レクサス初のBEV(電気自動車)3列シートSUV「TZ」が、日本で2026年冬頃に発売される予定です。全長5,100mmの大型ボディに前後2モーターのAWDを組み合わせ、日本のWLTCモードで航続距離620km(開発中の暫定値)を目標にしています。
TZは2026年5月7日に詳細が世界初公開されたモデルで、コンセプトは「Driving Lounge(ドライビングラウンジ)」。3列すべての乗員がくつろげる移動空間と、レクサスらしい走りの両立を狙っています。発売予定の「冬」が近づき、日本仕様の価格やグレードがいつ発表されるのかに注目が集まっています。ただし、日本向けの価格・グレード構成・正式な発売日は、2026年11月1日時点でまだ発表されていません。
大きなSUVで家族や仲間と移動したい方、次のクルマをEVにしたい方にとっては、見逃せない1台です。この記事では、新型TZの日本発売時期、特徴、ボディサイズ、内外装、スペック、航続距離、安全装備、RX・RZとの違い、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。なお、記事中の写真はすべてプロトタイプです。


そもそもレクサス 新型TZとは?
TZは、レクサスが初めて送り出すBEV専用の3列シートSUVです。これまでレクサスの3列シートSUVといえば、ラダーフレームの「LX」や「GX」、北米専売の「TX」などエンジン車が中心でした。BEVでは5人乗りの「RZ」がありましたが、7人前後で乗れる大型のBEVはTZが初めてになります。
レクサスは2025年のジャパンモビリティショーで「DISCOVER ―誰の真似もしない―」というブランドメッセージを掲げ、車種ごとに固有のテーマを付けていく方針を示しました。TZのテーマは「DISCOVER LIMITLESS」。日常の決まりきった移動から乗る人を解き放ち、新しい体験や冒険につなげたいという思いが込められています。
開発を率いるのは、Lexus Internationalのチーフエンジニア・宮浦猛氏です。新開発のプラットフォームで床を低くし、ホイールベースを長く取ることで、3列目でも大人がゆったり座れる広さと高い静粛性を目指しました。
新型TZ 日本発売日はいつ?
レクサスは公式サイトで、TZの日本での発売を「2026年冬頃を予定」と案内しています。北米でも同じ時期の発売が予定されています。2026年11月1日時点では、日本仕様の正式な発売日、価格、グレード名は発表されていません。
公開されている主要諸元はすべて「プロトタイプ値」で、出力や航続距離などは「開発中の暫定値」とされています。市販モデルでは数値や仕様が変わる可能性があるため、正式発表を待って確認するのが確実です。
【特徴まとめ】新型TZはここがすごい
新型TZの主な特徴は以下の通りです。
- レクサス初のBEV3列シートSUV:全長5,100mm・ホイールベース3,050mmで、3列目も大人が座れる広さ
- 航続距離620km(日本・WLTC):95.82kWhのロングレンジバッテリー、22インチタイヤ装着時の暫定値
- 前後2モーターのAWD:システム最高出力300kW(407.8PS)、0-100km/h加速5.4秒(暫定値)
- 世界最大長の可動式パノラマルーフ:3列目からも空が見える大開口
- 21スピーカーのMark Levinson:後席を重視した音場設定も選べる
- 最新のLexus Safety System +:地図と連携したレーダークルーズなど支援範囲を拡大
① 3列目まで快適な「ラウンジ」空間
TZの最大の売りは、どの席でもくつろげる室内です。助手席とセカンドシートには、レクサスのSUVで初めてオットマンを設定。シートベンチレーションも用意され、シートヒーターはサードシートを含む全席に装備されます(仕様により異なる)。
サードシートは、ソファのような座り心地を目指した設計です。床を部分的に下げてセカンドシートのレールを低く配置し、シートバックのウォークインスイッチを押せば背もたれが前に倒れて乗り込めます。セカンドシートにチャイルドシートを付けたままでも、背もたれを倒さずに3列目へ乗り込めるスペースを確保している点は、子育て世代にはうれしいポイントです。

② 航続620kmを目指す大容量バッテリー
駆動用バッテリーは2種類が用意されます。スタンダードレンジは104セル・総電力量76.96kWh、新開発のロングレンジはレクサス初の312セル電池パックで総電力量95.82kWhです。日本のWLTCモードでは、ロングレンジ・22インチタイヤ装着時に620kmを目標としています(開発中の暫定値)。
新型TZのグレードと価格一覧
日本仕様のグレード構成と価格は、2026年11月1日時点で未発表です。
| 項目 | 日本仕様 |
|---|---|
| グレード | 未発表 |
| 車両価格(税込) | 未発表 |
| バッテリー | スタンダードレンジ(76.96kWh)/ロングレンジ(95.82kWh)の2種類を用意(地域により異なる) |
| 発売時期 | 2026年冬頃予定 |
北米では先にグレード別の価格が公表されています(詳しくは上の関連記事を参照)。ただし、北米仕様と日本仕様では装備やバッテリーの組み合わせが異なる可能性があり、為替で単純に換算した金額が日本の価格になるわけではありません。
新型TZのボディサイズ

| 項目 | 新型TZ(プロトタイプ値) |
|---|---|
| 全長 | 5,100mm |
| 全幅 | 1,990mm |
| 全高 | 1,705mm |
| ホイールベース | 3,050mm |
| 車両重量 | 2,630kg(地域・仕様で異なる) |
| 最小回転半径 | 5.4m(DRS付)/5.8m(DRSなし) |
| 荷室容量 | 290L(3列使用時)〜2,017L(2・3列目を倒した状態、VDA方式) |
同じレクサスのSUVと比べると、ミドルサイズの「RX」は全長4,890mm・全幅1,920mm、BEVの「RZ」は全長4,805mm・全幅1,895mmです。TZはRXより210mm長く、ホイールベースは3,050mmと200mmも長い計算で、この長さが3列目の居住性に回されています。
一方で全幅は1,990mmと2m近くあり、機械式駐車場や狭い月極駐車場では入らないことがあります。後輪を最大4度動かすDynamic Rear Steering(DRS)付きなら最小回転半径は5.4mで、ボディの大きさのわりに小回りは利く設計です。
幾何学デザイン!新型TZの外装(エクステリア)
フロント
フロントはスピンドルボディをシンプルなひと塊で構成し、建築デザインのような幾何学グラフィックを採用しました。内向きのL字デイタイムランニングランプと外向きのL字ターンランプを組み合わせた「ツインLシグネチャーランプ」が特徴です。グリルには、L字マーク内がボディカラーと同じ色になる発光エンブレムをレクサスで初めて採用しています。

サイド・リア
サイドは3列シートSUVらしい伸びやかなシルエットで、ドアハンドルはセミフラッシュタイプです。リアはルーフ後端を大胆に下げ、張り出したフェンダーでワイド感を強調。「リヤLシグネチャーランプ」でひと目でレクサスとわかるデザインにしています。空力にもこだわり、Cd値は0.27を実現しました。
ボディカラー・ホイール
ボディカラーは、新開発色「SONIC TELLUS(ソニックテーラス)」を含む全11色を設定し、ルーフのバイトーンも選べます(仕様により異なる)。ホイールは20インチと22インチで、22インチには空洞共鳴音を抑えるノイズリダクションホイールを採用します。

竹素材で上質に!新型TZの内装(インテリア)
コックピット
メーターフードを取り払い、インストルメントパネルの上面を低く抑えた水平基調のデザインです。ステアリングやインパネには、手をかざすとアイコンが点灯する「Responsive Hidden Switches」を採用し、すっきりした見た目と押し間違えにくい操作感を両立しました。ヘッドアップディスプレイは遠近感を生かした「斜め表示」に変わっています。

装備・素材
オーディオはMark Levinsonで、21スピーカーを最適配置しています。助手席用のダブルモニターや、光・音・香り・空調が連動する「Sensory Concierge(センサリーコンシェルジュ)」、5種類の香りを楽しめる装備も用意されます(仕様により異なる)。加飾には四国の竹を使った「Forged bamboo」を採用し、インテリアカラーはホワイトアッシュ、モーヴ、グレースケールの3色です。
新型TZのパワートレインとスペック
| 項目 | 新型TZ(プロトタイプ値・暫定値) |
|---|---|
| 駆動方式 | AWD(DIRECT4) |
| システム最高出力 | 300kW(407.8PS) |
| フロントモーター | 167.0kW(227PS)/268.6N・m |
| リヤモーター | 167.0kW(227PS)/268.6N・m |
| 0-100km/h加速 | 5.4秒 |
| バッテリー総電力量 | 95.82kWh(ロングレンジ)/76.96kWh(スタンダードレンジ) |
| サスペンション | 前:マクファーソンストラット/後:マルチリンク |
| タイヤ | 255/45R22・255/55R20 |
四輪駆動力システム「DIRECT4」は、発進時に前後60:40〜0:100、コーナリング時に80:20〜0:100の範囲で駆動力を配分します。後席の快適性を重視した「REAR COMFORTモード」では、DRSによる横揺れ制振、ブレーキ時のノーズダイブ抑制、加速時のピッチング抑制を組み合わせ、同乗者が揺すられにくい走りを狙っています。回生ブレーキはパドルで5段階に切り替えられ、アクセルオフ時の最大減速度は0.2Gです。

新型TZの航続距離と充電
| 地域・測定方法 | 航続距離(暫定値) |
|---|---|
| 日本(WLTCモード・22インチ) | 620km |
| 北米(EPA・20インチ) | 300mile |
| 欧州(WLTP・20インチ) | 530km |
| 中国(CLTC・22インチ) | 640km |
急速充電は150kWの充電器でSOC10%から80%まで約35分(電池温度約25℃の場合)です。急速充電の規格にはCHAdeMOも挙げられており、充電リッドはACとDCを並べた電動開閉式をレクサスで初めて採用しました。ナビで充電スタンドを目的地にすると電池温度を整えるプレコンディショニング機能や、V2H(Vehicle to Home)への対応、AC外部給電機能も用意されます。
新型TZの安全装備「Lexus Safety System +」
TZには最新のLexus Safety System +が採用され、より広く遠くまで対象物を認識できるように進化しています。主な機能は以下の通りです。
- レーダークルーズコントロール:エコランモードと地図連携機能を追加。一時停止や料金所、カーブ手前での減速を支援
- レーンチェンジアシスト:作動車速を拡大し、よりスムーズな車線変更を支援
- プリクラッシュセーフティ:交差点の出会い頭で作動車速を拡大
- ドライバーモニター:眠気の兆候も検知して注意喚起
- ドライバー異常時対応システム:高速道路などで路肩に寄せて停車する機能を追加
- ブラインドスポットモニター:自転車・バイクも検知
- 車内置き去り通知システム:60GHzレーダーで子どもの呼吸の微小な動きも検知(レクサス初)
新型TZはどんな人に向いているか?RX・RZとの選び方
新型TZが向いている人
3列目まで大人が乗る機会がある家族や、長距離の移動が多くて後席の快適性を重視する方に向いています。自宅で充電できる環境があれば、V2Hで家庭の電源として使える点もメリットです。
RXが向いている人
5人乗りで十分、充電環境がない、価格を抑えたいという方は、ハイブリッドのRXが現実的です。全幅も1,920mmとTZより70mm狭く、駐車場の制約が少なくなります。
RZが向いている人
EVに乗りたいけれど3列目は不要という方には、5人乗りのRZが候補になります。
補助金(CEV補助金)はどうなる?
TZはBEVなので、国のCEV補助金の対象になる可能性があります。ただし、補助額は車種ごとに決まるため、TZの補助額は発売後に公表されるまでわかりません。CEV補助金は時期によって制度や金額が見直されることがあり、購入のタイミングで受け取れる金額が変わる場合があります。自治体の補助金も含めて、契約前に最新の情報を確認しましょう。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、駐車場のサイズです。全長5,100mm・全幅1,990mm・全高1,705mmのボディは、機械式駐車場の多くで制限を超えます。自宅や勤務先の駐車場に入るか、契約前に必ず確認してください。
2つ目は、充電環境です。航続距離が長くても、自宅で普通充電できるかどうかで使い勝手は大きく変わります。AC充電の最大出力は仕様によって異なるとされているため、日本仕様の正式な数値を見てから充電設備を選ぶのがおすすめです。
3つ目は、バッテリーとタイヤの組み合わせです。620kmはロングレンジバッテリーと22インチタイヤの組み合わせでの暫定値です。日本でどの組み合わせが選べるのか、スタンダードレンジの航続距離がどのくらいかは、正式発表で確認する必要があります。
新型TZに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型TZの日本発売日はいつですか?
A. レクサスは「2026年冬頃を予定」と案内しています。正式な発売日は未発表です。
Q. 日本での価格はいくらですか?
A. 2026年11月1日時点で未発表です。
Q. 航続距離はどのくらいですか?
A. 日本のWLTCモードで620km(ロングレンジ・22インチタイヤ装着時、開発中の暫定値)です。
Q. 急速充電にかかる時間は?
A. 150kWの急速充電器で、SOC10%から80%まで約35分(電池温度約25℃の場合)です。
Q. 3列目に大人は座れますか?
A. レクサスは「大人がゆったり座れる」サードシートを目指したとしており、セカンドシートのウォークイン機能で乗り降りもしやすくしています。
まとめ:新型TZは「3列すべてが特等席」のレクサス初BEV
レクサス 新型TZは、日本で2026年冬頃に発売予定のBEV3列シートSUVです。全長5,100mm・ホイールベース3,050mmの広い室内、前後2モーターで300kWのAWD、日本のWLTCで620kmの航続距離(暫定値)と、大型BEVとして高い完成度を目指しています。
一方で、日本仕様の価格やグレード、正式な発売日はまだ発表されていません。大きなボディが駐車場に収まるか、自宅で充電できるかを今のうちに確認しておくと、正式発表後にスムーズに検討できます。最新情報が入り次第、随時更新していきます。

