2026年、日産のコンパクトSUV「キックス」がついにフルモデルチェンジを果たします。2026年5月より先行予約受付および正式発表が開始され、同年6月に日本国内での発売が予定されている新型キックス(型式:P16)は、初代モデルから約6年ぶりとなる全面刷新。最新の第三世代e-POWERや進化した電動4WDシステム「e-4ORCE」を搭載し、ボディの大型化・内外装の質感向上・安全装備の充実など、あらゆる面で大幅な進化を遂げています。本記事では、購入を検討している方に向けて、新型キックスのすべての情報をわかりやすくまとめて解説します。

新型キックス(P16)の発売日・発表スケジュール:
新型キックスは、2024年3月24日にグローバルワールドプレミアが実施されており、日本国内向けの正式発表および先行予約受付は2026年5月より開始される予定です。販売開始(発売日)は2026年6月中を予定しており、日産ディーラーではすでに簡易パンフレットの配布が始まっています。なお、この段階で配布されているパンフレットはアメリカ仕様の写真を流用したものであり、日本仕様の内外装とは一部異なる点があるため注意が必要です。
価格コム(kakaku.com)のユーザー掲示板でも、2026年4月19日時点でディーラー担当者から「6月発売」の情報が伝えられており、ディーラー向けの内覧会(発表展示会)でスタッフが実車を確認済みとの報告も上がっています。「外観は予告写真よりもカッコよく、内装も良くなっている」という現場の声も届いており、期待が高まっています。
新型キックス フルモデルチェンジの主な変更点まとめ:
今回のフルモデルチェンジでは、以下の点が大きく刷新されています。パワートレインが第三世代e-POWERに進化し、ボディサイズが一回り大型化、デジタルメーターとインフォテインメントシステムが最新世代に刷新、電動4WDシステム「e-4ORCE」が採用され、安全装備「プロパイロット」が全グレード標準装備となりました。前モデルから続く電動駆動のシリーズハイブリッド方式を継承しつつも、システム全体の完成度が格段に高まっており、単なるマイナーチェンジではなく、まさしく新世代への進化と言えます。

パワートレイン|第三世代e-POWERのみ・ガソリン車の設定はなし:
日本仕様の新型キックスに搭載されるパワートレインは、第三世代シリーズハイブリッド「e-POWER」のみです。アメリカ市場向けには2.0L 直列4気筒ガソリンエンジン搭載モデルも設定されていますが、日本仕様にはガソリン単体モデルの設定はありません。
発電用エンジンは、セレナ(C28)と同様の1.4L 直列3気筒自然吸気エンジン(エンジン出力:98ps/11.7kgm)を採用。前モデルの1.2Lから排気量が拡大されたことで発電量がアップし、発電頻度の低下により静粛性が向上しています。フロントモーターの最高出力は143ps/32.1kgmに達し、前モデル(136ps)から向上しています。
このシステムには新開発の「5-in-1 e-POWERパワートレーンユニット」が採用されており、モーター・発電機・インバーター・減速機・増速機という5つの主要部品を1つのケースにコンパクトに統合。ユニット自体の高剛性化と軸構造の最適化により、走行時の音や振動が大幅に低減されています。
4WDモデルには進化した電動4WDシステム「e-4ORCE」を採用しており、リヤモーター出力は68ps/14.3kgmを発揮。日常走行では前後モーターのトルクをバランスよくコントロールして車体の揺れを抑え、スムーズかつ快適な乗り心地を実現。コーナリング時にはリヤモーターのトルクを積極的に活用することで、従来モデルを超える気持ちよい旋回性能を提供します。メーターディスプレイにはe-4ORCEの制御状態(モーター出力・ブレーキ作動)がリアルタイムで表示されるようになり、4WD制御を視覚的に確認できる点も新しい魅力です。
燃費性能|WLTCモードでFF車25.0km/L・4WD車21.0km/L:
新型キックスの燃費性能は、前モデルから大幅に改善されています。FF車のWLTCモード燃費は25.0km/L(前モデル:23.0km/L)、4WD車は21.0km/L(前モデル:19.2km/L)と、ボディサイズが拡大しているにもかかわらず、それぞれ約2km/L程度向上しています。これは基礎から設計を見直した第三世代e-POWERの恩恵によるもので、特に前世代e-POWERが課題としていた高速走行時の燃費が改善されています。また、燃料タンク容量はクラス最大の45Lを確保しており、FF車で計算すると満タンからの走行可能距離は1,000km超も視野に入ります。
ボディサイズ|一回り大型化で快適性と走破性が向上:
新型キックスのボディサイズは、全長4,366mm×全幅1,801mm×全高1,630mm、ホイールベース2,660mmとなっており、前モデル(全長4,290mm×全幅1,760mm×全高1,610mm、ホイールベース2,620mm)に比べて一回り大きくなっています。この拡大により、室内の肩周りのスペースが約43mm、リア足元のスペースが約23mm広がり、乗員の快適性が向上しました。また注目すべきは最低地上高の向上で、前モデルの170mmから213mmへと大幅に引き上げられており、悪路での走破性が著しく高まっています。ラゲッジルームの容量もクラス最大レベルに拡大されており、日常使いからアウトドアまで幅広い用途に対応できます。

2025 Nissan Kicks
ボディサイズ・室内空間の変更
ボディサイズの拡大
| 項目 | 現行型 | 新型 | 変化 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 4,290mm | 4,366mm | +76mm |
| 全幅 | 1,760mm | 1,801mm | +41mm |
| 全高 | 1,610mm | 1,630mm | +20mm |
| ホイールベース | 2,620mm | 2,660mm | +40mm |
| 最低地上高 | 170mm | 213mm | +43mm |
室内空間の大幅改善
肩周りスペース:+43mm - 大人2人が快適に座れる横幅を確保
後席足元スペース:+23mm - 大人が膝に余裕を持って座れる広さに
ラゲッジスペース - クラストップレベルの容量を実現(具体的な数値は未公表)
ライバル車種とのサイズ比較

| 車種 | 全長×全幅×全高 |
|---|---|
| 新型キックス | 4,366×1,801×1,630mm |
| トヨタ ヤリスクロス | 4,180×1,765×1,590mm |
| ホンダ ヴェゼル | 4,330×1,790×1,590mm |
| トヨタ カローラクロス | 4,490×1,825×1,620mm |
新型キックスは、ヤリスクロスより大きく、ヴェゼルとほぼ同等、カローラクロスより小さいという絶妙なサイズ感です。
グレード構成と価格:
新型キックスのグレードラインナップは全3グレードで、それぞれFFと4WD(e-4ORCE)の選択が可能です。
- e-POWER X(エントリーグレード):LEDヘッドライト(マニュアルレベライザー付き)、電動パーキングブレーキ&オートブレーキホールド、17インチアルミホイール(215/60R17)などを標準装備。12.3インチインフォテインメントシステムはメーカーオプション。
- e-POWER X+(中間グレード):Xグレードの装備に加え、フロントシートヒーター、ワイパーデアイサー、合皮シートを追加。コストパフォーマンスに優れた本命グレードとして注目されています。
- e-POWER G(最上位グレード):アダプティブLEDヘッドライト、LEDフォグランプ、インテリジェントアラウンドビューモニター(パノラミックビュー)、12.3インチインフォテインメントシステムが標準装備。19インチアルミホイール(225/45R19)のメーカーオプション設定もあり。
価格は340万円〜となる見通しで、前モデル(エントリーFF:308万円〜)から約30万円程度の値上がりが見込まれます。なお、AUTECH LINE/AUTECHグレードの追加設定も予定されており、詳細が判明次第の情報更新が期待されます。
グレード別外観の違い|エントリーはマットブラック、上位グレードはグロス仕上げ:
グレードによってエクステリアパーツの仕上げが異なり、見た目の印象と質感に差があります。エントリーグレードのe-POWER X/e-POWER X+では、フロント・リアバンパー、フロント・リアフェンダー、サイドシルが無塗装マットブラックの樹脂パーツで仕上げられており、よりタフでアクティブな印象を与えます。一方、最上位グレードのe-POWER Gでは同部位がグロス(艶あり)仕上げとなっており、プレミアム感と上質な雰囲気が演出されています。いずれのグレードも17インチアルミホイールを標準装備しており、e-POWER Gのみ19インチアルミホイールのメーカーオプション設定があります。
外装デザイン(エクステリア)|タフでスクエアな新世代フェイス:
新型キックスのエクステリアは、前モデルの曲線的で柔らかいデザインから、押し出し感を強調したスクエアでワイドな印象のデザインへと大きく刷新されました。フロントはヘッドライトを薄型化し、グリルとバンパーはワイドさを強調したデザインを採用。ボリューム感のあるリアフェンダーや2トーンカラーの設定により、SUVらしいダイナミックさが演出されています。


リア周りはウィンドウを傾斜させたクーペSUVスタイルを継承しながら、テールライトを張り出したデザインにすることでフロントとの統一感が高められています。2025年12月には日本国内でのテスト走行中のスクープ画像もSNSで話題となり、国内発売への期待を高めました。
ボディカラー|全9色展開(モノトーン5色+2トーン4色):
新型キックスのボディカラーは、モノトーン5色と2トーン4色の全9色をラインナップします。
モノトーンカラーはピュアホワイトパール、オーロラフレアブルーパール、クリスタルブラウン、スーパーブラック、ダークメタルグレーの5色。2トーンカラーはピュアホワイトパール×スーパーブラックルーフ、レゾナンスブルー×スーパーブラックルーフ(新規開発色)、ガーネットレッド×スーパーブラックルーフ、ダークメタルグレー×スーパーブラックルーフの4種類が用意されています。新規開発色の「レゾナンスブルー」は特に注目のカラーで、個性的な印象を求めるユーザーに響くラインナップとなっています。
内装デザイン(インテリア)|12.3インチ全車標準装備・BOSE音響・USB-C最大4口:
新型キックスのインテリアは、グローバルプレミアムモデルにふさわしい質感に大きく引き上げられています。運転席には12.3インチフル液晶メーターが全グレード標準装備となっており、シンプルで視認性の高いデジタル表示が特徴です。ナビゲーションについては、e-POWER X/X+ではメーカーオプションとして「Nissan CONNECT 12.3インチナビゲーションディスプレイ(Zenrin製・シンプルタイプ)」または「Nissan CONNECT 12.3インチGoogleビルトインナビゲーションディスプレイ」の2種類から選択が可能。e-POWER GではZenrin製ナビが標準装備されており、Googleビルトインナビへのアップグレードもオプションで対応しています。

接続性の面では、最大4つのUSB-Cポートを装備し、ワイヤレス充電システム、ワイヤレスApple CarPlay、ワイヤレスAndroid Autoに対応。利便性が大幅に向上しています。オーディオシステムにはBOSEと共同開発した「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」が設定されており、運転席・助手席のヘッドレストを含む計10個のスピーカーが奏でる広がりのあるプレミアムサウンドが楽しめます。



安全装備|プロパイロット全グレード標準装備:
新型キックスでは、日産独自の先進運転支援システム「プロパイロット(ProPilot)」が全グレードに標準装備されます。高速道路での単一車線自動運転支援(アクセル・ブレーキ・ステアリングの制御)をサポートし、ドライバーの疲労軽減に貢献します。なお、プロパイロット2.0(ハンズオフ機能付き)の設定はなく、標準的なプロパイロット1.0相当の機能となります。
グレードによる安全装備の差異としては、e-POWER X/X+では以下の装備がメーカーオプション扱いとなっているのに対し、e-POWER Gでは標準装備となります。対象装備はプロパイロット緊急停止支援システム(SOSコール機能付き)、SOSコール、インテリジェントBSI(後側方衝突防止支援システム)、BSW(後側方車両検知警報)、RCTA(後退時車両検知警報)です。全グレード共通の標準安全装備としては、標識検知機能、前方衝突予測アラート、ふらつき警報、ブラインドスポットアラート&後側方衝突防止アシストが含まれています。
競合車種との比較と購入時の注意点:
新型キックスが属するコンパクトSUVセグメントには、トヨタ・ヤリスクロス、ホンダ・ZR-V、マツダ・CX-30、スズキ・エスクードなど強力なライバルが存在しています。価格コムのユーザー掲示板でも「340万円からとなると、現行モデルがクラスNo.1の価格設定だったところにさらに30万円の値上げは厳しい」「新車効果半年は売れても、その後の継続販売に懸念がある」という声が挙がっており、価格設定に対する消費者の目は厳しいのが現状です。一方で「第三世代e-POWERによる走りの向上」「e-4ORCEの搭載」「静粛性の大幅アップ」「プロパイロット全車標準」など、装備の充実度は相当なもので、上質なコンパクトSUVを求めるユーザーには十分な訴求力を持つモデルに仕上がっています。試乗車の展示が始まる6月以降、実際の乗り味やコストパフォーマンスの評価が固まるでしょう。
ライバル車種との徹底比較

トヨタ ヤリスクロスとの比較
| 項目 | 新型キックス | ヤリスクロス |
|---|---|---|
| サイズ | 4,366×1,801×1,630mm | 4,180×1,765×1,590mm |
| パワートレイン | 1.4L e-POWER(予想) | 1.5L ハイブリッド |
| 燃費 | 24.0km/L(予想) | 27.8~30.8km/L |
| 価格 | 約300万円~(予想) | 約190万円~(HV 230万円~) |
ヤリスクロスの優位点:
- 価格が安い(特にガソリン車)
- 燃費性能
- コンパクトで取り回しが良い
新型キックスの優位点:
- 室内空間が広い
- 最新のデザイン
- e-POWERの滑らかな加速
- 最低地上高が高い(213mm vs 160mm)
ホンダ ヴェゼルとの比較

| 項目 | 新型キックス | ヴェゼル |
|---|---|---|
| サイズ | 4,366×1,801×1,630mm | 4,330×1,790×1,590mm |
| パワートレイン | 1.4L e-POWER(予想) | 1.5L e:HEV |
| 燃費 | 24.0km/L(予想) | 24.8~25.0km/L |
| 価格 | 約300万円~(予想) | 約228万円~ |
ほぼ同サイズのライバルとして、価格競争力が鍵になりそうです。
新型キックスの歴史と車名の由来:
日産キックスは2008年に初代「KIX」として登場し、パジェロミニのOEMモデルとして販売されました。2012年に販売終了後、2016年にブラジルで「KICKS」として全面刷新された2代目がグローバル展開され、日本では2020年6月よりe-POWER専用モデルとして販売を開始。車名の「KICKS」は英語で「興奮・熱中」を意味する言葉に由来しています。今回の3代目(P16)はその系譜を引き継ぎながらも、第三世代e-POWERやe-4ORCE、そして最新のインフォテインメントを搭載した、まったく新しい世代のコンパクトSUVとして生まれ変わります。


まとめ|日産 新型キックス 2026年6月発売:
日産 新型キックス(P16)は、2026年5月の正式発表・先行予約開始を経て、2026年6月に日本市場での販売がスタートする予定です。第三世代e-POWER搭載による燃費・静粛性・動力性能の大幅向上、e-4ORCEによる走りの進化、プロパイロット全グレード標準装備、12.3インチ液晶メーター全車装備、BOSE音響システムの設定、全9色のカラーバリエーションなど、あらゆる面で前モデルを大きく上回る仕上がりとなっています。購入を検討している方は、2026年5月の正式発表を待ちながら、今のうちに最寄りの日産ディーラーへの相談や見積もり依頼の準備を進めておくことをおすすめします。
キックス

