メルセデス・ベンツは2026年4月1日、フラッグシップSUV「GLSクラス」の大規模マイナーチェンジを世界同時発表しました。約3,000点もの新規・改良パーツを投入し、エクステリアデザイン、パワートレイン、インフォテインメント、サスペンション、先進安全装備に至るまで、ほぼすべての領域にわたる包括的なアップデートが施されています。"SUVのSクラス"と称されるGLSクラスは、この改良によってラグジュアリーSUVの頂点をさらに押し上げる存在となりました。2027年モデルイヤーとして、2026年後半からの販売開始が予定されています。
1. 新型GLSクラスの主な変更点まとめ
今回のマイナーチェンジは単なる小改良にとどまらず、次世代モデルに匹敵する規模のアップデートとなっています。主な変更点は以下の通りです。
デザイン面:
- ツインスターモチーフの新デザインヘッドランプを採用
- イルミネーテッド・セントラルスター付き大型グリル
- Sクラス同様のボンネット直立型スリーポインテッドスターを復活(市場による)
- ダークペトロール、MANUFAKTUR パタゴニアレッドメタリックなど新ボディカラーを追加
- クロームフレーム付き3Dスターデザインのリアテールランプ
テクノロジー面:
- AI搭載の次世代OS「MB.OS」を初採用
- 3面12.3インチディスプレイ構成の「MBUX スーパースクリーン」を標準装備
- ChatGPT、Microsoft Bing、Google統合の新世代MBUXバーチャルアシスタント
- OTA(Over-The-Air)による車両ソフトウェア全体の無線アップデート対応
パワートレイン面:
- スーパーカー由来のフラットプレーンクランクシャフトを採用した新開発V8エンジン
- 改良型直列6気筒エンジン(トルク大幅向上)
- 全エンジンにISG 2.0(48Vマイルドハイブリッド)を搭載
足回り・快適性:
- クラウドベースの予測型インテリジェント・ダンパーコントロール
- E-ACTIVE BODY CONTROL(GLS 580に設定)
- クラス最大級のパノラマスライディングルーフを標準装備
- 新型電動エアフィルター「ENERGIZING AIR CONTROL」
2. エクステリアデザイン|ツインスターヘッドライトと新世代DIGITAL LIGHT
新型GLSクラスのエクステリアは、メルセデス・ベンツ最新のデザイン言語を纏いながらも、フルサイズSUVとしての力強いキャラクターを維持しています。

フロントフェイスには、各ヘッドランプ内に2つのスターモチーフを配した「ツインスター」デザインが採用され、GLSクラスの新たなビジュアルアイデンティティを確立。大型化されたラジエーターグリルの中央には、オプションでイルミネーション機能を持つクロームフレームに囲まれたスリーポインテッドスターが鎮座し、その周囲にはメルセデス・ベンツ伝統のスターパターンが施されています。ブラックパネルがヘッドランプとグリルをシームレスにつなぎ、ワイドかつ上質な印象を強調しています。

また、Sクラスと同様にボンネット上に直立するスリーポインテッドスターがGLSにも採用され(市場により異なる)、フラッグシップSUVとしての威厳をさらに高めています。サイドエアインレットグリルにもスターパターンが施され、新世代のハイグロスブラック仕上げのエクステリアミラーが装着されています。
リアデザインでは、各テールランプに3D仕上げのスターエンブレムがペアで配置され、クロームで縁取り。トリムエレメントがテールランプ間を視覚的に結び、GLSの堂々たる横幅を強調しています。
次世代DIGITAL LIGHTヘッドランプ
オプション設定される新世代DIGITAL LIGHTは、マイクロLED(ピクセルLED)技術と高性能チップを搭載。高解像度の照射フィールドは大幅に拡大され、ハイビームおよびロードプロジェクションの輝度が向上しています。一方で、ライトモジュールの消費電力は従来比最大50%削減、重量もコンパクトなマイクロLED設計と制御ユニットの統合により25%軽量化を実現しました。

GLSとして米国初となるパーシャルハイビーム機能も搭載。暗い場所にいる歩行者や自転車を高い視認性で検出しつつ、対向車への眩惑を防止します。
新ボディカラー:
- ダークペトロール
- MANUFAKTUR パタゴニアレッドメタリック
- 新デザインの20インチホイール(4種)もオプション設定
3. インテリアデザイン|MBUX スーパースクリーンと新カラー
新型GLSの室内は、最新テクノロジーと上質な素材が融合した"デジタルラグジュアリー"空間に生まれ変わりました。

MBUX スーパースクリーン(標準装備)
インパネ全幅を覆うシームレスガラスパネルの下に、3面の12.3インチディスプレイを配置した「MBUX スーパースクリーン」を全車標準装備。ドライバーディスプレイ、センターディスプレイ、助手席ディスプレイの3画面が調和した、現行メルセデス最新のディスプレイコンセプトです。

助手席ディスプレイは走行中もエンターテインメント利用が可能で、ドライバーの視線が前方を向いている限り、Disney+、YouTube、Sony RIDEVUなどの動画ストリーミングに対応。助手席が空席の場合は、スターパターンやカスタム装飾画像を表示するスクリーンセーバーモードに自動切替されます。
オプションの3Dインストルメントクラスターは、ボタン一つでドライバーディスプレイに立体的な奥行き感を追加。さらに、GLS初となるMBUX ARヘッドアップディスプレイは、18インチの表示エリアにルートガイダンスや関連情報をカラー映像で投影します。
アンビエントスタイルとインテリアカラー
MBUX スーパースクリーンは、メルセデス・ベンツのUIデザイナーが手掛けた高解像度のアンビエントスタイルをバックグラウンドモチーフとして表示可能。穏やかなものからエネルギッシュなものまで、多彩なムードから選択でき、アンビエントライティングと連動して車内空間を"Welcome home."の世界観で彩ります。
新インテリアカラー・素材:
- 新色「ビーチブラウン」(ブラックとのコンビ):MB-Tex、レザー、AMGライン・ナッパレザーで選択可能
- 新色「クラシックレッド/ブラック」AMGライン・ナッパレザー
- ナチュラルグレイン・ダークブラウン・バーチウッド(トリム)
- ナチュラルグレイン・ブラウン・ウォールナットウッド(トリム)
- ライトフローイングライン・ポリッシュドアルミニウム(トリム)
新設計ステアリングホイール
ユーザーフィードバックに基づき、ステアリングにはロッカースイッチ(ディストロニック用)とメタルローラースイッチ(ボリューム調整用)を採用。デジタル時代にあえてアナログ感覚を重視した操作系で、高い操作性と上質な触感を両立しています。
4. パワートレイン|フラットプレーンV8と改良直6エンジン
新型GLSクラスのパワートレインは、全モデルで刷新。将来の排出ガス規制にも対応する先進的なエンジン技術と、48Vマイルドハイブリッド(ISG 2.0)の組み合わせにより、パフォーマンスと効率性を高次元で両立しています。

GLS 580 4MATIC|新開発フラットプレーンV8
トップモデル「GLS 580 4MATIC」に搭載されるのは、**フラットプレーンクランクシャフトを新採用した4.0L V8ツインターボ「M177 Evo」**です。
従来のクロスプレーン方式から一転、フェラーリやマクラーレンといったスーパーカーに多用されるフラットプレーン方式を採用した背景には、将来の排ガス規制への適合という技術的理由があります。左右バンクが交互に点火するシーケンスにより、排気系の効率が大幅に向上。改良されたターボチャージャーハウジング、燃料噴射システム、吸排気ポート、パティキュレートフィルターに加え、2本のランチェスターバランスシャフトにより、フラットプレーン特有の振動を抑制し、メルセデスらしい静粛性と滑らかさを実現しています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン型式 | V型8気筒 4.0L ツインターボ |
| クランクシャフト | フラットプレーン |
| 最高出力 | 395kW(537ps) |
| 最大トルク | 750Nm(76.5kgm)/ 2,500-4,500rpm |
| ISG出力 | 17kW(23ps)/ 150Nm |
| 0-100km/h加速(推定) | 4.4秒 |
前モデル(517ps/74.4kgm)から**+20ps/+2.1kgm**の出力向上を果たし、特に部分負荷域でのレスポンスが格段に改善されています。
GLS 450 4MATIC|改良型直列6気筒ターボ
ミドルレンジの「GLS 450 4MATIC」は、改良型3.0L 直列6気筒ターボを搭載。新開発のより強力な電動コンプレッサー、最適化された吸排気ポートを持つシリンダーヘッド、改良型インテークカムシャフトにより、部分負荷域のトルクが大幅に向上しています。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン型式 | 直列6気筒 3.0L ターボ |
| 最高出力 | 375ps |
| 最大トルク | 560Nm(57.1kgm)/ 2,000-4,500rpm |
| ISG出力 | 23ps / 150Nm |
| 0-100km/h加速(推定) | 5.0秒 |
前モデルの最大トルク51.0kgmから57.1kgmへ約12%の大幅向上を達成。日常域での力強い加速感がさらに磨かれています。
GLS 450d 4MATIC|直列6気筒ディーゼル(欧州・一部市場向け)
ヨーロッパなど一部市場では、直列6気筒3.0Lディーゼルターボを搭載する「GLS 450d 4MATIC」も設定。WLTP複合燃費7.8-8.5 L/100kmという優れた燃費効率で、長距離クルージングに最適なパワートレインです。
全車共通:ISG 2.0(48Vマイルドハイブリッド)
全エンジンに装備される**ISG 2.0(インテグレーテッド・スターター・ジェネレーター)**は、低回転域でインテリジェントにエンジンをアシスト。ターボチャージャーとの協調により、出足のパワーデリバリーを最適化します。48V電気システムによるコースティング(惰行走行)、ブースト、回生機能に対応し、アイドリングストップからの再始動やエンジンオフ状態からのパワフルな加速への移行は、乗員にほとんど気付かれないレベルの滑らかさを実現しています。
全車に9速オートマチックトランスミッションと4MATIC全輪駆動を組み合わせ。トランスミッションはトルクオンデマンド方式で、前後軸のトルク配分を0:100から100:0まで無段階に制御します。
5. サスペンション|クラウドベース減衰制御とE-ACTIVE BODY CONTROL
新型GLSクラスの走りを語る上で欠かせないのが、革新的なサスペンション技術です。
クラウドベース・インテリジェント・ダンパーコントロール
標準装備のAIRMATICエアサスペンションに搭載される「インテリジェント・ダンパーコントロール」は、メルセデス・ベンツが開発し特許出願中のクラウドベース予測型制御技術を採用しています。
この仕組みは驚くほど先進的です:
- サスペンションが路面の振動を毎秒1,000回サンプリング
- そのデータをリアルタイムでメルセデス・ベンツ・クラウドに匿名化して送信
- 同システム搭載車両群(Car-to-X通信)からのビッグデータを統合
- 前方の路面状況を予測し、段差に到達する前にダンピング力を自動最適化
いわば車両が「路面を記憶し、共有する」ことで、後続車や次回走行時にはさらにスムーズな乗り心地を提供。特にリアシートの乗員に対する快適性の向上が顕著で、3列シートSUVとしての本質的な価値を飛躍的に高めています。
E-ACTIVE BODY CONTROL(GLS 580 4MATICにオプション設定)
メルセデス・ベンツが40年以上にわたり研究を続けてきたアクティブサスペンションの最新形が「E-ACTIVE BODY CONTROL」です。
5つのマルチコアプロセッサーと20以上のセンサーにより、走行状況を毎秒1,000回分析し、4輪それぞれのスプリングとダンパーの力を個別に制御。ロール、ピッチ、リフトの動きを打ち消し、ブレーキング時のノーズダイブやアクセル時のスクワットをほぼ完全に抑制します。
特筆すべき機能:
- フリーホイールモード:砂地でスタックした場合、車高を自動的に上下させて車輪の接地圧を変化させ、車両を揺り動かして脱出をサポート
- 個別ホイール制御:オフロードモードで各ホイールの車高を個別にMBUXから調整。溝やディッチにはまった際のアライメント最適化に活用
- リア荷室ローダウン:ボタン一つでリアの車高を約50mm以上下げ、荷物の積み下ろしを容易に
- 48V回生システム:荒れた路面走行中に電力を回生し、高い効率性を実現
6. MB.OS|AI搭載スーパーコンピュータとOTAアップデート
新型GLSに初搭載される**MB.OS(メルセデス・ベンツ・オペレーティングシステム)**は、車両をインテリジェントなパートナーへと進化させる次世代プラットフォームです。

MB.OSの核心技術
MB.OSはAI(人工知能)と高性能チップを活用したスーパーコンピュータで、車両のあらゆる機能を統合的に制御。メルセデス・ベンツ・インテリジェント・クラウドに常時接続し、車両ソフトウェア全体のOTA(Over-The-Air)アップデートに対応します。これにより、購入後もソフトウェアの改善や新機能の追加がリモートで行われ、GLSは常に最新の状態を維持します。
MBUXバーチャルアシスタント
新世代のバーチャルアシスタントは、Microsoft、Google、ChatGPTの各AIを統合するマルチエージェントアプローチを採用。インターネット上の集合知にアクセスし、複雑な多段階の会話にも対応します。
ゼロレイヤー上に常時表示される「生きた」アバターは3種類から選択可能:
- クラシック・メルセデスベンツスター(ブルーまたはシルバーブルー)
- ヒューマンライクアバター(スターの雲から現れるフューチャリスティックなデザイン)
- エモーショナルアバター(表情豊かでユーモラスな個性を持つデザイン)
ナビゲーション:Google Maps × メルセデスベンツUI
ナビゲーションにはGoogle Maps技術を採用しつつ、メルセデス・ベンツ独自の洗練されたユーザーインターフェースと融合。オプションのMBUX ARナビゲーションは、前方カメラの実写映像にグラフィカルな3Dアロー案内を重ね合わせ、複雑な都市部の交差点や高速道路の分岐でも直感的な経路誘導を実現します。
デジタルエクストラとビデオ会議
購入後もメルセデス・ベンツストアからデジタルエクストラ(オンデマンド機能、エンタメアプリ、先進安全機能など)を追加購入可能。車内でのビデオ会議にも対応し、走行中でも車載カメラを使って「Meetings for Teams」アプリ等でミーティングに参加できます(ドライバーの注意散漫防止のため、ミーティング映像は自動OFF)。
7. 先進安全装備|MB.DRIVEテクノロジー
新型GLSには、新しい水冷式スーパーコンピュータプロセッサーが搭載され、将来の機能拡張にも対応する十分な処理能力を確保しています。
センサー構成
| センサー種別 | 搭載数 |
|---|---|
| 外部カメラ | 10基 |
| レーダーセンサー | 最大5基 |
| 超音波センサー | 12基 |
これらのセンサー群がMB.OS上の強力な制御ユニットと連携し、AIが走行状況をリアルタイムに分析・判断します。
標準装備・オプション
標準装備:
- MB.DRIVE Standard(基本的な先進安全機能パッケージ)
- デジタルエクストラ:ディスタンスアシスト・ディストロニック(車間距離維持追従)
- デジタルエクストラ:MB.DRIVE PARKING ASSIST(自動駐車支援)
- デジタルエクストラ:MB.DRIVE PARKING ASSIST 360(360度カメラ、リム保護警告付き)
オプション:
- デジタルエクストラ:MB.DRIVE ASSIST(拡張運転支援)
- デジタルエクストラ:MB.DRIVE ASSIST PRO(上級運転支援)
- リバースマヌーバリング機能(直近走行ルートの自動後退)
- 「CITY PRO」機能(密集した都市交通でのシームレスなポイント・トゥ・ポイント走行)※後日OTAで提供予定
オフロード機能:「トランスペアレントフード」
MBUXの「オフロードモード」では、360度カメラの映像を合成して車両前方下部を透視する「トランスペアレントフード(透明ボンネット)」機能を搭載。大きな岩や深い穴、急な傾斜路でのアプローチ時に、ドライバーの死角を補完します。
8. 居住性・ユーティリティ|7人乗り3列シートとパノラマルーフ
"ファーストクラスSUV"を標榜するGLSクラスは、その巨大なボディを活かした居住空間が最大の魅力です。

3列シート7人乗り
- 全席電動調整式:7名分すべてのシートが電動アジャスト可能
- 2列目:前世代比レッグルーム+87mm。前後最大約100mmのスライドと40:20:40分割可倒に対応。背もたれは18度の角度調整が可能
- 3列目:居住性を改善。電動イージーエントリー機能で2列目シートがワンタッチでスライドし、3列目へのアクセスが容易
- 荷室容量:2列目使用時 約630L ~ 2列目格納時 最大2,400L(前世代比+100L)

後席エンターテインメント
2列目にはMBUX ハイエンド・リアエンターテインメントシステムをオプション設定。2つの11.6インチHDディスプレイとHDカメラを内蔵し、映画鑑賞、音楽ストリーミング、さらにはビデオ会議への参加も可能です。

パノラマスライディングルーフ(標準装備)
全車標準となったパノラマスライディングルーフは、ガラス面積約1.0㎡超を誇るクラス最大級のサイズ。ルーフ全幅・全長にわたるガラスパネルが、3列目の乗員まで開放的な空を提供します。フロント部分は電動でチルト&スライドし、全長にわたる電動ロールブラインドで日差しを調整できます。
牽引能力
最大**牽引容量3,500kg(約7,700ポンド)**を確保。ボートやホーストレーラー、大型キャラバンの牽引にも対応します。ESP®トレーラースタビライゼーションが標準装備され、トレーラースウェイを検知すると自動的にブレーキ介入で揺れを抑制。AIRMATIC/E-ACTIVE BODY CONTROLは接続されたトレーラーに自動適応し、車高とダンピングを最適化します。
9. 空気清浄システム|ENERGIZING AIR CONTROL
オプションのENERGIZING AIR CONTROLは、先進的な多段階フィルトレーションコンセプトを採用した新型電動フィルターを搭載。車内の空気を約90秒ごとに完全に入れ替え、常に清浄な空気環境を維持します。
フィルトレーションプロセス:
- プレフィルターが大きな粒子をキャッチ
- 電動フィルターが微細なダスト粒子をイオン化
- インテリアフィルターで高精度な濾過を実施
車内外の空気質センサーがPM2.5(直径2.5マイクロメートル以下の微細粒子)、NOx(窒素酸化物)、CO(一酸化炭素)をモニタリング。センサー値に応じて外気導入モードと内気循環モードを自動切替します。
10. Burmester®サウンドシステム|Dolby Atmos対応
オプションのBurmester® 3Dサラウンドサウンドシステム with Dolby Atmosは、没入型オーディオ体験を提供します。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| スピーカー数 | 15基(新設計の3Dスピーカー2基をルーフに内蔵) |
| アンプ出力 | 710W(従来比120W向上) |
| 対応フォーマット | Dolby Atmos |
「パーソナライズドサウンド」機能では、6つの簡単な質問に答えるだけでAIが個人の聴覚プリファレンスを分析し、最適なサウンドプロファイルを自動生成。ヴァイオリンやドラムセットなどの直感的なアイコンにより、音楽知識がなくても理想の音響環境を作り出せます。
11. ボディサイズ比較
新型GLSクラスは、メルセデス・ベンツ最新のMHA(モジュラー・ハイ・アーキテクチャ)プラットフォームを採用し、ボディサイズが拡大されています。
| 項目 | 新型GLS | 前世代GLS | 差分 |
|---|---|---|---|
| 全長 | 5,207mm | 5,130mm | +77mm |
| 全幅 | 1,956mm | 1,935mm | +21mm |
| 全高 | 1,850mm | 1,850mm | ±0 |
| ホイールベース | 3,135mm | 3,075mm | +60mm |
ホイールベースの60mm延長は、特に2列目・3列目の居住空間の拡大に直結しています。
12. ライバル比較|BMW X7・レンジローバーとの違い
フルサイズ・ラグジュアリー3列SUVセグメントにおいて、新型GLSクラスの主なライバルはBMW X7とレンジローバーです。
メルセデス・ベンツ GLS vs BMW X7(2026年モデル)
| 比較項目 | 新型GLS 580 | BMW X7 xDrive40i |
|---|---|---|
| エンジン | V8 4.0Lツインターボ | 直6 3.0Lターボ |
| 最高出力 | 537ps | 375ps |
| 最大トルク | 750Nm | 540Nm |
| ディスプレイ | MBUX スーパースクリーン(3面12.3インチ) | BMWカーブドディスプレイ |
| サスペンション | クラウドベースAIRMATIC(標準) | アダプティブサスペンション |
| 3列目シート | 全席電動調整 | 電動調整 |
| 最大牽引能力 | 3,500kg | 3,500kg |
GLSの強みは、フラットプレーンV8の圧倒的なパワーと、クラウドベースの予測型サスペンション技術、そしてMB.OSによる包括的なAI統合にあります。一方、BMW X7は走行ダイナミクスとスポーティな操縦性に優れる傾向があり、好みが分かれるポイントです。
13. 価格・グレード構成
新型GLSクラスの日本価格は、改良に伴い約50万円の価格アップが予想されています。
現行モデルの日本価格(参考)
| グレード | 価格(税込) |
|---|---|
| GLS 450 d 4MATIC Night Edition | 14,980,000円 |
| GLS 580 4MATIC Sports | 20,510,000円 |
| GLS 63 4MATIC+ | 28,080,000円 |
新型では現行ラインナップに加え、ガソリン直6モデル「GLS 450 4MATIC」の設定も期待されます。AMG GLS 63については現時点で未発表ですが、今後の追加設定が見込まれます。
欧州モデルのスペック一覧
| モデル | エンジン | 最高出力 | 最大トルク | 燃費(WLTP複合) |
|---|---|---|---|---|
| GLS 450 4MATIC | 直6ガソリン | — | 560Nm | 9.9-10.9 L/100km |
| GLS 450d 4MATIC | 直6ディーゼル | — | — | 7.8-8.5 L/100km |
| GLS 580 4MATIC | V8ガソリン | 395kW | 750Nm | 13.1-13.7 L/100km |
14. 発売日・今後のスケジュール
- ワールドプレミア:2026年4月1日(発表済み)
- 販売開始:2026年後半~(欧米市場から順次)
- 日本導入:2027年前半が有力
なお、メルセデス・ベンツは2026年に22車種、2026〜2027年の2年間で合計36車種もの新モデルを投入する過去最大規模のプロダクトローンチプログラムを進行中。GLSクラスはその中核モデルの一つとして位置づけられています。
まとめ|新型GLSクラスは"SUVのSクラス"を再定義する
2027年型メルセデス・ベンツGLSクラスは、フラットプレーンV8という大胆な技術革新、クラウドベースの予測型サスペンション、AI搭載MB.OSによるシームレスなデジタル体験、そして3列7人乗りの圧倒的な居住空間を兼ね備えた、フルサイズ・ラグジュアリーSUVの決定版です。
カール・ベンツが世界初の自動車の特許を取得してから140年。メルセデス・ベンツはその革新の伝統を、このGLSクラスに凝縮しています。"ファーストクラスSUV"にふさわしい圧倒的な存在感と最先端テクノロジーの融合——新型GLSクラスは、プレミアムSUVの基準を再び塗り替える一台と言えるでしょう。
メルセデスニュースリリース

