レクサスはLCの、一部改良(2025年モデル)を行い、最終改良版として 特別仕様車「ピナクル(Pinnacle)」を追加して2025年6月26日発売します。2025年6月19日には、「IS」の限定500台となる「IS500 F SPORT Performance クライマックスエディション(Climax Edition)」を発売しており、IS500は今回で販売終了となります。同様のV8エンジンを採用する今回のレクサスLC500クーペとLC500コンバーチブルは、日本メーカー最後のV8自然吸気エンジン搭載モデルとなる可能性が高く、自動車愛好家にとって歴史的意義を持つモデルです。
レクサス 新型 LC 一部改良 2025年モデル エクステリア・インテリアの主要変更点
剛性強化による走行性能向上
- ドアストライカーの形状変更による車体剛性の強化
- より正確なハンドリング特性の実現
ブレーキシステムの視覚的アップデート
- ブレーキキャリパーカラーの変更(オレンジ→レッド)
- よりスポーティな外観の演出
ボディカラーラインナップの整理
- ソニックカッパーの廃止
- ネープルスイエローコントラストレイヤリングの廃止
- カラーバリエーションの集約
レクサス 新型 LC 一部改良 特別仕様車「ピナクル(Pinnacle)」|限定200台の抽選販売
ピナクルとは|「頂点」を意味する最上級モデル
新型レクサスLCの目玉となるのが、特別仕様車「ピナクル(Pinnacle)」の登場です。「ピナクル」は「頂点」「最高峰」を意味し、LC500クーペとLC500コンバーチブルに設定されます。
限定台数と抽選システム
総台数:200台限定
- LC500クーペ「ピナクル」:100台
- LC500コンバーチブル「ピナクル」:100台
抽選枠の内訳
- レクサスオーナー枠:各50台(計100台)
- 一般枠:各50台(計100台)
抽選申込スケジュール
レクサスオーナー枠
- 申込期間:~2025年6月29日(日)まで
- 納車予定:2025年内
一般枠
- 申込開始:2025年7月24日(木)から
- 納車予定:2026年より開始
LC500クーペ「ピナクル」の特別装備
ベースグレード:S Package(2WD)
エクステリア専用装備
- 専用ボディカラー:マットシルバー
- 専用カーボンリアスポイラー
- 専用21インチ鍛造アルミホイール(ブラックスパッタリング塗装)
- 専用ブレーキキャリパー(レッド塗装仕上げ)
インテリア専用装備
- 専用インテリアカラー:ブラック×ホワイトのコンビネーション
- 専用セミアニリン本革シート
- 専用カーボンファイバー製スカッフプレート
- 専用アルカンターラ製オーナメントパネル
追加標準装備
- カラーヘッドアップディスプレイ(HUD)
- マークレビンソンプレミアムサラウンドシステム
- 寒冷地仕様
LC500コンバーチブル「ピナクル」の特別装備
ベースグレード:LC500コンバーチブル(2WD)
エクステリア専用装備
- 専用ボディカラー:ニュートリノグレー
- 専用カーボンリアスポイラー
- 専用21インチ鍛造アルミホイール(ブラックスパッタリング塗装)
- 専用ブレーキキャリパー(レッド塗装仕上げ)
インテリア専用装備
- 専用インテリアカラー:サドルタン×ホワイトのコンビネーション
- 専用セミアニリン本革シート
- 専用カーボンファイバー製スカッフプレート
- 専用合成皮革(L-tex)製オーナメントパネル
- サンドベージュルーフ
予想価格|プレミアム装備による価格上昇
現行モデル価格
- LC500 S Package:1,488万円(税込)
- LC500コンバーチブル:1,550万円(税込)
ピナクル予想価格
- LC500クーペ「ピナクル」:約1,600万円
- LC500コンバーチブル「ピナクル」:約1,650万円
※正式価格は2025年6月25日に発表予定
V8エンジン搭載モデルの終焉|日本自動車史の転換点
今回のレクサスLC「ピナクル」は、日本メーカー最後のV8自然吸気エンジン搭載モデルとなる可能性が高く、自動車愛好家にとって歴史的意義を持つモデルです。
5.0L V8自然吸気エンジンの魅力
- 最高出力:477PS
- 最大トルク:540Nm
- 自然吸気ならではのリニアなレスポンス
- 官能的なエキゾーストサウンド
購入を検討する方へのアドバイス
レクサスオーナーの方
- 申込締切:2025年6月29日(日)
- 早期の検討・申込が推奨
新規購入検討の方
- 申込開始:2025年7月24日(木)
- 競争率の高さを覚悟した上で申込
投資価値の観点
- 限定200台という希少性
- V8エンジン最終モデルとしての歴史的価値
- 将来的なコレクターズアイテムとしての可能性
レクサス 新型 LC 一部改良 2025年モデル について
今回の改良のポイントは、LC500のボディ剛性向上です。フロントとリアに床下ブレースを追加することで、ボディのねじり剛性を高めました。これにより、優れた操縦安定性と、ドライバーのステアリング操作に素直に反応する車両応答性を実現しています。路面からの情報がより鮮明に伝わり、ドライバーとクルマの一体感を高めることで、より「鋭い」走りを実現しています。
インテリアでは、上質感をさらに高める変更が施されました。 LC500hとLC500のインストルメントパネルの助手席側に、高級素材であるアルカンターラを採用。運転席から助手席にかけて繋がる美しい造形を際立たせ、室内空間に上質さと洗練された雰囲気を与えています。
これらの改良により、LCは「より鋭く、より優雅に」進化しました。官能的なデザインと、磨き上げられた走行性能、そしてラグジュアリーな室内空間が調和した、レクサスを代表するフラッグシップクーペとして、更なる魅力を高めています
レクサス 新型 LC 一部改良 2025年モデル 価格 グレード
エンジン | ハイブリッドシステム | 駆動 | 価格(10%) | ||
---|---|---|---|---|---|
LC500h | “S package” | 8GR-FXS (3.5L V型6気筒) | Lexus Hybrid Drive | 2WD(FR) | 15,330,000円 |
14,500,000円 | |||||
“L package” | 14,500,000円 |
エンジン | トランスミッション | 駆動 | 価格(10%) | ||
---|---|---|---|---|---|
LC500 | “S package” | 2UR-GSE (5L V型8気筒) | Direct Shift-10AT | 2WD(FR) | 14,880,000円 |
14,050,000円 | |||||
“L package” | 14,050,000円 |
エンジン | トランスミッション | 駆動 | 価格(10%) | |
---|---|---|---|---|
LC500 Convertible | 2UR-GSE (5L V型8気筒) | Direct Shift-10AT | 2WD(FR) | 15,500,000円 |
レクサス 新型 LC について
レクサス LCは、日本の自動車メーカーであるトヨタ自動車が展開する高級車ブランド、レクサスのフラッグシップクーペです。 2012年に発表されたコンセプトカー「LF-LC」のデザインを色濃く反映した、流麗で美しいエクステリアが特徴です。 インテリアは、日本の伝統工芸である「匠の技」を駆使し、細部までこだわり抜かれた上質な空間となっています。
LCは、高性能なエンジンを搭載し、優れた走行性能も備えています。 V8 5.0リッター自然吸気エンジンを搭載する「LC500」は、最高出力477ps、最大トルク540Nmを発揮。 V6 3.5リッターハイブリッドシステムを搭載する「LC500h」は、システム最高出力359psを発揮し、力強い加速と優れた燃費性能を両立しています。
レクサス LCは、世界中の自動車メディアから高い評価を受けています。 2018年には、アメリカの自動車雑誌「Road & Track」が主催する「Performance Car of the Year」を受賞。 日本では、2017-2018日本カー・オブ・ザ・イヤーの「10ベストカー」に選出されています。
新型 LC 一部改良 2022年モデル について
レクサスは新型 LC (LC500h/LC500) の一部改良を行い2022年10月発売。今回の一部改良では、エクステリアではハイブリッドエンブレムを廃止し全車共通エンブレムを採用。ボディカラーでは新型「IS」「NX」シリーズなどでも採用されているLEXUS独自の金属表現技術を採用した「ソニッククロム<1L1>」を新たに追加。さらにオプション設定には海外モデルのLC 特別仕様車 HOKKAIDO EDITIONに採用される21インチアルミホイールと同様の「21インチ鍛造アルミホイール(タイプB)」を追加。
「ハイブリッドエンブレム」を廃止。
新色となる「ソニッククローム<1L1>」を追加。ダークグレーマイカ<1G0>を廃止。
「My LEXUS(マイレクサス)」を追加。
新しい「電子キー&カードキー」を追加。
オプション設定で「21インチ鍛造アルミホイール(タイプB)」を追加。
LC 特別仕様車 HOKKAIDO EDITION
新型 LC 一部改良 2023年モデル について
レクサスは新型 LC (LC500h/LC500) の一部改良を行い2023年6月8日発売する。「LC500」をベースとした「特別仕様車 "EDGE"」 を60台限定で抽選発売。2023年6月8日(木)から6月27日(火)まで販売店で抽選申し込みを受付し、6月29日(木)より順次商談を開始。
今回の一部改良では、インテリアを「UX」などと同様に、マルチメディアシステムとコネクティッドサービスを刷新。新たにタッチディスプレイを採用。ナビゲーションディスプレイを「10.3インチワイドディスプレイ」から「12.3インチタッチワイドディスプレイ」に大型化。それに伴いディスプレイ横に設置されている「アナログクロック」「microSDカードスロット」「CD/DVD/Blu-rayプレイヤー」を廃止する。
マルチメディアシステム、コネクティッドサービスを刷新。大型化/高解像度化した12.3インチタッチディスプレイを採用、直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムを搭載。G-Link機能を大幅に拡充する、お客様の日常使いに即したサービスを提供。またOTAソフトウェアアップデートによるマルチメディアシステムの最新化。
センターシフトレバーは現在のトヨタ車共通デザインに変更、タッチパッド「リモートタッチ」が廃止、ドリンクホルダーを新たに採用。
「デジタルキー」を設定。安全装備では単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大や加減速制御する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加している。
Lexus Safety System +の機能拡充
単眼カメラとミリ波レーダーの性能向上により、昼間の自転車運転者や夜間の歩行者も検知可能な「プリクラッシュセーフティ」の対応領域を拡大、交差点右折前に前方から来る対向直進車や、右左折時に前方から来る横断歩行者も検知可能。加えてドライバーの操舵をきっかけに車線内で操舵をアシストする緊急時操舵支援などの機能を追加。
同一車線内中央を走行できるよう操舵を支援する高度運転支援機能「レーントレーシングアシスト(LTA)」の車線認識にAI技術を活用することで支援範囲を拡大し、よりスムーズで途切れにくい操舵支援を実現。
自動車専用道路などにおいて設定した車速内で前走車との距離を一定になるよう加減速制御する「レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)」に、カーブの大きさに合わせてあらかじめ減速するカーブ速度抑制機能を追加。
ドライバー異常時対応システムを追加。LTA制御中にドライバーの無操作状態が継続した場合、音と表示と緩減速による警告でドライバーに操作を促すほか、ハザードとホーンで車外に異常を報知しながら自車線内に減速停車し、自損・加害事故の回避・事故被害低減を支援。停車後は、ドア解錠やヘルプネット自動接続による救命要請も行い、早期のドライバー救命・救護に寄与。
デジタルキー
専用のスマートフォンアプリをインストールすることで、この機能を有する車両に対してスマートフォンをデジタルキーとして使用可能。スマートフォン画面からの操作によってドアのロック/アンロックが可能になることに加え、スマートフォンを携帯した状態でスタートスイッチを押すことでエンジンスタートができる。所有するデジタルキーに対応した車が複数ある場合でも1台のスマートフォンだけで操作できます。また、スマートフォン間でデジタルキーの受け渡しが可能なため、家族や友人間で離れた場所での車両の貸し借りも容易に行える。
最新のマルチメディアシステムと、コックピットの使い勝手の向上
マルチメディアシステム、コネクティッドサービスを刷新。
大型化/高解像度化した12.3インチ/8インチタッチディスプレイを採用、直感的な使いやすさを追求した最新のマルチメディアシステムを搭載。
G-Link機能を大幅に拡充する、お客様の日常使いに即したサービスを提供。またOTAソフトウェアアップデートによるマルチメディアシステムの最新化。
ディスプレイのタッチスクリーン化に伴い、インパネ及びコンソール周辺の形状やスイッチレイアウトを最適化。インパネセンターに搭載していたシートヒータースイッチ等をコンソール上部に配置し、それによって生まれたコンソール前方のスペースに充電用USBコネクタ(Type-C)を2個新たに設定。加えて、おくだけ充電のスペースも上下方向に拡張し、上部にLED照明も追加することで使い勝手を向上。
レクサス 新型「LC」 特別仕様車"EDGE"
特別仕様車“EDGE”は、LC500をベースに開発コンセプトである「より鋭く、より優雅に」を追求するため、ボディ剛性や空力性能を高める技術を採用したほか、内外装デザインにおいては専用カラーを採用し、ドライバーが運転に没入できる室内空間を目指した。
レクサス 新型 LC 一部改良 スペックについて
スペック | LEXUS LC500 Convertible | LEXUS LC500 | LEXUS LC500h |
---|---|---|---|
全長 | 4,760mm | 4,770mm | |
全幅 | 1,920mm | ||
全高 | 1350mm | 1,345mm | |
ホイールベース | 2,870mm | ||
エンジン | 5.0L V型8気筒 エンジン | 3.5L V型6気筒 エンジン マルチステージ ハイブリッドシステム | |
最高出力 | 351kW (477ps) / 7,100kgm | 220kW (299ps) / 6600rpm | |
最大トルク | 540Nm (55.1kgm) / 4,800~5,600rpm | 348Nm (36.3kgm) / 4900rpm | |
モーター 最高出力 | – | 132kW (180ps) | |
モーター 最大トルク | – | 300Nm (30.6kgm) | |
トータル 最高出力 | – | 264kW | |
トランス ミッション | 10速AT (Direct-Shift 10AT) | 電気式 無段変速機 | |
駆動方式 | FR | ||
乗車定員 | 4名 | ||
JC08モード燃費 | 7.8km/L | 15.8km/L |
編集部から一言
2025年6月26日に発売される新型レクサスLC一部改良モデル、特に特別仕様車「ピナクル」は、単なる限定車を超えた意味を持っています。日本の自動車メーカーが作り上げた最後のV8自然吸気エンジン搭載スポーツカーとして、自動車史に名を刻むモデルとなるでしょう。
限定200台という希少性と、「頂点」の名にふさわしい特別装備の数々は、レクサスのクラフトマンシップの結晶といえます。電動化が進む自動車業界において、内燃機関の美学を追求し続けたレクサスLCの集大成として、多くの自動車愛好家の記憶に残る一台となることは間違いありません。