マツダが満を持して投入する「MAZDA SPIRIT RACING ロードスター」が2025年9月に発売予定となり、ロードスターファンの間で大きな話題となっています。現行ソフトトップモデルでは1.5Lエンジンのみだった状況から、遂に2.0Lエンジンを搭載したハイパフォーマンスモデルが登場します。
MAZDA SPIRIT RACING ロードスターとは?マツダのモータースポーツ魂が生んだ特別なモデル
MAZDA SPIRIT RACING ロードスターは、マツダのモータースポーツ部門「MAZDA SPIRIT RACING」が手掛けるスペシャルモデルの第一弾として開発されました。
スーパー耐久レース活動を通して培った足回り、エアロダイナミクスの進化と、それらに合わせた内外装のアピアランスにより、「速さ」と「質感」に拘るハイパフォーマンスモデルとして誕生。街中からサーキットでのスポーツ走行まで楽しく走れるクルマを目指して開発されています。
スーパー耐久レースで培った技術を投入
マツダは現在スーパー耐久レースのST-Qクラスに参戦しており、そこで得た知見がMAZDA SPIRIT RACING ロードスターに余すことなく投入されています。サーキットでの実戦データに基づいた開発により、単なる高性能車ではなく、実用性も兼ね備えた仕上がりとなっています。
エンジン性能の大幅向上:待望の2.0L搭載でパワーアップ
通常モデル:184ps/20.9kgmの2.0Lエンジン
MAZDA SPIRIT RACING ロードスターには、これまで日本仕様でハードトップの「ロードスターRF」にのみ設定されていた184psを発揮する2.0Lガソリンエンジンがソフトトップ車と組み合わせられます。
現行ソフトトップの1.5Lエンジン(136ps/15.5kgm)と比較して、約1.4倍の動力性能向上を実現。これにより、これまでパワー不足を感じていたユーザーにとって待望の仕様となります。
限定モデル「12R」:200psまでパワーアップ
200台限定の「MAZDA SPIRIT RACING ロードスター 12R」では、専用のカムシャフト、シリンダーヘッド、ピストン、エキゾーストマニホールドを採用し、出力を184psから200psにアップしています。
専用チューニングにより高回転域の吹き上がりが向上し、まさに究極のロードスターと呼ぶにふさわしい性能を実現しています。
走行性能を支える専用装備の数々
ブレーキシステムの大幅強化
フロントには**Brembo製ベンチレーテッドディスク&対向4ピストンキャリパー(レッド塗装)**を採用。リアも大径ブレーキローター&キャリパー(レッド塗装)により制動力を大幅に強化しています。
BILSTEIN製サスペンションで理想の乗り心地を実現
サスペンションには、BILSTEIN製車高調整式ダンパーの減衰特性とバネレートを専用セッティング。トンネルブレースの板厚アップによるボディ剛性向上と合わせて、街中での質感が高い乗り心地とスポーツ走行時の安定性を両立した「しなやかな動き」をするサスペンション特性を実現しています。
RAYS製専用ホイールで軽量化とスタイリングを両立
ホイールはRAYS製TE37をベースに、スーパー耐久レース参戦マシンに採用しているデザインを踏襲して専用開発。高剛性とバネ下重量の軽減を両立しています。
エアロダイナミクスにこだわった外装デザイン
風洞実験とサーキットテストで最適化されたエアロパーツ
新規開発のエアロパーツは、風洞実験やサーキットでの実車テストにより前後の空力バランスやダウンフォース、ドラッグを最適化。高速走行時の高い安定性と操縦安定性を実現しています。
限定モデル12Rの専用装備
200台限定の12Rでは、ボディカラーにエアログレーを採用し、新規開発されたエアロパーツにも専用色のグレーを採用。さらに専用ボディデカール、アルミ製ブラックタワーバー、切削加工仕様の専用ホイールが装着されます。
質感を高める内装の特別装備
アルカンターラ素材で防眩性と操作性を両立
内装には、スーパー耐久レースマシンにも採用されたアルカンターラ素材をシートやトリム操作系部品に採用することで、防眩性と操作性を両立。サーキット走行時の集中力向上にも貢献します。
12R専用のフルバケットシート
限定モデルでは、日常での乗降性とサーキット走行時のホールド性の両立を目指し専用設計されたフルバケットシートを装備。究極のスポーツ走行体験を提供します。
気になる価格設定:500万円台〜700万円台
MAZDA SPIRIT RACING ロードスター:約500万円
通常のMAZDA SPIRIT RACING ロードスターの価格は500万円台前半と予想されています。現行ロードスターRSが367万9500円であることを考えると、約130万円の価格上昇となりますが、2.0Lエンジンへの換装や専用開発パーツの採用を考慮すると妥当な価格設定と言えるでしょう。
MAZDA SPIRIT RACING ロードスター 12R:約750万円
200台限定の12Rは700万円台後半、約750万円と予想されています。限定生産車としての希少性と、200psまでパワーアップされた専用エンジンの価値を考慮した価格設定となっています。
サーキット走行を本格的に楽しむためのオプションパーツ
マツダは、サーキットでのスポーツ走行を楽しむユーザーに向けた推奨アフターパーツも用意。チタン製スポーツマフラー、強化ブッシュ&ショートバンプストッパー、スリットローター&スポーツパッド、4点式ハーネスなどが設定される予定です。
これらのパーツは「パーツメーカー様の商品ラインアップの中からマツダ社内の匠エンジニアが選定したパーツ」として、マツダ販売店で購入・装着が可能になる予定です。
発売時期と購入方法
MAZDA SPIRIT RACING ロードスターは2025年9月の発売が予定されています。200台限定の12Rについては、抽選になる可能性が高いと予想されます。
新型は待つべき?購入検討のポイント
こんな人におすすめ
- 現行ソフトトップのパワー不足を感じている人
- 2.0Lエンジンにより約1.4倍のパワーアップを実現
- サーキット走行も楽しみたい人
- レース活動で培った技術により本格的なスポーツ走行にも対応
- 希少性を重視する人
- 特に12Rは200台限定の超希少モデル
注意すべきポイント
- 価格の大幅上昇
- 現行モデルから130万円以上の価格上昇
- 限定モデルの入手困難性
- 12Rは抽選になる可能性が高い
- 維持費の増加
- 高性能パーツにより維持費も上昇する可能性
まとめ:究極のロードスターを求めるなら待つ価値あり
MAZDA SPIRIT RACING ロードスターは、これまでロードスターに物足りなさを感じていたユーザーにとって待望のモデルです。マツダのモータースポーツ活動で培った技術を惜しみなく投入し、街乗りからサーキットまで対応する本格的なハイパフォーマンスモデルとして仕上げられています。
価格は大幅に上昇しますが、2.0Lエンジンの搭載と専用開発パーツの数々を考慮すると、真のロードスター愛好家にとっては待つ価値のあるモデルと言えるでしょう。
2025年9月の発売まで、さらなる詳細情報の発表が期待されます。特に200台限定の12Rを狙う場合は、早めの情報収集と販売店への相談をおすすめします。
マツダニュースリリース