マセラティ ジャパンは2026年10月27日、改良新型グラントゥーリズモの日本導入を記念した特別仕様車「グラントゥーリズモ トロフェオ ローンチエディション」を発売しました。日本での販売はわずか2台、車両本体価格は3,099万円(税込)です。
ベースは、最高出力が従来より40ps高い590psへと引き上げられた新型「グラントゥーリズモ トロフェオ」。そこにフォーリセリエの特別色「ビアンコ・パステッロ」、カーボンファイバー製のエアロパーツ、グロッシーブラックの鍛造ホイール、赤いレザーの内装を組み合わせた、白×赤×黒のコーディネートが特徴です。改良新型のグラントゥーリズモは10月20日に日本導入が発表されたばかりで、その1週間後に登場した記念モデルとなります。
台数が2台と極めて少ないため、気になる方は早めに正規販売店へ問い合わせることをおすすめします。この記事では、ローンチエディションの特別装備、価格、ボディサイズ、スペック、ベース車との違い、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


新型グラントゥーリズモ トロフェオ ローンチエディションとは?
グラントゥーリズモは、マセラティが「イタリアのグランドツアラー」を名前そのままに体現する4人乗りのクーペです。初代は2007年に登場し、2022年に現行の2代目へ生まれ変わりました。2026年6月にはイタリア・モデナで改良新型が世界初公開され、10月20日にマセラティ ジャパンが日本導入を発表しています。日本でのグレードは、490psの「グラントゥーリズモ」と590psの「グラントゥーリズモ トロフェオ」の2つです。
今回のローンチエディションは、この改良新型の日本導入を記念して用意された特別仕様車です。ベースは上位のトロフェオで、マセラティのカスタマイズプログラム「フォーリセリエ」の特別色や、レースの雰囲気を感じさせるカラーコーディネートを組み合わせています。ハンドル位置は右で、日本の道路事情にも合わせた仕様です。
マセラティ ジャパンは、ここ数か月で日本向けの限定モデルを続けて発表しています。9月には日本限定1台の「グレカーレ トリビュート・イル・ブルチャート」、8月には日本限定の「グレカーレ アウトドア パッケージ」を導入しました。今回のローンチエディションは、その流れに続くグラントゥーリズモ版の記念モデルといえます。
新型グラントゥーリズモ ローンチエディションの主な特徴まとめ
ローンチエディションの主な特徴は、以下のとおりです。
ベース車・パワートレイン
- 590psのトロフェオがベース:F1由来のプレチャンバー燃焼技術を持つ3.0L V6ツインターボ「ネットゥーノ」(従来比+40ps)
エクステリア
- 専用色:フォーリセリエのソリッドホワイト「ビアンコ・パステッロ」
- カーボンパーツ:フロントのエアロスプリッター、リアスポイラー
- 足元:グロッシーブラックの20/21インチ「トライデント」鍛造ホイール、レッドアルマイトのブレーキキャリパー
- 引き締め要素:ダークフィニッシュのフルLEDアダプティブマトリクスヘッドライト、プライバシーガラス
インテリア
- 赤いレザー:レッドのフルグレイン パーフォレイテッドレザー、ヘッドレストにトライデントのステッチ
① カーボンファイバー製のスプリッターとスポイラー
フロントにはカーボンファイバー製のエアロスプリッター、リアにはカーボンファイバー製のスポイラーが付きます。マセラティは、これらのパーツで空力性能を高めつつ、流れるようなグラントゥーリズモのシルエットにスポーティな印象を加えたと説明しています。白いボディの下側にカーボンの黒が入ることで、車全体が低く、引き締まって見えるのもポイントです。リアには「LAUNCH EDITION」のバッジも確認できます。

② トレッドを10mm広げた「トライデント」鍛造ホイール
足元には、グロッシーブラック仕上げの新デザイン20/21インチ「トライデント」鍛造ホイールを装着します。全幅はそのままで、前後のトレッド幅を通常のホイールより10mm広げており、コーナリング性能や安定性の向上がねらいです。ホイールの奥にはレーシングカーを思わせるレッドアルマイト仕上げのブレーキキャリパーが見え、白いボディとの鮮やかなコントラストを生み出しています。

③ 赤いフルグレインレザーの室内
インテリアは、レッドのフルグレイン パーフォレイテッドレザーで仕立てられています。ヘッドレストにはマセラティの象徴であるトライデントのステッチ入り。ドアを開けた瞬間に赤い室内が目に飛び込んでくる、華やかさとスポーツカーらしい高揚感を両立した空間です。

新型グラントゥーリズモ ローンチエディションの価格と販売台数
| モデル | 駆動 | ハンドル | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| グラントゥーリズモ トロフェオ ローンチエディション 【日本限定2台】 | 4WD | 右 | 3,099万円 |
日本での販売台数は2台限定です。受付の方法(先着か抽選かなど)や納車時期は、マセラティ ジャパンの発表資料には記載がありません。なお、改良新型のグラントゥーリズモ(標準モデル)の日本でのデリバリーは、2026年10月20日の発表で「2027年1月以降を予定」とされています。ベースとなる標準のトロフェオの日本価格は、今回の公式発表資料では確認できなかったため、この記事では記載していません。
新型グラントゥーリズモのボディサイズ
マセラティ ジャパンの公式サイトに掲載されている諸元(欧州仕様、490ps仕様)は次のとおりです。ローンチエディションは全幅を変えずにトレッドだけを10mm広げているため、外寸は基本的に同じと考えてよいでしょう。
| 項目 | グラントゥーリズモ(欧州仕様) |
|---|---|
| 全長 | 4,969mm |
| 全幅(ミラー含まず/含む) | 1,957mm/2,113mm |
| 全高 | 1,358mm |
| ホイールベース | 2,929mm |
| トレッド(前/後) | 1,649mm/1,660mm |
| タイヤ(前/後) | 265/35 ZR20/295/30 ZR21 |
全長は5m近く、ミラーを含めた幅は2.1mを超えます。低く長いプロポーションはグランドツアラーらしい美しさを生む一方、日本の一般的な駐車場では余裕がありません。前後で異なるサイズのタイヤを履く点も、走りを重視したクーペらしいところです。
白×赤×黒!新型グラントゥーリズモ ローンチエディションの外装(エクステリア)
フロントまわり
改良新型のグラントゥーリズモは、空気の流れを見直した新しいフロントフェイスを採用しています。マセラティは、トロフェオの40psの出力向上には、このフロントまわりの改良によるエアフローの改善も関わっていると説明しています。ローンチエディションでは、ここにダークフィニッシュのフルLEDアダプティブマトリクスヘッドライトとカーボンのスプリッターが加わり、白いボディの中で目元と口元が黒く引き締められています。

ボディカラー「ビアンコ・パステッロ」
ボディカラーは、フォーリセリエのソリッドペイント「ビアンコ・パステッロ(Bianco Pastello)」。メタリックやパールを使わないソリッドの白は、グラントゥーリズモのなめらかな面の抑揚をそのまま見せてくれます。そこへ黒いホイール、赤いキャリパー、プライバシーガラスが組み合わさり、レーシングカーを連想させる3色のコーディネートになっています。
レッドレザーの空間!新型グラントゥーリズモ ローンチエディションの内装(インテリア)
室内の主役は、赤いフルグレイン パーフォレイテッドレザーです。改良新型のグラントゥーリズモでは、新しいデザインのステアリングホイール、デジタル表示の時計、金属製のシフトセレクターが採用されており、ローンチエディションでもこれらの最新の運転席まわりを楽しめます。

グラントゥーリズモは4つのフルサイズシートを備え、大人4人が乗れるのが大きな魅力です。2人乗りのスーパーカーとは違い、家族や友人を乗せたロングドライブにも使えます。赤い内装は後席まで続くため、後ろに座る人にとっても特別な空間になります。
新型グラントゥーリズモ トロフェオのパワートレインとスペック
マセラティが公表しているスペックは次のとおりです(欧州仕様の値。日本仕様とは異なる場合があります)。
| 項目 | グラントゥーリズモ | グラントゥーリズモ トロフェオ (ローンチエディションのベース) |
|---|---|---|
| エンジン | V6ツインターボ「ネットゥーノ」 | V6ツインターボ「ネットゥーノ」 |
| 総排気量 | 2,992cc | 2,992cc |
| 最高出力 | 490ps | 590ps |
| 最大トルク | 600Nm | 650Nm |
| 駆動方式 | 4WD | 4WD |
| 0-100km/h加速 | 3.9秒 | 3.5秒 |
| 最高速度 | 302km/h | 320km/h超 |
ネットゥーノは、F1由来のプレチャンバー燃焼技術を採用したマセラティ自社開発のV6エンジンです。トロフェオには、センターサイレンサーを省いたスポーツエキゾーストシステムが標準装備され、より力強いサウンドを楽しめます。全車が4WDと、車高と減衰力を調整できるエアサスペンションを備えるので、590psのパワーでも路面を問わず扱いやすいのが特徴です。
新型グラントゥーリズモの燃費
改良新型グラントゥーリズモの日本仕様の燃費(WLTCモード)は、現時点で公式サイトに掲載されていません。ローンチエディションの燃費も未発表です。購入時は維持費も含めて販売店で確認しておくとよいでしょう。
新型グラントゥーリズモはどれを選ぶべきか?ローンチエディションが向いている人
おすすめ① 【特別な1台が欲しいなら】トロフェオ ローンチエディション
価格:3,099万円
日本でたった2台という希少性は、ほかのグレードにはない最大の価値です。専用色、カーボンパーツ、鍛造ホイール、赤い内装と、通常ならオプションやフォーリセリエで一つずつ選ぶ内容があらかじめ組み合わされています。仕様選びに悩まず、完成されたコーディネートの1台を手に入れたい人に向いています。
おすすめ② 【自分好みに仕立てたいなら】グラントゥーリズモ トロフェオ
同じ590psの性能が欲しく、色や内装を自分で決めたい人は、標準のトロフェオをフォーリセリエで仕立てる方法もあります。オプションの「トライデント」ホイールは標準モデルでも選べるとマセラティは発表しており、ローンチエディションに近い雰囲気を目指すこともできます。価格はオプション次第で大きく変わるため、販売店で見積もりを取って比べましょう。
おすすめ③ 【快適なGTとして使うなら】グラントゥーリズモ(490ps)
490psでも0-100km/h加速は3.9秒と十分以上の速さです。490psモデルには、時速120kmまで車高を20mm上げたまま走れる「カントリー」モードが設定されており、段差の多い道や駐車場への出入りでも気を使いにくいのが利点です。毎日の足としても使うなら、こちらも有力な選択肢です。
マセラティ グラントゥーリズモの系譜をおさらい
マセラティ公式サイトでは、グラントゥーリズモにつながるグランドツアラーの歴史を紹介しています。ローンチエディションの背景として、主なモデルを振り返ります。
A6 GCS(1947年)と3500GT
マセラティ初のグランドツアラーとされるのが1947年のA6 GCSです。続く3500GTは直列6気筒エンジンを積み、レーシングDNAを日常のドライブに持ち込みました。
ギブリ(1966年)・ミストラル・3200GT
1966年のギブリはジウジアーロのデザインとV8エンジンを組み合わせた名車です。ミストラルは軽量なグランドツアラーとして新しい時代を開き、ツインターボV8の3200GTはブーメラン型のテールランプで今も愛されています。
グラントゥーリズモ(2007年〜)
グラントゥーリズモの名を持つ初代は2007年に登場し、2022年に現行の2代目へ。2代目ではV6ネットゥーノと電気自動車の「フォルゴレ」が用意され、2026年の改良でトロフェオが590psに到達しました。ローンチエディションは、その最新世代の日本上陸を記念するモデルです。
新型グラントゥーリズモ ローンチエディションの発売日はいつ?
マセラティ ジャパンは2026年10月27日にローンチエディションの発売を発表しました。販売台数は日本国内で2台です。納車時期は発表されていませんが、改良新型グラントゥーリズモ全体のデリバリーは2027年1月以降の予定とされています。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、台数の少なさです。日本で2台しかないため、販売店に問い合わせた時点ですでに商談が進んでいる可能性があります。興味があるなら、まず最寄りの正規販売店に在庫と受付の状況を確認しましょう。
2つ目は、仕様が決まっていることです。ボディカラー、内装色、ホイールは専用の組み合わせで、ハンドル位置も右です。「白以外が良い」「内装は落ち着いた色にしたい」という場合は、標準モデルをフォーリセリエで仕立てる方が満足度は高くなります。
3つ目は、サイズと保管場所です。全長約5m、ミラーを含む全幅2.1m超のボディに加え、カーボンのフロントスプリッターは段差に当たりやすい部品です。自宅の駐車場の入り口や、よく使う道の段差を事前に確かめておくと安心です。
新型グラントゥーリズモ ローンチエディションに関するよくある質問(FAQ)
Q. ローンチエディションの価格はいくらですか?
A. 車両本体価格は3,099万円(税込)です。
Q. 何台販売されますか?
A. 日本国内での販売は2台限定です。
Q. エンジンの出力はどれくらいですか?
A. ベースのトロフェオと同じ3.0L V6ツインターボ「ネットゥーノ」で、最高出力は590psです。従来モデルより40ps向上しています。
Q. ボディカラーは選べますか?
A. フォーリセリエのソリッドペイント「ビアンコ・パステッロ」の1色で、内装はレッドのフルグレイン パーフォレイテッドレザーです。
まとめ:グラントゥーリズモ ローンチエディションは「日本に2台だけ」の完成形
グラントゥーリズモ トロフェオ ローンチエディションは、590psに進化した改良新型トロフェオに、白いボディ、黒い鍛造ホイールとカーボンパーツ、赤いキャリパーと赤いレザー内装を組み合わせた記念モデルです。価格は3,099万円、日本での販売は2台にとどまります。
4人がしっかり乗れるグランドツアラーでありながら、見た目はレーシングカーのような華やかさ。改良新型の日本上陸を最初に飾る特別な1台を求める人にとって、見逃せない存在です。最新情報が入り次第、随時更新していきます。

