三菱の象徴的SUV「パジェロ」が、2026年12月に約7年ぶりの復活を果たします。2019年に国内販売を終了したパジェロですが、NHK NEWSをはじめとする複数のメディアで復活が報道され、自動車ファンの期待が高まっています。新型パジェロを待つべきか、それとも他のSUVを検討すべきか?この記事では、最新情報を基に詳しく解説します。
新型パジェロ復活の背景と戦略
三菱の国内市場強化戦略
三菱自動車は、国内市場での販売力強化を目的として、かつて4WDブームの火付け役となったパジェロの復活を決断しました。関係者によると、2026年12月に新型モデルの発売が確定しており、三菱のフラッグシップSUVとしての地位を再び築く計画です。
参照:NHK
生産体制の変更
新型パジェロの生産は、現行トライトンと同様にタイ工場で行われ、日本への逆輸入という形で販売されます。これにより、生産コストの最適化と、海外市場への展開を見据えた戦略的な位置づけが実現されます。
新型パジェロの詳細スペック予想
外装デザイン
新型パジェロは、三菱の新世代デザイン「ダイナミックシールド」を採用します。欧州でスパイショットされた開発車両から判明した特徴は以下の通りです:
- フロントグリル: 水平基調のグリルパターン
- ヘッドライト: エクスフォースや新型デスティネーターと同様のLED意匠
- ホイール: 6穴式アルミホイール(5穴式ではない)
- 全体的なデザイン: より力強く現代的なSUVスタイル
ボディサイズ(予想)
項目 | 新型パジェロ(予想) | 前モデル(参考) |
---|---|---|
全長 | 4,930mm | 4,900mm |
全幅 | 1,875mm | 1,875mm |
全高 | 1,880mm | 1,870mm |
ホイールベース | 2,800mm | 2,780mm |
ホイールベースの延長により、室内空間の拡大が期待されます。
パワートレイン
新型パジェロには2つのパワートレインが設定される見込みです:
1. PHEVシステム
- エンジン: 直列4気筒2.4L MIVEC(133ps/19.9kgm)
- モーター: フロント116ps/26.0kgm、リア136ps/19.9kgm
- バッテリー: リチウムイオン22.7kWh
- EV航続距離: 約90km
- 予想燃費: 15.5km/L(WLTC)
2. ディーゼルターボ
- エンジン: 直列4気筒2.4Lディーゼルターボ(204ps/47.9kgm)
- トランスミッション: 8速AT
- 予想燃費: 11.5km/L(WLTC)
4WDシステム
新型パジェロには、進化した車両運動統合制御システム「S-AWC」が搭載されます。主な特徴:
- ブレーキAYC: 前後輪に対応した分散制御
- 多彩なセンサー: ハンドル角、ヨーレイト、駆動トルクなどを常時監視
- 最適化制御: 前後左右輪の駆動力/制動力を最適化
安全装備
最新の運転支援技術「MI-PILOT(マイ・パイロット)」を標準装備予定:
- 高速道路同一車線運転支援
- アダプティブクルーズコントロール
- レーンキープアシスト
- ナビリンク機能による速度標識読み取り
- 渋滞時自動発進(停車後30秒以内)
新型パジェロを待つべき理由
1. 技術的進歩
- PHEVシステム: 環境性能と走行性能の両立
- 最新の4WDシステム: 従来を上回るオフロード性能
- 先進安全技術: 高速道路での運転支援機能
2. 三菱のフラッグシップとしての位置づけ
- アウトランダーPHEVを上回るボディサイズ
- より高級感のある内装と装備
- 三菱SUVラインナップの頂点に位置
3. パジェロブランドの復活
- 伝統的なラダーフレーム構造の継承
- パリダカラリーで培った技術の投入
- 三菱の象徴的モデルとしての価値
価格予想と競合比較
予想価格帯
- PHEVモデル: 600-750万円
- ディーゼルモデル: 450-550万円
主要競合車種との比較
車種 | 価格帯 | パワートレイン | 特徴 |
---|---|---|---|
トヨタ ランドクルーザー250 | 550-800万円 | 2.4Lターボ/ハイブリッド | 伝統的クロカン |
トヨタ ランドクルーザー300 | 750-950万円 | 3.5L V6ツインターボ | 最高級クロカン |
日産 アルマーダ | 700-900万円 | 5.6L V8 | アメリカンSUV |
新型パジェロ(予想) | 450-750万円 | PHEV/ディーゼル | 環境性能重視 |
待つべきでない場合
1. 即座にSUVが必要な場合
現在SUVを必要としている方は、以下の選択肢を検討することをお勧めします:
- 三菱アウトランダーPHEV: 現在購入可能な三菱のフラッグシップ
- トヨタ ランドクルーザー250: パジェロの直接的競合
- マツダ CX-80: 3列シートSUVとしての実用性
2. 予算的制約がある場合
新型パジェロの予想価格は600万円台からとなるため、予算に制約がある場合は現行モデルを検討することも一案です。
発売までのタイムライン
- 2025年: プロトタイプ車両の最終テスト
- 2026年前半: 詳細スペック発表
- 2026年12月: 新型パジェロ発売開始
- 2027年: 本格的な販売展開
まとめ:新型パジェロは待つ価値があるか?
新型三菱パジェロは、以下の理由から待つ価値があると考えられます:
待つべき理由
- 最新のPHEV技術: 環境性能と走行性能の高次元での両立
- 進化した4WDシステム: S-AWCによる高度な制御
- フラッグシップとしての装備: 最新の安全技術と快適装備
- パジェロブランドの復活: 三菱SUVの象徴的存在
- 競合他車との差別化: PHEV技術による独自性
ただし注意点も
- 価格の上昇: 前モデルより100-200万円程度の値上がり予想
- 納期の不透明性: 発売直後は納期が長期化する可能性
- 実際のスペック: 予想と異なる可能性
結論として、環境性能を重視し、最新技術を搭載したフラッグシップSUVを求める方には、新型パジェロを待つ価値があります。ただし、即座にSUVが必要な場合や予算に制約がある場合は、現行の選択肢を検討することをお勧めします。
新型パジェロの詳細情報が発表され次第、さらに詳しい分析をお届けする予定です。三菱ファン、SUVファンの皆様はぜひご期待ください。