マツダが2025年10月9日に発表した「CX-80」の改良モデルは、フラッグシップSUVとしての地位をさらに確固たるものとする注目の仕様変更が行われています。販売開始は2025年11月上旬予定しています。今回の改良では、新グレード「XD Drive Edition」と「XD Premium Sports」の追加により、ユーザーのニーズに応える幅広い選択肢が提供されています。
新グレード追加による魅力向上
XD Drive Editionの特徴
新設定された「XD Drive Edition」は、スポーティな世界観と上質さを両立した特別仕様となっています。
主要装備一覧
装備項目 | 仕様詳細 |
---|---|
シート | レザーシート(グレージュ/ブラック) |
ドアミラー | ピアノブラック |
シグネチャーウィング | ブラッククローム |
フロントグリル | ハニカムタイプ/ピアノブラック |
アルミホイール | 20インチブラックメタリック塗装 |
XD Premium Sportsの魅力
「XD Premium Sports」は、XD-HYBRIDやPHEV搭載車で人気の高いタン内装を採用した新機種です。洗練された内装デザインとディーゼルエンジンの余裕ある走行性能を組み合わせ、上質で快適な移動空間を実現しています。
マツダ新型CX-80 グレード・価格一覧表
3.3Lディーゼルターボ
グレード名 | FF価格 | 4WD価格 | 備考 |
---|---|---|---|
XD | - | - | 【廃止】 |
XD S Package | - | - | 【廃止】 |
XD L Package | - | - | 【廃止】 |
XD Exclusive Mode | - | - | 【廃止】 |
XD Drive Edition | 4,759,700円 | 4,996,200円 | 新設定 |
XD Drive Edition Nappa Leather Package | 5,071,000円 | 5,307,500円 | 新設定 |
XD Premium Sports | 5,425,200円 | 5,661,700円 | 新設定 |
3.3Lディーゼルターボ+マイルドハイブリッド
グレード名 | FF価格 | 4WD価格 |
---|---|---|
XD-HYBRID Exclusive Sports | - | 5,824,500円 |
XD-HYBRID Exclusive Modern | - | 5,967,500円 |
XD-HYBRID Premium Sports | - | 6,325,000円 |
XD-HYBRID Premium Modern | - | 6,325,000円 |
2.5LガソリンPHEV
グレード名 | FF価格 | 4WD価格 |
---|---|---|
PHEV L Package | - | 6,391,000円 |
PHEV Premium Sports | - | 7,122,500円 |
PHEV Premium Modern | - | 7,122,500円 |
価格帯別グレード整理
価格帯 | 該当グレード |
---|---|
400万円台 | XD Drive Edition(FF:4,759,700円) |
500万円台 | XD Drive Edition(4WD)〜XD-HYBRID Exclusive Modern |
600万円台 | XD-HYBRID Premium Sports/Modern、PHEV L Package |
700万円台 | PHEV Premium Sports/Modern |
新設定の「XD Drive Edition」がエントリーグレードとなり、価格は4,759,700円からスタート
従来の廃止グレードにより、最低価格が約80万円上昇
マイルドハイブリッドとPHEVは4WDのみの設定
Premium SportsとPremium Modernは同価格設定
パワートレインラインナップ
ディーゼルエンジン仕様
SKYACTIV-D 3.3(直列6気筒3.3Lディーゼルターボ)
項目 | 仕様 |
---|---|
最高出力 | 231ps |
最大トルク | 51.0kgm |
燃費(WLTCモード) | FR:18.2km/L、4WD:16.8km/L |
e-SKYACTIV-D(48Vマイルドハイブリッド)
項目 | 仕様 |
---|---|
システム最高出力 | 254ps |
システム最大トルク | 56.1kgm |
燃費(WLTCモード) | 4WD:19.2km/L |
プラグインハイブリッド仕様
e-SKYACTIV PHEV
項目 | 仕様 |
---|---|
システム最高出力 | 327ps |
システム最大トルク | 51.0kgm |
EV航続距離 | 67km |
燃費(ハイブリッドモード) | 4WD:12.9km/L |
安全装備と先進技術
i-ACTIVSENSE
マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」を全グレードに標準装備。夜間の歩行者認識精度を向上させた自動ブレーキや、アダプティブLEDヘッドライトなどを搭載しています。
コ・パイロットコンセプト
新たに搭載された「コ・パイロットコンセプト」には、ドライバー異常時対応システム(DEA)が含まれ、ドライバーの体調急変や居眠りを検知して安全を確保します。
内装・外装デザインの進化
エクステリア
新型CX-80は、後輪駆動ベースの新世代プラットフォームを採用し、従来のCX-8よりも伸びやかで上質なデザインを実現しています。
マツダCX-80とマツダSUVシリーズ ボディサイズ比較表
車種 | 全長 | 全幅 | 全高 | ホイールベース |
---|---|---|---|---|
CX-80 | 4990mm | 1890mm | 1705mm | 3120mm |
CX-60 | 4740mm | 1890mm | 1685mm | 2870mm |
CX-5 | 4545mm | 1840mm | 1690mm | 2700mm |
CX-8 | 4900mm | 1840mm | 1730mm | 2930mm |
CX-90 | 5100mm | 1994mm | 1745mm | 3120mm |
サイズ比較ポイント
比較項目 | CX-80の特徴 |
---|---|
全長 | CX-8より90mm長く、CX-90より110mm短い |
全幅 | CX-60と同サイズ、CX-5/CX-8より50mm幅広 |
全高 | CX-8より25mm低く、よりスポーティなシルエット |
ホイールベース | CX-90と同じ3120mm、CX-8より190mm長い |
最小回転半径 | 5.8mで取り回しの良さを確保 |
インテリア
シートレイアウト選択肢
タイプ | 乗車定員 | 特徴 |
---|---|---|
7人乗り | 7名 | 2列目3人掛けシート |
6人乗り(コンソールあり) | 6名 | 2列目キャプテンシート |
6人乗り(コンソールなし) | 6名 | 3列目へのウォークスルー可能 |
発売時期とユーザーメリット
販売開始スケジュール
- 予約受注開始:2025年10月29日(水)
- 販売開始:2025年11月上旬予定
ターゲットユーザー
新しいCX-80は以下のようなユーザーに特におすすめです:
- 長距離ドライブを頻繁に行う方:優秀な燃費性能と快適な乗り心地
- 環境配慮を重視する方:クリーンディーゼルエンジンとPHEVの選択肢
- 上質な移動空間を求める方:本革シートと洗練されたインテリア
- スポーティなデザインを好む方:ブラック基調のスタイリッシュな外観
まとめ
マツダCX-80の改良モデルは、新グレード「XD Drive Edition」と「XD Premium Sports」の追加により、ユーザーの多様なニーズに応える魅力的な選択肢を提供しています。価格は上昇しましたが、装備の充実と上質な仕様により、その価値は十分に見合ったものとなっています。
環境性能と走行性能を両立したクリーンディーゼルエンジン、先進の安全技術、そして洗練されたデザインを兼ね備えた新型CX-80は、フラッグシップSUVとしての地位をさらに確かなものとする注目のモデルです。