日産自動車は2026年4月16日、軽自動車タイプのBEV(バッテリー電気自動車)「サクラ(SAKURA)」をマイナーチェンジし、同日より注文受付を開始したと正式発表しました。発売は2026年夏を予定しており、販売開始から約4年で初の大規模な改良となります。2022年の初代発売以来、4年連続で電気自動車販売台数1位を誇る人気モデルが、さらに魅力を増してリニューアルされます。
日産 サクラ マイナーチェンジの概要:
今回のマイナーチェンジは「ビッグマイナーチェンジ」とも称される大規模な改良で、2026年4月9日に先行公開、同年4月16日に正式発表されました。外装デザインの刷新、利便性の向上、価格の見直しが三本柱となっており、「より上質に、より使いやすく、よりお求めやすく」というコンセプトが明確に打ち出されています。
エクステリア(外装)デザインの変更点:

今回のマイナーチェンジで最も目を引く変化が外装デザインです。G/Xグレードのフロントフェイスには、同じ日産の電気自動車である「アリア」や新型「リーフ(ZE2)」と統一感のあるボディカラーと同色のカラードグリルが採用されました。これにより、電気自動車特有の「冷却のための大きな開口部が不要」というEVの特性を視覚的にアピールする先進的なフロントマスクに生まれ変わっています。さらに、カッパー色をあしらった新デザインのフロントバンパーがアクセントとして組み合わされ、上質感と華やかさを際立たせる仕上がりとなっています。

一方、エントリーモデルのSグレードはマイナーチェンジ前の従来デザインを継続採用しており、フロントバンパーはブラックのまま変更されていません。法人向け需要を意識したシンプルな外観として差別化が図られています。
ホイールについては、従来14インチを採用していたGグレードが新たに15インチアルミホイールへとサイズアップしました。このホイールは日本の伝統美である「水引」のテーマを継承しながら、より大きくダイナミックな印象を与えるデザインへと刷新されています。Xグレードは引き続き14インチアルミホイール、Sグレードは14インチのフルホイールキャップが設定されています。

新色「水面乃桜(ミナモノサクラ)」を含む全10色のボディカラー:
ボディカラーは全10種類がラインナップされています。今回の目玉となる新色「水面乃桜-ミナモノサクラ-」は、水辺に咲く桜が水面に映る情景をそのまま色に落とし込んだ、落ち着きのある上質なカラーで、スターリングシルバーと組み合わせた2トーンカラーが今作のイメージカラーとなっています。その他、ホワイトパール(モノトーン・2トーン)、ブラック、セラドングリーン(モノトーン・2トーン)、ソルベブルー(モノトーン・2トーン)、フローズンバニラ×スターリングシルバー2トーン、Sグレード専用のスターリングシルバーが揃っており、幅広い好みに対応できる豊富なカラーバリエーションとなっています。
インテリア(内装)の変更と使い勝手の向上:

内装デザインは大きなスタイル変更こそないものの、細部の改良によって使い勝手と質感が大幅に向上しています。まず注目すべきは操作スイッチの配置変更です。これまで運転席右側に配置されていたドライブモードスイッチとオートブレーキホールドのスイッチが、運転席左側のシフトノブ下部へ移設されました。使用頻度の高いスイッチ類が一か所にまとまることで操作性が飛躍的に向上しています。これに伴い、スイッチがあった場所に配置されていたUSB端子はスマートフォン収納トレイの上部から下部へ移動し、ケーブルを接続したままスマートフォンを取り出しやすくなりました。

また、助手席エアコンダクト前に新たにカップホルダーが追加されており、後席のシート表皮も変更されて質感がアップしています。X・Gグレードには本革巻きステアリングホイールが標準装備され、プレミアムインテリア(合皮シート表皮)がこれまでのGグレードのみから、XグレードにもB追加展開されるなど、上質感の底上げが図られています。

メーターには7インチフルカラーディスプレイを採用し、9インチの大画面Nissan Connectナビとともに2つのディスプレイを水平にレイアウト。NissanConnectナビゲーションシステムでは充電を考慮したルート設定機能、緊急時のSOSコール、Apple CarPlayワイヤレス接続などの多彩な機能も引き続き利用可能です。
新機能・利便性向上装備の追加:
マイナーチェンジにあたり、日常の使いやすさを高める新機能が複数追加されています。クルマに近づくと自動でドアロックを解除する「接近時アンロック機能」、降車後にクルマから離れると自動でロックをかける「降車時オートロック機能」、人や荷物の置き去りを防止する「後席リマインダー」の3つが新採用されました。これらはスマートキーとの連携で完結し、手動操作を減らすことで利便性を大幅に改善しています。
さらに、充電ポートリッドや充電コネクタへのいたずらを防止するためのロック機構が新たに追加されました。屋外での駐車・充電中も安心して使用できるのは、電気自動車ユーザーにとって重要なポイントです。加えて、100V AC電源(1500W)がラゲッジルームとインストルメントパネルの2か所にオプション設定されており、アウトドアでの家電製品使用や、災害時・企業のBCP(事業継続計画)対策として移動可能な給電車としての活用も可能です。

安全性能(360°セーフティアシスト):
日産サクラは自動車安全性能2022の新総合評価において、最高評価「ファイブスター賞」を獲得した高い安全性能を誇ります。今回のマイナーチェンジでもその安全思想は継承されており、全方位をサポートする先進の運転支援システム「360°セーフティアシスト」が引き続き採用されています。

具体的な安全装備としては、上空から見下ろすような視点で駐車をサポートする「インテリジェント アラウンドビューモニター(移動物検知機能付)」(グレード別設定)、高速道路での渋滞走行・巡航走行時にアクセル・ブレーキ・ステアリング操作をアシストする「プロパイロット」(グレード別設定)などが搭載されています。また、ミリ波レーダーを活用した「インテリジェント FCW(前方衝突予測警報)」、「インテリジェント DA(ふらつき警報)」、「先行車発進お知らせ」、「標識検知機能」、サイド/カーテンエアバッグなどが全車に標準装備されています。
パワートレイン・スペック・航続距離:
マイナーチェンジ後もパワートレインや基本スペックに変更はありません。電気モーターは軽自動車の自主規制値に合わせた最高出力64ps・最大トルク19.9kgm(2Lエンジン並み)を発揮します。駆動方式はFFで、バッテリー容量は20kWhを維持。WLTCモード航続距離は180kmで、日常の買い物や通勤・通学など、生活圏内での使用に十分対応できる実力を持っています。充電時間は急速充電で80%まで約40分、普通充電では満充電まで約8時間です。
ドライブモードは「Eco」「Standard」「Sport」の3種類から選択でき、アクセルのON/OFFだけで発進から停止まで制御できる「e-Pedal Step」も引き続き採用されています。ボディサイズは全長3,395mm×全幅1,475mm×全高1,655mm、ホイールベース2,495mm、車重1,070kgと、軽自動車規格をフルに活用した設計となっています。
グレード別価格と補助金:
今回のマイナーチェンジでは、Sグレードの大幅値下げとGグレードの値下げが実施されており、購入しやすい価格帯へと改善されています。
- S(エントリーグレード):244万8,600円(旧価格253万6,600円から8万8,000円ダウン)
- X(中間グレード):259万9,300円(価格据え置き、装備充実)
- G(最上級グレード):299万8,600円(旧価格308万2,200円から8万3,600円ダウン)
全グレード一律で、令和7年度補正予算「クリーンエネルギー自動車導入促進補助金」58万円の対象となります。補助金を活用した場合の実質購入価格は約187万円からとなっており、非常に手が届きやすい価格帯での購入が可能です。なお、Xグレードはインテリジェント アラウンドビューモニター・前席ヒーター付きシート・ステアリングヒーターが標準化されており、価格据え置きながら実質的な装備向上が図られています。プロパイロットやNissan Connectナビ・15インチアルミホイールを標準装備するGグレードは、プロパイロットパーキングのオプション廃止はあるものの、主要装備はそのままに戦略的な値下げが実現しています。
また今回のマイナーチェンジで、これまで法人向けに限定販売されていたSグレードが一般向けに販売開始となったのも大きなトピックです。バックビューモニターやキャップ付きスチールホイールを装備したシンプルな仕様で、初めて電気自動車を購入する方やコストを重視する方にも選択肢が広がりました。
まとめ|日産 サクラ マイナーチェンジ 2026年4月16日発売は「買い」か:
日産 サクラのマイナーチェンジ(2026年4月16日発売発表)は、デザインの上質化・利便性の向上・価格の値下げという三拍子がそろった充実のアップデートとなっています。新色「水面乃桜」やカッパーアクセントの新フロントデザインによるスタイリッシュな外観、接近時アンロックや給電機能など暮らしに根ざした新装備、そして実質187万円からという購入しやすい価格帯は、軽EVを検討しているユーザーにとって大きな魅力となるでしょう。発売は2026年夏を予定しており、今から注文受付が開始されています。日常の足として、また非常時の電源としても活躍する日産サクラの最新モデルに、ぜひ注目してください。

