8.7km/L、2.5Lガソリンが10.0km/Lでしたが、新型E53のe-POWERはWLTCモードで16〜20km/L台という劇的な改善を果たしています。燃料タンク容量は67Lと大容量で、WLTCモード燃費をベースに計算した最大航続距離は1,000kmを超える水準です。
維持費の観点でも注目すべき点があります。e-POWERの発電用エンジンは1.5Lターボ(1,500cc)であるため、排気量1,000cc超〜1,500cc以下の区分に該当し、年間自動車税は30,500円となります。一方、アルファードの2.5Lエンジンは年間43,500円ですから、
$$自動車税の差額 = 43,500円 - 30,500円 = 13,000円(年間)$$
この差は10年間で13万円にも積み上がります。大出力でありながら維持費を抑えられるというe-POWERならではの隠れたメリットとして覚えておいて損はありません。
外装(エクステリア)デザイン
新型エルグランドE53のデザインコンセプトは「The private MAGLEV(プライベート磁気浮上列車)」です。まるで磁力で浮かんでいるかのような上質な走りと静粛性をデザインでも体現しており、過剰な装飾を排した「引き算の美」が随所に貫かれています。

フロントには日本の伝統工芸「組子」をモチーフにした精緻なグリルを装備。サイドパネルには日本庭園の「間(ま)」と「整(せい)」の考え方を採り入れ、広大な面構成と緻密なディテールのコントラストが独特の風格を醸し出しています。ルーフ高は先代の低いスタイリングから大幅に高められ、ワイドなボディと組み合わさることでミニバンとしての存在感と開放的な室内空間を両立しています。軽量化を追求したホイールはフィニッシャーと組み合わせることで、アルミホイール単体では表現できない緻密さと車両全体の統一感を実現しました。

ボディカラーは新色として「FUJI DAWN(フジドーン)」(富士の黎明をイメージした幻想的なカラー)と「シゴク(至極)」(日本古来の高貴さを象徴する色)の2トーンが設定されており、いずれも所有欲を強く刺激する特別な仕上がりとなっています。
内装(インテリア)デザイン
インテリアのコンセプトは「特別なプライベートラウンジ」。ミニバンとしての実用性と最高水準の上質感を両立した空間設計が施されています。アイポイントが先代より高くなったことで運転席からの視界が広がり、安心感と誇らしさを感じさせる設計となっています。モダンで広がりのあるインストルメントパネルと幅広・高めのセンターコンソールがオーナー満足感を高め、広範囲にわたって施された表皮・木目調パネルが上質な雰囲気を演出しています。

インフォテイメントシステムは、日産国内モデル初となる14.3インチ大画面統合型インターフェースディスプレイを採用(e-POWER G標準、e-POWER Xはオプション)。エクステリアの組子パターンと統一感を持たせたキルティングをドアトリムにも施し、木目調パネルと一体のシームレスな静電式スイッチが先進的な空間を演出しています。

臨場感溢れる3Dサラウンド再生を実現するBOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム(e-POWER Gのオプション)は、まるで映画館にいるような没入感を車内で体験させてくれます。さらに乗員を包み込むようにインストルメントパネルからドアにかけて連続的に繋がる間接照明は最大64色に設定可能で、気分や用途に合わせた空間演出が楽しめます。シート表皮にはテーラーフィットが採用され、紫と青があしらわれた「紫檀(シタン)」というカラーが日本の美意識を体現しています。




先進安全装備:プロパイロット2.0
新型エルグランドE53(e-POWER Gおよびオプション)には日産の最先端運転支援システム「プロパイロット2.0」を搭載可能です。3Dハイビジョンマップと360度センサーシステムを活用し、高速道路でのハンズオフ(手放し)走行に対応。また渋滞時には時速50km/h以下でのハンズオフ走行や、ドライバーのウインカー操作に連動した車線変更支援も行います。RCTA(後退時リアクロストラフィックアラート)や、プロパイロット連動アンビエントライト(日産初搭載)なども装備され、安全性と上質な演出を両立しています。

全グレードでアダプティブLEDヘッドライト、LEDフォグランプ、LEDリアコンビネーションランプなどのLED装備が標準となっているほか、特筆すべき点としてアルファード・ヴェルファイアのPHEV Executive Lounge(約1,069万円〜)にしか設定されない「スムースストップ機能」「車両姿勢制御機能」が、エルグランドE53では全グレード標準装備となっています。約1,000万円超のグレードにしか採用されない機能を標準搭載するという事実は、E53がいかに徹底的にアルヴェルをベンチマークして開発されたかを物語っています。
AUTECH/AUTECH LINE/VIP/ステップタイプ詳細
**e-POWER AUTECH(8,247,800円)**は、e-POWER Gをベースに日産のカスタムブランド「AUTECH」のプレミアムスポーティコンセプトを体現したモデルです。海面の煌めきを表現したドットパターンのフロントグリル、波打ち際の白波をモチーフにしたボディ下部のメタル調フィニッシュパーツが存在感を放ちます。今回初の試みとしてフロントプロテクターにシグネチャーLEDがビルトインされており、夜間の視認性と個性を同時に高めています。インテリアはブラックをベースにブルーのアクセントを随所に配し、"さざなみ"にインスパイアされた専用キルティングデザインの新開発プレミアムナッパレザーシートを採用しています。

**e-POWER AUTECH LINE / G-Spec(7,179,700円〜7,784,700円)**は、さりげない個性やこだわりをクルマに求めるユーザー向けのカスタムモデルです。ダークメタルグレーのフロントグリル、専用フロントプロテクター、専用18インチアルミホイール、メタル調フィニッシュのドアミラーを装備。シート地はブラックで統一されたテーラーフィットが採用されており、上品で控えめな個性を表現しています。

**e-POWER VIP(8,698,800円)**は「ショーファードリブン(専属運転手付き)」を想定した社長車・役員車・法人ニーズ向けの最上級グレードです。エクステリアにはダークメタルグレーのフロントグリル、専用18インチホイール、VIP専用エンブレム、装飾・照明機能付きオートステップを装備。インテリアは全体がブラック基調でまとめられ、プレミアムナッパレザーシート、15.6インチ後席専用モニター、読書灯などが全て標準装備されています。「動く応接室」の完成形といえる一台です。

ステップタイプは助手席と助手席側スライドドアの両方で使える連続ロングステップを採用した仕様で、高齢者や身体の不自由な方の乗降負担を大幅に軽減します。ドアの開閉と連動した自動展開・格納機能と路面照射イルミネーションを備え、介護・送迎用途を検討しているユーザーには特に注目の仕様です。


アルファードとの価格・装備比較
新型エルグランドE53のライバルとなるトヨタ アルファード(40系)2026年モデルとの価格・装備比較は、多くのユーザーが最も気にするポイントです。アルファードの売れ筋グレードであるHEV Z(E-Four)の価格は6,619,800円。これに対して新型エルグランドXは6,897,000円と約27万円高い設定となっています。
しかし装備内容を踏まえた実質比較では差が広がります。エルグランドXには運転支援機能・インフォテイメントシステム・100V電源コンセントがオプション扱いであるのに対し、アルファードHEV Z(E-Four)ではこれらが標準装着されています。また2列目シートについてもアルファードHEV Zは固定式アームレストを両側に備えた「エグゼクティブパワーシート」を採用しており、2列目の豪華さではアルファードが上回っています。これらの装備差を含めて総合的に比較すると、新型エルグランドはアルファードより40万円前後は割高というのが専門家の見立てです。アルファードはヴェルファイアを含む高い販売台数によってコスト低減が進んでいるためこの価格設定が可能であり、エルグランドが必ずしも「割高」なのではなく、それだけ高度なメカニズムと装備にコストをかけているという見方が正確です。
参考として、競合するアルファード2026年モデルの主要グレード価格(税込)も掲載しておきます。アルファードHEV G(2WD)が5,599,000円・HEV G(E-Four)が5,819,000円、HEV Z(2WD)が6,399,800円・HEV Z(E-Four)が6,619,800円、HEV Executive Lounge(2WD)が8,649,300円・HEV Executive Lounge(E-Four)が8,869,300円、PHEV Z(E-Four)が7,649,400円、PHEV Executive Lounge(E-Four)が10,690,700円です。
走行性能に着目すると立場が逆転します。プロトタイプ試乗を行った専門家の評価では「新型エルグランドの走行安定性はアルファードよりも優れており、動力性能も力強い」とされています。クルマの本質的な走りを重視するユーザー、SUVから乗り替えを検討しているドライバー、長距離・高速移動が多いビジネス用途のユーザーには、エルグランドが強く刺さる選択肢となるでしょう。一方、2列目の豪華さ・広い選択肢・ブランドリセールを最優先するならアルファードが依然として強力な選択肢です。なお、「ヴェルファイアとレクサスLM500hの中間的なドライバーズカー」という見方もあり、エルグランドはラージミニバンのカテゴリーを超えた独自の価値軸で勝負しています。
エルグランドの歴史と先代モデルの価格
エルグランドは1997年の初代E50から始まり、日産のフラッグシップミニバンとしての系譜を築いてきました。
初代E50(1997〜2002年)は3.3Lまたは2.5Lガソリンエンジンを搭載し、ラージミニバン市場に「クラスを超えた高級感」という価値観を持ち込んで爆発的なヒットを記録しました。2代目E51(2002〜2010年)ではデザインの洗練と装備の充実が図られ、2.5Lおよび3.5L V8エンジンを搭載。エルグランドの「高級感+快適性」というブランドイメージが確立されていきました。3代目E52(2010〜2026年)は先代から大幅に車高を低めたスポーティなシルエットを採用。2.5LガソリンFF(4,082,100円〜)・4WD(4,381,300円〜)、3.5L V6ガソリンFF(4,871,900円〜)・4WD(5,161,200円〜)、AUTECHグレードFF(5,205,200円〜)・4WD(5,504,400円〜)、エルグランドVIP(FF 6,367,900円〜・4WD 6,668,200円〜)などをラインナップしていました。アルファード・ヴェルファイアの台頭により厳しい状況が続きましたが、約400万円台から購入できる現実的な価格設定で根強いファンを持ち続け、結果として16年間というモデルチェンジなしの記録的ロングライフモデルとなりました。
そして2026年、16年ぶりのフルモデルチェンジを果たした4代目E53が、満を持して登場します。先代の最安値(約408万円)から新型最安値(約690万円)へと大幅に価格帯が引き上げられましたが、これはe-POWER+e-4ORCEという高度な電動化パワートレイン、専用インテリジェントダイナミックサスペンション、全車標準の先進安全装備、日産初の14.3インチ大画面インフォテイメントなど、惜しみなくコストをかけた結果に他なりません。
【価格表】日産 新型 エルグランド(E53)価格仕様一覧(2026年)
グレード別 車両本体価格(税込10%)
| グレード | 駆動 | 乗車定員 | 車両本体価格 |
|---|---|---|---|
| e-POWER X | e-4ORCE(4WD) | 7人乗り | 6,897,000円 |
| e-POWER G | e-4ORCE(4WD) | 7人乗り | 7,579,000円 |
| e-POWER AUTECH LINE | e-4ORCE(4WD) | 7人乗り | 7,179,700円 |
| e-POWER AUTECH LINE "G-Spec" | e-4ORCE(4WD) | 7人乗り | 7,784,700円 |
| e-POWER AUTECH | e-4ORCE(4WD) | 7人乗り | 8,247,800円 |
| e-POWER VIP | e-4ORCE(4WD) | 7人乗り | 8,698,800円 |
※全グレード共通:2WD設定なし・ガソリンエンジン設定なし・全車3列7人乗り
グレード別 主な標準装備・特徴
| グレード | ベース | 主な標準装備・追加装備 |
|---|---|---|
| e-POWER X | ― | アダプティブLEDヘッドライト、LEDフォグランプ、インテリジェントルームミラー、ステアリングヒーター、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド、12.3インチインフォテイメントシステム(デュアルモニター)、両側電動スライドドア、インテリジェントダイナミックサスペンション |
| e-POWER G | X | 14.3インチGoogleビルトインインフォテイメントシステム(標準)、テーラーフィットシート、後席専用モニター、プロパイロット、100V・1500W電源コンセント |
| e-POWER AUTECH LINE | X | ダークメタルグレーグリル、専用フロントプロテクター、専用18インチアルミホイール、メタル調フィニッシュドアミラー |
| e-POWER AUTECH LINE "G-Spec" | G+AUTECH LINE | AUTECH LINE専用テーラーフィットシート、専用ステアリング |
| e-POWER AUTECH | G | AUTECHシグネチャーLED内蔵フロントプロテクター、専用プレミアムナッパレザーシート、専用エクステリア・インテリア(さざなみキルティング) |
| e-POWER VIP | G | VIP専用18インチホイール、VIP専用プレミアムナッパレザーシート、15.6インチ後席専用リヤモニター、照明・装飾付きオートステップ、読書灯 |
グレード別 内装色
| グレード | 選択可能な内装色 |
|---|---|
| e-POWER X | ダークメタル |
| e-POWER G | 紫檀(シタン)/銀雪 ※ダークメタルは選択不可 |
| e-POWER AUTECH LINE | ブラック(テーラーフィット) |
| e-POWER AUTECH LINE "G-Spec" | AUTECH LINE専用ブラック |
| e-POWER AUTECH | ブラック×ブルーアクセント(専用プレミアムナッパレザー) |
| e-POWER VIP | ブラック(プレミアムナッパレザー) |
メーカーオプション価格一覧(税込10%)
| オプション内容 | 対応グレード | オプション価格 |
|---|---|---|
| インフォテイメントシステム+プロパイロット+後席専用モニター | e-POWER X | 249,700円 |
| 100V・1500W 電源コンセント | e-POWER X | 99,800円 |
| BOSEプレミアムサウンドシステム+高遮音ガラス+プロパイロット2.0など | e-POWER G | 732,600円 |
| ツインガラスサンルーフ | 全グレード共通 | 154,000円 |
| クリアビューパック(ワイパーデアイサーなど) | 全グレード共通 | 33,000円 |
※e-POWER Xにインフォテイメント+プロパイロット+電源コンセントを追加すると合計 349,500円 のオプション費用が発生。それならばこれらを標準装備するe-POWER Gを選ぶ方が実質的にお得です。
有償ボディカラー(特別塗装色)価格一覧(税込10%)
| カラー名 | 種別 | オプション価格 |
|---|---|---|
| プレミアムホワイト | ソリッド | 60,500円 |
| ミッドナイトブラック | ソリッド | 60,500円 |
| シゴク(至極) | 特別色 | 75,900円 |
| フジドーン+シゴク(2トーン) | 2トーン特別色 | 253,000円 |
販売スケジュール
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 先行受注開始 | 2026年5月28日(木) |
| 正式発売日 | 2026年7月16日(木) |
| 試乗車の各店舗配車 | 2026年7月下旬ごろ |
主要スペック一覧
| 項目 | 仕様 |
|---|---|
| エンジン | 1.5L VCターボ(ZR15DDTe型)直列3気筒 ※発電専用 |
| システム最高出力 | 約340ps |
| システム最大トルク | 500Nm以上(約51kgm) |
| 駆動方式 | e-4ORCE(電動4WD)全車統一 |
| WLTCモード燃費 | 16〜20km/L |
| 燃料タンク容量 | 67L |
| 全長×全幅×全高 | 4,995mm × 1,895mm × 1,975mm |
| ホイールベース | 3,000mm |
| 最低地上高 | 165mm |
| 車両重量 | 2,430kg |
| 最小回転半径 | 5.8m |
| タイヤサイズ | 235/60R18 |
| 乗車定員 | 7名(全グレード共通) |
| 年間自動車税 | 30,500円(排気量1.5L以下区分) |
先代エルグランド(E52)との価格比較
| グレード | 駆動 | 先代E52 価格(税込) |
|---|---|---|
| 250ハイウェイスターS(7人/8人乗り) | FF | 4,082,100円 |
| 250ハイウェイスターS(7人/8人乗り) | 4WD | 4,381,300円 |
| 250ハイウェイスタープレミアム(7人乗り) | FF | 4,841,100円 |
| 250ハイウェイスタープレミアム(7人乗り) | 4WD | 5,141,400円 |
| 350ハイウェイスター(7人/8人乗り) | FF | 4,871,900円 |
| 350ハイウェイスター(7人/8人乗り) | 4WD | 5,161,200円 |
| 350ハイウェイスタープレミアム(7人乗り) | FF | 5,441,700円 |
| 350ハイウェイスタープレミアム(7人乗り) | 4WD | 5,742,000円 |
| AUTECH 250ハイウェイスターS(7人乗り) | FF | 5,205,200円 |
| AUTECH 250ハイウェイスターS(7人乗り) | 4WD | 5,504,400円 |
| AUTECH 350ハイウェイスター(7人乗り) | FF | 5,852,000円 |
| AUTECH 350ハイウェイスター(7人乗り) | 4WD | 6,141,300円 |
| VIP 350ハイウェイスタープレミアム(3列/7人乗り) | FF | 6,367,900円 |
| VIP 350ハイウェイスタープレミアム(3列/7人乗り) | 4WD | 6,668,200円 |
| VIP 350ハイウェイスタープレミアム(2列/4人乗り) | FF | 8,078,400円 |
| VIP 350ハイウェイスタープレミアム(2列/4人乗り) | 4WD | 8,378,700円 |
先代E52エントリー価格=4,082,100円⇒新型E53エントリー価格=6,897,000円(約169%)
新型エルグランド(E53)vs トヨタ アルファード(40系)2026年モデル 価格比較
| グレード | 駆動 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| 【新型エルグランドE53】 | ||
| e-POWER X | e-4ORCE | 6,897,000円 |
| e-POWER G | e-4ORCE | 7,579,000円 |
| e-POWER AUTECH LINE | e-4ORCE | 7,179,700円 |
| e-POWER AUTECH LINE "G-Spec" | e-4ORCE | 7,784,700円 |
| e-POWER AUTECH | e-4ORCE | 8,247,800円 |
| e-POWER VIP | e-4ORCE | 8,698,800円 |
| 【アルファード40系 2026年モデル】 | ||
| ガソリンZ(2.5L) | 2WD | 5,599,000円 |
| ガソリンZ(2.5L) | 4WD | 5,797,000円 |
| HEV G(2.5L) ※NEW | 2WD | 5,599,000円 |
| HEV G(2.5L) ※NEW | E-Four | 5,819,000円 |
| HEV Z(2.5L) | 2WD | 6,399,800円 |
| HEV Z(2.5L) | E-Four | 6,619,800円 |
| HEV Executive Lounge(2.5L) | 2WD | 8,649,300円 |
| HEV Executive Lounge(2.5L) | E-Four | 8,869,300円 |
| PHEV Z(2.5L) ※NEW | E-Four | 7,649,400円 |
| PHEV Executive Lounge(2.5L) | E-Four | 10,690,700円 |
エルグランドX(6,897,000円)−アルファードHEVZE-Four(6,619,800円)=277,200円差
※装備内容込みの実質比較では約40万円前後の差(専門家評価より)
年間維持費比較(自動車税)
| 車種 | エンジン排気量 | 年間自動車税 |
|---|---|---|
| 新型エルグランドE53(e-POWER) | 1.5L(1,500cc)以下区分 | 30,500円 |
| アルファード(HEV・ガソリンZ) | 2.5L(2,493cc)区分 | 43,500円 |
年間差額=43,500円−30,500円=13,000円10年間の累計差額=13,000円×10年=130,000円
まとめ:16年の時を経て誕生した「真のドライバーズミニバン」を選ぶ価値
新型エルグランドE53は単なる「16年ぶりのフルモデルチェンジ」ではありません。e-POWER+e-4ORCEによる約340psという圧倒的な動力性能と16〜20km/L台の低燃費、専用サスペンションが生み出す「走るミニバン」としての新たな価値、14.3インチの大画面・BOSE 22スピーカー・最大64色の間接照明が生み出すプライベートラウンジ空間、そしてプロパイロット2.0まで搭載可能な最先端の安全装備——これらすべてを一台のミニバンに凝縮させた渾身の一台です。
その価格設定は6,897,000円(e-POWER X)〜8,698,800円(e-POWER VIP)という幅で、アルファードと比較すると確かに「高め」の設定です。しかし「表面上では見えないところ」にかけられたコストと走りの本質を考慮すれば、走りにこだわるユーザーやドライバーズカーとしてのミニバンを求めるユーザーにとって、この価格は十分に納得できる水準といえるでしょう。エルグランドE53が目指すのはアルヴェルとの正面対決ではなく、ヴェルファイアとレクサスLM500hの中間に位置する「選ばれる一台」としての確固たる存在感です。
2026年7月16日の正式発売まであとわずか。16年分の日産の技術と情熱が結晶した新型エルグランドE53が、日本のラージサイズミニバン市場に新たな風を吹き込むことは間違いありません。
エルグランド

