2025年7月9日(現地時間)、米国のマツダは新型クロスオーバーSUV「CX-50」の2025年モデルを発表しました。注目すべきは、ハイブリッドモデルにトヨタ製のエンジンとハイブリッドシステムが搭載されている点です。マツダが自社エンジンではなく、他社のエンジンを採用するのは非常に珍しいことです。
マツダ 新型「CX-50」ハイブリッドモデル について
トヨタ製のエンジンとハイブリッドシステム(THS)に基づいて設計されたCX-50の2025年モデルは、「RAV4」や「ハリアー」にも採用されている「直列4気筒 2.5L直噴エンジンD-4S+モーター(THSⅡ)」を搭載しています。このパワートレインパッケージは、2.5L自然吸気4気筒エンジン、ハイブリッドEVバッテリー、3つの電気モーター、電子制御無段変速機(eCVT)、標準の電動AWD(eAWD)で構成されており、システム最高出力は219hp、システム最大トルクは163lb-ftを実現しています。
マツダのエンジニアは、アクセルペダルの反応などハイブリッドパワートレインの細部にまで調整を施し、CX-50の特徴であるコネクテッドで応答性に優れたドライビングダイナミクスを実現しました。また、パワーモードやトレイルモードなど、状況に応じたドライブモードを利用できるため、ドライバーは運転体験をカスタマイズできます。マツダ純正の牽引アクセサリーを装備した場合、CX-50ハイブリッドは最大1,500ポンド(680kg)の牽引能力を持ち、ほとんどのジェットスキーを2台運ぶことが可能です。
外観では、改良されたフロントバンパーと独自の17インチまたは19インチのアルミホイールが特徴です。また、ハイブリッド専用の赤いレザーインテリアも用意されています。
スペック | CX-50 |
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全長 | 4,720mm |
全幅 | 1,920mm |
全高 | 1,612mm |
ホイールベース | 2,815mm |
エンジン | 直列4気筒 2.5L 直噴エンジンD-4S +モーター(THS) |
最高出力 | 131kW(178ps)/ 5,700rpm |
最大トルク | 221Nm(22.5kgm)/ 3,600-5,200rpm |
フロントモーター 最大出力 | 88kw(120ps) |
フロントモーター 最大トルク | 202Nm(20.6kgm) |
リアモーター 最大出力 | 40kW(54ps) |
リアモーター 最大トルク | 121Nm(12.3kgfm) |
システム出力 | E-Four:163kW(222ps) 2WD:160kW(218ps) |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
バッテリー | リチウムイオンバッテリー |
駆動方式 | 2WD/4WD(E-Four) |
乗車定員 | 5名 |
マツダ 新型「CX-50」2025年モデル について
新型ハイブリッドモデルに加えて、2025年型CX-50にはいくつかのアップデートが施されています。特に注目すべきは、全モデルにAlexaが統合されている点です。さらに、全グレードにUSB TypeC端子(フロント/リア)が標準装備されました。このクロスオーバーには、標準で後部座席アラートや車両降車警告、夜間歩行者検知機能、正面衝突軽減技術を備えた改良版スマートブレーキサポートが搭載されています。
他の変更点は少ないですが、マツダはいくつかのパッケージを微調整し、最上位モデルであるCX-50 2.5 Turbo Premium Plusには追加の装備を加えました。この高級クロスオーバーには、フロントクロストラフィックアラートが搭載されています。
マツダ 新型「CX-50」について
米国のマツダは、クロスオーバーSUV「MAZDA CX-50」の米国モデルの価格とグレードを2022年2月23日(現地時間)世界初公開した。 価格は日本円で約308万~477万円。「CX-50」米国にて2022年春に発売する予定だ。
「CX-50」は、SUVらしい存在感やオフロード性能が求められる米国に、新たなラインアップの中核として導入するクロスオーバーSUVです。「MAZDA3」や「MAZDA CX-30」などと同じスモール商品群に属し、米国アラバマ州ハンツビル(Huntsville)市に建設したトヨタ自動車株式会社との合弁新工場「Mazda Toyota Manufacturing, U.S.A., Inc.」(MTMUS)で2022年1月から生産を開始する予定。
マツダ 新型 CX-50 エクステリアについて
デザインテーマ「魂動(こどう)-Soul of Motion」を全面的に採用。 車両構造技術「SKYACTIV-Vehicle Architecture(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を採用している。全方位で洗練されたダイナミック性能を実現。ボディサイズは全長4720mm、全幅1920mm、全高1612mm、ホイールベースは2815mmとなる。 マツダの新世代技術「SKYACTIV TECHNOLOGY(スカイアクティブテクノロジー)」を採用。 エクステリアのデザインはマツダSUVのラインナップにないワイドでオフロード意識したモデル。「オフロードではあるがあまりにもオフロードではない」という。 CX-50は、「強化されたBピラー」「高強度ルーフレール」など、さらに多くのものを上に運ぶのに役立つ、より多くの機能を追加。一方、新しい「パノラマのムーンルーフ」も採用されている。
マツダ 新型 CX-50 インテリアについて
インテリアはメーターパネルを液晶化し、マツダコネクトは最新の「NEW MAZDA CONNECT(ニューマツダコネクト)」TFT 8.8または10.25インチのインフォテインメントシステムが搭載。「Android Auto」と「Apple CarPlay」に対応となる。「NEW MAZDA CONNECT(ニューマツダコネクト)」は運転中の操作は危険だとし、タッチパネルは非搭載で全てはコマンダーコントロールで操作で行う。車載通信機を標準設定。コネクティッドサービスとスマートフォンアプリ「MyMazda(マイ・マツダ)」の連動が可能。
マツダ 新型 CX-50 i-ACTIV AWDを搭載
よりスポーティとなった新型CX-50には、新世代4WDシステム、「i-ACTIV AWD」を搭載する。電子制御で駆動力を積極的にコントロールし、走破性能と燃費性能を高次元で両立。 多くのセンサーがドライバーの意図と走行状況を正確に検知し必要な後輪トルクを瞬時に演算・指令、不要な後輪トルクの伝達を抑え、ほぼ2WD状態で走行を可能にする。全ての状況で適切なトラクションを発生させる事を可能とする「Mi-Drive」を標準装備。
マツダ 新型 CX-50 次世代の先進安全技術「i-ACTIVSENSE」全車に標準搭載
「i-ACTIVSENSE」技術を標準装備する。眠りを検知し警告する「ドライバー・モニタリング」追従走行機能とステアリングアシスト機能「クルージング&トラフィック・サポート(CTS)」搭載。アドバンスト・スマート・シティ・ブレーキ・サポート(アドバンストSCBS)に夜間歩行者検知機能を追加。TJA(交通渋滞アシスト)FCTA(フロント・クロス・トラフィック・アラート)DM(ドライバーモニタリング)TSR(交通標識認識システム)など最新の機能を採用。
マツダ 新型「CX-50」2025年モデル 価格 について
グレード | 価格 |
---|---|
CX-50 2.5 S Select | $30,300 |
CX-50 2.5 S Preferred | $31,650 |
CX-50 2.5 S Premium | $34,000 |
CX-50 2.5 S Premium Plus | $37,500 |
CX-50 Hybrid Preferred | $33,970 |
CX-50 Hybrid Premium | $37,400 |
CX-50 Hybrid Premium Plus | $40,050 |
CX-50 2.5 Turbo Meridian Edition | $40,800 |
CX-50 2.5 Turbo Premium | $41,300 |
CX-50 2.5 Turbo Premium Plus | $43,300 |
編集部から一言 について
新型ハイブリッドモデルを搭載した2025年型CX-50は、マツダの技術とデザインの進化を象徴する一台です。トヨタ製エンジンとハイブリッドシステムの採用は、燃費性能と環境への配慮を高めるだけでなく、ドライビングダイナミクスにおいても新たな境地を切り開きました。これにより、CX-50は一層魅力的な選択肢となっています。
さらに、全モデルにAlexaを統合するなど、日常生活の利便性も向上。USB TypeC端子の標準装備や、改良された安全機能の追加は、家族連れや通勤に使うユーザーにとって大きなメリットです。後部座席アラートや車両降車警告、夜間歩行者検知機能などの安全機能は、最新の安全技術を取り入れることで安心感を提供します。
最上位モデルのCX-50 2.5 Turbo Premium Plusは、追加の装備によってさらに充実した内容となっています。交通標識認識システムやフロントクロストラフィックアラートは、安全性と運転の快適さをさらに向上させる機能です。
全体として、2025年型CX-50は、技術、デザイン、安全性、利便性のすべてを高い次元で融合させたモデルです。マツダが提供する新しいクロスオーバーSUVは、幅広いユーザーにとって魅力的な選択肢となるでしょう。