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トヨタMIRAIは、トヨタ自動車が販売する燃料電池自動車(FCV)です。水素と酸素の化学反応で発電し、その電力でモーターを駆動させる、まさに未来の車と言えるでしょう。環境性能に優れ、走行中にCO2を排出しないという大きなメリットがあります。そんなMIRAIですが、中古車市場では比較的リーズナブルな価格で取引されているケースが見られます。一体なぜなのでしょうか?
トヨタMIRAI(ミライ)は、2014年12月に世界初の量産型燃料電池車(FCEV)として登場した革新的なセダンです。水素を燃料として酸素と化学反応させることで電気を生み出し、排出するのは水だけという環境に優しい次世代の電気自動車として注目されています。

初代モデルは4人乗りのコンパクトなセダンでしたが、2020年12月にフルモデルチェンジした現行の2代目では、5人乗りの高級セダンへと進化しました。新車価格は初代・2代目ともに700万円台から860万円ほどと高額でありながら、中古車市場では驚くほど価格が下落しています。

本記事では、トヨタMIRAIの中古車が安い理由を中心に、購入時のメリット・デメリット、注意点、そしてお得な購入方法まで徹底解説します。


新車購入時には、車両本体価格に加えて販売諸費用や自賠責保険料などが約15万円ほどかかるため、支払い総額は750万円~850万円程度になります。ただし、燃料電池車は環境性能に優れているため、自動車税種別割、自動車税環境性能割、自動車重量税が免税となる税制優遇措置があります。
一方、中古車市場での価格は以下の通りです。
中古車平均価格の比較
(2025年2月13日時点)
新車価格が700万円以上するMIRAIが、中古車では200~350万円程度で購入できることがわかります。特に初代モデル(2014~2020年式)は100万円以下で購入できるケースもあり、年式を考慮すると驚異的な値下がり率です。
具体的な中古車例(カーセンサーより)
| 年式 | グレード | 走行距離 | 修理歴 | 車両本体価格 | 支払総額 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2021年 | Z Executive Package | 0.9万km | なし | 388.0万円 | 398.7万円 |
| 2020年 | G Executive Package | 0.8万km | なし | 321.0万円 | 328万円 |
| 2022年 | Z Executive Package Advanced Drive | 0.9万km | なし | 435.0万円 | 444.2万円 |
| 2021年 | G A Package | 855km | なし | 368.0万円 | 384.2万円 |
参考:カーセンサー中古車情報
走行距離が1万km未満の程度の良い車両でも300万円台から購入可能という事実は、購入を検討している方にとって大きな魅力でしょう。

電気自動車(BEV)であれば「そろそろそういう時代かな」と考える人も増えていますが、燃料電池車(FCEV)については「そもそもMIRAIって何?」「燃料電池車って何?」という認知度の低さが問題です。
新しもの好きで最新技術に興味があるユーザー以外には、得体が知れない車という印象を持たれがちです。さらに「まだ新しいのに妙に安い」という状況が「ワケあり物件」としか映らず、購入をためらう要因となっています。


MIRAIのようなFCEVを普及させる上で最大の障壁が、水素ステーションのインフラ不足です。
水素ステーションの現状(2025年2月時点)
電気自動車の充電スタンドが「まだ少ない」という程度であるのに対し、水素ステーションは「あるところにはあるが、ないところには本当にない」という極端な状況です。ほとんどが都市部に集中しており、地方では実質的に使用できません。
さらに、営業時間も平日の日中に限られているケースが多く、機器の故障や有資格者の不足で休業することも珍しくありません。転勤などで水素ステーションがない地域へ引っ越すと、車を手放さざるを得ないという事態も現実に起こっています。

MIRAIに搭載されている高圧水素タンクには15年という使用期限が定められており、期限が来ると交換が必要です。交換費用はタンク1本につき約50万円以上、場合によっては200万円とも言われています。
初代MIRAI(2014年式)の場合、2024年時点で既に10年が経過しており、残り5年足らずで高額な交換費用が発生します。低年式の中古車を安く購入しても、数年後に多額の費用がかかるため、トータルでは全く割に合いません。

現行の2代目MIRAIは5人乗りで車内空間も広くなっていますが、初代モデル(2014~2020年)は水素タンク配置の問題から4人乗りに制限されています。軽自動車と同じ定員で、車内スペースも狭く快適性に難があります。
単に型落ちで古いだけでなく、「広くもなく5人乗れず不便なセダン」では自動車としての魅力が欠けており、中古車価格が大幅に下落するのも当然です。
MIRAIが登場した当初は、一充電走行距離の長さ(初代650km、2代目750~850km)や水素充填時間の短さ(約3分)が大きなメリットでした。
しかし、ここ数年で電気自動車の性能が飛躍的に向上しています。テスラ モデル3のロングレンジAWDは一充電で700km以上走行可能で、価格もMIRAIより安価です。さらに、2025年から設置が始まる350kW急速充電器を使えば、わずか10分で400km分の充電が可能になります。
「水素ステーションが少なくて不便なFCEVより、普通に電気自動車を選んだ方がいい」という認識が広がりつつあります。

燃料電池の仕組み自体が自動車用としては非常に特殊であり、ディーラー以外の整備工場では安易に手をつけられません。高圧水素タンクを扱うため、専門知識と資格が必要です。
通常のガソリン車や電気自動車と比べて、メンテナンスコストが高く、整備できる場所も限られるという点が、中古車としての魅力を下げています。
MIRAIの燃料電池スタック、高圧水素タンク、駆動用バッテリーとモーターは「特別保証」に該当し、新車登録時から5年、または走行10万kmのどちらか早く到達した方が保証期間となります。
年間走行距離が少ないMIRAIの場合、走行距離よりも年数で保証期間に達することが多く、2020年にモデルチェンジした初代は間もなく、2代目も初期型は保証期間外になりつつあります。保証期間外になると中古車価格は一気に下落します。
水素ステーション問題など多くの課題がある一方で、条件が整えば大きなメリットを享受できるのもMIRAIの特徴です。

新車価格700万円以上の高級セダンが、中古車なら300万円台から購入可能です。2代目のZグレードは外装・内装ともに高級志向で、本革シートや上質なインテリアを備えていますが、中古市場では比較的抑えた価格で手に入ります。
「高級サルーン車に乗りたいが予算が限られている」という方には魅力的な選択肢です。

MIRAIの航続距離
2025年2月現在、ほとんどの電気自動車より航続距離が長いのが事実です。長距離ドライブでも安心して走行できます。

電気自動車の急速充電が20~30分以上かかるのに対し、MIRAIの水素充填時間は約3分です。ガソリンを給油するのと同じ感覚で燃料補給ができるため、時間効率が非常に高いのが特徴です。
電気自動車のリチウムイオンバッテリーは経年劣化により航続距離が減少しますが、MIRAIの場合、燃料電池スタックが劣化しても出力はやや落ちるものの、水素タンクの容量は変わらないため航続距離はほとんど落ちません。
中古車でも航続距離の心配が少ないという点は大きなメリットです。
水素と酸素の化学反応で電気を生み出し、排出するのは水だけという究極のエコカーです。CO2排出ゼロの車に乗ることで、環境保護に貢献できます。
水素ステーションの制約から、実際の使用頻度が少ないオーナーが多く、年式の割に走行距離が少ない程度良好車が中古車市場に多く出回っています。
自宅や職場の近くに安定稼働している水素ステーションがなければ、実質的にMIRAIを使いこなすことはできません。出先に水素ステーションがない場合、ドライブできる場所が非常に限られます。
水素ステーションは機器の故障や有資格者の不足で休業することがあり、営業状況に行動を左右されてしまいます。平日日中のみ営業というケースも多く、自由度が低いのが現実です。
前述の通り、15年の使用期限が迫った車両を購入すると、数年後に高額な交換費用が発生します。低年式車を安く購入しても、トータルコストでは割高になるリスクがあります。
初代MIRAIは4人乗り仕様のため、5人で移動する必要がある場合には対応できません。
水素社会の実現がどこまで進むか不透明なため、将来的な下取り価格や資産価値が予測しにくいというデメリットもあります。
燃料電池車(FCV)は「FCスタック」という水素を電気に変える装置が劣化することで性能に影響が出ます。初代MIRAI(2014年発売)で走行距離が5万kmを超えると、航続距離や出力性能に差が出る可能性があります。
購入のポイント:できるだけ年式が新しく、走行距離が少ない車両を選ぶ
水素タンクの使用期限:約15年
2025年に初代MIRAI(2014年式)を購入する場合、水素タンクの使用期限は最大でも2029年頃です。2~3年で期限を迎える車両は、早期に高額な交換費用が発生します。
購入のポイント:水素タンクの有効期限と交換歴の有無を必ず確認する
燃料電池車は専門性の高い点検が必要なため、整備履歴の確認が重要です。トヨタディーラーで整備された証明書や保証継承がついている車両を選びましょう。
購入のポイント:整備記録簿の確認と保証の有無をチェックする
車体下部や水素タンク周辺にダメージがあった場合、安全性に直結するリスクが高まります。軽微な修復でも、水素供給システムやFCスタックに衝撃が及んでいる可能性があります。
購入のポイント:修復歴がない車両を選ぶ
長距離通勤で酷使されていた車両や、屋外駐車場で保管されていた車両は、内部の劣化が進んでいる可能性があります。
購入のポイント:前オーナーの使用歴や保管場所を確認できる販売店を選ぶ
まず大前提として、自宅の近く、定期的に通う遠くの目的地の近くや経路上に水素ステーションがあるか確認しましょう。単に存在するだけでなく、営業時間、休業日、閉鎖予定がないかもしっかり確認が必要です。
確認方法:トヨタ自動車公式サイトで水素ステーション情報を確認
2代目(2020年12月以降)は5人乗りですが、初代は4人乗り仕様です。絶対に4人までしか乗らないと決まっているなら問題ありませんが、いざという時に5人乗れなくて困るケースもあります。
初代MIRAI初期型(2014年式)なら、既に10年が経過し、残り5年足らずで水素タンクの交換時期です。低年式車は避け、できれば2代目MIRAIを選ぶ方が無難です。
水素料金(2024年時点)
MIRAIの水素タンク総容積は141L(約5.6kg)なので、満充填で9,000円~12,000円程度かかります。ただし、2024年5月に「水素社会推進法」が成立し、既存燃料との価格差は国が補助する見通しです。
以下の条件を全て満たすユーザーには、MIRAI中古車の購入を強くおすすめします。
これらの条件を満たせば、MIRAIを中古で購入しても十分に使いこなせ、満足感も高いでしょう。
複数のサイトで価格や条件を比較することで、より良い条件の車両を見つけられます。
トヨタディーラーの認定中古車であれば、整備記録がしっかりしており、保証もついているため安心です。
トヨタMIRAIは燃料電池車として以下の税制優遇措置を受けられます。
免税対象
新車購入時の税金負担は自賠責保険料の約24,190円のみで、大幅な節税効果があります。
重要:燃料電池車の中古車購入に対する補助金制度は、自治体や時期によって異なります。最新の情報は、各自治体の環境政策担当部署や次世代自動車振興センターで確認してください。
新車価格:7,414,000円
Gグレードは現行MIRAIのベースモデルですが、性能や高級感は申し分ありません。
バリエーション
主要スペック
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長/全幅/全高 | 4,975mm/1,885mm/1,470mm |
| 室内 全長/全幅/全高 | 1,805mm/1,595mm/1,135mm |
| 車両重量 | 1,920kg |
| 乗車定員 | 5名 |
| 駆動方式 | 後輪駆動方式 |
| 燃費 | 152km/kg |
新車価格:8,215,900円
Gグレードより上位に位置し、本革シート採用、高級感のあるホイールデザイン、充実した安全装備を備えています。
バリエーション
主要スペック
| 項目 | 数値 |
|---|---|
| 全長/全幅/全高 | 4,975mm/1,885mm/1,470mm |
| 室内 全長/全幅/全高 | 1,805mm/1,595mm/1,135mm |
| 車両重量 | 1,930~1,990kg(グレードにより異なる) |
| 乗車定員 | 5名 |
| 駆動方式 | 後輪駆動方式 |
| 燃費 | 135km/kg |
中古車市場でのおすすめ:Zグレードは高級志向でありながら、中古市場では比較的抑えた価格帯で出回っているため、コストパフォーマンスが高い選択肢です。
A. 約9,000円~12,000円程度です。
MIRAIの水素タンク総容積は141L(約5.6kg)で、水素料金は1kgあたり1,650円~2,200円(税込)です。ただし、「水素社会推進法」により、今後は国の補助で価格が抑えられる見通しです。
A. 初代:約650km、2代目:約810~850kmです。
ただし、使用環境や運転方法で航続距離は大きく変わります。
A. 新車登録時から5年、または走行10万kmのどちらか早く到達した方です。
駆動用バッテリーとモーター、FCスタック、高圧水素タンクは「特別保証」に該当します。中古車購入時は、保証期間の残りを必ず確認しましょう。
A. トヨタ自動車公式サイトで最新の水素ステーション情報を確認できます。
A. 予算に余裕があれば2代目をおすすめします。
2代目は5人乗り、広い車内空間、高い安全装備、給電機能装備など、初代と比べて大幅に進化しています。ただし、「燃料電池車を体験してみたい」という方は、低価格の初代も選択肢になります。
現在、水素ステーションの少なさがMIRAI普及の最大の障壁ですが、状況は徐々に改善しつつあります。
水素ステーション整備計画
日本水素ステーションネットワーク合同会社の発表によると、水素価格の引き下げや設置コストの低減により、商用水素ステーションの整備が進められています。
日本政府は2050年カーボンニュートラル実現に向けて、燃料電池車(FCV)を重要な選択肢の一つと位置づけています。今後のインフラ整備次第では、MIRAIのような燃料電池車が一般的になる可能性もあります。
✅ 自宅・職場の近くに水素ステーションがある
✅ 高級セダンを手頃な価格で手に入れたい
✅ 環境保護に貢献したい
✅ 長距離ドライブが多く、充電時間を節約したい
✅ 程度の良い車を安く購入したい
❌ 近くに水素ステーションがない
❌ 転勤などで居住地が変わる可能性がある
❌ 低年式車を検討している(水素タンク交換が近い)
❌ 5人乗りが必須(初代は4人乗り)
❌ 汎用性の高い車が欲しい
トヨタMIRAIの中古車は、水素ステーションという致命的な制約がある一方で、条件が整えば非常にコストパフォーマンスの高い選択肢となります。
新車価格700万円以上の高級セダンが300万円台から購入でき、環境に優しく、長距離走行も可能という魅力は他の車種では得られません。年式の割に走行距離が少ない程度良好車が多い点も見逃せません。
購入を検討する際は、まず自宅周辺の水素ステーション状況を確認し、水素タンクの有効期限、整備記録、保証内容を必ずチェックしましょう。個人売買サービスを利用すれば、さらにお得に購入できる可能性もあります。
2030年に向けて水素社会のインフラ整備が進めば、MIRAIの中古車は「先見の明があった賢い選択」となるかもしれません。
水素ステーションが使える環境にある方にとっては、今がMIRAI中古車を格安で手に入れる絶好のチャンスといえるでしょう。
参考情報源
トヨタ MIRAI
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