2025年12月15日、スズキが軽自動車市場に投入した新型ワゴンRは、大規模なマイナーチェンジによって大きく進化を遂げました。1993年の初代登場以来、軽トールワゴン市場を牽引してきたワゴンRが、今回どのような変貌を遂げたのか、詳しく解説していきます。新型ワゴンRの変更点、価格、装備、性能などを徹底的にレビューします。購入を検討されている方はもちろん、軽自動車市場の最新トレンドに興味がある方にも必見の内容です。
新型ワゴンRの最大の変更点:デザインの統一化
3つのデザインから1つへの集約

今回のビッグマイナーチェンジにおける最大の変更点は、外観デザインの統一化です。これまで設定されていた以下の3タイプが廃止され、単一デザインに集約されました。
廃止されたモデル:
- 標準の「ワゴンR」(親しみやすさを重視したベーシックモデル)
- 「ワゴンRスティングレー」(スポーティモデル)
- 「ワゴンRカスタムZ」(エアロボディタイプ)
新型ワゴンRのデザイン方針:
新型モデルは、「ワゴンRカスタムZ」のデザインをベースに、フロントマスクを全面刷新。立体感を強調するグリル造形と表情豊かな3Dテクスチャーを採用し、より洗練された外観を実現しています。
水平基調のメッキ加飾がフロントグリルに施され、精悍で上質な印象を与えるデザインとなりました。この統一化により、ブランドイメージの明確化と、開発・生産効率の向上が図られています。

新色2色を追加したボディカラーラインナップ

新型ワゴンRでは、上質感を演出する新色が追加されました。
新色:
- ベルベットダークレッドパール:深みのある赤色で高級感を演出
- ルーセントベージュパールメタリック:落ち着いた雰囲気の上品なベージュ


全ボディカラーラインナップ(ZLグレード:8色):
- ベルベットダークレッドパール(新色)
- ルーセントベージュパールメタリック(新色)
- ノクターンブルーパール
- デニムブルーメタリック
- ブルーイッシュブラックパール3
- ピュアホワイトパール
- ホワイト
- シルキーシルバーメタリック
HYBRID ZXグレード:7色
(ZLグレードから「ホワイト」を除いた7色)
この多彩なカラーバリエーションにより、幅広い顧客ニーズに対応しています。
パワートレイン:ターボ廃止、自然吸気エンジンに集約
エンジンラインナップの整理
新型ワゴンRでは、パワートレインが大幅に整理されました。
継続採用:
- 660cc自然吸気エンジン(R06D型)
- 最高出力:49ps/6,500rpm
- 最大トルク:5.9kgm/5,000rpm
- トランスミッション:CVT または 5速MT
- 採用グレード:ZL
- 660cc自然吸気エンジン+マイルドハイブリッド
- エンジン最高出力:49ps/6,500rpm
- エンジン最大トルク:5.9kgm/5,000rpm
- モーター最高出力:2.6ps/1,500rpm
- モーター最大トルク:4.1kgm/100rpm
- トランスミッション:CVT
- 採用グレード:HYBRID ZX
廃止されたパワートレイン:
- 660ccターボエンジン+マイルドハイブリッド
- エンジン出力:64ps/10.0kgm
- モーター出力:3.1ps/5.1kgm
R06D型エンジンの技術的特徴
スズキが誇る最新の「R06D型」エンジンには、以下の先進技術が採用されています:
- デュアルインジェクションシステム:燃焼効率の最適化
- クールドEGR:排気再循環システムによる燃費向上
- 急速燃焼技術:出力とレスポンスの向上
- 高圧縮比化:広い回転域での熱効率向上
CVTには、2ポートオイルポンプ、高効率ベルト、軽量化されたトルクコンバーターが採用され、スムーズで効率的な走りを実現しています。
マイルドハイブリッドシステムの進化
HYBRID ZXグレードに搭載されるマイルドハイブリッドシステムは、以下の特徴を持ちます:
- 最新リチウムイオンバッテリー:軽量かつ高容量
- ISG(モーター機能付発電機):減速時のエネルギー回収と発進時のアシスト
- エネチャージ:減速エネルギーを効率的に電装品に活用
- 新アイドリングストップシステム:停止前の減速時から作動
これらの技術により、環境性能と実用性を高次元で両立しています。
燃費性能:実用燃費を重視したWLTCモード値
グレード別燃費データ
新型ワゴンRの燃費は、より実燃費に近いWLTCモードで測定されています。
新型ワゴンR(2025年モデル)燃費:
ZLグレード(660cc自然吸気エンジン)
- CVT車:WLTCモード 24.2km/L、JC08モード 26.4km/L
- 5速MT車:WLTCモード 25.1km/L
HYBRID ZXグレード(マイルドハイブリッド)
- CVT車:WLTCモード 25.1km/L、JC08モード 30.9km/L
前モデル(参考):
- 660cc自然吸気:JC08モード 25.6km/L
- マイルドハイブリッド:JC08モード 33.4km/L
- ターボマイルドハイブリッド:JC08モード 28.4km/L、WLTCモード 22.5km/L
燃費性能の評価
JC08モード値では前モデルから若干低下していますが、WLTCモードは実走行に近い条件で測定されるため、より信頼性の高い数値となっています。
マイルドハイブリッドシステムと軽量化技術の組み合わせにより、実用域での燃費性能は高いレベルを維持しています。特に市街地走行では、アイドリングストップとエネルギー回生により、優れた燃費性能を発揮します。
安全装備:最新の予防安全技術を標準装備
デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)採用
新型ワゴンRの安全性能における最大の進化は、新世代安全システム「デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)」の採用です。
前モデルとの比較:
- 前モデル:デュアルカメラブレーキサポート(車両・歩行者検知)
- 新型モデル:デュアルセンサーブレーキサポートII(車両・歩行者・自転車・自動二輪車検知)
充実した予防安全機能
新型ワゴンRには、以下の先進安全機能が全車標準装備されています:
1. デュアルセンサーブレーキサポートII(DSBSII)
- 前方の車両、歩行者、自転車、自動二輪車を検知
- 衝突の危険を察知すると警報
- 必要に応じて自動ブレーキを作動
2. 車線逸脱抑制機能
- 車線をはみ出しそうになると警報
- ステアリング制御により車線内への復帰をサポート
3. 低速時ブレーキサポート(前進・後退)
- 前進時・後退時の低速走行中に障害物を検知
- 衝突の危険があれば自動ブレーキを作動
4. 発進お知らせ機能
- 先行車発進お知らせ:停車中に前の車が発進したことを知らせる
- 信号切り替わりお知らせ:信号が青に変わったことを知らせる
5. 全車速追従機能付きアダプティブクルーズコントロール(ACC)
(HYBRID ZXに標準装備)
- 高速道路などで先行車との車間距離を保ちながら追従走行
6. ハイビームアシスト機能
- 対向車や先行車を検知して自動的にハイビーム/ロービームを切り替え
7. SRSエアバッグシステム
- 運転席・助手席エアバッグ:全車標準装備
- フロントシートSRSサイドエアバッグ:HYBRID ZXに標準装備
- SRSカーテンエアバッグ:HYBRID ZXに標準装備
サポカーS ワイドに該当
新型ワゴンRは、経済産業省や国土交通省が普及を推進する「サポカーS ワイド」に該当します。これは以下の機能を備えた車を指します:
- 衝突被害軽減ブレーキ(対歩行者)
- ペダル踏み間違い時加速抑制装置
- 車線逸脱警報
- 先進ライト
また、国土交通省による「ペダル踏み間違い急発進抑制装置(PMPD)認定車」にも認定されており、特に高齢ドライバーにも安心して運転できる軽自動車として推奨されています。
内装・装備:快適性と利便性の向上
4.2インチカラーマルチインフォメーションディスプレイ
新型ワゴンRでは、全グレードに4.2インチのカラーマルチインフォメーションディスプレイが標準装備されました。
表示内容:
- 車速
- 燃費情報
- 航続可能距離
- 安全装備の作動状況
- 各種警告表示
視認性の高いカラー表示により、運転中の情報確認がより容易になっています。
ステアリングヒーター(HYBRID ZX専用装備)
上位グレードのHYBRID ZXには、軽自動車では珍しいステアリングヒーターが標準装備されています。
この装備は、ホンダN-BOXやダイハツ新型ムーヴにも採用されていない、スズキならではの「痒いところに手が届く」快適装備です。寒冷地での使用や冬季の運転時に、手元を温めながら快適に運転できます。
LEDヘッドライト標準装備
全グレードにLEDヘッドライトが標準装備され、夜間の視認性が大幅に向上しています。
LEDヘッドライトのメリット:
- 明るく白い光で視認性が高い
- 消費電力が少なく燃費向上に貢献
- 長寿命でメンテナンスコストを削減
- デザイン性の向上
スズキコネクトによるコネクティッドサービス
新型ワゴンRは、コネクティッドサービス「スズキコネクト」に対応しています。
主な機能:
- SOSコール・自動緊急通報:事故発生時に自動でオペレーターに通報
- スマートフォン連携:車外からエアコン作動、ドアロック/解除、ハザードランプ消灯が可能
- 車両位置確認:スマートフォンで車の駐車位置を確認
- セキュリティアラーム通知:車両異常を検知すると通知
- エンジン始動通知:車両のエンジン始動を通知
これらの機能により、安心感と利便性が大幅に向上しています。
全車標準装備となった快適装備
2022年の改良以降、以下の装備が全車標準となっています:
- オートエアコン:温度設定で自動調整
- キーレスプッシュスタートシステム:ボタン一つでエンジン始動
- 運転席シートヒーター:座面を温めて快適に
- USB電源ソケット[Type-A/Type-C](HYBRID ZX):スマートフォンなどの充電に対応
センターメーター配置は継続
インテリアの基本レイアウトは前モデルを踏襲し、メーターはセンター配置を継続しています。賛否両論あるレイアウトですが、助手席からも速度が確認しやすいというメリットがあります。
走行性能:乗り心地と静粛性の向上
減衰接着剤の採用による走行性能向上
新型ワゴンRでは、車体の要所に減衰接着剤を塗布することで、以下の性能が向上しています:
向上した性能:
- 快適な乗り心地:路面からの振動を効果的に吸収
- 高い操縦安定性:ボディ剛性の向上によるハンドリングの安定化
- 優れた静粛性:ロードノイズやボディ共振音の低減
これにより、軽自動車とは思えない上質な走行フィールを実現しています。
HEARTECT(ハーテクト)プラットフォーム
新型ワゴンRは、スズキの新世代プラットフォーム「HEARTECT」を採用しています。
HEARTECTの特徴:
- 軽量化と高剛性の両立
- 衝突安全性能の向上
- 低重心化による走行安定性
- 静粛性の向上
このプラットフォームにより、前モデルから20kgの軽量化を実現しながら、剛性を大幅に高めています。
最小回転半径4.1m
新型ワゴンRの最小回転半径は4.1mと小さく、狭い道や駐車場でも取り回しが容易です。都市部での使用において、この取り回しの良さは大きなアドバンテージとなります。
価格設定:装備充実でスタート価格が上昇
グレード別価格一覧
新型ワゴンRの価格は、装備の充実とデザインの統一化により、前モデルから約13万円上昇しています。
新型ワゴンR(2025年モデル)価格:
ZLグレード(660cc自然吸気エンジン)
- 5速MT車/CVT車:FF 1,430,000円、4WD 1,553,200円
HYBRID ZXグレード(660cc自然吸気マイルドハイブリッド)
- CVT車:FF 1,709,400円、4WD 1,829,300円
前モデル(参考価格):
- ワゴンR FX(5速MT/CVT):FF 1,294,700円~
- HYBRID FX-S(CVT):FF 1,463,000円~
- カスタムZ HYBRID ZX(CVT):FF 1,551,000円~
- カスタムZ HYBRID ZT(ターボ):FF 1,710,500円~
- スティングレー HYBRID T(ターボ):FF 1,765,500円~
価格上昇の理由
価格が上昇した主な理由は以下の通りです:
- 安全装備の大幅強化:新世代安全システム「デュアルセンサーブレーキサポートII」の標準装備
- 快適装備の充実:4.2インチカラーマルチインフォメーションディスプレイ、LEDヘッドライト、ステアリングヒーター(HYBRID ZX)などの標準化
- 乗り心地の向上:減衰接着剤の塗布による静粛性・操縦安定性の向上
- デザインの上質化:カスタムZベースの洗練されたエクステリア
これらの装備充実を考慮すると、価格上昇は妥当な範囲と言えるでしょう。
ボディサイズ:軽自動車規格を最大活用
新型ワゴンRの寸法
ボディサイズ:
- 全長:3,395mm
- 全幅:1,475mm
- 全高:1,650mm
- ホイールベース:2,460mm
参考:ワゴンRスマイル
- 全長:3,395mm
- 全幅:1,475mm
- 全高:1,695mm(+45mm)
- ホイールベース:2,460mm
全長と全幅は軽自動車規格の上限を活用し、室内空間を最大化しています。全高は1,650mmと、スライドドア採用の「ワゴンRスマイル」より45mm低く設定され、スタイリッシュさと走行安定性を両立しています。
広々とした室内空間
コンパクトな外観ながら、以下の工夫により広々とした室内空間を実現しています:
室内空間の工夫:
- 高いルーフによるヘッドクリアランス
- フロア下にバッテリーを配置した低床設計
- スリムな前席シートバックによる後席足元空間の拡大
- 大開口のリアドアで乗り降りしやすい
多彩なシートアレンジ:
- リアシートのスライド・リクライニング機能
- リアシート分割可倒機能
- フルフラットモード(長尺物の積載に対応)
ラゲッジスペース
ラゲッジスペースは、高さのある荷物にも対応できる設計となっています。
ラゲッジの特徴:
- リアシート使用時でも十分な容量
- リアシートを倒せば大容量のラゲッジスペースに
- 低い荷室開口部で荷物の積み降ろしが楽
- アンダーボックスによる床下収納
日常の買い物から週末のレジャーまで、幅広いシーンで活躍します。
メーカーオプション
新型ワゴンRには、以下のメーカーオプションが用意されています。
主なメーカーオプション:
- 7インチディスプレイオーディオ(スズキコネクト装着車):価格は販売店にお問い合わせください
- ツートーンルーフ(特定のボディカラーとの組み合わせ)
詳細な価格や組み合わせについては、スズキ公式サイトまたは販売店でご確認ください。
福祉車両:ワゴンR 昇降シート車
新型ワゴンRには、福祉車両ウィズシリーズ「ワゴンR 昇降シート車」も設定されています。
特徴:
- 助手席が回転・昇降する機構を採用
- 乗り降りをサポートし、介護者の負担を軽減
- 消費税非課税
今回の一部仕様変更では、通常モデルと同様の安全装備や快適装備の充実が図られています。高齢化社会において、こうした福祉車両の充実は重要な意義を持ちます。
ワゴンRの歴史:軽自動車の革命児
初代ワゴンR(1993年~1998年)
1993年に登場した初代ワゴンRは、軽自動車の概念を根底から覆す革新的なモデルでした。
初代の革新性:
- セミボンネットの軽ワゴンスタイル
- 右1ドア+左2ドアの3ドア構成
- アップライトなシート配置で広い室内空間
- 大人4人がゆったり乗れる居住性
- 力強いスタイリングと多用途性
この革新性が評価され、軽自動車では初めて「'93-'94 RJCニュー カー オブ ザ イヤー」を受賞しました。
2代目ワゴンR(1998年~2003年)
1998年10月の軽自動車規格改定に対応した2代目では、以下の進化を遂げました:
- 衝突安全性の向上
- 最小回転半径の縮小(4.6m→4.2m)
- 運転席シートリフター採用
- 軽量化と新エンジン技術の導入
3代目ワゴンR(2003年~2008年)
「さまざまなユーザー、さまざまな使用シーンに対応した万能型ワゴン」を商品コンセプトとした3代目の特徴:
- プラットフォーム一新
- 良好な乗り心地と静粛性、走行性能の両立
- 最小回転半径4.1m
- TECT(軽量衝撃吸収ボディ)採用
- 歩行者傷害軽減構造の導入
4代目ワゴンR(2008年~2012年)
「快適 スタイリッシュ ワゴンR」を開発コンセプトとした4代目は、2009年次「RJC カー オブ ザ イヤー」を受賞。
主な特徴:
- ホイールベース、室内長の拡大
- 10・15モード燃費23.0km/L(自然吸気2WD・CVT車)
- 新開発ターボチャージャー採用
- クォーターウインドウ廃止
5代目ワゴンR(2012年~2017年)
「軽ワゴン低燃費No.1 新世代エコカー」を開発コンセプトとした5代目では、スズキグリーンテクノロジーを本格導入。
革新的な技術:
- エネチャージ(減速エネルギー回収システム)
- 新アイドリングストップシステム
- エコクール(蓄冷材によるエアコン補助)
- 最大70kgの軽量化
- JC08モード28.8km/L(自然吸気2WD)
- スズキ初の衝突被害軽減ブレーキ採用(2013年)
6代目ワゴンR(2017年~現在)
現行の6代目は、マイルドハイブリッドの本格採用により大きく進化しました。
6代目の主な特徴:
- 発進時にモーターのみで走行可能なマイルドハイブリッド
- HEARTECTプラットフォーム採用
- JC08モード33.4km/L(軽ワゴンNo.1の低燃費)
- デュアルセンサーブレーキサポート(DSBS)
- ヘッドアップディスプレイ(軽自動車初)
- FZ系の追加(スポーティー&上質なデザイン)
主なマイナーチェンジ履歴:
- 2022年8月:標準モデルのデザイン刷新、「ワゴンRカスタムZ」新設定、デュアルカメラブレーキサポート全車標準化
- 2023年10月:リヤパーキングセンサー機能拡充、価格改定
- 2023年11月:法規対応、価格改定
- 2025年12月:今回のビッグマイナーチェンジ
競合車種との比較
ダイハツ ムーヴ
ワゴンRの登場を受けて開発されたライバル車。スタイリッシュなデザインと充実した装備が特徴です。
ホンダ N-WGN
ホンダの軽トールワゴン。「センタータンクレイアウト」による広い室内空間が強みです。
日産 デイズ
三菱と共同開発された軽自動車。先進の運転支援技術「プロパイロット」を軽自動車に導入したことで話題となりました。
マツダ フレア(OEMモデル)
ワゴンRのOEM供給を受けたマツダブランドのモデル。基本性能はワゴンRと同等です。
これらの競合車種の中で、新型ワゴンRは以下の点で優位性を持っています:
ワゴンRの強み:
- マイルドハイブリッドによる優れた燃費性能
- 充実した安全装備(DSBSII)
- ステアリングヒーター(HYBRID ZX)などの快適装備
- スズキコネクトによるコネクティッドサービス
- 長年培われた信頼性と実績
購入時のチェックポイント
おすすめグレードは?
コストパフォーマンス重視なら:ZLグレード
- 価格:FF 1,430,000円~
- 基本的な安全装備と快適装備を標準化
- 5速MTも選択可能(走る楽しさ重視の方に)
装備充実を求めるなら:HYBRID ZXグレード
- 価格:FF 1,709,400円~
- マイルドハイブリッドによる優れた燃費
- ステアリングヒーター、ACC、サイド&カーテンエアバッグ標準装備
- 長距離運転や快適性を重視する方におすすめ
2WDと4WDの選択
2WD(FF)がおすすめの方:
- 降雪地域以外にお住まいの方
- 燃費性能を重視する方
- 購入コストを抑えたい方
4WDがおすすめの方:
- 降雪地域にお住まいの方
- 悪路走行が多い方
- 安定性を重視する方
4WDは約12万円の価格上昇となりますが、雪道や悪路での安心感は大きなメリットです。
ボディカラーの選び方
リセールバリューを考慮するなら:
- ピュアホワイトパール
- ブルーイッシュブラックパール3
- シルキーシルバーメタリック
個性を重視するなら:
- ベルベットダークレッドパール(新色)
- ルーセントベージュパールメタリック(新色)
- デニムブルーメタリック
まとめ:新型ワゴンRは軽自動車の新基準
2025年12月15日に発売された新型スズキ・ワゴンRは、以下の点で大きく進化しました:
進化のポイント:
- デザインの統一化:カスタムZベースの洗練されたエクステリア
- 最新安全技術:デュアルセンサーブレーキサポートII、車線逸脱抑制機能など
- 快適装備の充実:4.2インチカラーディスプレイ、LEDヘッドライト、ステアリングヒーター(HYBRID ZX)
- 走行性能の向上:減衰接着剤による乗り心地・静粛性の改善
- 環境性能:マイルドハイブリッドによる優れた燃費
- コネクティッド化:スズキコネクトによる利便性向上
価格は前モデルから上昇しましたが、装備の充実度を考えれば納得の価格設定と言えます。
特に、自転車や自動二輪車まで検知できる新世代安全システム「DSBSII」の標準装備は、日常の安全性を大きく高める重要な進化です。また、HYBRID ZXに標準装備されるステアリングヒーターは、軽自動車では珍しい装備であり、スズキの「ユーザーに寄り添う姿勢」を象徴しています。
1993年の初代登場以来、軽トールワゴン市場を牽引してきたワゴンRの最新モデルは、32年の歴史で培われた技術とノウハウを結集した、まさに「現行モデルの集大成」と呼べる仕上がりとなっています。
軽自動車の購入を検討されている方は、ぜひ新型ワゴンRを候補の一つに加えてみてはいかがでしょうか。実際に試乗して、その進化を体感することをおすすめします。
関連情報・参考リンク
※本記事の情報は2025年12月15日時点のものです。最新の情報は、スズキ公式サイトまたは販売店でご確認ください。

