レクサスの最上級ミニバン「LM」が一部改良を行い、2025年8月1日に発売します。静粛性向上と装備充実で更なる進化を遂げた新型LMの全てを詳しく解説します。
レクサスLM(Luxury Mover)は、トヨタ・アルファードをベースとしたレクサスブランドの最上級ミニバンです。前世代まで海外市場専用でしたが、2023年10月に日本市場への初導入が実現し、2025年8月1日には更なる改良を加えた新型が発売予定となっています。
今回の改良では、ボディ各所への吸音材・制振材の追加による静粛性向上を中心に、自動防眩ドアミラーの採用、インテリアイルミネーションの明度向上など、快適性を重視したアップデートが施されています。
2025年改良版の主要変更点

改良内容詳細
- ボディ各所への吸音材・制振材追加による静粛性・快適性向上
- 自動防眩ドアミラーの新規採用
- インテリアイルミネーションの明度向上
- ディスプレイへの平均燃費表示機能追加
- ステアリングスイッチ操作内容の表示機能追加
- オーバーヘッドコンソールの操作性改善(スライドドアスイッチの手元移設、スポット照明新設)
2024年5月からの累積改良
2024年5月には3列シート6人乗り仕様「LM500h"version L"」が追加設定されており、今回の改良版ではこれらのラインナップが継続されます。
外装デザインと特徴
新型LMの外装は、レクサスの最新デザイン言語を採用し、ブランドアイデンティティである「スピンドルボディ」をさらに進化させています。押し出しの強いスピンドル形状のグリルには外板色を採用し、ボディとのシームレスな一体感を実現しています。
革新的なeラッチシステム
フロントドアには、レクサス初採用となる「eラッチシステム」(イージークローザー組み合わせ)を装備。ドアを閉める際の使い勝手向上と静かでスムーズな操作性を実現しています。
ボディサイズ仕様
項目 | 新型LM | 参考:アルファード |
---|---|---|
全長×全幅×全高 | 5,125×1,890×1,955mm | 4,995×1,850×1,935mm |
ホイールベース | 3,000mm | 3,000mm |
車重 | 2,440kg | - |
タイヤサイズ | 225/55R19 or 225/65R17 | - |
内装・インテリアの豪華装備
新型LMの内装は、広大な空間を贅沢に活用した質感の高い仕上がりが特徴です。日本古来の文様である「矢羽根」をモダンにアレンジしたヘリンボーン柄杢や、自然素材「べんがら」を使用したステアリング加飾など、和の美意識を取り入れた独創的なデザインが採用されています。
4人乗り仕様の最上級装備
4人乗り仕様では、前席と後席の間にパーティションを設置し、上部には昇降式スモークガラスを装備。プライバシーと開放感を両立させています。さらに、48インチの大型ワイドディスプレイを設定し、ビジネスミーティングやエンターテイメントなど多様な用途に対応します。
先進的な快適機能
- リヤクライメートコンシェルジュ(レクサス初採用)
- 温熱感IRマトリクスセンサーによる自動温度調整
- 23スピーカーMark Levinson Reference 3D Surround Sound System
- 64色対応インテリアイルミネーション
- 格納式テーブル(タブレット・ノートPC対応サイズ)
パワートレインとスペック
LM500h(2.4Lターボハイブリッド)
項目 | 仕様 |
---|---|
エンジン | 直列4気筒2.4Lターボ |
エンジン出力 | 275ps/46.9kgm |
フロントモーター | 87ps/29.8kgm |
リアモーター | 103ps/17.2kgm |
システム最高出力 | 371ps |
0-100km/h加速 | 8.2秒 |
駆動方式 | 4WD |
燃費(WLTCモード) | 13.5km/L |
LM350h(2.5Lハイブリッド)※設定予定
より環境性能を重視したLM350hも設定予定となっており、FF駆動で17.0km/L、4WD駆動で16.0km/Lの優れた燃費性能を実現予定です。
最新安全装備
新型LMには、最新の安全システム「Lexus Safety System +」が標準装備されています。プリクラッシュセーフティの対象拡大、レーンディパーチャーアラートの早期警報機能、ドライバー異常時対応システムなど、包括的な安全機能を提供します。
高度運転支援技術「Lexus Teammate」
- アドバンストドライブ(渋滞時支援)
- アドバンストパーク(リモート機能付)
- プロアクティブドライビングアシスト
価格設定
レクサス新型LM 価格一覧
LM500h"version L"(6人乗り):1,500万円
LM500h"EXECUTIVE"(4人乗り):2,000万円
6人乗り仕様の「version L」は1,500万円、最上級の4人乗り「EXECUTIVE」は2,000万円と設定されています。この価格帯は、レクサスブランドの最上級ミニバンとしての位置付けを明確に示しており、専用装備による圧倒的な快適性と豪華さを提供します。
発売日・販売開始時期
レクサス新型LMの改良版は、2025年8月1日に発売予定となっています。既存のオーナーにとっても、これから購入を検討される方にとっても、注目すべきアップデートが施された新型LMの登場が期待されます。
競合車種との比較ポイント
レクサスLMは、トヨタ・アルファードやヴェルファイアと基本プラットフォームを共有しながらも、レクサスブランドならではの上質さと独自装備で差別化を図っています。特に4人乗り仕様における48インチディスプレイや、23スピーカーのMark Levinsonサウンドシステムなど、他に類を見ない豪華装備が魅力です。
編集部から一言
レクサス新型LM 2025年改良版は、静粛性の向上と細部の使い勝手改善により、さらに洗練されたプレミアムミニバンとして進化を遂げています。1,500万円からという価格設定は決して手頃ではありませんが、それに見合う圧倒的な品質と快適性、そして所有する満足感を提供する車両といえるでしょう。
特に、ショーファードリブンでの利用を想定した4人乗りEXECUTIVE仕様は、ビジネスシーンでの移動空間を革新的に変える可能性を秘めています。2025年8月1日の発売に向けて、レクサスディーラーでの詳細な確認をお勧めします。