マツダのコンパクトSUV「CX-3」が、いよいよ2027年にフルモデルチェンジを迎えることが、2026年5月12日に開催されたマツダ決算説明会において毛籠勝弘社長から公式に言及されました。2015年のデビューから約12年を経て迎える待望の2代目新型CX-3は、最新の電動化技術やデザインを纏い、Bセグメントコンパクトの新しい基準となる1台として注目を集めています。本記事では、新型CX-3のフルモデルチェンジに関する最新情報をまとめてお届けします。
新型 CX-3 フルモデルチェンジ 発売時期・背景:
2026年5月12日、マツダは2026年3月期通期決算説明会を開催しました。その場で毛籠勝弘代表取締役社長兼CEOは、長年Bセグメント市場を支えてきた「マツダ2(デミオ)」の販売終了と、次期「CX-3」の2027年国内投入について明確に言及しました。
現行型CX-3については、2026年2月末をもって国内向け車両の生産を既に終了しており、マツダ公式サイトでも「今後のご注文につきましては、メーカーおよび販売会社における在庫車でのご対応となります」と案内されています。また、マツダの決算資料によれば、次期CX-3はタイのAAT工場(オートアライアンス・タイランド)で生産され、2027年にタイで発売後、順次日本やASEAN各国へ展開される計画が「順調に進捗」していることも明らかにされています。
現行CX-3は2015年の発売以来、2018年と2022年の2度にわたるメジャーアップデートを受けながらも基本骨格は大きく変わっておらず、今回のフルモデルチェンジは実に約12年ぶりの全面刷新となります。車名については「CX-3」が継続される見通しです。
新型 CX-3 予想デザイン|魂動デザインの深化:
新型CX-3のデザインは、マツダが掲げる「魂動(こどう)-Soul of Motion」デザインテーマをさらに深化・昇華させたものになると予想されています。現行型ではすでに高い評価を受けてきた流麗なボディラインはそのままに、より上質でスポーティな次世代マツダスタイルへと進化する見込みです。

エクステリアについては、リアウィンドウを傾斜させたクーペSUVスタイルが採用される可能性が高く、兄貴分にあたるCX-30とは明確に差別化された個性的なシルエットが予想されています。フロントエンドは存在感のあるLEDデイタイムランニングライトを備えるヘッドライトとグリルが一体化されたスポーツSUVらしい力強い顔立ちとなり、サイドはキャラクターラインを極力排し、面の流れで上質感を演出するデザインが予想されます。また四輪のホイールアーチは張り出しを強調し、SUVとしての力強さをアピールするデザインが盛り込まれるとみられています。

ボディサイズについては、「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」プラットフォームの採用により現行型から一回り拡大される見通しです。現行型の全長4,275mm×全幅1,765mm×全高1,550mm・ホイールベース2,570mmに対して、新型では全長4,310mm×全幅1,765mm×全高1,540mm・ホイールベース2,600mmへと変更されると予想されており、全長で約35mm、ホイールベースで30mm拡大されることで室内空間の余裕がさらに向上する見込みです。


新型 CX-3 予想パワートレイン|電動化の本格採用:
新型CX-3で最も注目されるのが電動化パワートレインの全面刷新です。現行型に設定されている1.5Lガソリン(SKYACTIV-G 1.5)および1.8Lディーゼル(SKYACTIV-D 1.8)に加え、次世代モデルでは以下のラインナップが予想されています。


まず最も有力視されているのが、マツダ独自の技術である「ロータリーEV(e-SKYACTIV R-EV)」を搭載したPHEVモデルです。MX-30 ロータリーEVでも実績のある830ccローターのロータリーエンジンを発電機として使用し、17.8kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載することでWLTPモードでのEV航続距離約100〜110kmを実現すると予想されています。システム最高出力は約170ps(125kW)、最大トルク260Nmと余裕あるスペックで、総合航続距離は640km以上も期待できます。特急充電では約25分(20〜80%)での充電も可能とされており、日常のEV通勤と長距離ドライブの双方に対応する実用性の高さが魅力です。
| スペック | CX-3 Rotary-EV |
|---|---|
| エンジン | 水冷1ローター |
| エンジン最高出力 | 72ps(53kW)/4,500rpm |
| エンジン最大トルク | 112Nm/4,500rpm |
| モーター最高出力 | 170ps(125kW) |
| モーター最大トルク | 260Nm |
| バッテリー | リチウムイオン17.5 kWh |
| 駆動方式 | 2WD |
| 乗車定員 | 5名 |
| WLTCモード燃費 | 15.4km/L |
| WLTC EV航続距離 | 107km |

次に、1.5L直列4気筒エンジンにマイルドハイブリッドシステムを組み合わせた「SKYACTIV-G 1.5 + マイルドHV」が設定される見込みです。モーターアシストにより燃費性能と走行性能を高次元で両立し、WLTC燃費は約21km/Lが期待されます。さらに、1.5Lディーゼル+マイルドハイブリッドモデルも設定される可能性があり、こちらはWLTC燃費26km/L以上という優れた燃費が見込まれています。また、マツダの超希薄燃焼エンジン「SKYACTIV-X」を採用したモデルも検討されており、この場合は最高出力140kW(190PS)、最大トルク240Nmというハイスペックが期待されます。トランスミッションは6ATおよびMT、駆動方式はFFと4WDから選択できるラインナップが予想されています。
| スペック | CX-3 e-SKYACTIV-X |
|---|---|
| エンジン | 2.0L 直4気筒 エンジン |
| 最高出力 | 140kW(190PS)/ 6,000rpm |
| 最大トルク | 240Nm(24.4kgm)/ 4,500rpm |
| モーター 最高出力 | 4.8kW(6.5PS)/ 1,000rpm |
| モーター 最大トルク | 61Nm(6.2kgfm)/ 100rpm |
| 駆動方式 | 2WD/4WD |
| ミッション | 6速AT |
新型 CX-3 予想インテリア・装備:
インテリアについては、最新世代のマツダモデルに採用されているインフォテインメントシステムが全面刷新される見通しです。12.3インチのフルデジタルインストルメントクラスターと、10.25インチ以上のインフォテインメントディスプレイが搭載されると予想されており、現行型の8.8インチから大幅に進化します。もちろんAndroid AutoおよびApple CarPlayへの対応も標準化される見込みです。インテリア全体の質感は、MAZDA3やCX-60といった上位モデルから流れ込む最新のデザイン・素材で構成され、コンパクトクラスとは思えないプレミアムな空間が期待されます。

安全装備については、マツダの先進安全技術「i-ACTIVSENSE」の最新世代が全グレードに標準装備される見通しです。具体的には、スマート・シティ・ブレーキ・サポート(SCBS)、ブラインド・スポット・モニタリング(BSM)、リア・クロス・トラフィック・アラート(RCTA)、フロント・クロス・トラフィック・アラート(FCTA)、交通標識認識システム(TSR)、ドライバー・モニタリング(DM)、車線逸脱警報システム(LDWS)、トラフィック・ジャム・アシスト(TJA)などが充実した安全性を提供します。
新型 CX-3 予想価格:
新型CX-3の価格については、現行型の価格帯(228万〜343万円)を参考に、電動化装備の追加を踏まえた上昇が予想されます。各グレードの予想価格帯は以下の通りです。
- ベースグレード(マイルドハイブリッド):約240〜280万円
- 中間グレード:約280〜320万円
- SKYACTIV-X搭載モデル:約320〜360万円
- ロータリーEV(PHEV)モデル:約400〜450万円
PHEVモデルはCEV補助金の対象となる可能性が高く、実質的な購入価格はさらに抑えられることも期待されます。一部報道では、エントリーモデルが約250万円〜、ロータリーEVが約400万円〜との予想も出ており、現行型と大きくかけ離れた価格帯にはならない方向性が見えています。
現行 CX-3 の販売動向|生産終了で今が最後のチャンス:
現行型CX-3の国内販売台数は、2023年の年間7,326台から2024年には8,045台へとわずかながら増加しました。月別では2月の1,418台、3月の1,378台が突出しており、年度末商戦の需要集中が見てとれます。2024年10月以降は月間950台前後の安定した需要が続きましたが、2026年2月末の生産終了に伴い、今後は在庫がなくなり次第、現行型の購入が不可能となります。
なお、2025年12月には機種体系が集約され、ガソリンモデル「15S Urban Dresser II」とディーゼルモデル「XD Vivid Monotone II」の2種類のみのラインナップとなっていました。現行型CX-3の購入を検討している方は、在庫が残っている今のうちに最寄りのマツダ販売店に在庫状況を確認されることをお勧めします。
新型 CX-3 は待つべき?購入タイミングを考える:
新型CX-3の発売まで待つべきかどうか、悩んでいる方も多いのではないでしょうか。それぞれの状況に合わせて以下のように整理できます。
待つことをおすすめするケースとしては、ロータリーEVなどの最新電動化技術を搭載したモデルを希望している方、最新の安全装備や最新インフォテインメントシステムを必要としている方、現在の愛車をあと1〜2年乗り続ける余裕がある方、PHEVによる燃料費節約や補助金活用を見込みたい方などが挙げられます。
一方、現行型の購入も十分に検討に値します。2027年発売まで約1年以上待たなければならない中で、今すぐクルマが必要な方、現行型の1.8Lディーゼルエンジンの走りや燃費に魅力を感じている方、在庫車であるため値引き交渉がしやすい状況にある点も見逃せません。現行CX-3は完成度の高いコンパクトSUVとして高い評価を受けており、約10年の歳月をかけて熟成されたモデルとして今でも十分に魅力的な選択肢です。


競合他車との比較|新型 CX-3 の立ち位置:
コンパクトSUV市場における主な競合車種としては、トヨタ・ヤリスクロス(189万円〜)、日産・キックス(e-POWERモデル 239万円〜)、ホンダ・WR-V(229万円〜)などが挙げられます。新型CX-3はロータリーEVを搭載するPHEVモデルをラインナップすることで、これらの競合が持ち合わせていない電動化の優位性を訴求できます。また、マツダブランドが得意とするプレミアム感のあるデザインと走りの質感で、同クラスの中でも上質なポジショニングを維持する方向性が濃厚です。
新型 CX-3 よくある質問(FAQ):
Q. 新型CX-3の発売時期はいつですか?
マツダの毛籠社長が2026年5月12日の決算説明会で「来年(2027年)に次期CX-3を国内に投入する」と発言しており、2027年内の日本発売が公式に見込まれています。まずは2026年中にワールドプレミアが実施される可能性も報じられています。
Q. 新型CX-3にPHEVは設定されますか?
ロータリーエンジンを発電機に使うマツダ独自の「e-SKYACTIV R-EV」技術を採用したPHEVモデルの搭載が有力視されています。MX-30 ロータリーEVで実証済みのこの技術がCX-3クラスに展開されることで、高い電動化性能と実用性を両立した1台になると期待されています。
Q. 現行型CX-3はまだ買えますか?
2026年2月末に生産を終了しており、現在はメーカーおよび販売会社における在庫車のみでの対応となっています。在庫がなくなり次第、購入できなくなりますので、早めに販売店に確認されることをお勧めします。
Q. 新型CX-3の車名は変わりますか?
現時点ではマツダからの公式発表はなく「CX-3」の車名が継続される見込みですが、一部メディアでは「CX-20」への改称が有力視されているという情報もあります。正式発表を待つ必要があります。
Q. 新型CX-3はどこで生産されますか?
タイのAAT工場(オートアライアンス・タイランド)で生産される計画であることがマツダの決算資料で明らかになっています。タイでの発売を皮切りに、日本やASEAN各国へと順次展開される予定です。
まとめ|新型 CX-3 フルモデルチェンジ 最新情報:
マツダ新型CX-3のフルモデルチェンジは、2026年5月の決算説明会で毛籠社長が2027年の国内投入を公式に言及したことで、いよいよ現実味を帯びてきました。約12年ぶりの全面刷新となる次世代CX-3は、「魂動-Soul of Motion」デザインのさらなる深化、SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTUREによるボディ拡大、そしてロータリーEV(PHEV)を含む電動化パワートレインの全面採用という、現行型から大きく進化した内容になることが期待されています。現行型の生産はすでに終了しており、在庫販売のみとなっているこの時期に、改めて購入タイミングを見極める必要があります。今後の正式発表や新型CX-3の最新情報については随時更新していく予定ですので、引き続きご注目ください。
CX-3
https://www.mazda.co.jp/cars/cx-3/
マツダ

