米国の日産は、クロスオーバーSUVの新型「キックス」をフルモデルチェンジし、2025年モデルを2024年3月22日(日本時間では3月23日)に発表しました。米国での販売は2024年8月ごろを予定しています。現時点では、日本モデルの「キックス」の発売についてはまだ発表されていません。
日本での関心が高まっている中、具体的な情報はまだ出ていません。海外モデルは2016年から販売が開始されており、日本では導入が遅れるのが通例です。2024年5月には日本モデルの一部改良が予定されていますが、2024年にはフルモデルチェンジモデルが発売される予定はありません。現行モデルは2020年6月30日に発売されており、通常約4年のサイクルを考えると、約5年目の2025年頃に発売される見込みです。
日産 新型「キックス」フルモデルチェンジ について
米国モデルの「キックス」が先行してフルモデルチェンジを果たしましたが、日本モデルも同様の変化があるかどうかは不明です。しかし、それに近い動きが期待されます!
- 日産最新のエクステリアデザインを採用
- ボディサイズを大型化
- 「フル液晶デジタルメーター」と「12.3インチインフォメーションシステム(上位グレード)」に採用
- BOSEと共同開発した「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム(上位グレード)」に設定
日産 新型「キックス」2025年モデル エクステリア について
- デジタルVモーショングリルとは違い日産の新しいフロントデザインを採用
- ヘッドライトは4眼LEDヘッドライト(上級グレード)を採用
- リアもユニークな形状のLEDテールライトを採用
- ボディサイズを大型化より四角く、力強いデザインを採用
新型「キックス」2025年モデルは、先代モデルと比較して、より四角くより頑丈な外観を採用しています。先代よりも高級感が際立っています。最近の日産車で採用されているデジタルVモーショングリルとは異なり、グリルを囲む大きな黒いエリアにシームレスに統合された水平方向のデイライトLEDが特徴です。サイドは以前よりも彫刻が少ないですが、リアガラスと視覚的にリンクされたよりスポーティなデザインとなっています。後部では、ユニークな形状のLEDテールライトが黒いトリムとシームレスに融合しています。
ボディサイズは4,366mmの長さ、全幅1,801mm、全高1,626~1,631mmです。駆動方式によってわずかな違いがあり、FWDモデルのホイールベースは2,657mm、AWDバージョンでは2,664mmです。前世代よりも長さが71mm、幅が41mm、最大で20mm高くなっています。
日産 新型「キックス」2025年モデル インテリア について
- フル液晶デジタルメーターと12.3インチインフォメーションシステム(上位グレード)に採用。
- BOSEと共同開発した「BOSEパーソナルプラスサウンドシステム」が設定。
インテリアはシンプルなレイアウトで、デジタルコックピットとフラットボトムステアリングホイールを採用しています。「S」「SV」「SR」の3つのグレードで提供されます。エントリーレベルのモデルにはデュアル7インチディスプレイが装備されていますが、上位グレードには12.3インチの大きなスクリーンが追加されます。空調システムにはタッチセンサー式のコントロールが採用されており、グレードによって最大4つのUSB-Cポート、ワイヤレス充電パッド、ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Auto接続が可能です。
2つのプレミアムパッケージの選択肢には、パノラミックサンルーフやフロントヘッドレストに統合されたスピーカーを含むBoseオーディオシステムなどの機能が含まれています。ショルダールームが38~43mm、後部足元スペースが23mm広くなり、より実用的なトランクが提供されました。このトランクにはフレキシブルなラゲッジボードと隠された収納コンパートメントが装備されています。先代よりも大型で、乗員と荷物のためのスペースがより多く確保されており、荷室のサイズは850リットルで、後席を倒すと1700リットルのスペースが得られます。
日産 新型「キックス」2025年モデル 価格 グレードについて
一足先に発売された、キックス2025年モデルの価格を考えると現行モデルよりも若干価格上昇が予想されます。
米国モデルの新型キックス 2025年モデルの価格は日本円で約321万円~約408万円ですが、現在の日本モデルは3,083,300円~3,700,400円となっています。
米国 日産 新型「キックス」2025年モデル 価格 グレード について
グレード | 駆動方式 | 米国価格 | 日本価格 |
---|---|---|---|
S | 2WD | 21,830ドル | 約321万円 |
4WD | 23,330ドル | 約343万円 | |
SV | 2WD | 23,680ドル | 約349万円 |
4WD | 25,330ドル | 約373万円 | |
SR | 2WD | 26,180ドル | 約385万円 |
4WD | 27,680ドル | 約408万円 |
新型「キックス」 2024年 日本モデル 価格 グレードについて
グレード | エンジン (モーター) | 駆動 方式 | 新価格 (10%) |
---|---|---|---|
X | HR12DE (EM57) | 2WD | 3,083,300円 |
X FOUR | HR12DE (EM57) (MM48) | 4WD | 3,346,200円 |
X ツートーンインテリア エディション | HR12DE (EM57) | 2WD | 3,218,600円 |
X FOUR ツートーンインテリア エディション | HR12DE (EM57) (MM48) | 4WD | 3,481,500円 |
特別仕様車 90周年記念車 | HR12DE (EM57) | 2WD | 3,257,100円 |
特別仕様車 90周年記念車 | HR12DE (EM57) (MM48) | 4WD | 3,520,000円 |
グレード | エンジン (モーター) | 駆動 方式 | 新価格 (10%) |
---|---|---|---|
AUTECH | HR12DE (EM57) | 2WD | 3,437,500円 |
AUTECH | HR12DE (EM57) (MM48) | 4WD | 3,700,400円 |
先代モデルと3代目新型「キックス」ボディーサイズ比較
ボディサイズ | 2代目キックス (日本モデル) | 3代目キックス (米国モデル) |
---|---|---|
全長 | 4,300mm | 4,366mm |
全幅 | 1,780mm | 1,801mm |
全高 | 1,600mm | 1,626~1,631mm |
ホイールベース | 2,640mm | 2,657mm 2,664mm |
写真で見ると、現在の日本モデル2代目と米国モデルの3代目キックスを比較すると、3代目の方が大きく見えるかもしれません。しかし、実際のサイズを比較すると、そこまで大きくないことがわかります。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
日産 新型「キックス」フルモデルチェンジ 日本モデル 予想 スペック について
次世代の「e-POWER」搭載の「キックス」は、EM47モーターとMM48モーターを組み合わせ、最高出力100kW(136PS)/3,410-9,697rpm、最大トルク280Nm(28.6kgfm)/0-3,410rpmという走行性能を実現しました。さらに、4WDモデルでは次世代電動4輪駆動システム「e-POWER 4WD」が採用されています。
スペック | 新型 キックス e-POWER 2WD | 新型 キックス e-POWER 4WD |
---|---|---|
全長 | 4,365mm | 4,365mm |
全幅 | 1,800mm | 1,780mm |
全高 | 1,630mm | 1,630mm |
ホイールベース | 2,660mm | 2,660mm |
エンジン | 直列3気筒 1.2Lエンジン「HR12DE」型 +モーター「EM47」型 | 直列3気筒 1.2Lエンジン「HR12DE」型 +モーター「EM47」型 +モーター「MM48」型 |
最高出力 | 60kW(82PS)/ 6,000rpm | 60kW(82PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 103Nm(10.5kgm)/ 4,800rpm | 103Nm(10.5kgm)/ 4,800rpm |
モーター 最大出力 | 100kW(136PS)/ 3,410-9,697rpm | 100kW(136PS)/ 3,410-9,697rpm |
モーター 最大トルク | 280Nm(28.5kgm)/ 0-3,410rpm | 280Nm(28.6kgfm)/ 0-3,410rpm |
リアモーター 最高出力 | - | 50kW(68PS)/ 4,775-10,259rpm |
リアモーター 最大トルク | - | 100Nm(10.2kgm)/ 0-4,775rpm |
バッテリー | リチウムイオン バッテリー | リチウムイオン バッテリー |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
WLTCモード 燃費 | 23.0km/L | 19.2km/L |
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
編集部から一言
キックスは、洗練されたデザインやパワフルなエンジン、そして多彩な機能が魅力的です。特に、e-POWERシステムなどの革新的なテクノロジーが注目されます。日常の移動からアウトドアアクティビティまで幅広い用途に対応し、使い勝手の良さも大きな魅力です。日本モデルのフルモデルチェンジはまだ決定していませんが、米国モデルのキックスのデザインと仕様をそのまま国内モデルとするか可能性も高く、そうなれば、国内のコンパクトSUVモデルの市場が大きく変わる可能性もありそうですね。今後もキックスを注目していきたいと思います。
キックスの歴史について
2008年9月30日、三菱自動車が生産販売していたパジェロミニのOEMとなり、これが初代モデルとなりました。しかし、2012年にはパジェロミニの生産終了に伴い、生産・販売も終了しました。そして、2020年6月24日に日本仕様が公式に発表され、6月30日に発売されました。
2008年9月30日、三菱自動車が生産販売していたパジェロミニのOEMとなり、これが初代モデルとなりました。しかし、2012年にはパジェロミニの生産終了に伴い、生産・販売も終了しました。そして、2020年6月24日に日本仕様が公式に発表され、6月30日に発売されました。
2020年6月30日 日本モデル発売
2014年10月28日に開幕予定のサンパウロモーターショー2014で、新しいコンセプトモデル「Kicks Concept」の画像を公開しました。その後、2015年2月のリオのサンバカーニバルでも「Kicks Samba Concept」を披露しました。
2016年5月2日には、リオデジャネイロで市販仕様の「キックス」を発表しました。このモデルはリオ・オリンピック パラリンピックのオフィシャルカーにも選ばれました。同年8月5日には、ブラジルのリオデジャネイロで発売が開始されました。
その後、2017年4月19日から開催された上海国際モーターショー2017で、新型キックスを中国初公開し、同年5月に中国市場での販売が開始されました。また、2017年11月29日にはロサンゼルスモーターショー2017の日産プレスカンファレンスで北米向けの新型キックスが発表され、2018年5月にカナダでの販売が開始され、続いて2018年6月にアメリカでも販売が開始されました。
2018年11月7日には、台湾での販売が開始され、2019年1月22日にはインド仕様が発売されました。そして、2020年6月24日には日本仕様が公式発表され、6月30日に日本での販売が開始されました。
2022年7月19日には、日本仕様車がマイナーチェンジされました。この変更では、「e-POWER」がE13型ノートや派生車種のノート オーラと同じ第2世代に移行し、低速走行時のエンジン始動頻度が低減されました。「e-Pedal Step」の操作性も改善され、さらに「SPORT」や「ECO」モード設定時でもBレンジへの切り替えが可能となりました。
2025年の可能性が高そうです。
今後も新しい情報が入り次第お伝えいたします。
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