2026年7月27日、日産自動車は人気の軽トールワゴン「デイズ(DAYZ)」を一部仕様変更して発売しました。今回の改良は内外装デザインを刷新するマイナーチェンジではなく、安全性・利便性の向上と法規適合を軸とした商品改良が中心となっています。
その一方で、グレードの廃止や標準装備の見直しなど注目すべき変更点も多数盛り込まれています。本記事では、今回の一部仕様変更における改良ポイント・変更内容・廃止項目・新ボディカラー・グレード別価格を詳しく解説します。
今回の一部仕様変更の概要:
日産デイズ(一部仕様変更モデル)は2026年7月27日に発売されました。車両本体価格(消費税10%込み)は、エントリーグレードのX(2WD)が1,500,400円から、最上級グレードのハイウェイスターGターボ アーバンクロム プロパイロットエディション(4WD)が2,217,600円となっています。
デイズは日産と三菱自動車工業の合弁会社NMKVのマネジメントのもと、日産が企画・開発を担当する軽自動車です。現行モデルは2023年9月のビッグマイナーチェンジで大きく刷新されており、今回の2026年改良はそれ以降における商品力の維持・向上を目的とした一部仕様変更として位置づけられます。
フロントモデルチェンジやフルモデルチェンジは行われておらず、コスト効率と収益性の向上を意識した装備・グレードの見直しが今回の改良の大きな特徴です。安全装備の性能強化と使い勝手の改善による「攻め」の変更と、グレード廃止や装備のオプション化による「守り」の変更が混在した改良となっています。
主な改良・追加ポイント(プラスの変更):

今回の一部仕様変更で強化・追加された主な内容は以下の通りです。
- インテリジェント エマージェンシーブレーキの性能向上: フロントカメラの水平画角を拡大することにより、前方の障害物や歩行者・自転車をより早い段階で検知できるようになりました。衝突被害を軽減するための自動ブレーキシステムの信頼性が高まり、日常走行における安全マージンが向上しています。
- 後席リマインダーの標準装備化: チャイルドシートに乗せた子どもや荷物などの後席への置き忘れを防止する「後席リマインダー」が全グレードに標準装備されました。降車時に後席の確認を促すアラートが鳴るシステムで、子育て世代や日常使いのユーザーにとって安心感の高い機能です。
- フロント USB Type-C 電源ポートの標準装備化: スマートフォンの急速充電に対応するUSB Type-C電源ポートがフロント(前席)に標準装備となりました。従来のUSB Type-Aとは異なり、現在主流のAndroid・iPhoneともに対応しやすく、日常使いの利便性が大幅に向上しています。
- 新ボディカラーの追加と2トーンカラーのデザイン刷新: 新色として「ホワイトパール×シナモンラテルーフ 2トーン」と「フローズンバニラパール×セラドングリーンルーフ 2トーン」の2種類が追加されました。さらにすべての2トーンカラーにおいて、ドアハンドルをルーフカラーと同色に統一するデザイン変更が施され、よりまとまりのある華やかな外観に進化しています。
- 最新法規への適合: 国土交通省が定める最新の安全・環境基準に適合しています。



注意すべき変更点(装備・グレードの廃止・見直し):
今回の仕様変更では、生産効率の向上とコスト管理の観点から、複数の装備廃止やオプション化が実施されています。公式のニュースリリースでは強調されていない内容も含まれますので、購入を検討している方はとくに注意が必要です。
グレード・パワートレインの見直しとして、まず最も安価なエントリーグレードの「S」が廃止されました。従来の「X」グレードとの価格差がわずか約4万円程度であったため、ラインナップを整理し主力グレードに集約することで生産効率を高める狙いがあると見られます。また、「ハイウェイスターX」グレードに搭載されていた自然吸気エンジン+マイルドハイブリッドシステム(S-HYBRID)が廃止され、自然吸気エンジン単独に変更されました。廃止前の燃費差は純ガソリン車との比較でわずか0.1km/Lにとどまっていたため、実質的なデメリットは少ないとも言えますが、エコ志向のユーザーには影響があるかもしれません。これによりパワートレインのラインナップは、自然吸気エンジン(NAエンジン)とターボ+マイルドハイブリッド(S-HYBRID)の2タイプに集約されています。
装備のオプション化については、従来「ハイウェイスター」グレードに標準装備されていた「SOSコール」がメーカーオプション扱いに変更されました。緊急時に自動でオペレーターに繋がる機能のため、必要な方はオプション追加が必要となります。また、「インテリジェント アラウンドビューモニター」についても、最上位の「プロパイロットエディション」以外ではメーカーオプション扱いとなりました。さらに4WDモデルで標準装備されていた寒冷地仕様(フロントシートヒーター・ステアリングヒーター・サイドミラーヒーター・リアヒーターダクト)もメーカーオプション扱いに変更されています。
標準装備の廃止については、「X」グレードに設定されていた15インチアルミホイール(一部グレード)が廃止され、14インチスチールホイール+フルホイールカバーへと変更されました。そのほか、助手席シートアンダートレイ・シートバック上部ポケット(小物入れ)・車内メッキ調加飾・助手席用アシストグリップ・後席内ドア合成皮革トリム・イモビライザーインジケーター・「HighwayStar」バッジ(ハイウェイスターモデル)・「S-Hybrid」バッジなど、細かな装備が複数廃止されています。リアテールランプの意匠についても、標準ボディとハイウェイスターで統一化されました。
ボディカラーの廃止については、スパークリングレッド(Xグレード)・ホワイトパール×アッシュブラウンルーフ2トーン(Bグレード)・ソルベブルー×オーシャンブルールーフ2トーン(ハイウェイスターグレード)・オーシャンブルー(ハイウェイスターグレード)の4色が廃止されています。
2026年改良型デイズのボディカラーラインナップ(全24色):
今回の仕様変更後、デイズのボディカラーは標準車・アーバンクロム・ボレロを含め、モノトーン8色+2トーン16色の計24色という充実したラインナップを誇ります。軽自動車クラスでこれほど豊富なカラーバリエーションを持つモデルは国内でも珍しく、日産デイズの大きな魅力のひとつです。
モノトーン(単色)は、ホワイトパール・スターリングシルバー・ブラック・アッシュブラウン・シルキーライラック・フローズンバニラパール・チタニウムグレー・ソルベブルーの8色です。
2トーンカラーは以下の16種類で、うち2色が今回の改良で新設定されたカラーです。
- 【NEW】ホワイトパール×シナモンラテ 2トーン
- 【NEW】フローズンバニラパール×セラドングリーン 2トーン
- ホワイトパール×プレミアムサンシャインオレンジ 2トーン
- フローズンバニラパール×チタニウムグレー 2トーン
- アッシュブラウン×ソルベブルー 2トーン
- ソルベブルー×ホワイトパール 2トーン
- スパークリングレッド×ブラック 2トーン
- カンジュクカシス×ホワイトパール 2トーン
- カンジュクカシス×ブラック 2トーン
- ホワイトパール×ブラック 2トーン
- チタニウムグレー×ブラック 2トーン(アーバンクロム専用)
- シルキーライラック×ホワイトパール 2トーン
- アッシュブラウン×ホワイトパール 2トーン
- ホワイトパール×シルキーライラック 2トーン
- フローズンバニラパール×アッシュブラウン 2トーン
- ブラック×ホワイトパール 2トーン
また、「ハイウェイスター アーバンクロム」には「チタニウムグレー×ブラックルーフ」の専用2トーンカラーが、「ボレロ」には「ブラック」が新たに設定されています。
グレード別車両本体価格(2026年改良版・消費税10%込み):
標準モデルのXグレードは2WDが1,500,400円・4WDが1,677,500円です。ボレロ Xグレードは2WDが1,653,300円・4WDが1,830,400円です。
ハイウェイスターシリーズでは、ハイウェイスターXが2WD 1,745,700円・4WD 1,921,700円、ハイウェイスターX プロパイロットエディションが2WD 1,834,800円・4WD 2,010,800円、ハイウェイスターGターボが2WD 1,888,700円・4WD 2,064,700円、ハイウェイスターGターボ プロパイロットエディションが2WD 1,964,600円・4WD 2,140,600円となっています。
アーバンクロムシリーズでは、ハイウェイスターX アーバンクロムが2WD 1,811,700円・4WD 1,987,700円、ハイウェイスターX アーバンクロム プロパイロットエディションが2WD 1,900,800円・4WD 2,076,800円、ハイウェイスターGターボ アーバンクロムが2WD 1,965,700円・4WD 2,141,700円、最上級グレードのハイウェイスターGターボ アーバンクロム プロパイロットエディションが2WD 2,041,600円・4WD 2,217,600円となっています。
前モデルと比較すると、グレードごとにおよそ2万2,000円〜7万9,200円程度の値上がりとなっており、装備の見直しによる価格変動も考慮して選択することが重要です。
パワートレイン・燃費(参考):
今回の改良後のパワートレインは、自然吸気エンジン(直列3気筒660cc/BR06型)とターボエンジン+マイルドハイブリッド(直列3気筒660ccターボ+S-HYBRID)の2種類に集約されています。トランスミッションはエクストロニックCVT、駆動方式はFFまたは4WDから選択可能です。
燃費(WLTCモード)は、自然吸気エンジンがFF車で23.2km/L・4WD車で21.0km/L、ターボ+マイルドハイブリッドがFF車で21.5km/L・4WD車で19.4km/Lとなっています。今回廃止されたハイウェイスターXの自然吸気+マイルドハイブリッド仕様の燃費はFF車で23.3km/Lでしたが、純ガソリン仕様との差はわずか0.1km/Lであったため、実用上の影響は限定的です。
ボディサイズ・主要スペック(参考):
デイズのボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,640mm、ホイールベース2,495mm、最低地上高155mm、車重840kg(グレードにより異なる)となっています。軽自動車の規格をいっぱいに活用しながら、ホイールベースを先代モデルより延長することで、後席のニールーム710mmというゆとりある室内空間を確保しています。荷室容量も後席を最後端にスライドした状態で385mmを実現しており、A型ベビーカーを積み込むことも可能です。

まとめ|2026年仕様変更デイズを買うべきか?:
2026年7月の一部仕様変更は、インテリジェント エマージェンシーブレーキの強化・後席リマインダーの標準化・USB Type-C電源ポートの採用など、安全性と利便性を着実に向上させた改良である一方、エントリーグレード廃止・マイルドハイブリッドの一部廃止・各種装備のオプション化・細かな装備の廃止といった「コストダウン施策」が色濃く反映された改良でもあります。
現行モデルがお気に入りで購入を迷っていた方は、今回の仕様変更内容を踏まえてどのグレードを選ぶかを慎重に検討することをおすすめします。フルモデルチェンジの予定は現時点では見当たらず、しばらくは現行プラットフォームをベースとした一部仕様変更が繰り返されることが予想されます。維持コストの安さ・豊富なカラーバリエーション・充実した先進安全装備という日産デイズの魅力は今回の改良後も健在です。
日産 デイズ

