Googleで最新自動車のコンテンツを優先表示


豊田章男氏(モリゾウ)がニュルブルクリンク24時間レースで実証した究極のGRヤリス。「8速ATじゃなかったら15周走れていない」から生まれたモリゾウRRの全貌。100台限定・850万円、304馬力、専用4WDモード、カーボンパーツ装備。2026年4月抽選申込開始。購入ガイド完全版。

2026年1月9日、東京オートサロン2026で発表されたトヨタ GRヤリス モリゾウRRは、単なる限定モデルではありません。トヨタ自動車会長でありマスタードライバーの豊田章男氏(通称:モリゾウ)が、2025年にニュルブルクリンク24時間耐久レースに6年ぶりに「TOYOTA GAZOO ROOKIE Racing(TGRR)」として参戦し、その過酷な挑戦から得た知見を惜しみなく注ぎ込んだ特別仕様車です。

レース後、モリゾウ氏が語ったこの言葉が、このクルマの本質を物語っています。**8速AT「GR-DAT」**は、ニュルブルクリンクの過酷な環境でその性能を証明しました。スポーツカー=MTという常識を覆す、新時代のハイパフォーマンスカーです。

スーパーカーのような気難しさはなく、日常使いからサーキット走行まで対応する万能性。モリゾウ氏が表現する「カジュアルラグジュアリー」「履き慣れたスニーカー」のような親密さこそが、このクルマの目指した姿です。


GRヤリス モリゾウRRの価格は850万円と発表されています。過去のオジエエディション(845万円)と同価格帯ながら、専用カーボンパーツやスエード内装など、装備内容は大幅に充実しています。
重要: 申込はGR Garage店頭ではなく、「GR app」経由のみ。事前にアプリをダウンロードし、会員登録を済ませておく必要があります。過去の限定車では抽選倍率50〜100倍に達したケースもあり、GRコミュニティへの積極的な参加が推奨されます。

最も印象的なのが、モリゾウRR専用ボディカラー**「グラベルカーキ」**です。ラリーフィールドを想起させるアースカラーでありながら、都市部にも馴染む洗練された色合い。光の当たり方で深い緑にもグレーにも見える、大人の落ち着きと野性を併せ持つ絶妙なカラーリングです。

専用開発されたカーボン製リアウィングは、ニュルブルクリンク24時間レースで実証された空力パーツです。高速域で強力なダウンフォースを発生させ、リアタイヤを路面に押し付けます。形状は派手なGTウィングではなく、ボディラインに馴染む洗練されたデザインです。


| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長 | 3,995mm |
| 全幅 | 1,805mm |
| 全高 | 1,455mm |
| ホイールベース | 2,560mm |
| 車両重量 | 1,280kg |
全長4m切りのコンパクトサイズながら、全幅1.8m超のワイドボディで迫力と安定性を両立しています。
ステアリングホイール、シフトノブ、パーキングブレーキレバー、シフトブーツには、手触りの良いスエード表皮(アルカンターラ等)を採用。滑りにくく手に吸い付くような感触は、正確な操作を助けます。全体にあしらわれたイエローステッチは、ブレーキキャリパーと呼応し、視覚的なリズムを生み出します。


過去の「GRカローラ モリゾウエディション」は2名乗車仕様でしたが、今回のヤリス モリゾウRRは4名乗車仕様を維持。「愛車」としての日常性を重視し、いざという時に人を乗せられる実用性を確保しています。専用スポーツシートはホールド性が高く、長時間ドライブでも疲れにくい設計です。
搭載エンジンは、直列3気筒1.6Lインタークーラーターボ**「G16E-GTS」**。デビュー当初の272馬力から、度重なる改良を経て驚異的なスペックに到達しています。
たった1.6Lから300馬力オーバーを絞り出すこのエンジンは、世界トップクラスのリッター換算馬力(190PS/L以上)を誇ります。ピストン、コンロッド、クランクシャフトなどの内部部品は強化され、サーキット連続走行でも熱ダレしにくい耐久性を獲得しています。
なぜATのみなのか? スポーツカー=MTという常識を覆す、GRヤリス モリゾウRR最大の特徴が8速AT「GR-DAT」のみの設定です。
モリゾウ氏がニュルで実証した通り、過酷な環境下ではシフト操作の負担を軽減し、ステアリングとブレーキに100%集中できるATの方が「速く・安全に・楽しく」走れます。これは「楽をするためのAT」ではなく、**「速く走るための武器としてのAT」**なのです。
WLTCモード燃費は10.8km/L(GRヤリスRZ DATベース)。実燃費は街乗り8〜9km/L、高速12〜13km/L程度と予想されます。300馬力級4WDスポーツカーとしては優秀な数値です。
GRヤリスの電子制御4WDシステム「GR-FOUR」に、通常の「GRAVEL」モードに代わって**「MORIZO(モリゾウ)モード」**が搭載されました。
通常のスポーツ走行では回頭性重視でリア寄り配分(30:70等)が好まれますが、モリゾウモードはあえて前後等配分。四輪すべてが均等に路面を捉えることで、「トラクション(駆動力)」と「安定性」を最優先します。
コーナー立ち上がりでリアが滑る恐怖感なく、車が矢のように前へ進む感覚。これこそがモリゾウ氏が求めた**「信頼できる走り」**です。
「硬さ」ではなく「しなやかさ」を追求したセッティングにより、スポーツ走行性能を維持しながら日常でもストレスなく乗れるパフォーマンスを実現しています。
同時発表された**「GRヤリス Sébastien Ogier 9x World Champion Edition」**も100台限定ですが、コンセプトが異なります。
| 項目 | モリゾウRR | オジエ9x WCE |
|---|---|---|
| ボディカラー | グラベルカーキ | グラビティブラック |
| 4WDモード | MORIZOモードのみ | SEB.モード+MORIZOモード |
| トランスミッション | 8速ATのみ | 6速MT/8速AT |
| キャリパー色 | イエロー | ブルー |
| ホイール色 | マットブロンズ | マットブラック |
| コンセプト | モリゾウの愛車哲学 | オジエの競技志向 |
モリゾウRRは「日常の相棒」、オジエエディションは「競技シーンでのタイム短縮志向」と、それぞれ異なる個性を持ちます。
評価: シビックは「FF最速」を掲げるサーキット志向。ヤリスは4WDによる悪路走破性と安定性が武器。日本の狭い峠道や雨天時の安心感ではヤリスが勝ります。
評価: ゴルフRは洗練された優等生。ヤリスは機械を操る感覚をより濃く味わえます。
評価: 「実用性重視のスポーツ」ならカローラ、「スポーツ純度の高い相棒」ならヤリスという棲み分けです。
純ガソリン高性能車は今後製造困難になります。この車はガソリン車時代の最後を飾るマスターピースです。
「MT操作が億劫になってきたが、速く走る楽しみは諦めたくない」という方に最適です。
限定100台のトヨタ製スポーツカー、しかも「モリゾウ」の名を冠したモデル。リセールバリューは購入価格を上回る可能性が高いです。
GRコミュニティに参加し、モータースポーツ文化を応援したい方には最高の選択です。
このクルマは8速ATのみ。MTにこだわる方には向きません。
850万円という価格は、単なる移動手段としては高額です。ストーリー性に価値を見出せない方には不向きです。
4名乗車可能ですが、後席は狭く、乗り心地もスポーツ寄り。ファミリーカーとしては向きません。
トヨタ GRヤリス モリゾウRRは、単なる限定車ではなく、モリゾウこと豊田章男氏の哲学が凝縮された「作品」です。
ニュルブルクリンク24時間レースで実証された8速AT「GR-DAT」、専用4WDモード「MORIZOモード」、カーボンパーツ、304馬力エンジン。すべてが「速く・安全に・楽しく」走るために最適化されています。
「1000万円級のヤリスに価値はあるのか?」 という問いに対する答えは、「価値を見出せる人にとっては、間違いなくある」です。この車は、内燃機関の未来が不透明な時代に、車を操る純粋な喜びを後世に残そうとする強い意志の結晶なのです。
抽選倍率は50〜100倍に達すると予想されますが、応募しなければ確率はゼロ。GR appをダウンロードし、2026年4月の運命の抽選に挑戦してみてはいかがでしょうか。
関連リンク
この記事が気に入ったら
フォローしてね!
自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。