スズキは2026年5月8日、軽バン・軽ワゴンの定番モデル「エブリイ(EVERY)」および「エブリイワゴン(EVERY WAGON)」の一部仕様変更モデルを発表・発売しました。今回の改良は通称「7型マイナーチェンジ」と呼ばれるビッグアップデートで、最新の予防安全システム「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」の採用や待望のデジタルメーター導入、フロントデザインの刷新など、内外装にわたる大規模な変更が施されています。価格はエブリイ(バン)が1,343,100円〜2,132,900円、エブリイワゴンが2,019,600円〜2,264,900円となっています。
スズキ 新型エブリイ 7型マイナーチェンジの主な変更点まとめ:
2026年5月8日の改良における変更点を大きく整理すると以下の通りです。エクステリアでは新デザインのフロントグリル・バンパーを採用、インテリアでは全車にデジタルスピードメーターとブラック基調のインテリアカラーを採用、安全装備では衝突被害軽減ブレーキをDSBSIIへ刷新、快適装備ではエブリイワゴンにステアリングヒーターやパワースライドドア予約ロック機能が追加されています。また、エブリイバンの「PA」グレードは従来の4速ATからCVTへ変更となり、走行性能と燃費性能が大幅に向上しています。「PAリミテッド」グレードと「PC」の5MT車は廃止されました。

フロントデザイン刷新|新型エブリイの外装(エクステリア):
今回のマイナーチェンジで最も目を引く変更点の一つが、フロントデザインの大幅な刷新です。エブリイ(バン)は「堅牢さ」を、エブリイワゴンは「力強さと上質感」をそれぞれのデザインテーマに掲げ、存在感を高める新フロントフェイスが採用されています。新しいグリルはブランドエンブレムの下に、新安全装備のセンサーと全方位モニター用カメラを配置するための大型デザインへと変更されました。バンパーもワイド感を強調した新デザインとなり、従来型と比較してより力強い印象を与えます。

ボディカラーについては、エブリイワゴンに新色「マジェスティックディープグレーパールメタリック」(27,500円のメーカーオプション)が新たに設定されました。特別仕様車「Jリミテッド」は専用ブラックLEDヘッドランプやブラックのドアハンドル・バンパー、さらに専用デカールを採用し、アウトドア・オフロードテイストを強めた個性的なスタイルを実現。さらに、従来のスズキブランドエンブレムに代えて「SUZUKI」アルファベットロゴ(フロントフード)が採用されており、人気オフロードモデルを彷彿とさせる仕立てになっています。

ボディサイズは従来と同様で、全長×全幅×全高は3,395mm×1,475mm×1,815mm(ハイルーフ車は全高1,910mm)、ホイールベースは2,430mmです。軽自動車規格をフルに使い切ったサイズ感はそのままに、クラス最高水準の全高が引き続き維持されています。
待望のブラックインテリア&デジタルメーター採用|新型エブリイの内装(インテリア):
長年にわたりベージュ系を基調としていたエブリイのインテリアが、今回のマイナーチェンジでついにブラック基調へと刷新されました。落ち着きと高級感が増し、汚れが目立ちにくくなるという実用面のメリットもあります。仕事使いはもちろん、車中泊やアウトドアレジャーに使うユーザーにとっても、より洗練された空間が手に入るようになりました。

インテリアの大きなトピックとして注目されるのが、全車への「デジタルスピードメーター」採用です。2025年末にマイナーチェンジした軽トラック「キャリイ」にも先行採用されていたこのデジタルメーターが、エブリイシリーズにも展開されました。視認性が高く、速度や各種情報を直感的に把握できるため、長時間ドライブや業務使用での疲労軽減にも貢献します。カラーのマルチインフォメーションディスプレイ(MID)も上位グレードや特別仕様車に設定され、ドライバーへの情報提供がよりわかりやすくなっています。

エブリイワゴンでは本革巻きシフト(メッキシフトボタン・メッキシャフト)も採用されており、質感の向上が図られています。コネクティッドサービス「スズキコネクト」に対応した全方位モニター付き9インチメモリーナビゲーション(201,300円のメーカーオプション)も設定されており、フルセグTV・Bluetooth・スマートフォン連携機能・SOSボタンなど充実した機能を備えています。後部座席を前後に180度まで倒せるシートアレンジも従来通り継続され、純正アクセサリーと組み合わせることで快適な車中泊空間を作り出すことができます。
自転車・自動二輪も検知!新世代安全システム「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」搭載:
今回の最大の改良ポイントの一つが、衝突被害軽減ブレーキシステムの刷新です。従来の「デュアルカメラブレーキサポート(DCBS)」から、最新世代の「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」へとアップグレードされました。DSBSIIでは、これまで検知が難しかった自転車や自動二輪車(バイク)にも対応しており、多様な交通環境での安全性能が大幅に向上しています。
安全装備の充実は以下の通りです。
- デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII):自転車・自動二輪車の検知にも対応した最新世代の衝突被害軽減ブレーキ
- 低速時ブレーキサポート(前進・後退):駐車場などでの低速時における接触事故を防ぐサポート機能
- フロント・リアパーキングセンサー:駐車時の前後方向の障害物を検知し警告
- 車線逸脱抑制機能:意図しない車線はみ出しを検知してステアリングを補助
- 発進お知らせ機能(先行車・信号切り替わり):停車中に前の車や信号の変化をいち早くドライバーへ知らせる
- 標識認識機能:車両進入禁止・一時停止・赤信号などの標識をカメラで認識してディスプレイに表示
- アダプティブクルーズコントロール(ACC、全車速追従機能付き):高速道路だけでなく渋滞時など全速度域で先行車に追従(エブリイワゴン全車・JOINターボ アップグレードパッケージ・Jリミテッドに標準)
- リヤシートリマインダー:後席への置き忘れを防ぐ安全機能
- スズキコネクト対応:コネクティッドサービスによる遠隔での車両管理・緊急対応が可能
エブリイワゴンの変更点|快適装備が大幅充実:
エブリイワゴンでは、安全装備のアップデートに加え、快適性・利便性に関わる装備も充実しました。冬場の運転を格段に快適にする「ステアリングヒーター」が新たに採用されたほか、ワンアクションパワースライドドアに「予約ロック機能」が追加されています。予約ロック機能とは、スライドドアを閉める動作と同時に自動でドアロックをかけることができる機能で、両手が塞がっているシーンでも非常に便利です。フロントドアには「プレミアムUV&IRカットガラス」も採用され、紫外線・赤外線を効果的にカットすることで車内温度の上昇を抑制します。カラードドアミラーはブラックに変更され、精悍なルックスに貢献しています。
エブリイ(バン)の変更点|「PA」グレードがCVT化で燃費向上:
エブリイバンでも大きな変更が加えられました。最も注目すべき変更の一つが、エントリーグレード「PA」の変速機が4速ATからCVT(無段変速機)へ切り替わったことです。2024年の改良時にPA以外のCVT化が進められていましたが、今回の7型マイナーチェンジでPAも含め全グレードのAT車がCVTに統一されました。CVT化により、スムーズな加速と登坂時の快適な走行が実現するとともに、燃費性能も大幅に改善されています。また、PAグレードには「LEDヘッドランプ」と「ビニールレザーシート表皮」も採用されました。
「JOINターボ」グレードには、エブリイワゴン同等の豪華装備を揃えた「アップグレードパッケージ(115,500円)」がオプション設定されました。このパッケージには後席両側ワンアクションパワースライドドア(挟み込み防止機構付き)、フルオートエアコン、カラーMID、ACC(全車速追従機能付き)、リヤシートリマインダー、パワースライドドア予約ロック機能、ステアリングスイッチなどが含まれており、実質的にエブリイワゴンに近い使い勝手を実現できます。一方で、「PAリミテッド」グレードと「PC」の5MT車はラインアップから廃止となりました。
エンジン・パワートレイン|力強いR06A型660ccエンジンを継続搭載:
パワートレインは従来から継続の直列3気筒660cc「R06A型」エンジンが採用されています。自然吸気エンジン仕様は最高出力49ps・最大トルク6.1kgmを発揮し、ターボエンジン仕様は最高出力64ps・最大トルク9.7kgm(3,000rpmで最大トルク発生)を発揮します。ターボエンジンは低回転域からしっかりとしたトルクが出る使いやすい特性で、荷物を積んだ状態での坂道発進や高速合流もストレスなくこなせます。
トランスミッションは5速MT、またはCVTの組み合わせで、駆動方式はFR(後輪駆動)のほか、CVT車には「2WD」「4WD AUTO」「4WD LOCK」から選択できる「3モード電子制御4WD」を搭載。さらに、ぬかるみや雪道での走破性を高めるブレーキLSDトラクションコントロール「ぬかるみ脱出アシスト」も装備されており、悪路走破性が大きく向上しています。
燃費性能|PAグレードのCVT化で大幅改善:
WLTCモード燃費は以下の通りです。
- エブリイ(自然吸気)5速MT:17.2km/L
- エブリイ(自然吸気)CVT:16.4km/L
- エブリイ(ターボ)CVT:15.1km/L
今回のマイナーチェンジで4速AT(14.6km/L)からCVTへ移行したPAグレードは、燃費性能が大幅に改善されており、ランニングコストの面でも注目できる変更点です。
特別仕様車「エブリイ Jリミテッド(J LIMITED)」:
エブリイバンのターボエンジン搭載「JOINターボ アップグレードパッケージ」をベースとした特別仕様車「エブリイ Jリミテッド」も引き続き設定されています。専用ブラックLEDヘッドランプ、ブラック塗装のドアハンドル・バンパー、専用デカールを採用することで、標準グレードとは一線を画す精悍かつアウトドア志向のスタイルを実現しています。今回の改良では、従来のスズキブランドエンブレムに代えてフロントフードに「SUZUKI」アルファベットエンブレムが採用され、よりオフロードモデルらしい印象が強まりました。安全装備・快適装備もフル装備で、ファミリーユースからレジャー・アウトドアまで幅広い用途に対応します。
スズキ 新型エブリイ 7型の価格一覧:
エブリイ(バン)
- PA(5MT)2WD:1,343,100円 / 4WD:1,475,100円
- PA(CVT)2WD:1,434,400円 / 4WD:1,588,400円
- PC(CVT)2WD:1,540,000円 / 4WD:1,694,000円
- JOIN(5MT)2WD:1,541,100円 / 4WD:1,673,100円
- JOIN(CVT)2WD:1,654,400円 / 4WD:1,808,400円
- JOINターボ(CVT)2WD:1,775,400円 / 4WD:1,929,400円
- 特別仕様車 Jリミテッド(CVT)2WD:1,978,900円 / 4WD:2,132,900円
エブリイワゴン
- PZターボ 標準ルーフ(CVT)2WD:2,019,600円 / 4WD:2,173,600円
- PZターボ ハイルーフ(CVT)2WD:2,037,200円 / 4WD:2,191,200円
- PZターボスペシャル 標準ルーフ(CVT)2WD:2,093,300円 / 4WD:2,247,300円
- PZターボスペシャル ハイルーフ(CVT)2WD:2,110,900円 / 4WD:2,264,900円
価格はいずれも消費税10%込みです。なお、主なメーカーオプションとして全方位モニター付きメモリーナビゲーション(スズキコネクト対応通信機含む)は201,300円、JOINターボのアップグレードパッケージは115,500円、新色マジェスティックディープグレーパールメタリックおよびパールホワイト塗装はそれぞれ27,500円となっています。
スズキ 新型エブリイについてのまとめ:
2026年5月8日に発売されたスズキ新型エブリイ(7型マイナーチェンジ)は、最新の安全システム「DSBSII」の採用やデジタルメーターの全車導入、ブラック基調の新インテリア、フロントデザインの刷新など、内外装・安全装備・快適装備のあらゆる面で大幅な進化を遂げました。特にエブリイバンのPAグレードがCVT化されたことで、燃費・走行性能ともに底上げされており、エントリーグレードでも満足度の高い一台に仕上がっています。また、JOINターボ アップグレードパッケージの設定により、エブリイワゴンに匹敵する装備を商用バンのボディで手に入れることも可能となっています。仕事用途はもちろん、車中泊やアウトドアレジャーでの活用を考えるユーザーにとっても、非常に魅力的な選択肢となっています。福祉車両ウィズシリーズ(車いす移動車)は2026年7月22日より順次発売予定です。
スズキ エブリイ

