三菱自動車工業が2026年4月16日に発表した内容によると、デリカD:5の2025年度(2025年4月〜2026年3月)国内販売台数が26,379台を記録し、2007年1月の発売以来、過去最高の販売台数を達成しました。2026年1月に投入された大幅改良モデルが大きな牽引役となり、アウトドア人気やSUVブームを背景に、デリカD:5はかつてない注目を集めています。本記事では、2026年モデルの全変更点から歴史、購入検討のポイントまで、デリカD:5に関するあらゆる情報を網羅的に解説します。

デリカD:5が2025年度に過去最高販売台数を達成した背景:
デリカD:5が年度販売台数で新記録を打ち立てた理由は、複数の要因が重なり合っています。まず、SUV人気とアウトドア志向の社会的なトレンドが継続していること、そしてその波に乗るように三菱自動車が2026年1月に大幅改良モデルを市場投入したことが決定的な要因となりました。

2020年度以降、デリカD:5の年度販売台数は毎年更新され続けており、今回の26,379台という数字は、2007年度に記録されたそれまで最多だった販売台数をも超える歴史的な数値です。発売から19年間での累計販売台数は31万台を超え、1968年の初代デリカ発売以来の歴代モデル累計では約140万台という圧倒的な支持を得ています。
三菱自動車の国内営業本部長・中澤範行氏は「SUVの走破性とミニバンの快適性を高次元で融合させた唯一無二のパッケージは、変化する市場環境の中においても揺るがない魅力として評価されている」とコメントしており、デリカD:5というモデルが単なる車を超えたライフスタイルの象徴として機能していることがうかがえます。
2026年モデル(大幅改良モデル)の主な変更点と進化ポイント:
2026年1月に発売されたデリカD:5の大幅改良モデルは、エクステリア、走行性能、装備・利便性の三つの柱を軸に、全方位的な進化を遂げています。

まず、エクステリアデザインにおいては、より力強さを際立たせた新デザインを採用しています。車幅が従来比20mmワイド化され、全幅1,815mmとなったことで、路上での存在感と堂々たるプロポーションが強化されています。フロントマスクを中心に、デリカ特有のタフなイメージをさらに押し出したデザインとなっており、アウトドアシーンでも映えるスタイリングを実現しています。また、18インチホイールが採用されており、見た目の力強さと走行性能の両立が図られています。

走行性能については、三菱自動車が誇る四輪制御技術「S-AWC(Super All Wheel Control)」の搭載が最大のトピックです。S-AWCはWRCをはじめとするモータースポーツで培われた技術を民生車に転用したシステムで、4WD制御にAYC(アクティブヨーコントロール)やASC、ABS、S-ABSを統合的に制御します。走行モードはECO(2WD)、NORMAL、GRAVEL、SNOWの4モードを備え、舗装路から悪路、雪道まで多様な路面環境に対応できます。さらに、新たに8速ATが採用されており、変速のスムーズさと燃費効率が大幅に改善されています。
パワートレインは引き続き2.2リッタークリーンディーゼルエンジンを搭載し、最高出力145ps/3,500rpm、最大トルク38.7kgm/2,000rpmを発揮します。WLTCモード燃費は12.9km/Lを達成しており、先代モデルから0.6km/Lの向上を実現しています。8速ATとSCR(選択触媒還元)システムの採用により、動力性能と環境性能を高次元で両立させています。

装備・利便性については、車内のUSBポートが充実し、USB Type-Cポートを複数箇所に配置することで、スマートフォンやデバイスの充電がより快適になりました。先進の安全運転支援システム「e-Assist」も引き続き搭載しており、ミリ波レーダーと単眼カメラを組み合わせた衝突被害軽減ブレーキや車線逸脱警報など、3種類以上の先進安全機能が標準装備されています。

デリカD:5 2026年モデルのグレードと価格:
2026年モデルのデリカD:5は、URBAN GEARを含む3グレード構成を中心にラインナップが組まれています。4WD(S-AWC搭載)モデルの価格帯は以下の通りです。
Gグレード(7人乗り・8人乗り)は451万円、G-Power Packageグレード(7人乗り・8人乗り)は474〜465万円、最上位のPグレード(7人乗り・8人乗り)は494万4,500円となっています。最上位のPグレードはGグレードと比較して約80万円高い設定となっており、上質な内外装と充実した装備が差別化のポイントです。
デリカD:5のボディサイズ詳細:
大幅改良モデルのボディサイズは、全長4,800mm、全幅1,815mm(先代比+20mm)、全高1,875mm、ホイールベース2,850mmとなっています。最低地上高は185mmを確保しており、一般的なミニバンでは走行が難しいシーンでも安定した走破性を発揮します。タイヤは最大23インチ対応(標準では21インチ)となっており、大径タイヤを装着することでさらなるオフロード性能の向上が見込めます。


SUVとミニバンを融合した「オールラウンドミニバン」という唯一無二の立ち位置:
デリカD:5の最大の魅力は、SUVの高い走破性とミニバンの広大な室内空間・乗り心地を同時に実現している点にあります。最低地上高185mm、4WD(S-AWC)標準搭載、21〜23インチ対応のタイヤサイズといったスペックは、本格的なオフロード走行をサポートしながらも、7人・8人の乗車定員という大人数対応のキャビンスペースを確保しています。週末はアウトドアキャンプや山岳ドライブを楽しみ、平日は家族の送り迎えや日常の買い物をこなすというライフスタイルにおいて、デリカD:5は他に代替手段のない「オールラウンドミニバン」としての地位を確立しています。競合となる車種が国内市場にほぼ存在しないというジャンルの独自性も、長年にわたる販売台数の伸長を支えている大きな要因です。
デリカ58年の歴史:初代から現行モデルまでの系譜:
デリカの歴史は1968年にさかのぼります。初代モデルは商業用のデリバリーカーとしてスタートし、1.1リッターエンジンを搭載したシンプルな9人乗りのバンでした。その後、1979年から始まる2代目(デリカスターワゴン)では1982年に4WDモデルが追加され、アウトドア志向のファミリーカーとしての方向性が確立されます。1986年登場の3代目はさらに洗練され、1994年の4代目「デリカスペースギア」では本格4WD性能を備えた人気モデルへと成長しました。そして2007年に登場した5代目が現行の「デリカD:5」です。発売当初からSUVとミニバンの融合を謳い、2013年のクリーンディーゼルエンジン採用、2019年の大幅改良、そして2026年の今回の大幅改良と、時代のニーズに合わせて進化を重ねてきました。初代から数えると約58年の歴史を持つデリカブランドの累計販売台数は約140万台に達しており、三菱自動車を代表するアイコンモデルとして確固たる地位を築いています。
今後の展開:次世代デリカD:5とPHEVモデルへの期待:
デリカD:5が過去最高の販売台数を記録した現在、次世代モデルへの期待も高まっています。業界内ではPHEV(プラグインハイブリッド)モデルの設定や、BEV(バッテリーEV)への展開が将来的な選択肢として語られています。三菱自動車はアウトランダーPHEVで培ったプラグインハイブリッド技術に定評があり、その技術をデリカD:5に応用したモデルは、電動化時代の「オールラウンドミニバン」としての理想形になり得るとの声もあります。また、一部では「デリカD:6」と呼ばれる次世代モデルの開発を示唆する情報もあり、PHEVシステムとS-AWCを組み合わせた新世代4WDシステムへの期待が膨らんでいます。現時点では正式な発表はなく、今後の三菱自動車の動向に引き続き注目が必要です。
デリカD:5購入前に確認すべきポイント:
デリカD:5の購入を検討している方が事前に確認しておくべきポイントとして、まずグレード選びが挙げられます。S-AWCは全グレードに標準装備されていますが、内外装の質感や装備内容はGグレード、G-Power Package、Pグレードで大きく異なります。次に乗車人数について、7人乗りと8人乗りの2つの設定があり、家族構成や使用用途によって選択肢が変わります。また、2.2リッタークリーンディーゼルエンジンの特性として、低回転域から強大なトルクを発生するため、高速道路や山道での力強い走りが特徴ですが、ディーゼル特有のエンジン音と振動については試乗での確認を推奨します。燃費はWLTCモードで12.9km/Lと、車格・車重に対して優秀な数値であることも購入後の維持費の予測に役立ちます。さらに、全幅が1,815mmとなったことで、立体駐車場や狭い駐車スペースへの入庫が難しい場合もあるため、日常的に利用する駐車環境の確認も重要です。
まとめ:デリカD:5は2026年も「唯一無二」の存在であり続ける:
2025年度に過去最高の販売台数26,379台を記録したデリカD:5は、2026年モデルでS-AWCの搭載、全幅20mmのワイド化、8速ATの採用、最低地上高185mmの確保という四つの大きな進化を遂げ、「オールラウンドミニバン」としての商品力をさらに高めました。価格は451万円から494万4,500円の3グレード構成で、アウトドア派のファミリーから都市部の多人数移動ニーズまで、幅広い用途に対応しています。1968年の初代から続く約58年の歴史と140万台の累計販売台数が証明するように、デリカD:5はブレることなく独自の価値を進化させ続けるモデルです。今後のPHEVモデルや次世代モデルの展開にも注目しながら、デリカD:5の一歩先を見据えた情報をこのサイトでも引き続き追いかけていきます。
デリカD:5
https://www.mitsubishi-motors.co.jp/lineup/delica_d5/index.html

