日産自動車が誇るフラッグシップミニバン「エルグランド」が、2026年7月にフルモデルチェンジを実施します。現行モデル(E52型)が2010年に登場してから実に16年ぶりとなる待望の全面刷新です。
新型エルグランド(E53型)は、トヨタ・アルファード/ヴェルファイアに対抗するため、あらゆる面で大幅な進化を遂げています。特に注目すべきは以下の点です。
【最新情報】日産 新型 エルグランド フルモデルチェンジの全容

- 全高1,975mmへの大幅拡大(現行比+160mm)
- 第3世代e-POWERの搭載によるハイブリッド化
- e-4ORCE電動4WDシステムの採用
- プロパイロット2.0による最先端安全性能
- 14.3インチ大画面ディスプレイの国内初搭載
- BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム
デザインコンセプトは「The private MAGLEV(私的なリニアモーターカー)」。リニア中央新幹線のような滑らかで静かな走り、そして圧倒的な快適性を実現した「走る高級ラウンジ」として生まれ変わります。
新型エルグランドの発売日・予約開始時期

発売スケジュール
| 時期 | 内容 |
|---|---|
| 2025年10月29日 | ジャパンモビリティショー2025で市販モデル公開 |
| 2026年2月 | 全国ディーラーで先行予約開始 |
| 2026年7月 | 正式発売・納車開始 |
2025年10月29日に開催される「ジャパンモビリティショー2025」で正式発表され、その後約4ヶ月のプロモーション期間を経て、2026年2月から順次予約受注が始まります。
人気が集中することが予想されるため、早期納車を希望する方は2月の予約開始と同時に動く必要があります。
外装デザインの大進化|全高1,975mmの圧倒的存在感
「ダサい」を払拭する新世代デザイン

現行エルグランドは「走りの良さ」を追求して全高を低く抑えたデザインが採用されましたが、これが「背が低くて迫力に欠ける」「Vモーショングリルがダサい」といった批判を招いていました。

新型エルグランドは、こうした不満を完全に解消する箱型スタイルへと回帰。ミニバンの本流である「広さ」と「迫力」を重視したデザインに生まれ変わりました。

日本の美意識を取り入れた意匠

フロントグリルには、日本の伝統工芸「組子(くみこ)」をモチーフにしたパターンを採用。LEDシグネチャーランプが精緻に光り輝き、高級感と先進性を両立させています。
ボディサイドは、日本庭園の「間(ま)」と「整(せい)」の思想を反映。大きな面構成とディテールのコントラストにより、シンプルながらも品格を感じさせる造形となっています。
リアは水平基調の落ち着いたデザインで、ワイドなスタンスを強調。LED一文字ランプが夜間の存在感を高めます。
新色ボディカラー
- FUJI DAWN(フジドーン):富士山の黎明をイメージした神秘的なカラー
- 至極(シゴク):日本古来の高貴な紫を基調とした2トーンカラー
- 紫檀(シタン):気高さを象徴する紫と青のコンビネーション
ボディサイズ徹底比較|アルファードを超える大型化
サイズ比較表

| 項目 | 現行型(E52) | 新型(E53) | アルファード |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,975mm | 4,995mm | 4,995mm |
| 全幅 | 1,850mm | 1,895mm | 1,850mm |
| 全高 | 1,815mm | 1,975mm | 1,935mm |
| ホイールベース | 3,000mm | 3,000mm | 3,000mm |
最大の変更点は全高を160mm引き上げた1,975mmという数値。これはアルファードの1,935mmをも上回り、クラストップの室内高を実現しています。

また、全幅も1,895mmへと拡大。これにより、3列目シートまで十分なゆとりを確保し、「どの席に座っても快適」という理想を実現しました。
低重心設計を捨てたことで懸念される走行安定性については、新開発プラットフォームの高剛性化とe-4ORCEの電動制御により、むしろ向上しています。
内装・インテリアの豪華仕様|14.3インチディスプレイ搭載
高級ホテルのような上質空間

新型エルグランドの内装は、もはや「車」というより「高級ラウンジ」です。日産のデザイン言語「タイムレス・ジャパニーズ・フューチャリズム」に基づき、伝統美と未来感を融合させています。
主要装備

14.3インチ統合型ディスプレイ
日産の国内モデルとして初となる大画面ディスプレイを採用。ナビゲーション、オーディオ、車両設定をタブレット感覚で直感操作できます。
BOSE 22スピーカープレミアムサウンドシステム
車内全体を包み込む3Dサウンドを実現。アクティブノイズキャンセレーション機能により、外部の騒音を遮断し、映画館のような臨場感を提供します。

最大64色の間接照明
インストルメントパネルからドアトリムにかけて連続する間接照明が、気分やシーンに応じて色を変化。夜間ドライブを特別な時間へと昇華させます。
組子パターンのキルティングシート
エクステリアの組子デザインと統一感を持たせたキルティングをドアトリムに配置。上質なレザーと木目調パネルが、最上級の触感を提供します。

グレード別装備
AUTECH(オーテック)
- ドットパターンのダーククロムエクステリア
- ブルーステッチを配した専用レザーシート
- スポーティな専用サスペンション
VIP
- 本革キルティングシート
- 後席専用12.8インチモニター
- 冷蔵庫・読書灯
- 4人乗り仕様(3列目レス)も選択可能

シート配置の改善

現行モデルで不評だった「3列目シートの床下収納」を廃止し、サイド跳ね上げ式に変更。これにより荷室の深さが確保され、ゴルフバッグや大型スーツケースの積載性が飛躍的に向上しました。

パワートレイン|第3世代e-POWER+e-4ORCE採用
V6エンジン廃止、e-POWERへ完全移行

新型エルグランドは、環境規制への対応と電動化戦略のため、長年搭載されてきた3.5L V6ガソリンエンジンおよび2.5Lエンジンを完全に廃止します。
代わって採用されるのが、第3世代e-POWERシステムです。
第3世代e-POWERの特徴
5-in-1パワートレインユニット
- モーター
- 発電機
- インバーター
- 減速機
- 増速機

これら5つの部品を1つのコンパクトなケースに統合。従来比で音と振動を最大5.6dB低減し、圧倒的な静粛性を実現しています。
1.5L VCターボエンジン(ZR15DDTe)
日産独自の「STARC燃焼コンセプト」により、**熱効率42%**を達成。高速走行時の燃費を従来比で最大15%向上させています。
エンジンはあくまで「発電機」として機能し、タイヤを駆動するのは100%モーター。これにより、EVのような滑らかな加速と圧倒的な静粛性を両立しました。
e-4ORCE電動4WDシステム
前後2つのモーターで4輪の駆動力を1/10000秒単位で制御する最新システムです。
メリット
- 揺れの抑制:加減速時の前後の揺れ(ピッチング)を抑制し、車酔いを防止
- 圧倒的な安定感:雪道や雨天でも4輪が地面に吸い付くような接地感
- 気持ちいいコーナリング:ミニバン特有のもっさり感を解消し、ドライバーの意図通りに曲がる
6つのドライブモード
走行シーンに応じてe-POWER、e-4ORCE、インテリジェントダイナミックサスペンションの特性を変化させることが可能です。
スペック表
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| パワートレイン | 1.5L VCターボ+e-POWER |
| システム出力 | 340ps相当 |
| 駆動方式 | e-4ORCE(電動4WD) |
| WLTCモード燃費 | 17~20km/L(予想) |
燃費性能|17km/L超えの圧倒的経済性
現行モデルとの比較
| モデル | 燃費(WLTCモード) |
|---|---|
| 現行3.5L V6 | 8.7km/L |
| 現行2.5L | 10.0km/L |
| 新型e-POWER | 17~20km/L(予想) |
新型エルグランドは、現行モデルの約2倍の燃費性能を実現します。大型ミニバンでありながら、セレナ(20.6km/L)に迫る数値は、日産のハイブリッド技術の進化を象徴しています。
維持費のメリット
1.5Lエンジンのため、自動車税が安い(年間30,500円)
高速走行時の燃費向上により、長距離ドライブのコストが大幅削減
安全装備|プロパイロット2.0標準装備
プロパイロット2.0(上位グレード)
高速道路の同一車線内で**ハンズオフ(手放し運転)**が可能な最先端システムです。
機能
- 3D HDマップデータによる精密な位置特定
- 360度センサーによる周囲監視
- 渋滞時(時速50km以下)のハンズオフ走行
- ウインカー操作による車線変更支援

プロパイロット(標準グレード)
時速50km以下でのハンズオフ走行に対応。従来よりも大幅に進化した支援性能を提供します。
その他の安全装備
- インテリジェントエマージェンシーブレーキ
- 踏み間違い衝突防止アシスト
- RCTA(後退時車両検知警報)
- 全方位カメラ
- アダプティブLEDヘッドライト

グレード構成と価格|540万円から900万円超の設定
グレード一覧(予想)
| グレード | 予想価格 | 主な装備 |
|---|---|---|
| e-POWER X | 約540万円~ | エントリーグレード、基本装備充実 |
| e-POWER G | 約630万円~ | 14.3インチディスプレイ、BOSEサウンド |
| e-POWER AUTECH LINE | 約700万円~ | AUTECH専用デザイン |
| e-POWER AUTECH | 約750万円~ | 専用サスペンション、専用シート |
| e-POWER VIP | 約900万円~ | 本革シート、後席モニター、4人乗り可 |
現行モデルとの価格差
現行モデルの2.5Lガソリンが408万円~だったことを考えると、最低でも130万円以上の値上げとなります。
しかし、アルファードのハイブリッドモデル(540万円~)と同等の価格設定であり、装備内容と性能を考えれば十分に納得できる価格と言えるでしょう。
値引き情報
発売直後の値引きは5~10万円程度にとどまる見込みです。ディーラーとの交渉よりも、現在の愛車を高く売却して購入資金を最大化することが賢い選択となります。
エルグランドの歴史|初代から現行モデルまで
初代(E50型)1997年~2002年
「キャラバン・エルグランド」「ホーミー・エルグランド」として登場。商用バンベースながら、電子制御サスペンション「アクティブダンパーサスペンション」などを搭載し、高級ミニバン市場を開拓しました。
2代目(E51型)2002年~2010年
発表翌日にトヨタが初代アルファードを投入し、ライバル対決が始まりました。テラノのプラットフォームを流用しながら、独立懸架サスペンションによる優れた乗り心地で人気を博しました。
3代目(E52型)2010年~2026年

「走りの良さ」を追求して全高を下げたことが裏目に出て、市場シェアを大きく失いました。16年間という異例のロングライフモデルとなりましたが、この間に日産は電動化技術を磨き上げ、満を持して新型を投入します。
4代目(E53型)2026年~
16年ぶりの刷新により、日産の持てる技術を全投入したフラッグシップミニバンとして復活。アルファードとの王座争いに再び挑みます。
まとめ|新型エルグランドを待つべき理由
日産 新型 エルグランドは、2026年7月の発売に向けて、あらゆる面で現行モデルを凌駕する進化を遂げています。
待つべき5つの理由
- 全高1,975mmの圧倒的な室内空間 ー アルファードを超える開放感
- 第3世代e-POWER+e-4ORCE ー EVのような滑らかさと静粛性
- 燃費17~20km/L ー 大型ミニバンとは思えない経済性
- プロパイロット2.0 ー 高速道路でのハンズオフ運転が可能
- 日本の美意識を凝縮した内外装 ー 他に類を見ない高級感
16年間の沈黙を破って登場する新型エルグランドは、単なるモデルチェンジではなく、日産のブランド再興をかけた渾身の一作です。
2026年2月の予約開始に向けて、今から準備を始めることをおすすめします。特に早期納車を希望される方は、予約開始と同時に動く必要があるでしょう。
トヨタ・アルファード/ヴェルファイアの長納期に疲れた方、真の高級ミニバンを求める方にとって、新型エルグランドは待つ価値のある最高の選択肢となるはずです。
日産ニュースリリース
https://global.nissannews.com/en/releases/250326-01-e
日産エルグランド

