日産が誇るコンパクトSUV「キックス」が、いよいよフルモデルチェンジを遂げ、3代目へと進化します。2024年3月24日にワールドプレミアされた新型キックスは、内外装のデザインを一新し、先進技術を満載。さらに、日本仕様には、海外モデルには設定のないe-POWERハイブリッドシステムを搭載し、2025年8月の発売を予定しています。
本稿では、新型キックスの魅力を余すところなくお伝えします。デザイン、サイズ、インテリア、パワートレイン、燃費、安全装備、価格など、気になる情報を徹底解説。新型キックスがコンパクトSUV市場に新たな旋風を巻き起こすことは間違いありません。
日本での関心が高まっている中、具体的な情報はまだ出ていません。海外モデルは2016年から販売が開始されており、日本では導入が遅れるのが通例です。2024年5月には日本モデルの一部改良が予定されていますが、2024年にはフルモデルチェンジモデルが発売される予定はありません。現行モデルは2020年6月30日に発売されており、通常約4年のサイクルを考えると、約5年目の2025年頃に発売される見込みです。
日産 新型キックス フルモデルチェンジ まとめ
エクステリア
- 力強く洗練されたデザイン (水平基調、薄型ヘッドライト、ワイド感)
- クーペSUVのような流麗なルーフライン
- 張り出したテールライト
- 2トーンカラー
ボディサイズ
- 全長4,366mm、全幅1,801mm、全高1,630mm (前モデルより拡大)
- ホイールベース2,660mm (前モデルより延長)
- 室内空間拡大 (肩周り+43mm、リア足元+23mm)
- 最低地上高213mm (悪路走破性向上)
インテリア
- グローバルモデルとして質感を向上
- 水平基調のデザイン
- 7インチ/12.3インチ デジタルメーター
- 7インチ/12.3インチ タッチスクリーン式インフォテインメントシステム (Apple CarPlay/Android Auto対応)
- 最大4つのUSB-Cポート、ワイヤレス充電システム
パワートレイン (日本仕様)
- 最新のe-POWERハイブリッドシステム
- 1.2リッター直列3気筒エンジン (発電専用)
- パワフルなモーター (発進加速/追い越し加速性能向上)
- e-POWER 4WD (リアモーター搭載、前後輪独立制御)
燃費
- WLTCモード燃費: FF車 24.0km/L、4WD車 20.0km/L
- 前モデルよりFF車は1km/L向上
安全装備
- プロパイロット (ナビ連携、車速自動調整)
- 標識検知機能、前方衝突予測アラート、ふらつき警報 (標準装備)
- ブラインドスポットアラート&後側方衝突防止アシスト (オプション)
価格
- FF車 エントリーグレード「X」 2,998,600円~
- 4WD車 3,261,500円~
発売日
- 2025年8月頃 (日本)
日産 新型「キックス」フルモデルチェンジ について
新型キックスのエクステリアは、日産の最新デザイン言語を採用し、力強く洗練された印象に生まれ変わりました。
フロントマスクは、水平基調のデザインと薄型ヘッドライトにより、ワイド感を強調。グリルとバンパーは一体感のある造形となり、SUVらしい力強さを表現しています。
サイドビューは、2トーンカラーとボリューム感のあるリアフェンダーが特徴。クーペSUVのような流麗なルーフラインは、スポーティな印象を与えます。
リアビューは、張り出したテールライトがワイド感を演出。フロントと同様に水平基調のデザインを採用することで、統一感のあるスタイリッシュな後ろ姿を創り出しています。
日産 新型「キックス」2025年モデル エクステリア について
新型「キックス」2025年モデルは、先代モデルと比較して、より四角くより頑丈な外観を採用しています。先代よりも高級感が際立っています。最近の日産車で採用されているデジタルVモーショングリルとは異なり、グリルを囲む大きな黒いエリアにシームレスに統合された水平方向のデイライトLEDが特徴です。サイドは以前よりも彫刻が少ないですが、リアガラスと視覚的にリンクされたよりスポーティなデザインとなっています。後部では、ユニークな形状のLEDテールライトが黒いトリムとシームレスに融合しています。
新型キックスは、ボディサイズを拡大することで、快適性と実用性を向上させています。
全長は4,366mm、全幅は1,801mm、全高は1,630mmとなり、前モデルと比べて全長が76mm、全幅が41mm拡大。ホイールベースも2,660mmへと延長され、室内空間が大幅に広くなりました。特に、肩周りの空間は43mm、リア足元のスペースは23mm拡大され、後席の快適性が向上しています。また、最低地上高も213mmへと高められ、悪路走破性も向上。SUVとしての走りの楽しさをさらに広げています。
日産 新型「キックス」2025年モデル インテリア について
インテリアはシンプルなレイアウトで、デジタルコックピットとフラットボトムステアリングホイールを採用しています。「S」「SV」「SR」の3つのグレードで提供されます。エントリーレベルのモデルにはデュアル7インチディスプレイが装備されていますが、上位グレードには12.3インチの大きなスクリーンが追加されます。空調システムにはタッチセンサー式のコントロールが採用されており、グレードによって最大4つのUSB-Cポート、ワイヤレス充電パッド、ワイヤレスApple CarPlayおよびAndroid Auto接続が可能です。
2つのプレミアムパッケージの選択肢には、パノラミックサンルーフやフロントヘッドレストに統合されたスピーカーを含むBoseオーディオシステムなどの機能が含まれています。ショルダールームが38~43mm、後部足元スペースが23mm広くなり、より実用的なトランクが提供されました。このトランクにはフレキシブルなラゲッジボードと隠された収納コンパートメントが装備されています。先代よりも大型で、乗員と荷物のためのスペースがより多く確保されており、荷室のサイズは850リットルで、後席を倒すと1700リットルのスペースが得られます。
日産 新型「キックス」2025年モデル 価格 グレードについて
一足先に発売された、キックス2025年モデルの価格を考えると現行モデルよりも若干価格上昇が予想されます。
米国モデルの新型キックス 2025年モデルの価格は日本円で約321万円~約408万円ですが、現在の日本モデルは3,083,300円~3,700,400円となっています。
米国 日産 新型「キックス」2025年モデル 価格 グレード について
グレード | 駆動方式 | 米国価格 | 日本価格 |
---|---|---|---|
S | 2WD | 21,830ドル | 約321万円 |
4WD | 23,330ドル | 約343万円 | |
SV | 2WD | 23,680ドル | 約349万円 |
4WD | 25,330ドル | 約373万円 | |
SR | 2WD | 26,180ドル | 約385万円 |
4WD | 27,680ドル | 約408万円 |
新型「キックス」 2024年 日本モデル 価格 グレードについて
グレード | エンジン (モーター) | 駆動 方式 | 新価格 (10%) |
---|---|---|---|
X | HR12DE (EM57) | 2WD | 3,083,300円 |
X FOUR | HR12DE (EM57) (MM48) | 4WD | 3,346,200円 |
X ツートーンインテリア エディション | HR12DE (EM57) | 2WD | 3,218,600円 |
X FOUR ツートーンインテリア エディション | HR12DE (EM57) (MM48) | 4WD | 3,481,500円 |
特別仕様車 90周年記念車 | HR12DE (EM57) | 2WD | 3,257,100円 |
特別仕様車 90周年記念車 | HR12DE (EM57) (MM48) | 4WD | 3,520,000円 |
グレード | エンジン (モーター) | 駆動 方式 | 新価格 (10%) |
---|---|---|---|
AUTECH | HR12DE (EM57) | 2WD | 3,437,500円 |
AUTECH | HR12DE (EM57) (MM48) | 4WD | 3,700,400円 |
先代モデルと3代目新型「キックス」ボディーサイズ比較
ボディサイズ | 2代目キックス (日本モデル) | 3代目キックス (米国モデル) |
---|---|---|
全長 | 4,300mm | 4,366mm |
全幅 | 1,780mm | 1,801mm |
全高 | 1,600mm | 1,626~1,631mm |
ホイールベース | 2,640mm | 2,657mm 2,664mm |
写真で見ると、現在の日本モデル2代目と米国モデルの3代目キックスを比較すると、3代目の方が大きく見えるかもしれません。しかし、実際のサイズを比較すると、そこまで大きくないことがわかります。
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
日産 新型「キックス」フルモデルチェンジ 日本モデル 予想 スペック について
次世代の「e-POWER」搭載の「キックス」は、EM47モーターとMM48モーターを組み合わせ、最高出力100kW(136PS)/3,410-9,697rpm、最大トルク280Nm(28.6kgfm)/0-3,410rpmという走行性能を実現しました。さらに、4WDモデルでは次世代電動4輪駆動システム「e-POWER 4WD」が採用されています。
スペック | 新型 キックス e-POWER 2WD | 新型 キックス e-POWER 4WD |
---|---|---|
全長 | 4,365mm | 4,365mm |
全幅 | 1,800mm | 1,780mm |
全高 | 1,630mm | 1,630mm |
ホイールベース | 2,660mm | 2,660mm |
エンジン | 直列3気筒 1.2Lエンジン「HR12DE」型 +モーター「EM47」型 | 直列3気筒 1.2Lエンジン「HR12DE」型 +モーター「EM47」型 +モーター「MM48」型 |
最高出力 | 60kW(82PS)/ 6,000rpm | 60kW(82PS)/ 6,000rpm |
最大トルク | 103Nm(10.5kgm)/ 4,800rpm | 103Nm(10.5kgm)/ 4,800rpm |
モーター 最大出力 | 100kW(136PS)/ 3,410-9,697rpm | 100kW(136PS)/ 3,410-9,697rpm |
モーター 最大トルク | 280Nm(28.5kgm)/ 0-3,410rpm | 280Nm(28.6kgfm)/ 0-3,410rpm |
リアモーター 最高出力 | - | 50kW(68PS)/ 4,775-10,259rpm |
リアモーター 最大トルク | - | 100Nm(10.2kgm)/ 0-4,775rpm |
バッテリー | リチウムイオン バッテリー | リチウムイオン バッテリー |
駆動方式 | 2WD | 4WD |
乗車定員 | 5名 | 5名 |
WLTCモード 燃費 | 23.0km/L | 19.2km/L |
▼詳しくはこちらの記事にまとめましたので参考にしてみて下さい。
編集部から一言
キックスは、洗練されたデザインやパワフルなエンジン、そして多彩な機能が魅力的です。特に、e-POWERシステムなどの革新的なテクノロジーが注目されます。日常の移動からアウトドアアクティビティまで幅広い用途に対応し、使い勝手の良さも大きな魅力です。日本モデルのフルモデルチェンジはまだ決定していませんが、米国モデルのキックスのデザインと仕様をそのまま国内モデルとするか可能性も高く、そうなれば、国内のコンパクトSUVモデルの市場が大きく変わる可能性もありそうですね。今後もキックスを注目していきたいと思います。
キックスの歴史について
2008年9月30日、三菱自動車が生産販売していたパジェロミニのOEMとなり、これが初代モデルとなりました。しかし、2012年にはパジェロミニの生産終了に伴い、生産・販売も終了しました。そして、2020年6月24日に日本仕様が公式に発表され、6月30日に発売されました。
2008年9月30日、三菱自動車が生産販売していたパジェロミニのOEMとなり、これが初代モデルとなりました。しかし、2012年にはパジェロミニの生産終了に伴い、生産・販売も終了しました。そして、2020年6月24日に日本仕様が公式に発表され、6月30日に発売されました。
2020年6月30日 日本モデル発売
2014年10月28日に開幕予定のサンパウロモーターショー2014で、新しいコンセプトモデル「Kicks Concept」の画像を公開しました。その後、2015年2月のリオのサンバカーニバルでも「Kicks Samba Concept」を披露しました。
2016年5月2日には、リオデジャネイロで市販仕様の「キックス」を発表しました。このモデルはリオ・オリンピック パラリンピックのオフィシャルカーにも選ばれました。同年8月5日には、ブラジルのリオデジャネイロで発売が開始されました。
その後、2017年4月19日から開催された上海国際モーターショー2017で、新型キックスを中国初公開し、同年5月に中国市場での販売が開始されました。また、2017年11月29日にはロサンゼルスモーターショー2017の日産プレスカンファレンスで北米向けの新型キックスが発表され、2018年5月にカナダでの販売が開始され、続いて2018年6月にアメリカでも販売が開始されました。
2018年11月7日には、台湾での販売が開始され、2019年1月22日にはインド仕様が発売されました。そして、2020年6月24日には日本仕様が公式発表され、6月30日に日本での販売が開始されました。
2022年7月19日には、日本仕様車がマイナーチェンジされました。この変更では、「e-POWER」がE13型ノートや派生車種のノート オーラと同じ第2世代に移行し、低速走行時のエンジン始動頻度が低減されました。「e-Pedal Step」の操作性も改善され、さらに「SPORT」や「ECO」モード設定時でもBレンジへの切り替えが可能となりました。
2025年の可能性が高そうです。
日産 キックス 納期は?
納期期間は1~2ヶ月以内
日産の公式納期情報は以下の通りです。想像以上に納期・納車は早そうです。結論から言うと、2025年3月現在にキックスを契約した場合、納車までにかかる期間は最短で1ヶ月、長くて2ヶ月程度と予想されます。
メーカー情報
- キックス 1ヶ月程度
日産 キックス 販売台数は?
2024年
年月 | 販売台数 |
---|---|
2024年1月 | 1,314台 |
2024年2月 | 1,648台 |
2024年3月 | 1,972台 |
2024年4月 | 1,019台 |
2024年5月 | 949台 |
2024年6月 | 1,283台 |
2024年7月 | 1,479台 |
2024年8月 | 757台 |
2024年9月 | 1,341台 |
2024年10月 | 930台 |
2024年11月 | 915台 |
2024年12月 | 739台 |
合計 | 14,346台 |
2025年
年月 | 販売台数 |
---|---|
1月 | 1,137台 |
2月 | 1,112台 |
今後も新しい情報が入り次第お伝えいたします。
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