2026年5月7日、レクサスはトヨタテクニカルセンター下山において、ブランド初となる3列シートバッテリーEV(BEV)SUV「TZ」を世界初公開しました。日本での発売は2026年冬頃を予定しており、レクサスの電動ラインナップにおける新たなフラッグシップモデルとして大きな注目を集めています。
レクサス新型TZとは?「DISCOVER LIMITLESS」を掲げる新世代BEV SUV:
レクサスはJapan Mobility Show 2025において「“DISCOVER”─誰の真似もしない─」というブランドメッセージを発表しました。今回世界初公開となった新型TZには、そのDISCOVERに続く固有のテーマとして「DISCOVER LIMITLESS」が設定されています。このテーマには、日常のルーティンから人々を解放し、ライフスタイルやライフステージへのあらゆる可能性の広がりを実現したいという願いが込められています。

コンセプトは「Driving Lounge」。すべての乗員が笑顔になれる上質な移動空間を目指し、運転する楽しさ(Driving)とどの席でもくつろげる居心地の良さ(Lounge)を高次元で両立させたモデルです。BEVならではの静粛性と開放的なキャビンを組み合わせることで、単なる移動手段を超えた「体験価値」を提供します。

なお、グレード構成については**TZ450e[AWD]とTZ550e[AWD]**の2種類がラインナップされる予定で、プラットフォームはトヨタのハイランダーBEVと基礎を共有しています。
圧倒的な存在感!新型TZの外装(エクステリア)デザイン:
新型TZの外観デザインは、造形美と空力性能の二律双生を徹底的に追求したものになっています。BEVパワートレインの採用によりフロントの開口部を縮小しながらも、スピンドルボディや幾何学グラフィックを組み合わせることで、SUVらしい力強い押し出し感を表現しています。

走行時に格納されるフラッシュドアハンドルを採用し、空力性能をさらに向上。リアには左右のテールランプをつなぐ形で「LEXUS」のロゴをライティング表示するデザインを採用しており、夜間でも一目でレクサスとわかる印象的なリアビューを実現しています。ウィンドウの傾斜を抑えた設計により、3列シートに対応する広大な室内空間も確保されています。足元には20インチと22インチの2サイズの大径ホイールを設定し、スポーティさと上質感を兼ね備えたスタイリングに仕上げられています。

ボディカラーは全11色をラインナップしており、新色を含む豊富なバリエーションが用意されています。今回のイメージカラーとなっているのは「ソニック・テーラス(Sonic Tellus)」で、母なる大地の力強さと美しさをほのかな彩度と強い陰影で表現した専用カラーです。そのほか、レクサス定番の「ソニッククロム」、新型ESにも設定される日本語の「蒼(SOU)」、トレンドカラーとして人気の「ソニックカッパー」、プラチナホワイトパールマイカ相当の「ソニックセレナイト」、「グラファイトブラックガラスフレーク」といった単色6色に加え、ブラックルーフと組み合わせた「ソニックテーラス×ブラックバイトーン」「ソニックセレナイト×ブラックバイトーン」「ソニッククロム×ブラックバイトーン」「蒼×ブラックバイトーン」「ソニックカッパー×ブラックバイトーン」の2トーン5色を展開しています。
ホイールは20インチと22インチの全3種類を設定。20インチは低転がり抵抗と乗り心地の質感・静粛性を高次元で両立したタイプで、22インチは乗り心地の質感や静粛性にこだわりながら低扁平タイヤに相応しい剛性感と限界性能を確保したタイプと、マルチスポークのノイズリダクション22インチアルミホイールの2デザインが用意されています。
ラグジュアリー空間を実現!新型TZの内装(インテリア)デザイン:
インテリアの設計において最も重視されたのは、すべての座席でラウンジのようにくつろげる空間の実現です。専用開発プラットフォームを採用したことで、従来モデル比で大幅にホイールベースを延長し、3列すべてのシートで余裕ある空間を確保しています。

内装のコックピット感は2026年春に発売される新型ESと概ね共通のデザイン思想を採用しており、メーターフードを取り払ったモノリスタイプのインストルメントパネルを採用。インパネ上面を低く抑えた水平基調のデザインにより、ドライバーの広い視界を確保しています。また、メーターには偏光フィルムを採用し、ウィンドウへの反射や日差しによる反射を防止する実用的な配慮も施されています。
センターディスプレイは新型ESと同様の巨大センターディスプレイオーディオを搭載し、ディスプレイサイズは14インチまたは15.6インチになると予想されます。新世代プラットフォーム「Arene(アリーン)」を採用する可能性が高く、ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Autoに対応しています。なお、15.6インチ×2枚のデュアルモニター仕様も存在しますが、こちらは中国市場向けの設定になる見込みです。
操作系には新型ESより採用されたレスポンシブ・ヒドゥン・スイッチを搭載。見た目はタッチパネルでありながら実際の操作感は物理スイッチというユニークな仕掛けで、直感的な操作性と洗練されたデザイン性を両立しています。
アンビエントライトは、被照射面の角度設定といった細部にまで徹底的にこだわった作り込みが施されており、「幽玄」「幻想」「奏」「移ろい」「閃光」「鼓動」という6つの世界観を持つ色相の異なるLED光源を設定。シーンや気分に合わせてキャビンの雰囲気を演出することができます。
天井には大開口の薄型可動パノラマルーフを採用し、開放感あふれるキャビンを演出。3列目シートを含む全席にUSBポートが設置されており、すべての乗員が快適に過ごせる配慮が随所に見られます。

2列目シートの豪華さも特筆に値します。左右独立で調整可能なセパレートシートには、シートヒーター・シートベンチレーションはもちろん、電動シートリクライニングとオットマンまで標準装備されており、まさにラグジュアリーミニバンのキャプテンシートと同等の機能性を誇ります。さらに助手席にもオットマンが備わっており、その贅沢な仕様はフラッグシップのLXをも超えかねない充実度です。3列目シートは左右リクライニング可能なベンチシートで、質感も十分に高く仕上げられています。
インテリアカラーは全3色を展開。上質で開放感のある空間を演出するモダンなグレー系の「ホワイトアッシュ」、ブラウン系に近い色合いながら洗練された華やかさと落ち着きを両立した「モーヴ」、モノトーンの濃淡でシンプルかつスタイリッシュな世界観を表現した「グレースケール」の3種類から選択可能です。
サステナブルな素材への取り組みも注目ポイントで、四国の竹材を用いたオーナメント加飾「Forged bamboo(フォージドバンブー)」を採用。スマートキーにもこのForged Bambooが採用されており、竹繊維が織りなす唯一無二の表現でモダンテイストな仕上がりに。レクサスの世界観や特別感の演出と同時に、地域経済・社会への貢献にもつながる取り組みとなっています。そのほかリサイクルアルミなどの環境配慮素材を内外装に積極活用しています。
ラゲッジスペースは通常時で290L、2列目と3列目シートを収納することで最大2,017Lまで拡大することができます。
フラッグシップ級のボディサイズ!新型TZのスペック詳細:
新型TZのボディサイズは全長5,100mm×全幅1,990mm×全高1,705mmで、ホイールベースは3,050mmという堂々たる数値です。これはレクサスのフラッグシップSUV「LX」と同じ全長・全幅を持ちながら、電動パワートレインに最適化した専用プラットフォームの採用によりホイールベースをLXの2,850mmから200mm以上延長することに成功しています。乗車定員は6人乗りまたは7人乗りから選択可能です。

主要スペックの一覧は以下の通りです(プロトタイプ値)。
- 全長×全幅×全高: 5,100mm × 1,990mm × 1,705mm
- ホイールベース: 3,050mm
- 車両重量: 2,630kg
- 駆動方式: AWD(4WD)
- システム最高出力: 300kW(407.8PS)
- フロント/リアモーター最高出力: 各167.0kW(227PS)
- 0-100km/h加速: 5.4秒
- バッテリー総電力量(ロングレンジ): 95.82kWh(312セル)
- バッテリー総電力量(スタンダードレンジ): 76.96kWh(104セル)
- DC急速充電時間(150kW、SOC10〜80%): 約35分
- 航続距離: 620km(日本・WLTCモード)/530km(欧州・WLTPモード)/300マイル(北米・EPA)/640km(中国・CLTC)
- 荷室容量: 290L〜最大2,017L
- タイヤサイズ: 255/45R22または255/55R20
- 最小回転半径: 5.4m(Dynamic Rear Steering装着時)/5.8m(DRS非装着時)
進化した走りの性能!DIRECT4とバッテリープレコンディショニング:
4WDシステムにはレクサス独自の「DIRECT4」を進化させたシステムを採用。発進・直進加速時はピッチングを抑えるため前後60:40〜0:100程度で駆動力を制御し、コーナリング時には走行状態に応じて前後80:20〜0:100で制御するなど、状況に応じたきめ細やかなトルク配分を実現しています。コーナー脱出時には各車輪の接地荷重に応じたトルク制御も行われ、高い運動性能と安定感を両立しています。
ボディはTNGAプラットフォームをベースに新開発。フロントエンド、リアエンド、フロア前後の主要ボディ締結部分を適切に強化し、体幹を鍛えることで新型TZならではのしっとりとした一体感のある乗り味を実現しています。また、バッテリープレコンディショニング機能を新採用し、充電前にバッテリー温度を最適化することで、冷間時でも急速充電時間を約35分に短縮しています。後席の快適性を重視した**「Rear Comfort」モード**や、インタラクティブマニュアルドライブ(Interactive Manual Drive)による運転の楽しさと高揚感を提供する機能も設定されています(地域・仕様により異なります)。
最新の安全装備!Lexus Safety System+搭載:
安全システムには最新の「Lexus Safety System+」が採用されています。プリクラッシュセーフティの対応領域を拡大し、交差点右折時における前方からの対向直進車や、右左折時の横断歩行者も検知可能になりました。加えて車線内での緊急時操舵支援、低速時の事故予防をサポートする低速時加速抑制など、あらゆるシーンでの安全性を高める機能が充実しています。
気になる価格は?新型TZの価格予想:
新型TZの日本国内価格は**1,200万円〜**が見込まれています。2列シートBEV SUVである「RZ」(790万円〜950万円)と比べると価格は上昇しますが、コストを最適化した新世代システムの採用によりその上昇幅は抑えられています。LXと同等のボディサイズを持ちながら、上級SUV「GX」(1,195万円〜1,270万円)と同程度の価格帯での提供が見込まれている点は、ユーザーにとって非常に魅力的なポイントといえるでしょう。2列シートや3列シートを含む全装備の充実度を考慮すれば、フラッグシップの「LX」(1,450万円〜2,100万円)の存在意義すら揺るがすほどの高いコストパフォーマンスを持つモデルといえます。
発売時期まとめ:レクサス新型TZはいつ買える?:
新型TZは2026年5月7日にワールドプレミアが行われ、日本での発売は2026年11月(冬頃)が予定されています。グローバル市場でも順次展開される見込みで、急速充電規格はNACS、CHAdeMO、CCS、GB/Tと各地域に対応したモデルが用意されます。
レクサスが初めて手がける3列シートBEV SUVとして、ファミリーユーザーから富裕層まで幅広い層から注目を集めている新型TZ。「Driving Lounge」という新しい体験価値と圧倒的な電動性能、そしてLX並みのボディサイズを持ちながらGX並みの価格帯という優れたコストパフォーマンスを携えたこのモデルが、日本のラグジュアリーEV市場に新たな風を吹き込むことは間違いありません。発売に向け、今後のさらなる詳細情報が期待されます。
LEXUS TZ

