英国マツダは2026年10月28日、MAZDA3の2027年モデルを発表しました。英国ではセダンの販売を終了してハッチバックだけのラインアップとし、エンジンも140psの2.5L「e-Skyactiv G」1種類に絞ります。あわせて新グレード「Homura Plus」を追加し、価格は前年モデルから据え置きとしています。
現行の4代目MAZDA3は、2018年のロサンゼルスオートショーで世界初公開され、2019年から販売されているモデルです。日本でも2026年7月23日に商品改良を受け、2.5Lの「e-SKYACTIV G 2.5」が追加されたばかりです。今回の英国の発表は、同じ2.5Lを軸にしながら、より大胆にラインアップを整理した内容といえます。
この記事では、英国で発表されたMAZDA3 2027年モデルの変更点、新グレード「Homura Plus」の装備、日本仕様との違い、日本での価格・スペック・燃費、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


新型MAZDA3 2027年モデル(英国仕様)とは?:発表の概要
MAZDA3は、マツダのCセグメントを担う主力モデルです。4代目の現行型は2017年のコンセプトカー「魁 CONCEPT(KAI CONCEPT)」のデザインを受け継ぎ、2020年には「ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー」を受賞しました。英国では2019年5月に販売が始まっています。
英国マツダの発表では、英国での累計販売台数はセダンを含めて28,664台、欧州全体では18万台を超え、世界の累計生産台数は150万台を超えています。
今回の2027年モデルは、フルモデルチェンジではなく年次改良にあたります。主な内容は「ボディタイプとエンジンの整理」「新グレードの追加」「安全装備の強化」の3つで、英国では2026年内に販売店に並ぶ予定です。
【変更点まとめ】新型MAZDA3 2027年モデルはここが変わる
英国仕様の主な変更点は以下の通りです。
- セダンを廃止:英国ではハッチバックだけのラインアップに
- エンジンを一本化:140psの2.5L「e-Skyactiv G」(気筒休止+マイルドハイブリッド)のみ
- 新グレード追加:BOSEサウンドや360°ビュー・モニターを備えた「Homura Plus」
- 安全装備の強化:ドライバー・モニタリングを全車標準化、ブレーキ・車線維持支援などを拡充
- 新色追加:MAZDA3として初めて「エアログレー」を設定
- 価格:前年モデルから値上げなし
① 英国ではセダンを廃止しハッチバックのみに
最も大きな変化は、英国でMAZDA3セダンの販売を終えることです。2027年モデルは全車がハッチバックとなり、ボディタイプの選択肢はなくなります。欧州ではハッチバックの人気が高く、ラインアップを絞って選びやすくする狙いがあると考えられます。
なお、日本ではセダンの販売が続いています。日本のマツダ公式サイトでは2026年11月1日時点で「MAZDA3 SEDAN」の20Sと25Lが掲載されており、日本でのセダン廃止は発表されていません。
② エンジンは2.5L e-Skyactiv Gの1種類に
英国仕様のエンジンは、2.5L直列4気筒の「e-Skyactiv G」だけになりました。最高出力は140psで、気筒休止と、マツダ独自のマイルドハイブリッド「M Hybrid」を組み合わせています。これにより、独自の燃焼方式を採用した「e-Skyactiv X」は英国のラインアップから外れることになります。
トランスミッションは、Prime-LineとCentre-Line以外のグレードでMTとATから選べるとしています。英国マツダの社長は、e-Skyactiv Gについて「トルク、運転のしやすさ、効率を両立したエンジン」とコメントしています。

③ 新グレード「Homura Plus」を追加
新グレードの「Homura Plus」は、スポーティな「Homura」をベースに快適装備を充実させたモデルです。追加される主な装備は次のとおりです。
- 12スピーカーのBOSEサウンドシステム
- ブラックのレザーシート
- パワーシート
- ガンメタリックとグロスブラックの内装パネル
- 360°ビュー・モニター
- フロントのLEDシグネチャーランプ
最上級のTakumiの一つ下に置かれ、Homuraに快適装備を上乗せしたい人に向けたグレードです。
④ 安全装備と内装の細かな改良
全車にドライバー・モニタリングを標準装備し、エントリーグレードからスマート・ブレーキ・サポート、緊急時車線維持支援、ブラインド・スポット・モニタリングの機能を拡充しました。アダプティブLEDヘッドライトには、ライト内部に新しいクロームの装飾が加わります。
内装では、エントリーのPrime-Lineでシフトレバーとカップホルダーまわりをグロスブラック仕上げに変更。Exclusive-Lineにはガンメタリックの内装パネルと運転席のチルト調整機能が追加されています。
新型MAZDA3 2027年モデルのグレードと価格
英国仕様のグレードは、下から順に次の6つです。英国マツダは「前年モデルからの値上げはない」としていますが、ポンドでの具体的な価格は発表資料に記載されていません。
| グレード(英国) | 位置づけ・主な特徴 |
|---|---|
| Prime-Line | エントリーグレード |
| Centre-Line | 安全装備の機能を拡充 |
| Homura | Homura Plusのベースとなるグレード |
| Exclusive-Line | ガンメタリックの内装パネル・運転席チルト調整 |
| Homura Plus 【新設定】 | BOSE・レザーシート・360°ビュー・モニター |
| Takumi | 最上級グレード |
参考:日本仕様MAZDA3の価格(2026年7月改良モデル)
日本で販売中のMAZDA3の価格は以下の通りです(メーカー希望小売価格・消費税込み)。
| ボディ | グレード | エンジン/変速機・駆動 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| ファストバック | 15C | 1.5L/AT・2WD | 236万5,000円 |
| ファストバック | 15S | 1.5L/AT・2WD | 253万円 |
| ファストバック | 25S | 2.5L/AT・MT・2WD | 305万8,000円 |
| ファストバック | 25S | 2.5L/AT・4WD | 329万4,500円 |
| ファストバック | 25L | 2.5L/AT・2WD | 319万円 |
| ファストバック | 25L | 2.5L/MT・2WD | 326万7,000円 |
| ファストバック | 25L | 2.5L/AT・4WD | 342万6,500円 |
| ファストバック | X Touring | 2.0L X/AT・MT・4WD | 407万円 |
| セダン | 20S | 2.0L/AT・2WD | 275万円 |
| セダン | 25L | 2.5L/AT・2WD | 319万円 |
新型MAZDA3のボディサイズ
英国仕様のボディサイズは発表資料に記載がありませんが、ボディは日本仕様と共通の4代目です。日本仕様の寸法は次のとおりです。
- ファストバック:全長4,460mm×全幅1,795mm×全高1,440mm、ホイールベース2,725mm
- セダン:全長4,660mm×全幅1,795mm×全高1,445mm、ホイールベース2,725mm
セダンはファストバックより200mm長く、そのぶん荷室に奥行きがあります。
美しさは健在!新型MAZDA3の外装(エクステリア)
フロント・サイド
余計な線を省き、ボディ面に映り込む光の変化で造形を見せる「魂動デザイン」はそのままです。2027年モデルではアダプティブLEDヘッドライトの内部に新しいクロームの装飾が入り、Homura Plusではフロントのシグネチャーランプも光ります。

ボディカラー
英国では新色として「エアログレー」がMAZDA3に初めて設定されました。日本でも2026年7月の改良で「エアログレーメタリック」が追加されており、2.5Lと2.0L Xの車種で選べます。
上質さが魅力!新型MAZDA3の内装(インテリア)
コックピット
運転席を中心に左右対称に整えたコックピットも変わりません。英国のHomura Plusにはブラックのレザーシートとパワーシートが付き、ガンメタリックとグロスブラックのパネルで落ち着いた雰囲気にまとめています。


オーディオ・装備
12スピーカーのBOSEサウンドシステムは、日本仕様でも25L(ATはメーカーオプション、MTは標準)とX Touringで選べる装備です。360°ビュー・モニターも、日本では25S・25L・X Touringに標準装備されています。英国では新グレードの追加でこれらを選びやすくした形です。

新型MAZDA3のパワートレインとスペック:英国仕様と日本仕様の違い
同じ2.5Lでも、英国仕様と日本仕様では出力が大きく異なります。日本仕様の数値は2026年7月時点の主要諸元です。
| 項目 | 英国仕様(2027年モデル) | 日本仕様(25S・25L) |
|---|---|---|
| エンジン | 2.5L直4 e-Skyactiv G | 2.5L直4 e-SKYACTIV G 2.5 |
| 最高出力 | 140ps | 179PS(132kW)/6,000rpm |
| 最大トルク | 未発表 | 238N・m/3,750〜4,000rpm |
| モーター | M Hybrid(数値未発表) | 4.8kW(6.5PS)・60.5N・m |
| 気筒休止 | あり | あり |
| 変速機 | 6MT/6AT(グレードによる) | 6AT/6MT |
| 駆動 | 未発表 | 2WD/4WD |
日本仕様はほかに、1.5L(111PS)、セダン20Sの2.0L(156PS)、X Touringの「e-SKYACTIV X 2.0」(190PS)をそろえ、英国が1種類に絞ったのに対して4種類のエンジンを残しています。
新型MAZDA3の燃費(WLTCモード)
英国仕様の燃費・CO2排出量は発表資料に記載がありません。日本仕様のWLTCモード燃費は次のとおりです。
| グレード(日本仕様) | WLTCモード燃費 |
|---|---|
| 15C・15S(1.5L・AT・2WD) | 16.6km/L |
| 25S・25L(2.5L・AT・2WD) | 15.6km/L |
| 25S・25L(2.5L・MT・2WD) | 17.0km/L |
| 25S・25L(2.5L・AT・4WD) | 14.6km/L |
| X Touring(2.0L X・AT/MT) | 16.7km/L/17.7km/L |
| セダン 20S(2.0L・AT) | 16.7km/L |
| セダン 25L(2.5L・AT) | 15.9km/L |
2.5LのMT車は17.0km/Lと、AT車より燃費がよいのが特徴です。
新型MAZDA3の安全装備「i-ACTIVSENSE」
英国の2027年モデルでは、全車にドライバー・モニタリングを標準装備しました。日本でも2026年7月の改良で、CX-60やCX-80と同じ世代の先進安全装備が25S・25L・X Touringに追加されています。
- スマート・ブレーキ・サポート(交差点事故回避アシスト、右直事故回避アシスト、対向車衝突被害軽減機能など)
- 緊急時車線維持支援(側方危険回避アシスト、ロードキープアシスト、対向車両衝突回避アシスト)
- ブラインド・スポット・モニタリング(降車時警告機能付)
- マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(全車速追従機能付)
- アダプティブ・LED・ヘッドライト
新型MAZDA3(日本仕様)はどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【コスパ重視なら】25S(2WD・AT)
価格:305万8,000円
英国が唯一のエンジンとして選んだ2.5Lを、もっとも手ごろに選べるグレードです。最新の先進安全装備と360°ビュー・モニターが標準で、ライトやドライバー・モニタリングは7万7,000円のセットオプションで追加できます。
おすすめ② 【装備重視なら】25L(2WD・AT)
価格:319万円
25Sとの差は13万2,000円で、スムースレザーシートやアダプティブLEDヘッドライト、ドライバー・モニタリングが標準になります。英国の新グレード「Homura Plus」に近い内容を求めるなら、BOSEのオプション(7万7,000円)を加えた25Lが近い選び方です。
新型MAZDA3 2027年モデルの日本発売日はいつ?
今回の内容は英国向けの発表で、日本への導入は発表されていません。英国では2026年内に販売店へ並ぶ予定です。日本では2026年7月23日に受注を開始した改良モデルが8月から順次販売されています。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、セダンを選ぶかどうかです。日本では今もセダンを新車で買えます。荷室の奥行きを重視するならセダン、取り回しのよさならファストバックと、用途で選びましょう。
2つ目は、エンジンの選び方です。英国が2.5Lに一本化したように、2.5Lはこれからの主力と考えられます。予算重視なら1.5L、バランス重視なら2.5Lが選びやすいでしょう。
3つ目は、メーカーオプションの選択です。BOSEサウンドシステムやバーガンディレザーパッケージ、25SのEX Packageは注文時にしか付けられません。後から追加できないため、見積もりの段階で必要かどうかを決めておきましょう。
新型MAZDA3 2027年モデルに関するよくある質問(FAQ)
Q. 英国でMAZDA3セダンが廃止されたのはいつですか?
A. 英国マツダが2026年10月28日に発表した2027年モデルから、英国ではハッチバックのみの販売になります。
Q. 英国仕様のエンジンは何ですか?
A. 気筒休止とマイルドハイブリッドを組み合わせた2.5Lの「e-Skyactiv G」(140ps)1種類です。
Q. 新グレード「Homura Plus」の特徴は?
A. Homuraをベースに、12スピーカーのBOSEサウンド、ブラックのレザーシート、パワーシート、360°ビュー・モニターなどを追加したグレードです。
Q. 日本のMAZDA3セダンも廃止されますか?
A. 日本でのセダン廃止は発表されていません。2026年11月1日時点で、20S(275万円)と25L(319万円)が販売されています。
まとめ:英国の新型MAZDA3は「2.5Lハッチバック」に集約
英国のMAZDA3 2027年モデルは、セダンとe-Skyactiv Xを外し、140psの2.5L e-Skyactiv Gを積むハッチバックだけに絞り込みました。新グレードのHomura Plusを加え、価格を据え置いたことで、選びやすさと買いやすさを両立させています。
日本ではセダンも4種類のエンジンも残っていますが、2.5Lが主役になりつつある流れは共通です。購入を考えている方は、英国の動きも参考にしてください。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

