東京オートサロン2026で衝撃の展示!ホンダが北米専売ブランド「アキュラ・インテグラ タイプS」を日本市場への"観測気球"として公開。320馬力の高性能スポーツセダンが日本に帰ってくる可能性が浮上している。
東京オートサロン2026に突如現れた青い"復活の狼煙"

2026年1月、幕張メッセで開催された東京オートサロン2026のホンダブースに、ひっそりと、しかし確実に注目を集めるモデルが展示された。鮮やかなブルーに輝くそのボディは、かつて日本で一時代を築いた名車「インテグラ」の最新型、北米市場で販売されている「アキュラ・インテグラ タイプS」である。

約20年ぶりとなる日本への"帰還"。ホンダ関係者の発言からも、これが単なる展示ではなく、日本市場への導入を検討するための"試金石"であることが明らかになっている。

インテグラとは?かつての名車が北米で進化を遂げた

輝かしい歴史を持つスポーツセダン
インテグラは1985年に「クイントインテグラ」として日本でデビューし、翌1986年にはアメリカでもアキュラブランドの開業に合わせて投入された歴史あるモデルだ。日本では4代目(2001~2007年)をもって一旦生産終了となったが、2022年にアメリカで5代目として復活。現在、プレミアムコンパクトセダンセグメントで40%以上のシェアを占める人気モデルに成長している。

現行モデルのスペックと特徴
ボディサイズ
- 全長4,720mm × 全幅1,830mm × 全高1,410mm
- ホイールベース2,735mm
パワートレイン(タイプS)
- 2.0L直列4気筒ターボVTECエンジン
- 最高出力:320馬力(北米仕様)
- 最大トルク:420Nm
- トランスミッション:6速MT
エクステリアの特徴
- 傾斜したルーフラインとリフトバックテールゲート
- ダイヤモンドペンタゴングリル
- 前後ライト付近に「INTEGRA」の文字をエンボス加工(過去モデルへのオマージュ)
- ワイドフェンダーと専用フロントフェイス
シビック タイプRとの違いは?"大人のスポーツセダン"という新境地
共通点と相違点

アキュラ・インテグラ タイプSは、現行のシビック タイプR(FL5)と基本コンポーネントを共有している。しかし、そのキャラクターは明確に異なる。
シビック タイプRとの主な違い
- 出力特性:専用のハイフローエキゾーストシステムにより、シビック タイプRを5ps上回る出力を実現(北米仕様基準)
- 足回りのセッティング:ベースこそ共有しているが、アキュラというプレミアムブランドに相応しい上質かつスポーティな乗り味を実現するため、専用チューニングが施されている
- エクステリアデザイン:シビック タイプRの象徴である大型リヤウイングは非装着。ワイドフェンダーや専用フロントフェイスにより、迫力がありながらも洗練された"大人のスポーツセダン"としての佇まいを実現
- ターゲット層:シビック タイプRが「サーキットでの速さを追求」するのに対し、インテグラ タイプSは「プレミアムなストリートスポーツ」と定義される
北米市場での評価
北米市場においてアキュラは、メルセデス・ベンツ、BMW、アウディといった欧州プレミアムブランドを競合とする。そのため、単なる速さだけではなく、所有する満足感や質感の高さも重要視されている。この哲学が、インテグラ タイプSの開発コンセプトに色濃く反映されているのだ。
日本導入の可能性は?複数の追い風が吹いている
ホンダ担当者の発言から読み取れる"本気度"
東京オートサロン2026での展示について、ホンダ担当者は「日本市場での反応を見る」という意図があることを明言している。さらに「お客様の声が大きければ、前向きに検討したい」と語り、日本導入への含みを残した。
政治的な追い風も
興味深いのは、国際的な政治情勢も少なからず影響している点だ。アメリカのトランプ大統領による対日貿易政策との関連性を問われた担当者は「関係はある」と認めた。
北米で生産されるアキュラブランドのモデルを日本へ導入することは、日米の貿易バランスや政治的なアピールとしても機能する側面があり、それが今回の展示を後押しするひとつの要因となっているようだ。いわば"トランプ旋風"が、日本のファンにとっての追い風になっているという意外な側面が浮き彫りになった。
日本市場のニーズとの合致
日本国内において「シビック タイプRのデザインは少し派手すぎる」「もっと落ち着いた雰囲気でハイパワーを楽しみたい」と感じている層にとって、インテグラ タイプSはまさに待ち望んでいた選択肢と言えるだろう。
現在、シビック タイプRの受注は一時停止しており、高性能ホンダスポーツを求めるファンの受け皿としても、インテグラ タイプSの日本導入は理にかなっている。
2026年はホンダスポーツの転換期に
シビック タイプRもマイナーチェンジへ
実は、インテグラ タイプSと同時に、シビック タイプR(FL5)も2026年秋頃に初のマイナーチェンジを実施することが判明している。ホンダディーラーへの通達や、ホンダUSAの公式ニュースリリースでも「2026年にシビック タイプRが内外装のスタイリングを変更するアップデートを受ける予定」と記載されている。
東京オートサロン2026で展示された「シビック タイプR HRCコンセプト」が、実はマイナーチェンジ版のベース車両であることも明らかになっており、ホンダはスポーツモデルのラインナップを大きく刷新する計画だ。
アキュラ・インテグラ タイプSも同時にマイナーチェンジ
さらに、アキュラ・インテグラ タイプSも2026年に初のマイナーチェンジを実施予定。このマイナーチェンジ版が日本に導入される可能性が高いとされており、最新の改良を受けた状態での"日本デビュー"が期待できる。
日本導入時の懸念点と期待
車名はどうなる?
現在、日本では「アキュラ」ブランドは展開していない。そのため、日本に導入された場合、車名は「ホンダ・インテグラ」となるのか、それとも「アキュラ」ブランドを日本でも展開するのか、この点も注目されている。
価格設定が鍵を握る
シビック タイプRの現行モデルが499万8,400円(税込)であることを考えると、インテグラ タイプSはプレミアムブランドとしての位置づけから、550万円~600万円前後の価格帯になる可能性が高い。
北米での価格設定や装備内容を考慮すると、日本市場での競争力を持つ価格設定が実現できるかが、導入の成否を分けるポイントとなるだろう。
右ハンドル化の課題
北米仕様は左ハンドルのため、日本導入にあたっては右ハンドル化が必要となる。この開発コストをどう吸収するかも、導入判断の重要な要素となる。
まとめ:ホンダファンの声が未来を変える
かつて日本で一時代を築いたインテグラが、北米で磨き上げられたプレミアムスポーツとして帰還する日は来るのか。東京オートサロン2026での熱気と、政治的な追い風、そして何よりホンダファンの熱い想いが、その実現を近づけている。
ホンダ担当者の言葉を借りれば、「お客様の声が大きければ、前向きに検討したい」。
つまり、SNSやホンダディーラーでの問い合わせなど、私たちユーザーの声が、インテグラの日本復活を後押しする最大の力となる。約20年ぶりの"おかえり"を実現させるため、今こそホンダファンの熱意を示す時かもしれない。
2026年秋以降のホンダスポーツモデルのラインナップ刷新とともに、インテグラの日本復活というサプライズが待っているかもしれない。今後の続報に注目だ。

