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レクサスのフラッグシップセダンLS(レクサス・LS)が、アメリカ市場で2026年モデルを最後に生産終了することが発表されました。1989年に初代LS400として誕生し、35年間にわたって高級セダン市場を牽引してきた名車が、ついに終焉を迎えることになります
レクサス LSのアメリカ市場撤退の背景には、深刻な販売不振があります。2025年前半の販売台数はわずか691台で、前年同期比42.3%の大幅減となっています。この数字は、かつて年間数万台を売り上げていた時代と比べると、隔世の感があります。
高級セダン市場全体の縮小とSUV人気の高まりが、LS離れの主因となっています。アメリカの消費者の嗜好がセダンからSUVやクロスオーバーに移行する中で、LSのような大型高級セダンの需要は年々減少していました。

アメリカ市場でのフィナーレを飾る2026年モデル「LS Heritage Edition」は、わずか250台限定の特別仕様車として販売されます。価格は99,280ドル(送料込み)で、2025年秋から販売開始予定です。
特別装備として、新色「ニネティー・ノワール」(Ninety Noir)という深いブラック塗装を採用し、ダークグレイメタリック仕上げの20インチホイールと組み合わせられます。インテリアには新色の「リオハ・レッド」を採用し、センターコンソールにはヘリテージエディションのエッチング・エンブレム、ヘッドレストにはLS初代モデルのシルエット刺繍が施されます。

Heritage Editionは、現行LS500と同じ3.4L V6ツインターボエンジンを搭載し、最高出力416hp、最大トルク442lb-ftを発生します。10速オートマチックトランスミッションとAWDシステムを組み合わせ、0-60mph加速は4.6秒を実現しています。
豪華装備として、パノラマガラスルーフ、パノラマビューモニター、23スピーカーの2,400Wマークレビンソンサウンドシステムなどが標準装備されています。
アメリカだけでなく、ヨーロッパ市場でもLSの終焉が近づいています。イギリスでは既にLSの販売が終了しており、2020年以降の総販売台数は39台、2024年はわずか3台という惨憺たる状況でした。
ヨーロッパでの販売不振の理由として、厳しい排出ガス規制への対応コストや認証問題、そして新型高級ミニバンLMの人気が挙げられています。LSの価格帯では、同セグメントでより実用性の高いLMが選ばれる傾向が強まっているのが現状です。
一方、日本国内市場においては、LSは引き続き継続販売される予定です。2025年9月25日には2025年モデルの一部改良が発表され、改良への取り組みが続けられています。
日本での2025年モデルでは、LS500とLS500hの両方が継続されており、価格帯は1,111万円から1,773万円となっています。F SPORTグレードも含めて幅広いラインナップが維持されています。

ただし、日本モデルでも一部機能の廃止が進んでいます。2025年モデルからは、LiDAR搭載の自動運転支援システム「Advanced Drive」が廃止されました。これは技術的な課題とコストの問題が背景にあるとみられています。
また、ボディカラーの選択肢も削減され、「ソニッククォーツ」「ブラック」「レッドマイカクリスタルシャイン」「ヒートブルーコントラストレイヤリング」が廃止されています。
レクサスは2026年以降のフラッグシップセダンの後継について明言を避けていますが、ブランドの電動化戦略を考慮すると、次世代フラッグシップは完全電気自動車(EV)になる可能性が高いとみられています。
現在開発中とされる「LFR」などの次世代電動スポーツカーや、電動フラッグシップセダンがLSの後継としての役割を担う可能性があります。

日本国内では、LSはトヨタの最高級セダンとしての地位を維持しており、政府関係車両や企業の役員車としての需要も一定程度存在します。また、日本の顧客層はアメリカやヨーロッパと異なり、大型セダンに対する需要がまだ残っていることから、当面は継続される可能性が高いでしょう。
ただし、国内でもSUV人気の高まりとミニバンLMの存在により、LSの販売台数は減少傾向にあります。長期的には、電動化された新世代フラッグシップへの移行が避けられない状況です。
レクサス LSのアメリカ市場からの撤退は、高級車市場の大きな変革を象徴する出来事です。セダン離れが進む中で、35年間高級車市場を牽引してきた名車が一つの区切りを迎えることになります。
日本市場では当面継続される見込みですが、世界的な電動化の流れとSUV人気を考慮すると、現在の形でのLSの存続は困難になってきています。レクサスが次にどのような形でフラッグシップモデルを展開するか、今後の動向に注目が集まります。
LSファンにとっては寂しいニュースですが、これもまた自動車業界の新たな時代の始まりを告げる象徴的な出来事といえるでしょう。
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。