トヨタの新型クラウンシリーズの中でも、ひときわ異彩を放つ「クラウンスポーツ」。セダン、クロスオーバーに続く第3のクラウンとして、そのスタイリッシュなフォルムとスポーティな走りに期待が高まっています。しかし、一部ネットなどでは「人気がないのでは?」という声も聞こえてきます。
そこで今回は、クラウンスポーツの価格や実用性を徹底的に分析し、本当に人気がないのか、その真相に迫ります。
クラウンスポーツ記事まとめ
車両概要
- クーペのようなスタイリングのクロスオーバーSUV
- ハイブリッドシステムとプラグインハイブリッド(2.5L)を採用
- スポーティな走行性能と上質な内装を両立
実用性
- 広々とした室内空間
- 充実した収納スペース
- 優れた燃費性能(WLTCモード:20.3㎞/L~21.3㎞/L)
- 日常使いから長距離ドライブまで対応
人気について
- 販売台数はセダンやクロスオーバーに及ばない
- ニッチな層をターゲットとしたモデル
- スポーティなSUVを求めるユーザーには魅力的
魅力
- スポーティでスタイリッシュなデザイン
- 力強い走り
- 上質な内装
- 充実した装備
- 優れた燃費性能
- 広々とした室内空間
- 実用的なラゲッジスペース
おすすめな人
- スポーティなデザインの車が好きな人
- 走りの楽しさを求める人
- 高級感のある車に乗りたい人
- 実用性も重視したい人
- ハイブリッドカーに興味がある人
ライバル車
- レクサス NX
- BMW X3
- アウディ Q5
- メルセデス・ベンツ GLC
評判
- スポーティなデザインと走行性能が高評価
- 上質な内装と充実した装備も好評
- 価格が高いという意見も一部存在
試乗レビュー
- 加速性能、ハンドリング、乗り心地、内装、燃費性能に対するポジティブな意見が多い
今後
- SUV人気上昇に伴い、さらなる人気増加が期待される
- グローバル市場への投入も予定
結論
- クラウンスポーツは価格に見合う価値のある車
- スポーティなSUVを探している人におすすめ
クラウンスポーツってどんなクルマ?
クラウンスポーツは、伝統的なセダンのクラウンをベースに、SUVの要素を取り入れたクロスオーバーSUVです。クーペのような流麗なルーフラインと、力強いフェンダーが特徴で、スポーティかつエレガントなデザインに仕上がっています。
パワートレインは、2.5L直列4気筒プラグインハイブリッドシステムと、2.5L直列4気筒ハイブリッドシステムの2種類。どちらも高い動力性能と優れた燃費性能を両立しています。
クラウンスポーツの価格は?
気になるクラウンスポーツの価格は、以下の通りです。
グレード | パワートレーン | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
SPORT RS | リダクション機構付Series Parallel Plug-in Hybrid (A25A-FXS 2.5Lダイナミックフォースエンジン) | E-Four | 7,650,000円 |
グレード | パワートレーン | 駆動 | 価格 (10%) |
---|---|---|---|
SPORT Z | シリーズパラレルハイブリッドシステム (A25A-FXS 2.5L) | E-Four | 5,900,000円 |
グレードの「SPORT Z」でも5,900,000円と、決して安い価格ではありません。しかし、クラウンスポーツは、高級車にふさわしい上質な内装や充実した装備を備えています。
本革シートやパワーシート、シートヒーターなどの快適装備はもちろんのこと、最新の安全装備も充実。トヨタセーフティセンスや、デジタルインナーミラー、パノラミックビューモニターなど、ドライバーをサポートする機能が満載です。
クラウンスポーツ スペック
スペック | クラウンスポーツ RS(PHEV) | クラウンスポーツ Z(2.5 ハイブリッド) |
---|---|---|
全長 | 4,725mm | 4,725mm |
全幅 | 1,835mm | 1,835mm |
全高 | 1,690mm | 1,690mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,690mm |
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THSⅡ) |
最高出力 | 130kW(177PS)/ 6,000rpm | 137kW(186ps)/ 6,000rpm |
最大トルク | 219Nm(22.3kgmf)/ 3,600-3,700rpm | 219Nm(22.5kgm)/ 3,600rpm |
フロントモーター 最大出力 | 134kW(182ps) | 88kW(119ps) |
フロントモーター 最大トルク | 270Nm | 202Nm |
リアモーター 最大出力 | 40kW(54.4ps) | 40kW(54.4ps) |
リアモーター 最大トルク | 121Nm(12.3kgfm) | 121Nm(12.3kgfm) |
システム出力 | 225kW(306ps) | 172kW(234ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 | 電気式無段変速機 |
バッテリー | ニッケル水素電池 8.8kWh | ニッケル水素電池 5Ah |
駆動方式 | 4WD (E-Four) | 4WD (E-Four) |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
車両重量 | 2,030kg | 1,800kg |
WLTCモード燃費 | 20.3㎞/L(4WD) | 21.3㎞/L(4WD) |
EV航続距離 | 90km/L(4WD) | - |
クラウンスポーツの魅力と実用性は?
スポーティなデザインのクラウンスポーツですが、実用性も十分に考慮されています。
1. 洗練されたデザイン
都会的で洗練されたエクステリアデザインは、高級車ブランド「クラウン」の伝統を受け継ぎながらも、SUVらしい力強さを表現しています。内装も上質な素材を使用し、快適なドライブ空間を提供しています。
2. スポーティな走り
パワフルなエンジンと優れたサスペンションシステムにより、スポーティな走りを体感できます。また、最新の安全技術が搭載されており、安心してドライブを楽しめる点も魅力です。
3. 先進のテクノロジー
最新のインフォテインメントシステムや運転支援システムが搭載されており、快適で安全なドライブをサポートします。コネクテッド機能も充実しており、スマートフォンとの連携もスムーズに行えます。
4. 環境性能への配慮
ハイブリッドモデルも用意されており、優れた燃費性能と低排出ガス性能を実現しています。環境に配慮したクルマ選びをしたい方にもおすすめです。
5.日常使いから長距離ドライブまで
クラウンスポーツは、スポーティな走りを楽しめるだけでなく、快適な乗り心地と優れた燃費性能も兼ね備えています。そのため、日常使いから長距離ドライブまで、幅広いシーンで活躍してくれるでしょう。
クラウンスポーツの気になる点は?
新型ハリアー と 新型クラウン ボディサイズ比較
どうしても「ハリアー」と比較してしまう印象がある。新型「クラウンスポーツ」と新型「ハリアー」とのボディサイズを比較すると全高が「クラウン」の方が長いが全高が-130mm低くなっています。
スペック | 4代目 新型ハリアー | 16代目 新型クラウン スポーツ | 差 |
---|---|---|---|
全長 | 4,725mm | 4,710mm | -15mm |
全幅 | 1,855mm | 1,880mm | +25mm |
全高 | 1,690mm | 1,560mm | -130mm |
ホイールベース | 2,690mm | 2,770mm | +80mm |
最小回転半径 | 5.5m~5.7m | 5.4m | -0.1m |
「クラウン スポーツ」はSUVでありながらも、全高が1550mm以下であれば、さらに利便性が向上したかもしれません。日本の都市部、特にデパートや繁華街にある多くの機械式立体駐車場は、全高2000mm以下という制限があります。一般的なタワー式駐車場の場合、その多くは全高1550mm以下の車両しか入庫できません。
現在SUVの購入を検討している人や、これからSUVに乗りたいと思っている人は、車高が高いことが理由で立体駐車場の利用を諦めざるを得ないと考えているかもしれません。また、今まで車高を気にしたことがなかった人もいるでしょう。そこで、「クラウン スポーツ」をSUVでありながらもタワー式立体駐車場などに入庫可能な車種とすることで、都市部での利便性を高めることができるのではないでしょうか。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
→【2023年版】機械式 タワー式の立体駐車場に入るSUVはどれだ?徹底的に調べてみた!
後部座席はクラウンらしくないのが気になる
クラウンはやはり後部座席もクラウンらしく乗り降りのしやすさを感じたいが、リアセンターアームレストの形状は少し残念でした。
ラゲッジスペースが狭い
「クラウンスポーツ」は他の「クラウン」シリーズの中で最もラゲッジスペースが狭いです。荷室をあまり使わい人は問題ないが色々な物を載せたい人にはここがネックとなることは間違いありません。
トノカバーが標準搭載
最近のトヨタ車種では珍しいトノカバーが標準で付いています。最近の車種では基本オプションの場合が多いです。
クラウンスポーツは本当に人気がないのか?
ここまで、クラウンスポーツの価格や実用性について解説してきました。では、実際にクラウンスポーツは人気がないのでしょうか?
結論から言うと、クラウンスポーツは決して人気がないわけではありません。
確かに、セダンやクロスオーバーに比べると、販売台数は少ないかもしれません。しかし、それは、クラウンスポーツが、よりニッチな層をターゲットにしているためと考えられます。
スポーティなデザインと走りを求めるユーザーにとっては、クラウンスポーツは非常に魅力的な選択肢となるでしょう。
2024年販売台数
年月 | クラウンシリーズ |
---|---|
2024年1月 | 5,042台 |
2024年2月 | 5,615台 |
2024年3月 | 7,432台 |
2024年4月 | 4,342台 |
2024年5月 | 4,331台 |
2024年6月 | 5,300台 |
2024年7月 | 4,897台 |
2024年8月 | 4,009台 |
2024年9月 | 5,897台 |
2024年10月 | 5,865台 |
2024年11月 | 5,770台 |
2024年12月 | 4,128台 |
合計 | 62,628台 |
2025年 販売台数
年月 | クラウンシリーズ |
---|---|
2023年12月 | 5,227台 |
合計 | 5,227台 |
クラウンスポーツが発売された2023年10月に発表された月間目標販売台数は700台、PHEVモデルが追加された12月にはPHEVの月間目標販売台数は300台となっています。
クラウンスポーツの魅力とは?
クラウンスポーツには、以下のような魅力があります。
- スポーティでスタイリッシュなデザイン
- 力強い走り
- 上質な内装
- 充実した装備
- 優れた燃費性能
- 広々とした室内空間
- 実用的なラゲッジスペース
これらの魅力を考えると、クラウンスポーツは、価格に見合う価値のある車と言えるでしょう。
クラウンスポーツはこんな人におすすめ!
クラウンスポーツは、以下のような人におすすめです。
- スポーティなデザインの車が好きな人
- 走りの楽しさを求める人
- 高級感のある車に乗りたい人
- 実用性も重視したい人
- ハイブリッドカーに興味がある人
クラウンスポーツのライバル車は?
クラウンスポーツのライバル車としては、以下のような車種が挙げられます。
- レクサス NX
- BMW X3
- アウディ Q5
- メルセデス・ベンツ GLC
これらの車種と比較して、クラウンスポーツは、よりスポーティなデザインと走りを特徴としています。
クラウンスポーツの評判は?
クラウンスポーツの評判は、概ね良好です。
スポーティなデザインと走りを高く評価する声が多く、特に、2.4Lターボハイブリッドモデルの加速性能は、多くのユーザーから賞賛されています。
また、上質な内装や充実した装備も好評で、高級車としての満足度も高いようです。
一方、価格が高いという声も一部にはあります。しかし、クラウンスポーツの価格に見合う価値があると感じているユーザーも多いようです。
クラウンスポーツの試乗レビュー
実際にクラウンスポーツに試乗した人のレビューをいくつか紹介します。
- 「加速がスムーズで、気持ちいい走りだった」
- 「ハンドリングが良く、思い通りに操れる」
- 「乗り心地が良く、長距離運転でも疲れなかった」
- 「内装が豪華で、所有する喜びを感じられる」
- 「燃費が良く、経済的にも助かる」
試乗レビューを見る限り、クラウンスポーツは、スポーティな走り、快適な乗り心地、上質な内装、そして優れた燃費性能を兼ね備えた、魅力的な車であると言えるでしょう。
クラウンスポーツの今後
クラウンスポーツは、今後、さらに人気が高まっていくことが予想されます。
スポーティなSUVの人気が高まっている中、クラウンスポーツは、そのスタイリッシュなデザインと優れた走行性能で、多くのユーザーを魅了することでしょう。
また、トヨタは、クラウンスポーツを、グローバル市場にも投入する計画を発表しています。世界中で、クラウンスポーツのスポーティな走りが楽しまれる日も、そう遠くはないかもしれません。
編集部から一言
今回は、クラウンスポーツの価格や実用性について、徹底的に解説しました。
クラウンスポーツは、決して安い車ではありませんが、その価格に見合うだけの魅力を備えています。スポーティなデザイン、力強い走り、上質な内装、充実した装備、そして優れた燃費性能。
もしあなたが、スポーティなSUVを探しているのであれば、クラウンスポーツは、ぜひ検討すべき選択肢の一つと言えるでしょう。
クラウンスポーツは、あなたのカーライフを、より豊かで刺激的なものにしてくれるはずです。