ホンダが2025年9月に約24年ぶりに復活させたスペシャリティスポーツクーペ「プレリュード(PRELUDE)」。2026年には一部改良を行い、特別仕様車「2027 Limited Edition」の発売も予定されており、改めてその注目度が高まっています。本記事では、新型プレリュードの価格・スペック・デザイン・燃費・安全装備から最新の特別仕様車情報まで、購入を検討している方に向けて徹底的に解説します。

新型プレリュードとはどんなクルマか?復活の背景:
ホンダ・プレリュードは、1978年に初代が登場して以来、5代にわたってホンダのブランドを牽引してきたスペシャリティスポーツクーペです。長らく「デートカー」として若者を中心に人気を博しましたが、2001年に後継モデルの「インテグラ」へ統合される形で生産終了となりました。その後、約24年間の空白を経て2025年9月に6代目として復活。モデル名が意味する「前奏曲・先駆け」の言葉通り、本格的な電動化時代に向けて"操る喜び"を体現するスペシャリティスポーツモデルとして再設定されました。
復活したプレリュードは、単なる懐古モデルではありません。ホンダが誇る最新世代のハイブリッドシステム「新世代 e:HEV」を搭載し、スポーツ走行と環境性能を両立させた意欲作です。「シビック TYPE R」のシャシーをベースにPRELUDE専用セッティングを施すことで、ハンドリング性能と快適性を高次元で融合させています。
特別仕様車「プレリュード 2027 Limited Edition」発売予定
2026年4月にホンダ公式サイトおよびHonda Total Careにてティザー画像が公開された「プレリュード 2027 Limited Edition(リミテッドエディション)」は、フルモデルチェンジ時に設定された「Honda ON Limited Edition」に続く第2弾の特別仕様車です。2026年10月の発売が予定されており、すでに注目を集めています。

この特別仕様車の最大の特徴は、プレリュード標準モデルには設定されていない専用ボディカラー「プレミアムクリスタルガーネット・メタリック」の採用です。標準設定の赤「フレームレッド」よりも深みのあるダークトーンで、「ZR-V」などにも採用されている上質な色合いです。さらにインテリアには、新色「ボルドー×ブラック」を組み合わせたコンビシートを専用設定。内外装のレッドアクセントと相まって、大人のスペシャリティスポーツとしての世界観をより一層高めています。
一方で、この2027 Limited Editionに対しては、現行プレリュードオーナーや自動車メディアからは賛否両論の声も上がっています。2026年4月時点でのプレリュードの納期は「1〜2か月」と、N-BOXやフィットよりも短い状況にあり、受注台数の低迷を指摘する声もあります。また、短期間での特別仕様車連投がプレリュードのブランド価値を希薄化させるのではないかという懸念も一部で見受けられます。しかし逆の見方をすれば、ラインナップを充実させることでより多くのユーザーの好みに応えようとするホンダの姿勢とも解釈でき、特別な内外装にこだわりを持つユーザーにとっては魅力的な選択肢となるでしょう。
新型プレリュードの価格(グレード別):
新型プレリュードの価格体系は以下の通りです。
- プレリュード(標準モデル):6,179,800円
- プレリュード 2027 Limited Edition:6,540,000円(2026年10月発売予定)
- プレリュード Honda ON Limited Edition:6,480,100円(販売終了・申込受付終了)
標準モデルは約617万円と、競合するスポーツクーペの中では高価格帯に位置します。2027 Limited Editionは標準モデルから約36万円高となる654万円に設定されており、専用ボディカラーと専用内装による特別感に対するプレミアムが上乗せされています。なお、Honda ONの初代限定版は好評につき申込受付を終了しており、2027 Limited Editionがその実質的な後継ポジションとなります。
新型プレリュードのエクステリア(外装)デザイン:
新型プレリュードの外装デザインは、「ワイド&ロー」を基調とした新世代のスポーツスタイルが採用されています。フロントには薄型のヘッドライトと低く抑えられたボンネットラインが組み合わされ、地を這うような低重心の印象を作り出しています。リアには左右を一本のラインで繋ぐ連続型テールランプが採用されており、先進的かつ存在感のあるデザインに仕上がっています。
カスタマイズ志向のユーザー向けには、フロントロアースカート、フロントグリルモールディング、テールゲートスポイラー、専用アルミホイール、ブラックエンブレム、ドアミラーカバーといったアクセサリーパーツも純正オプションとして用意されており、個性をさらに高めることができます。
新型プレリュードのボディサイズ:
新型プレリュードのボディサイズは全長4,520mm × 全幅1,880mm × 全高1,355mm、ホイールベース2,605mm、車重1,460kgです。参考までにホンダ「シビック」は全長4,550mm × 全幅1,800mm × 全高1,415mmとなっており、プレリュードはシビックと比べて全長とホイールベースを短縮することでコーナリング重視の設計となっています。また、全幅をシビックより80mm拡大しつつ全高を60mm低く抑えることで、スポーツクーペとして理想的なワイド&ローのシルエットが実現されています。
新型プレリュードのボディカラーと内装色:
標準モデルのボディカラーはフレームレッド、クリスタルブラック・パール、メテオロイドグレー・メタリック、ムーンリットホワイト・パールの全4色が設定されています。インテリアカラーは「ブルー×ホワイト」と「ブルー×ブラック」の2パターンで、「ブルー×ブラック」は「ムーンリットホワイト・パール」のボディカラー専用設定となっています。
2027 Limited Editionでは、これらの標準色とは別に「プレミアムクリスタルガーネット・メタリック」が専用ボディカラーとして設定され、専用の「ボルドー×ブラック」コンビシートと組み合わされます。
新型プレリュードの内装(インテリア)デザイン:
新型プレリュードのインテリアは、スポーツモデルでありながら上質な快適空間を実現しています。メーター類には最新のフルデジタルメーターとヘッドアップディスプレイが採用されており、走行に必要な情報をドライバーの視線移動を最小限に抑えた形で表示します。シートデザインにはクラシックかつモダンな千鳥格子柄を採用しており、懐かしさの中に新鮮さを感じさせる独特の雰囲気を作り出しています。インテリアカラーはホワイト×ネイビーの組み合わせが基本で、空間に清潔感と上品さをもたらしています。
インフォテインメントシステムには「Google ビルトイン」を搭載しており、「Google アシスタント」による音声操作、「Google マップ」によるリアルタイムナビゲーション、「Google Play」を通じた音楽・ポッドキャスト・オーディオブックの再生に対応しています。これらはすべてステアリングから手を離さずに操作できるため、走行中の安全性を損なわずに快適なカーライフを楽しめます。その他、パワームーンルーフや電動シートも標準装備されており、スポーツモデルながら日常使いにおける快適性も十分に確保されています。
新型プレリュードのパワートレインとスペック:
新型プレリュードには、ホンダが新世代向けに開発した「新世代 e:HEV」ハイブリッドシステムが搭載されています。直列4気筒2.0Lエンジン(最高出力141ps、最大トルク18.6kgm)にモーター(最高出力184ps、最大トルク32.1kgm)を組み合わせた構成で、駆動方式はFFです。新世代 e:HEVは構成部品と制御技術を全面刷新することで、従来比10%以上の燃費向上を達成しています。
特筆すべきはホンダ車初搭載となる新機能「Honda S+ Shift」です。従来の「リニアシフトコントロール」がエンジンを停止させて回生するのみだったのに対し、S+ Shiftではブリッピング制御によりエンジン回転数を積極的に保つことでアクセルレスポンスを劇的に向上させています。また、プレリュードの開発コンセプト「グライダー」を体現する「コースティング制御」もホンダ車として初採用されており、前方の赤信号などに向けてアクセルオフした際にニュートラルに近い減速感で惰性走行します。これによってペダル操作の負担が軽減され、よりリラックスした長距離走行が可能になります。
ドライブモードはSPORT・GT・COMFORTの3種類に加え、Honda S+ Shiftの制御と組み合わせることで計6通りの走り方を楽しめます。さらに「INDIVIDUAL」モードではパワートレーン、ステアリング、サスペンション、メーター、エンジンサウンド、アダプティブクルーズコントロールの6項目を個別にカスタマイズでき、自分好みのドライビング環境を構築できます。
シャシー面では「シビック TYPE R」ベースのプラットフォームにプレリュード専用セッティングを施した「デュアルアクシス・ストラットフロントサスペンション」、精密に減衰力を制御する「アダプティブ・ダンパー・システム」、高剛性とVGR(可変ステアリングギアレシオ)を備えた「高応答ステアリングシステム」、トルクステアを抑制する「等剛性ドライブシャフト」、高い耐フェード性を持つ「Brembo社製大容量フロントブレーキ」、ノイズリデューシングタイプの19インチ大径ホイールを採用しています。旋回時の回頭性と挙動安定性を高める「アジャイルハンドリングアシスト」はブレーキング時にまで作動範囲を広げるホンダ車初の制御を採用しており、ターンイン〜コーナー脱出まで一貫したシームレスなライントレース性を実現しています。
新型プレリュードの燃費性能:
新型プレリュードのWLTCモード燃費は23.6km/Lです。スポーツ走行性能を重視したモデルでありながら、このレベルの燃費を確保しているのは新世代 e:HEVの実力を示しています。同じパワートレーンを搭載するシビック e:HEVよりは若干低い数値ですが、スポーツクーペとして考えれば非常に優秀な環境性能といえます。実際の試乗レビューでも650km超のロングドライブで高い実燃費を記録したとの報告があり、日常ユースから長距離ツーリングまで幅広いシーンで活躍できるモデルです。
新型プレリュードの安全装備(ホンダセンシング):
新型プレリュードには、ホンダが誇る最新の先進運転支援システム「ホンダセンシング」が全グレードに標準装備されています。フロントワイドビューカメラと高速画像処理チップを組み合わせることで認識精度と反応速度を向上させており、渋滞時の運転負担を軽減する「トラフィックジャムアシスト(渋滞運転支援)」も搭載されています。スポーツモデルでありながら安全性能にも妥協のない設計となっており、日常的なドライビングシーンでも安心して乗ることができます。
新型プレリュード 発売日・発売スケジュールまとめ:
- 2025年9月:新型プレリュード フルモデルチェンジ・日本発売開始
- 2025年9月:Honda ON Limited Edition(初代特別仕様車)同時設定→好評につき申込受付終了
- 2026年4月:「プレリュード 2027 Limited Edition」ティザー画像公開
- 2026年10月:「プレリュード 2027 Limited Edition」発売予定
新型プレリュードはこんな人におすすめ:
新型プレリュードは、単なる移動手段を超えた「走る喜び」を求めるドライバーに向けたモデルです。ハイブリッドシステムによる優れた燃費性能と、シビック TYPE Rゆずりの本格的なスポーツシャシーを両立しているため、環境性能と走り応えの両方を妥協したくない方に特に適しています。また、千鳥格子のシートや洗練されたインテリアデザインが示すように、他のスポーツモデルとは一線を画す上質な空間演出も大きな魅力です。特別感と個性を重視するなら、専用内外装を持つ「2027 Limited Edition」も有力な選択肢となります。
まとめ:
ホンダ新型プレリュードは、約24年の空白を経て復活した6代目として、電動化時代にふさわしいスポーツクーペの新基準を打ち立てています。新世代 e:HEVによる23.6km/Lの燃費性能、Honda S+ Shiftによる新感覚の走り、Bremboブレーキや19インチホイールを含む本格スポーツシャシー、そしてGoogle ビルトインによるコネクテッド機能と、その中身は現代のスポーツカーとして申し分のない充実ぶりです。2026年10月には「プレミアムクリスタルガーネット・メタリック×ボルドー×ブラック内装」という特別仕様の「2027 Limited Edition」も加わり、選択の幅がさらに広がります。購入を検討している方は、発売に向けて最新情報をこまめにチェックしておくことをおすすめします。

