2026年11月2日に一部改良したトヨタ「クラウン(エステート)」のおすすめグレードは、価格と装備のバランスならハイブリッドの「ESTATE Z」、自宅で充電できるならプラグインハイブリッド(PHEV)の「ESTATE Z」です。新設定の「ESTATE G」は570万200円と最も手ごろで、装備を割り切れる人には有力な選択肢になります。
今回の改良で、クラウンエステートはハイブリッド車(HEV)2グレード、PHEV2グレードの計4グレードになりました。これまでの「HEVのZ」と「PHEVのRS」の2択から、選択肢が上下に広がった一方で、「どのグレードが自分に合うのか分かりにくくなった」と感じる方も多いはずです。
そこでこの記事では、トヨタが公開している主要諸元表・装備一覧表をもとに、4グレードの価格差と装備の違い、燃費、注意点を整理しました。見積もりの前に、ぜひ参考にしてください。
この記事では、新型クラウンエステートのおすすめグレード、グレードごとの違い、価格、燃費、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


そもそも新型クラウンエステートとは?
クラウンエステートは、2025年3月に登場した新世代クラウンシリーズの4番目のモデルです。ワゴンの使いやすさとSUVのゆとりを組み合わせたクロスオーバーで、全長4,930mm・全幅1,880mm・全高1,625mmの堂々としたボディに、5人乗りの室内と広い荷室を備えています。駆動方式は全車が電気式4WDの「E-Four」です。
2026年11月2日の一部改良では、エントリーモデルの「ESTATE G(HEV)」と、PHEVの新グレード「ESTATE Z(PHEV)」が加わりました。あわせて、寒冷地仕様が全車標準になり、デジタルキーはRSとZに標準装備、10スピーカーのトヨタプレミアムサウンドシステムもRSとZに標準装備となっています。
新型クラウンエステートのグレード選びのポイントまとめ
4グレードの選び方のポイントは、主に以下の3点です。
- G→Z(HEV):差額70万5,100円で、21インチホイール、本革シート、デジタルインナーミラー、ディスプレイオーディオPlus、プレミアムサウンドなどが付く
- Z(HEV)→Z(PHEV):差額86万5,700円で、306PSのPHEVシステムとEV走行89km、急速充電・V2H対応の充電インレットが付く
- Z(PHEV)→RS:差額88万6,600円で、専用ホイール、ディンプル加工本革のステアリング、専用内装色、デッキチェアなどが付く
① 最大の分かれ目は「GかZか」
GとZ(HEV)は、同じハイブリッドシステムを積みながら、内外装と快適装備に大きな差があります。クラウンらしい上質さを重視するならZ、価格を抑えて広さとE-Fourの安心感を手に入れたいならGという分け方が基本です。
② PHEVにするかは「充電できるかどうか」で決める
PHEVのZは、HEVのZと同じ装備レベルを基本に、パワートレインがPHEVになったグレードです。自宅や勤務先で充電できる環境があるかどうかが、選ぶかどうかの一番の判断材料になります。
③ RSは「特別感」にお金を払うグレード
RSとPHEVのZは、パワートレインの性能が同じです。RSの価格差は、専用の内外装や付属品といった「特別感」の部分にあると考えると選びやすくなります。
新型クラウンエステートのグレードと価格一覧
改良後の価格(消費税込みのメーカー希望小売価格)は次の通りです。全車E-Four・5人乗りです。
| グレード | パワートレイン | 価格(税込) | 1つ下のグレードとの差 |
|---|---|---|---|
| ESTATE G 【新設定】 | ハイブリッド | 570万200円 | - |
| ESTATE Z | ハイブリッド | 640万5,300円 | +70万5,100円 |
| ESTATE Z 【新設定】 | プラグインハイブリッド | 727万1,000円 | +86万5,700円 |
| ESTATE RS | プラグインハイブリッド | 815万7,600円 | +88万6,600円 |
最も安いGと最も高いRSの差は245万7,400円です。PHEVはCEV補助金などの対象で、トヨタの公式サイトではESTATE RSの場合、エコカー減税・グリーン化特例・CEV補助金を合わせた優遇額が最大で約92万円と試算されています。ただし、CEV補助金の現在の申請受付は2026年12月上旬〜下旬ごろに終わる見込みと案内されています。
新型クラウンエステートのグレード別 装備の違い
公式の装備一覧表から、グレード選びに関わる主な違いを抜き出しました。
| 装備 | G(HEV) | Z(HEV/PHEV) | RS(PHEV) |
|---|---|---|---|
| タイヤ・ホイール | 225/55R19 切削光輝+ブラック塗装 | 235/45R21 ダークグレーメタリック塗装 | 235/45R21 マットブラック塗装+エアロホイールカバー |
| ヘッドランプ | Bi-Beam LED(マニュアルレベリング) | Bi-Beam LED(オートレベリング) | |
| ルームミラー | 自動防眩インナーミラー | デジタルインナーミラー | |
| ディスプレイオーディオ | 標準タイプ(6スピーカー) | Plus(車載ナビ有)+トヨタプレミアムサウンド(10スピーカー) | |
| シート表皮 | 合成皮革(ブラック) | 本革(ブラック/サドルタン) | 本革(ブラック/サドルタン) |
| ステアリング | 本革巻き | 本革巻き+タッチセンサー | ディンプル加工本革巻き+タッチセンサー |
| 助手席肩口パワーシートスイッチ | なし | あり | |
| デジタルキー | メーカーオプション(3万3,000円) | 標準装備 | |
| 付属品 | スマートキー | クラウン専用キー、マニュアルケース、デッキチェア、デッキテーブル | |
このほか、公式サイトのグレード紹介では、RSとZの主な機能に「パーキングサポートブレーキ(周囲静止物)」が挙げられているのに対し、Gの一覧には記載がありません。駐車時の支援機能を重視する方は、見積もりの際に販売店で設定を確認しておきましょう。
上質さで選ぶ!新型クラウンエステートの内装(インテリア)比較
ESTATE G:合成皮革のブラック内装

Gのシートは合成皮革(ブラック)で、内装色はブラックのみです。それでも前席シートヒーターやステアリングヒーター、ハンズフリーパワーバックドアは備わっており、冬場の快適さや荷物の出し入れのしやすさは上位グレードと同じように確保されています。

ディスプレイオーディオは12.3インチのHDディスプレイで、コネクティッドナビ、Apple CarPlay、Android Autoに対応しています。ZやRSの「Plus」との大きな違いは、車載ナビの有無とスピーカーの数です。
ESTATE Z・RS:本革シートとサドルタン内装
![トヨタ 新型 クラウンエステートのインテリア(サドルタン[雲柄]の本革シート)](https://car-repo.jp/wp-content/uploads/2026/11/crown-estate-2026-20261102-7.jpg)
ZとRSは本革シート(一部合成皮革)で、ブラックのほか、温かみのあるサドルタン[雲柄]も選べます。RSにはさらに、グレイッシュブルー[雲柄]の内装色が用意されています。運転席まわりでは、RSだけがステアリングスイッチ周辺をブラックにし、ディンプル加工の本革ステアリングとシフトノブでスポーティーさを強めています。
新型クラウンエステートのパワートレインと燃費(WLTCモード)
| 項目 | G(HEV) | Z(HEV) | Z(PHEV) | RS(PHEV) |
|---|---|---|---|---|
| エンジン | 2.5L 直列4気筒(A25A-FXS) | |||
| エンジン出力 | 190PS/236N・m | 177PS/219N・m | ||
| システム最高出力 | 公式サイトに記載なし | 306PS | ||
| WLTCモード燃費 | 20.5km/L | 20.3km/L | 20.0km/L | 20.0km/L |
| 市街地/郊外/高速道路 | 16.5/23.2/21.2 | 16.4/22.9/20.9 | 17.2/20.9/20.7 | 17.2/21.0/20.8 |
| EV走行距離 | - | - | 89km | 89km |
| 車両重量 | 1,880kg | 1,890kg | 2,080kg | 2,080kg |
| 最低地上高 | 175mm | 165mm | ||
前後のモーター(フロント182PS、リヤ54PS)は全車共通です。燃費はGが最も良く、19インチタイヤの効果もあって郊外モードでは23.2km/Lを記録しています。PHEVは駆動用のリチウムイオン電池(総電力量17.40kWh)を積むため約190kg重くなりますが、満充電で89kmを電気だけで走れます。毎日の通勤や買い物が往復数十km以内なら、ガソリンをほとんど使わない生活も可能です。

PHEVの充電インレットは普通充電に加えて急速充電にも対応し、V2H(クルマから家への給電)にも使えます。停電時の備えとしてクルマを活用したい方にとっても、PHEVを選ぶ理由になります。
新型クラウンエステートはどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【装備と価格のバランスなら】ESTATE Z(ハイブリッド・E-Four)
価格:640万5,300円
いちばん多くの方におすすめしたいのが、HEVのZです。Gとの差額70万5,100円で、21インチホイール、本革シート、デジタルインナーミラー、車載ナビ付きのディスプレイオーディオPlus、10スピーカーのプレミアムサウンド、デジタルキー、助手席肩口パワーシートスイッチなどがまとめて付きます。クラウンらしい上質さをしっかり味わえる装備がそろうため、長く乗るほど満足度の高い選択といえます。
おすすめ② 【自宅で充電できるなら】ESTATE Z(プラグインハイブリッド・E-Four)
価格:727万1,000円
RSと同じ306PSのPHEVシステムとEV走行89kmを持ちながら、RSより88万6,600円安く設定されたグレードです。HEVのZとの差額は86万5,700円ですが、補助金や減税を受けられれば実際の差はさらに縮まります。充電環境があり、静かで力強い走りを日常的に楽しみたい方には、今回の改良でもっとも注目のグレードです。
おすすめ③ 【コスパ重視なら】ESTATE G(ハイブリッド・E-Four)
価格:570万200円
クラウンエステートの広い室内と荷室、E-Fourの安心感、Toyota Safety Senseを、もっとも手ごろな価格で手に入れられるグレードです。燃費は20.5km/Lでシリーズ最良、19インチタイヤは乗り心地やタイヤ交換費用の面でも有利です。本革シートや大径ホイールにこだわらず、実用性を重視する方に向いています。
おすすめ④ 【特別な1台がほしいなら】ESTATE RS(プラグインハイブリッド・E-Four)
価格:815万7,600円
マットブラックの21インチホイールにエアロホイールカバー、グレイッシュブルーの専用内装色、クラウン専用キー、荷室で使えるデッキチェアとデッキテーブルなど、RSだけの特別な装備がそろうフラッグシップです。性能はPHEVのZと同じなので、「見た目と特別感」に価値を感じる方向けといえます。

新型クラウンエステートの発売日はいつ?
改良モデルは2026年11月2日に発売され、全国のトヨタ販売店で注文を受け付けています。納期はグレードや仕様、地域によって異なるため、トヨタ公式サイトの「工場出荷時期目処」や販売店で最新の情報を確認してください。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、冬用タイヤとチェーンです。公式の装備一覧表では、235/45R21タイヤはボディとのすき間が狭くタイヤチェーンを装着できないとされています。ZとRSには、布製チェーンが使える225/45R21タイヤ(6,600円安くなるメーカーオプション)も設定されており、Gの19インチも布製チェーンのみ対応です。雪道を走る機会が多い方は、スタッドレスタイヤの準備も含めて考えておきましょう。
2つ目は、PHEVの補助金のタイミングです。CEV補助金の現在の申請受付は2026年12月上旬〜下旬ごろに終わる見込みとされています。PHEVを補助金込みで考える場合は、注文時期と登録時期を販売店とよく相談してください。
3つ目は、後から変えられないメーカーオプションです。パノラマルーフ(11万円)や2トーンのボディカラー、Gのデジタルキーなどは工場で装着するため、注文後には追加できません。パノラマルーフを付けると室内高が1,200mmから1,150mmになる点も覚えておきましょう。
新型クラウンエステートに関するよくある質問(FAQ)
Q. いちばん安いグレードはいくらですか?
A. 新設定のESTATE G(ハイブリッド車)で、570万200円(税込)です。
Q. GとZ(HEV)の主な違いは何ですか?
A. Zには21インチホイール、本革シート、デジタルインナーミラー、ディスプレイオーディオPlus、トヨタプレミアムサウンドシステム、デジタルキーなどが標準装備されます。差額は70万5,100円です。
Q. PHEVのZとRSで走りの性能は違いますか?
A. エンジン、モーター、バッテリーは共通で、システム最高出力306PS、EV走行距離89kmも同じです。違いは主に内外装と付属品です。
Q. 燃費がいちばん良いグレードはどれですか?
A. ESTATE G(ハイブリッド車)で、WLTCモード20.5km/Lです。
Q. 2WD(FF)はありますか?
A. ありません。全グレードが電気式4WDの「E-Four」です。
まとめ:新型クラウンエステートのおすすめはHEVの「ESTATE Z」
2026年11月の一部改良で4グレードになったクラウンエステートは、GとZの間にある70万円あまりの差が、内外装の上質さと快適装備の差になっています。後から付けられない装備が多いことを考えると、最もバランスが良いのはHEVのZです。
自宅で充電できる方はPHEVのZ、価格を抑えて広さと燃費を重視する方はG、特別感を求める方はRSが有力候補です。PHEVを検討している方は、補助金の受付期間にも注意して、早めに販売店で見積もりを取っておきましょう。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

