2026年4月14日、日産は長期ビジョン発表会にてフルモデルチェンジ版となる新型エクストレイル(海外名:ローグ)を先行公開しました。新世代の「第3世代e-POWER」を搭載し、デザインも大幅刷新される注目モデルです。日本での正式発表は2026年12月頃となり、2027年に発売される見込みです。本記事では、新型エクストレイルのデザイン・スペック・燃費・価格・発売日など、最新情報を詳しくまとめています。
日産 新型エクストレイル(T34型)フルモデルチェンジ 最新情報:
2022年7月に現行の4代目エクストレイル(T33型)が日本市場に登場してから約4年。日産は2026年4月14日に行われた長期ビジョン発表会のYouTubeライブにて、次世代モデルとなる新型エクストレイル/ローグ(T34型)を世界初公開しました。「新型ローグ」としてではなく、「新型エクストレイル/ローグ e-POWER」として発表されたことは大きなサプライズであり、日本市場・北米市場・中国市場をターゲットにしたグローバルコアモデルとして展開されることが明らかになっています。

今回のフルモデルチェンジでは、日産ブランドの主軸技術である「e-POWER」が第3世代へと進化し、e-POWER専用として新開発された1.5Lエンジンとの組み合わせにより、高速走行時の燃費を最大15%向上させることに成功しています。またデザインも現行モデルから大幅に刷新され、先進性とタフさを両立した新世代のスタイリングが採用されています。さらに、GoogleビルトインシステムやHUD(ヘッドアップディスプレイ)など、最新のインフォテインメント装備が充実しており、室内空間の使い勝手も大きくアップグレードされます。
新型エクストレイルのエクステリア(外装)デザイン — 大胆進化した新世代フロントマスク:
新型エクストレイルの外装は、これまでのモデルから大きく踏み出した先進的かつ力強いデザインを採用しています。最大の特徴となるのがフロントマスクで、新型エルグランドを彷彿とさせるOLED風LEDデイタイムランニングライトが印象的な新世代の顔立ちを与えられています。シャープなデイライトを中心に構成されたフロントグリルはヘキサゴン(六角形)形状のパターンが採用されており、先進性とユニークさを兼ね備えたデザイン言語となっています。バンパー下部には鋭角的なエアインテークが配置され、スポーティかつアグレッシブな印象を演出しています。

サイドビューでは、ドアパネルに沿って力強いプレスラインが走り、エクストレイルらしいタフなキャラクターをしっかりと表現しています。リアには水平基調の一文字LEDテールランプを採用し、エルグランドと同様のドット柄LEDによる先進的な意匠が施されています。グロスブラックのバンパーとフルワイドのライトバーが組み合わさり、現行モデルより一層洗練されたリアビューに仕上がっています。
北米市場においては、「新型ローグ」としてトヨタ RAV4、ホンダ CR-V、ヒュンダイ ツーソンと真っ向から競合することが明らかにされており、これら強力なライバルと渡り合うに十分な存在感のあるデザインが採用されています。
新型エクストレイルのボディサイズ — 現行モデルから小幅変更で乗り換えもスムーズ:
新型エクストレイルのボディサイズは、現行モデルと近いサイズ感を維持することで、乗り換えユーザーにとっても違和感なく扱える設計が取られています。具体的なサイズは全長4,700mm×全幅1,840mm×全高1,725mm、ホイールベース2,705mmとされており、現行モデルの全長4,690mm×全幅1,840mm×全高1,720mmと比較すると全長が10mm、全高が5mmわずかに拡大されています。乗員定員については5人乗りと7人乗りの両設定が用意される見込みです。

ボディ自体は基礎から見直しが行われており、剛性の向上による乗り心地と静粛性の改善が図られています。サイズを大きく変えずに走行性能・快適性・安全性をすべて引き上げるという、日産の合理的なアプローチが反映されたモデルチェンジとなっています。
新型エクストレイルのインテリア(内装)— Googleビルトイン搭載の最新コックピット:
新型エクストレイルの内装は、最新デジタル技術を全面的に取り入れた先進的なコックピットへと刷新されます。ドライバーの正面には最新のフルデジタルメータークラスターが配置され、助手席側に向かって広がる大型インフォテインメントシステムが採用されます。このインフォテインメントシステムには「Googleビルトイン」が搭載されており、Androidデバイスを車内に持ち込まなくても、Googleマップ、Googleアシスタント、そしてGoogle Playアプリを大型タッチスクリーンや音声コマンドでフルに活用できる環境が整っています。

さらに、ダッシュボード上部には大型ヘッドアップディスプレイ(HUD)も装備され、ドライバーが視線を落とさずにナビゲーション情報や車速などの重要データを把握できる仕組みが整えられています。これらの装備は現行モデルと比べて大幅な使い勝手の向上を実現しており、ファミリーユースからアウトドア用途まで幅広いシーンで活躍する実用性の高いコックピットが完成しています。

新型エクストレイルのパワートレイン・スペック — 第3世代e-POWERで大幅進化:
新型エクストレイルのパワートレインには3種類のラインナップが用意される予定です。
メインとなるのが「第3世代e-POWER」を採用したハイブリッドモデルで、e-POWER専用として新開発された直列4気筒1.5Lガソリンターボエンジンと電気モーターを組み合わせたシステムです。駆動方式によってシステム出力が異なり、FF(前輪駆動)仕様では300ps、4WD仕様では340psというパワフルなスペックが与えられています。日産のe-POWERは他のハイブリッドシステムとは根本的に異なる仕組みを持ち、エンジンは発電専用として使用され、タイヤを駆動するのはすべて電気モーターのみという、EVに近い走行フィールが最大の特徴です。

ガソリンモデルには直列4気筒1.5Lガソリンターボエンジンが設定され、204ps/30.6kgmの出力を発揮。FF・4WDの両駆動方式が選択できます。また、同グループの三菱アウトランダーPHEVのOEMとなるプラグインハイブリッドモデル(PHEV)も設定される予定で、こちらは直列4気筒2.4Lエンジンにフロントとリアの2基のモーターを組み合わせた4WDシステムとなり、22.7kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載して電気のみでの走行にも対応します。PHEVのスペックはエンジン出力133ps/19.9kgm、フロントモーター116ps/26.0kgm、リアモーター136ps/19.9kgmとなっています。
4WD仕様の「第3世代e-POWER」モデルには、日産の最新電動4WD技術「e-4ORCE」が採用されます。前後モーターを緻密に制御することで力強く滑らかな加速を実現するとともに、減速時や凹凸路面での車体の揺れを大幅に抑制し、車酔いの軽減にも寄与する高次元な乗り心地と走行安定性を両立しています。雪道や急坂などのシビアな走行環境でも安心感のある走りが期待できます。
第3世代e-POWERでは、路面状況とロードノイズの大きさを予測してエンジンの始動タイミングを最適に制御する仕組みも採用されており、エンジン音が車内に侵入するノイズをさらに低減することで、従来の課題であった静粛性も大幅に改善されています。また「e-Pedal Step」機能により、アクセルペダルだけで加速・減速・停車を操作できる独特のドライビングフィールも引き続き楽しめます。
新型エクストレイルの燃費 — 高速走行時に最大15%向上:
新型エクストレイルの燃費性能は以下の見込みとなっています。
e-POWERハイブリッドモデルはFF仕様で21.0km/L、4WD仕様で19.5km/Lが見込まれており、現行モデルのFF:19.7km/L・4WD:18.4km/Lから着実に改善されています。PHEVモデルは4WD仕様で17.6km/L、1.5Lガソリンターボモデルは14.5km/Lが予定されています。
特に注目すべきは、従来のe-POWERが苦手としていた高速道路走行時の燃費が最大15%も向上した点です。これはe-POWER専用に新開発されたエンジンの制御最適化によるものであり、長距離ドライブや高速移動が多いユーザーにとって、実用的な経済性の大幅な向上を意味します。街乗りだけでなく、ロングドライブでも満足できる燃費性能を実現した点は、新型エクストレイル最大のアップデートの一つといえるでしょう。
新型エクストレイルの安全装備 — 最新プロパイロットとAIドライブ技術を搭載:
新型エクストレイルには、日産の最新安全システムが全面的に採用されます。360°の全方向安全を確保する「360°セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)」を中核に据えつつ、SOSコール機能、対向車や先行車の有無に応じてハイビームの照射エリアを自動でコントロールする「アダプティブLEDヘッドライトシステム」なども搭載されます。

高速道路での運転支援機能「プロパイロット」は「ナビリンク機能」を追加し、ナビゲーションの地図データと連動して制限速度に合わせた自動速度調整やカーブ手前での減速支援を行うことで、ドライバーの操作頻度を大幅に減らします。北米市場向けのローグには、現行T33型で採用されているハンズオフ機能付きの「プロパイロット2.0」の設定も予想されています。さらに、駐車時にステアリング・アクセル・ブレーキ・シフトチェンジ・パーキングブレーキのすべてを自動制御する「プロパイロット パーキング」も引き続き装備される見込みです。
なお、日産は今回の長期ビジョン発表会にて「将来的に90%のモデルにAIドライブ技術を搭載する」という方針も表明しており、新型エクストレイルがその先駆けとなるモデルの一つになることは間違いなさそうです。
新型エクストレイルの価格 — 現行モデルから約10万円アップの見込み:
新型エクストレイルの価格は現行モデルから約10万円程度アップする見込みとされており、充実した新装備に見合った価格設定となる予定です。現行モデルの価格帯を参考にすると、エントリーグレードの「S」(FF・5人乗り)が3,843,400円から、最上位グレードの「AUTECH SPORTS SPEC」が5,901,500円、日産スポーツブランドの「エクストレイルNISMO ADVANCED PACKAGE」は5,962,000円となっており、新型ではこれらの各グレードが約10万円アップした価格帯での設定が予想されます。第3世代e-POWER搭載・Googleビルトイン・プロパイロット ナビリンク・HUDなどの豪華装備を考慮すれば、コストパフォーマンスの高い価格設定といえます。
日産 新型エクストレイルの発売日 — 2027年の日本発売を予定:
日産 エクストレイルのフルモデルチェンジ版(T34型)は、2026年4月14日に先行公開が行われ、2026年12月の日本正式発表され、2027年に発売。海外(北米)市場向けの2027年型ローグとしても同時期に展開される見込みで、日本・北米・中国を主要市場とするグローバルコアモデルとして世界規模で販売されます。
日産はこの新型エクストレイルを「コアモデル」として位置付けており、グローバルでの規模と安定性を事業の柱とする戦略の中心に据えています。現行モデルから2027年のモデルチェンジまでの間も、引き続き現行モデルの販売が継続される予定です。

エクストレイル歴代モデルの変遷 — 初代2000年から続く人気SUVの歴史:
日産エクストレイル(X-TRAIL)は2000年に初代が登場したミドルサイズクロスオーバーSUVです。「4人が快適で楽しい、200万円の使える四駆」をコンセプトに、アウトドアで使う道具「タフギア」をイメージしたデザインで大ヒットを記録しました。2代目(T31型)、3代目(T32型)を経て、2022年に現行の4代目(T33型)が登場。4代目ではガソリンモデルを廃止し、e-POWERのみに絞った電動化戦略が取られました。海外では「ローグ(Rogue)」の名称でグローバル展開されており、トヨタ RAV4などの強力なライバルと長年販売を競い続けてきた日産を代表するモデルです。そして今回のT34型へのフルモデルチェンジで、第3世代e-POWERとPHEVラインナップの追加により、さらなる電動化の深化と商品力の強化が図られます。


まとめ
日産 エクストレイル フルモデルチェンジ(T34型)の最新情報をまとめると、第3世代e-POWERによる大幅な性能向上(特に高速燃費15%改善)、アグレッシブかつ先進的な新デザイン、Googleビルトイン搭載の最新インフォテインメント、PHEVモデルの新規設定、そして最新AIドライブ技術の採用という5つの大きな進化ポイントが挙げられます。現行オーナーはもちろん、RAV4やCR-Vからの乗り換えも検討する価値が十分にある、2027年最注目のSUVです。2026年12月の正式発表、そして2027年モデルとしての本格展開に向けて、引き続き最新情報に注目していきましょう。
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