日産の人気SUV「エクストレイル」が、2027年にフルモデルチェンジを予定しています。現在エクストレイルの購入を検討している方にとって、「今買うべきか、新型を待つべきか」は重要な判断ポイントでしょう。本記事では、新型エクストレイル(T34型)の最新情報をもとに、待つべきかどうかを徹底解説します。

新型エクストレイル(T34型)の発売時期
日産の公式発表によると、新型エクストレイルは2027年の発売が予定されています。より具体的には、海外版「ローグ」として2026年12月に発表され、日本国内では2027年初頭から中旬にかけて発売される見込みです。
現行モデル(T33型)が2022年7月に発売されてから約5年でのモデルチェンジとなり、日産の最新技術が惜しみなく投入される次世代モデルとなります。
新型エクストレイルの注目ポイント
1. 革新的な第3世代e-POWERを搭載

新型エクストレイル最大の注目ポイントは、第3世代e-POWERの搭載です。現行モデルの課題だった高速走行時の燃費を最大15%向上させることに成功しています。
パワートレインの詳細:
- 新開発1.5L直列4気筒ターボエンジンを採用(現行は1.5L直列3気筒)
- システム出力:FF車300ps / 4WD車340ps
- 燃費性能:FF 21.0km/L / 4WD 19.5km/L(WLTCモード)
- 現行モデル比で約1km/L以上の燃費向上
特に高速道路での燃費改善が顕著で、長距離ドライブが多い方にとっては大きなメリットとなります。
2. プラグインハイブリッド(PHEV)モデルの追加
新型では、三菱アウトランダーPHEVのOEMとなるプラグインハイブリッドモデルが新たに設定されます。

PHEVモデルのスペック:
- 2.4L直列4気筒エンジン + 電気モーター×2基
- EV航続距離:約80km(WLTCモード)
- 燃費:17.0km/L(ハイブリッドモード時)
- V2H/V2L機能を搭載し、家庭用電源としても活用可能
短距離移動は電気のみで走行でき、ランニングコストを大幅に削減できます。災害時の電源確保としても有効です。
3. 最新のデジタルコックピット
新型エクストレイルは、内装も大幅に刷新されます。

先進的な装備:
- 大型デジタルメーター
- Googleビルトイン搭載の大型インフォテインメントシステム
- Google マップ、Googleアシスタント、Google Playアプリを統合
- スマートフォンとの連携が不要
- 大型ヘッドアップディスプレイ(HUD)
- 音声操作対応で運転中の操作も安全に
現行モデルと比較して、操作性と視認性が飛躍的に向上しています。
4. 先進的な外観デザイン

新型エクストレイルは、日産の新しいデザイン言語「The Arc」を採用し、より洗練された外観となります。
デザインの特徴:

- 5灯式LEDヘッドライトとデジタルVモーショングリル
- ハニカム形状のフロントグリル(従来のVモーションから進化)
- バックライト付きNISSANエンブレム
- ボディサイズは現行モデルから微増(全長+10mm、全高+5mm程度)
スパイショット画像からは、現行モデルよりもシャープで先進的な印象を受けます。
5. 最新の安全技術とAI搭載
新型エクストレイルには、日産の最新安全技術が惜しみなく投入されます。

主な安全装備:
- 360°セーフティーアシスト(全方位運転支援システム)
- プロパイロット2.0(ナビリンク機能付き)
- カーブに応じた自動減速
- 制限速度に応じた速度調整
- プロパイロットパーキング(完全自動駐車)
- アダプティブLEDヘッドライトシステム
- SOSコール機能
- Wayve AI Driver搭載(2027年から段階的に導入予定)
特にAI技術の導入により、より高度な運転支援が実現される見込みです。
価格はどうなる?
新型エクストレイルの価格は、現行モデルから約10~20万円程度のアップが予想されます。
予想価格帯:
- e-POWERモデル:370万円~550万円程度
- PHEVモデル:500万円~600万円程度
- ガソリンモデル(1.5Lターボ):350万円~450万円程度
現行モデルの価格が384万円~596万円であることを考えると、装備の充実度を考慮すれば妥当な価格設定と言えるでしょう。
現行モデルと新型、どちらを選ぶべき?
新型を待つべき人
以下の条件に当てはまる方は、新型を待つことをおすすめします。
✓ 高速道路での走行が多く、燃費性能を重視したい
第3世代e-POWERは高速燃費が15%向上しており、年間走行距離が多い方ほど恩恵が大きくなります。
✓ 最新のテクノロジーと装備を楽しみたい
Googleビルトイン、大型HUD、AI運転支援など、最新技術が満載です。
✓ PHEVモデルを検討している
現行モデルにはPHEVがないため、電気走行を重視する方は新型一択です。
✓ 2年程度待つ余裕がある
あと約2年の待機期間に問題がなければ、新型を待つ価値は十分にあります。
✓ 現在の車に大きな不満がない
今の車が問題なく使えるなら、焦って現行モデルを購入する必要はありません。
現行モデルを今買うべき人
一方、以下の条件に当てはまる方は、現行モデルの購入を検討してもよいでしょう。
✓ 今すぐ車が必要
2年の待機期間は長く、現在の車の状態や生活環境の変化に対応できない場合。
✓ 価格を抑えたい
新型発売後は現行モデルの値引きや中古車価格が下がる可能性がありますが、今でも値引き交渉は可能です。
✓ 現行モデルの性能で十分満足できる
現行T33型も完成度が高く、e-POWERの走行性能やe-4ORCEの四輪駆動制御は高く評価されています。
✓ 新型の初期不良リスクを避けたい
フルモデルチェンジ直後のモデルは、初期不良のリスクが若干高まります。
競合車種との比較
新型エクストレイルの競合車種として、以下のモデルが挙げられます。
主な競合車種:
- トヨタ RAV4 / RAV4 PHV
- マツダ CX-5 / CX-60
- ホンダ ZR-V
- スバル フォレスター
これらの競合車種と比較しても、第3世代e-POWERの燃費性能とPHEVモデルの追加は大きな強みとなります。特にRAV4 PHVの対抗馬として、新型エクストレイルPHEVは注目されています。
まとめ:新型エクストレイルは待つ価値がある
結論として、以下の理由から新型エクストレイルを待つ価値は十分にあると言えます。
新型を待つべき主な理由:
- 第3世代e-POWERによる大幅な燃費向上(特に高速走行時)
- PHEVモデルの追加によるラインナップの充実
- 最新のデジタル技術とAI搭載
- 先進的なデザインと安全装備
- トヨタRAV4に対抗できる競争力
ただし、今すぐ車が必要な場合や、2年待てない事情がある場合は、現行モデルも十分に魅力的な選択肢です。現行T33型も高い完成度を誇り、e-POWERの走行フィールやe-4ORCEの走破性は高く評価されています。
購入タイミングの判断ポイント:
- 2027年まで待てる → 新型を強く推奨
- 今すぐ必要 → 現行モデルも優れた選択
- PHEVが欲しい → 新型一択
- 価格重視 → 新型発売後の現行モデル値引きを狙うのも一案
日産エクストレイルは、タフギアをコンセプトにしたミドルサイズSUVとして長年愛されてきました。新型T34型は、その伝統を受け継ぎながら、次世代のテクノロジーで進化を遂げる注目のモデルです。
今後も最新情報が発表され次第、本記事を更新していきますので、ぜひブックマークしてチェックしてみてください。
参考記事:

