三菱自動車工業は2025年9月4日、フラッグシップモデル「アウトランダーPHEV」の一部改良モデルを全国販売開始しました。今回のマイナーチェンジでは、インテリアの高級感向上と予防安全機能の強化が主な特徴となっています。
アウトランダーPHEVが2025年9月に一部改良で進化
新型アウトランダーPHEVの価格帯
2025年モデルのメーカー希望小売価格は529万4,300円~671万6,600円(消費税10%込)に設定されています。さらに、令和6年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」の対象車種として、58万円の補助金を受けることが可能です。
インテリアデザインの大幅刷新
センターコンソールの高級化
今回の改良で最も注目すべき変更点は、センターコンソールの高級感あるデザインへの刷新です。主な改良点は以下の通りです:
- コンソールボックス上部の肘置きスペース拡大
- より快適でゆったりとした着座姿勢の実現
- コンソールボックス容量の拡大
- ボックス内にUSB充電ポート(Type-C)を新設
- ドリンクホルダー位置の最適化
これらの改良により、ドライバーと同乗者の利便性が大幅に向上し、長距離ドライブでもより快適な移動が可能になりました。
予防安全機能の強化
踏み間違い衝突防止アシストの進化
安全性能の向上も今回の改良の重要なポイントです。踏み間違い衝突防止アシストにおいて、後退時の機能が大幅に強化されています:
- 従来の超音波センサーに加え、リヤビューカメラを新たに活用
- 歩行者の検知機能を新搭載
- より確実で精度の高い衝突回避システムを実現
この機能強化により、駐車場などでの後退時の安全性が飛躍的に向上し、特に歩行者との接触事故防止に大きく貢献します。
アウトランダーPHEVの市場での地位
PHEVカテゴリー第1位の実績
アウトランダーPHEVは、2024年度の国内販売台数においてPHEVカテゴリー第1位を獲得した実績を持つ三菱自動車のフラッグシップモデルです。この成功の背景には以下の要因があります:
- 2013年より世界初のSUVタイプ4WD PHEVとしてPHEVカテゴリーをリード
- 「日常ではEV、遠出はハイブリッド」というコンセプトの確立
- 電動車ならではの力強く滑らかで静かな走行性能
- 様々な天候・路面条件での安全・安心・快適なドライビング体験
技術的な特徴
現行モデルは直列4気筒2.4リッターエンジンを搭載し、ツインモーター4WDの駆動方式を採用しています。グレード構成は以下の通りです:
- M:5人乗り仕様
- G:5人/7人乗り選択可能
- P:5人/7人乗り選択可能
- P Executive Package:最上位グレード
2024年大幅改良の成果を継承
前回改良での主な進化点
2024年10月の大幅改良では、以下の重要な改良が実施されました:
- 駆動用バッテリーの刷新によるEV航続距離の延長
- 加速性能の向上
- 内外装デザインの質感向上
- 12.3インチナビゲーションシステムの標準装備
- シートベンチレーション機能の採用
- ヤマハ株式会社との共同開発オーディオシステムの全車標準装備
環境性能と経済性のメリット
補助金活用でさらにお得に
アウトランダーPHEVは環境に優しいプラグインハイブリッド車として、国の補助金制度の対象となっています。58万円の補助金を活用することで、実質購入価格を大幅に抑えることが可能です。
日常使いからレジャーまで対応
「日常ではEV、遠出はハイブリッド」のコンセプト通り、短距離の日常使いでは電気モーターのみで静かで環境に優しい走行を実現。長距離ドライブではガソリンエンジンとの協調により、航続距離を気にすることなく快適な移動が可能です。
まとめ:進化を続けるフラッグシップSUV
2025年のマイナーチェンジにより、アウトランダーPHEVはインテリアの高級感と安全性能をさらに向上させました。PHEVカテゴリーのリーダーとしての地位を確固たるものにしながら、ユーザーのニーズに応える継続的な改良を実施している点が評価されます。
電動化技術と四輪制御技術の融合により実現した「威風堂堂」なドライビング体験は、環境意識の高まりとともに、今後さらに多くのユーザーに選ばれることが期待されます。
新型アウトランダーPHEVは全国の三菱自動車系列販売会社にて販売中です。試乗予約や詳細な仕様についてのお問い合わせは、お近くの販売店までご連絡ください。