2026年8月27日、ダイハツ工業は軽乗用車「ミラ イース(Mira e:S)」の一部改良モデルを全国一斉に発売しました。今回の改良では、エンジン・ECUの刷新による燃費性能と出力の向上、最新予防安全機能「スマートアシスト」の大幅アップデート、そして新グレード「X"Limited"」の追加と、複数の領域にわたって大きな進化を遂げています。本記事では、2026年新型ミラ イースの変更点・スペック・価格・グレード・安全装備・燃費・ボディカラーまで、あらゆる情報を網羅的に解説します。
ミラ イースとはどんな車?歴史と立ち位置:
ダイハツ「ミラ イース」は、2011年に初代モデルが発売されて以来、「低燃費・低価格・省資源」の三拍子を追求した"第3のエコカー"として軽自動車市場に新たなジャンルを切り開いてきた一台です。ダイハツの軽乗用車ラインナップの中で最もベーシックなモデルとして位置づけられており、日常の買い物・通勤から法人のビジネスユースまで、幅広いユーザー層に支持されてきました。シンプルながらも実用性が高く、維持費を極力抑えたい方や初めて車を購入する方にとって、長年にわたって選ばれ続けているモデルです。2026年の一部改良によって、そのキャラクターをさらに磨き上げ、現代の交通環境にふさわしい安全性と動力性能を兼ね備えたモデルへと進化しました。



2026年一部改良の変更点まとめ:
今回の一部改良は、単なるマイナーチェンジの域を超えた内容となっています。主な変更点を以下にまとめます。
- エンジン・ECUの刷新による燃費・出力の向上:最新のエンジンおよびECU(電子制御ユニット)を採用し、燃費性能をFF(2WD)で従来比約8%、4WDで約5%向上。同時に最高出力・最大トルクも引き上げ、低燃費と加速性能を高いレベルで両立させました。
- 予防安全機能「スマートアシスト」の大幅強化:検知対象の拡大、対応速度域の引き上げ、新機能の追加など、安全装備が全面的にアップデートされました(詳細は後述)。
- スマートドライブレコーダー装着用アップグレードパックを新設定:スマートアシスト用のステレオカメラをドライブレコーダーとして活用できる新パッケージ(全車メーカーオプション)が追加されました。
- グレード体系のシンプル化と「X"Limited"」新設定:従来のエントリーグレード「B」と最上級グレード「G」を廃止し、新たな最上級グレード「X"Limited"」を設定。ラインナップを整理することでわかりやすい選択肢が提供されます。
- 新デジタルメーター「マルチインフォメーションディスプレイ(メッキベゼル付)」を上位グレードに標準装備:「X"Limited"」および「X」グレードに、一新された自発光式デジタルメーターが搭載されました。
- 新ボディカラー2色を追加:「セラミックグリーンメタリック」と「グレースブラウンクリスタルマイカ」の2色が新たに設定されました。
燃費性能は業界トップクラス水準!2026年新型ミラ イースの燃費:
今回の改良における最大のハイライトのひとつが燃費性能の大幅な向上です。新型エンジンとECUの最適化によって達成されたWLTCモード燃費は以下の通りです。
- FF(2WD):27.0km/L(旧モデル比 約+2.0km/L、約8%向上)
- 4WD:24.4km/L(旧モデル比 約+1.2km/L、約5%向上)
WLTCモードは市街地・郊外・高速道路の各走行モードを実際の使用時間配分に近い比率で組み合わせた国際基準の測定方式であり、より実際の燃費に近い数値として参考になります。FF車で27.0km/Lという数値は、ガソリンエンジン搭載の軽自動車としてトップクラスの数値であり、日常の使い勝手と経済性を高いレベルで両立していることを示しています。なお、参考値として、限定スポーツモデル「ミライース tuned by D-SPORT Racing」(ターボエンジン搭載)の燃費は23.0km/Lとなっています。
パワーアップも実現!エンジン・スペック比較:
新型ミラ イースには、最新スペックの直列3気筒660ccNAエンジンが採用されています。旧モデルとの主要スペック比較は次の通りです。
| 新モデル | 旧モデル | |
|---|---|---|
| 最高出力 | 52ps / 6,900rpm | 49ps / 6,800rpm |
| 最大トルク | 6.1kgm / 3,600rpm | 5.8kgm / 5,200rpm |
| FF燃費(WLTC) | 27.0km/L | 25.0km/L |
| 4WD燃費(WLTC) | 24.4km/L | 23.2km/L |
最大トルクの発生回転数が5,200rpmから3,600rpmへと大幅に低下している点は特筆すべき改善点です。より低い回転数で最大トルクを発揮することにより、日常走行域での加速感が向上し、街乗りでのドライバビリティが明確に改善されています。CVTと組み合わせることで、アクセル操作に対するレスポンスもよりリニアになっていると考えられます。
トランスミッションはCVT、駆動方式はFF(前輪駆動)または4WD(四輪駆動)から選択可能です。
安全性能が大きく進化!スマートアシストの最新機能:
軽自動車のエントリーモデルでありながら、2026年型ミラ イースの安全装備は非常に充実しています。衝突回避支援システム「スマートアシスト」は今回の改良で以下の更新が行われました。
新規追加機能として、「路側逸脱警報機能」と「ふらつき警報」が新たに搭載されました。路側逸脱警報機能は車線の外側の路肩方向へはみ出しそうになった際に警告するもので、細い道や疲労時の運転ミスをサポートします。ふらつき警報は長距離運転や居眠り運転による車両のふらつきを検知して注意を促す機能です。いずれも長距離ドライブや夜間運転における安全性向上に貢献します。
既存機能の大幅強化としては、衝突回避支援ブレーキ機能の検知対象が拡大されています。具体的には、横断中の自転車の検知機能が追加されたほか、「交差点右折時の対向車線を走行する車両」や「右左折時に対向方向から来る横断歩行者」の検知にも新たに対応しました。これにより、交差点という最も事故が起きやすい場面での衝突リスク軽減が期待できます。また、対歩行者への最高速度条件が従来の60km/hから80km/hに引き上げられ、より高速域でも歩行者保護機能が働くようになりました。夜間の歩行者検知にも対応したことで、薄暗い環境での安全性も向上しています。さらに、ブレーキ制御付誤発進抑制機能(前方・後方)については、誤発進抑制機能にブレーキ制御が追加され、ブレーキとアクセルの踏み間違いによる急発進・急後退のリスクをより確実に抑制できるようになっています。
なお、スマートアシストはドライバーの運転支援を目的とした機能であり、路面・天候等の状況によっては作動しない場合があります。機能を過信せず、常に安全運転を心がけることが重要です。
スマートドライブレコーダー装着用アップグレードパックは、スマートアシスト用ステレオカメラをドライブレコーダーとして兼用活用できる全車メーカーオプションのパッケージです。別売りの純正ドライブレコーダー(ディーラーオプション)の装着が必要ですが、カメラを共用することで機能的かつスマートな仕上がりになります。
グレード体系・装備の変更:
2026年型ミラ イースではグレード体系がシンプル化されました。従来設定されていた「B “SA Ⅲ”」(エントリーグレード)と「G “SA Ⅲ”」(最上級グレード)が廃止され、新たな最上級グレードとして「X"Limited"」が追加されています。現行ラインナップは「L」「X」「X"Limited"」の3グレード構成です。
新設定の「X"Limited"」グレードは、「X」グレードをベースに以下の装備を追加したプレミアム仕様です。プッシュボタンスタート、シートヒーター(運転席・助手席)、運転席シートリフター、チルトステアリング、オートエアコン(プッシュ式)、キーフリーシステム(イモビライザー機能付・リクエストスイッチ付)、オート格納式ドアミラーが標準装備となり、軽自動車のエントリーモデルとは思えない充実した利便性・快適性を実現しています。
「X"Limited"」と「X」の両グレードには、新採用の自発光式デジタルメーター「マルチインフォメーションディスプレイ(メッキベゼル付)」が標準装備され、インテリアの質感も大きく向上しています。
価格一覧(メーカー希望小売価格・税込):
今回の改良に伴い、全グレードで価格が改定されました。
- L:FF 1,096,700円 / 4WD 1,223,200円(旧モデル比 +71,500円)
- X:FF 1,256,200円 / 4WD 1,382,700円(旧モデル比 +77,000円)
- X"Limited":FF 1,380,500円 / 4WD 1,507,000円(新設定グレード)
旧モデルでは最安グレード「B」が99万2,200円(FF)と100万円を切る設定でしたが、今回の改良でエントリーグレードは「L」のみとなり、最安価格は約109万円となりました。これは近年の原材料費・製造コストの高騰や、安全装備の標準化を反映したものです。なお、最上位の「X"Limited"」4WDは150万7,000円と、充実した装備を考慮すれば依然として軽自動車として非常にコストパフォーマンスの高い設定といえます。価格はメーカー希望小売価格であり、保険料・税金(消費税を除く)・自動車リサイクル料金・登録等に伴う費用は別途となります。
ボディサイズ・軽量ボディの特長:
ミラ イースのボディサイズは以下の通りです。
- 全長:3,395mm
- 全幅:1,475mm
- 全高:1,500mm(4WD車は1,510mm)
- ホイールベース:2,455mm
- 車両重量:660kg~740kg
最軽量仕様で660kgという軽量ボディは、エコカーとしての燃費性能に直結するだけでなく、軽快なハンドリングや駐車のしやすさにも貢献しています。車体には、高強度・高剛性と軽量化を高次元で両立するダイハツ独自のボディ骨格構造「Dモノコック」が採用されており、安全性能と燃費効率を同時に追求した設計思想が貫かれています。また、バックドアには樹脂製素材を採用することで軽量化を実現するとともに、「スイッチ式バックドアオープナー」を設けることで、荷物を持った状態や爪が長い方でも開閉操作がしやすい工夫が施されています。
外装・内装デザイン:
外装(エクステリア)はワイド感を強調したフロントデザインを採用しており、エントリーモデルながらスポーティでモダンな印象に仕上げられています。灯火類にはLEDを採用し、エネルギー効率の向上と先進的なスタイリングを両立。リアデザインも軽快な走りのイメージに沿ったすっきりとした造形となっています。

新たに追加されたボディカラー「セラミックグリーンメタリック」は自然を感じさせる落ち着いたグリーンで、近年人気の高いアーストーン系カラー。「グレースブラウンクリスタルマイカ」は上品さと温かみを兼ね備えたブラウン系で、幅広い年代に支持されそうなカラーリングです。

内装(インテリア)は、空間効率を最大限に高めたレイアウトが採用されており、軽自動車とは思えない開放感と収納力を実現しています。上位グレードには新採用のデジタルメーター「マルチインフォメーションディスプレイ(メッキベゼル付)」が装備され、視認性と室内の質感が大幅に向上しています。
競合モデルとの比較ポイント:ミラ イースを選ぶ理由:
ミラ イースの主な競合モデルとしては、スズキ「アルト」などが挙げられます。ミラ イースが強みとする点は、27.0km/LというトップクラスのWLTC燃費、最軽量660kgという極限まで追求した軽量ボディ、そして軽自動車のエントリークラスとしては充実した最新予防安全機能「スマートアシスト」の全車標準装備です。特に年間走行距離が多いビジネスユースや、燃料費を最小限に抑えたい方には非常に魅力的な選択肢となります。一方、ハイトワゴン系の室内高や積載量を重視する場合は、同じダイハツのムーヴやタントなどと比較検討するとよいでしょう。
OEMモデルについて:
ミラ イースは複数のOEMモデルが設定されており、同等の改良がトヨタ「ピクシス エポック」やスバル「プレオ プラス」にも順次展開される予定です。各ブランドのディーラーでの購入を検討する際は、それぞれの販売網や付帯サービスも含めて比較されることをおすすめします。
まとめ:2026年新型ミラ イースはこんな人におすすめ:
2026年型ダイハツ ミラ イースは、エンジン・安全装備・グレード体系のすべてにわたって実質的な進化を遂げた意欲的な改良モデルです。FF車27.0km/LのトップクラスWLTC燃費、最新スマートアシストによる充実した予防安全機能、そして快適装備を充実させた新グレード「X"Limited"」の追加により、「安くて経済的」という従来のイメージをさらに超えた総合力の高いモデルに仕上がっています。
- 燃費を最優先に車を選びたい方
- 通勤・買い物・ビジネスユースなど日常使いのメインカーを探している方
- 維持費を抑えながら最新安全装備を求める方
- コンパクトで取り回しのよい軽自動車を探している方
以上のような方に、2026年新型ダイハツ ミラ イースは特に強くおすすめできる一台です。発売日は2026年8月27日、価格は1,096,700円~1,507,000円(税込)です。詳細はダイハツの公式ウェブサイトまたは最寄りのダイハツディーラーにてご確認ください。
ダイハツ ニュースリリース
https://www.daihatsu.com/jp/news/2026/20260827-1.html
ミライース

