トヨタ自動車は2026年1月13日、商用バン・ワゴン・コミューターのフルラインナップを誇る「ハイエース」シリーズの大幅改良モデル(9型)を正式発表しました。2026年2月2日に発売される新型ハイエースは、最新の予防安全技術「Toyota Safety Sense」の大幅アップデートをはじめ、Bi-Beam LEDヘッドライトの採用、8インチディスプレイオーディオの標準装備など、商用車としての実用性と先進性を大きく向上させています。
待望のビッグマイナーチェンジ!新型ハイエース9型が遂に登場

本記事では、新型ハイエース9型の改良ポイント、価格情報、安全装備、デザイン変更、スペック詳細まで、購入を検討されている方に役立つ情報を網羅的に解説します。
新型ハイエース9型の主要改良ポイント一覧
デザイン・外装の変更点
■ヘッドライト意匠の刷新

- Bi-Beam LEDヘッドライトを新採用(メーカーオプション、ウェルキャブを除く)
- 1灯の光源でハイビーム・ロービームを切り替える先進的な構造
- 水平基調のLEDデイタイムランニングライトを装備
- フロントマスクが一新され、よりシャープで現代的な印象に
■空力性能の向上

- パノラミックビューモニター標準装備によりフロントアンダーミラー(通称:ガッツミラー)を廃止
- 風切音を低減し、空力性能を改善
- より洗練された外観デザインを実現
■カラーラインナップの変更

- 「ホワイトパールクリスタルシャイン」を廃止
- 新色「プラチナホワイトパールマイカ」を設定
- 「ラグジュアリーパールトーニングⅡ」も継続設定
安全装備の大幅進化
新型ハイエース9型の最大のトピックは、トヨタセーフティセンス+3.0への進化です。

■プリクラッシュセーフティの検知範囲拡大
- 従来の車両・歩行者・自転車運転者に加え、自動二輪車(昼間)の検知に対応
- **自転車運転者(夜間)**の検知にも対応
- 交差点右左折時の横断歩行者・自転車運転者を検知
- 交差点進入時の出会い頭における車両・自動二輪車を検知
- 右折時の対向直進車を検知
- 低速時加速抑制機能を搭載
これらの機能により、事故発生率が特に高い交差点での安全性が飛躍的に向上しました。
■ロードサインアシスト[RSA]の追加
- 速度制限、一時停止、転回禁止などの道路標識を認識
- 信号機の認識にも対応
- 赤信号見落とし警告機能:マルチインフォメーションディスプレイの点滅とブザーで注意喚起
- 標識情報をディスプレイに表示し、見落とし防止をサポート
■発進遅れ告知機能[TMN]の採用
- 先行車と信号を検知
- 発進の遅れを検知した際にドライバーに通知
■レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)

- 設定車速と車間距離を保ちながら追従走行を支援
- 先行車停止時は自車も停止(停止保持機能は無し)
- 先行車発進時はドライバー操作で追従走行を再開
- 車線変更時の補助機能を搭載
- 先々行車検知機能で急な減速にも対応
- カーブ速度抑制機能で安心のコーナリング
- 長距離運転時の疲労軽減に大きく貢献
利便性・快適性の向上

■インフォテインメントシステムの進化
- **8インチディスプレイオーディオ(コネクティッドナビ対応)**を標準装備
- 7インチカラーデジタルメーターを採用
- スマートフォン連携機能を強化

■パノラミックビューモニターの標準装備

- 車両周囲を上から見下ろす映像を表示
- 狭い場所での駐車や取り回しをサポート
- D・Nポジション時:パノラミックビュー&ワイドフロントビュー
- Rポジション時:パノラミックビュー&バックビュー
■フリーストップバックドアの採用

- ノア・ヴォクシーで好評の機能をハイエースにも搭載
- バックドアを押すことで任意の角度で保持可能
- "からくり"機構により使い勝手が大幅に向上
- 荷物の積み下ろしや狭い場所での作業が格段に楽に
■シートヒーターの追加

- 上位グレード「スーパーGL」に2段階切替式前席シートヒーターを採用
- 寒冷地での快適性を向上
新型ハイエース9型の価格・グレード情報
バン価格帯:286万円~468万3,800円
■標準グレード
- DX:286万円~
- スーパーGL:各種ボディバリエーションにより価格変動
■特別仕様車 スーパーGL"DARK PRIME II"
- 2.0Lガソリン/FR:377万4,100円
- 2.8Lディーゼル/FR:438万2,400円
- 2.8Lディーゼル/4WD:468万3,800円
- 2.8Lディーゼル/FR/ワイドボディ:451万6,600円
- 2.7Lガソリン/FR/ワイドボディ:401万8,300円
- 2.7Lガソリン/4WD/ワイドボディ:431万7,500円
※特別仕様車「スーパーGL"DARK PRIME S"」は廃止
ワゴン価格帯:335万600円~447万2,600円
価格改定について
今回の改良により、標準モデルで約39万円~43万円、人気の特別仕様車「DARK PRIME II」では約47万円の価格上昇となりました。これは最新の安全装備、LEDヘッドライト、ディスプレイオーディオ、パノラミックビューモニターなどの標準装備化に伴うものです。
デザイン詳細解説
エクステリアデザイン
■フロントデザイン
新型ハイエース9型の最大の変更点は、Bi-Beam LEDヘッドライトの採用です。単眼式の先進的なデザインは"ギョロッ"とした個性的な目つきが特徴。ヘッドライト下部には水平基調のLEDデイタイムランニングライトが配置され、先進性と高級感を演出しています。
ただし、フロントウィンカーは従来通り**非LED(豆球タイプ)**を継続採用している点は留意が必要です。
■リアデザイン
リアテールランプのデザインに大きな変更はなく、縦型基調のデザインを継承。リアウィンカーもフロント同様に非LEDを継続採用しています。
■ボディバリエーション
ハイエースの魅力は、用途に応じて選択できる豊富なボディバリエーションです。
- 車体長:ロング(4,695mm)、スーパーロング(5,380mm)
- ルーフ高:標準ルーフ(1,980mm)、ミドルルーフ(2,105mm)、ハイルーフ(2,285mm)
- ボディ幅:標準(1,695mm)、ワイド(1,880mm)
インテリアデザイン
■運転席周り
- 7インチカラーデジタルメーター:視認性に優れた大型ディスプレイ
- 8インチディスプレイオーディオ:直感的な操作性
- シンプルで機能的なダッシュボードレイアウト
■室内空間
- 室内長:ロング3,000mm/スーパーロング3,540mm
- 室内幅:標準1,520mm/ワイド1,730mm
- 室内高:標準ルーフ1,320mm/ミドルルーフ1,390mm/ハイルーフ1,635mm
■シートレイアウト
- 2人乗り、3人乗り、5人乗り、6人乗りなど多彩な構成
- グランドキャビン(ワゴン):10人乗り
- コミューター:最大14人乗り
- 幼児バスコミューター:大人4人+幼児18人
パワートレイン・スペック詳細
搭載エンジンラインナップ
■2.8L直列4気筒ディーゼルターボエンジン「1GD-FTV」
- 最高出力:151ps
- 最大トルク:30.6kgm
- トランスミッション:6速AT
- 駆動方式:FR/4WD
- WLTCモード燃費:12.4km/L(最高値)
次世代高断熱ディーゼル燃焼、高効率ターボチャージャー、尿素SCRシステム採用により、力強いトルクと優れた環境性能を両立。「平成27年度燃費基準+15%」達成、「平成21年基準排出ガス10%低減レベル」認定取得。
■2.7L直列4気筒ガソリンエンジン
- 最高出力:160ps
- 最大トルク:24.8kgm
- トランスミッション:6速AT
- 駆動方式:FR/4WD
- WLTCモード燃費:8.9km/L(最高値)
■2.0L直列4気筒ガソリンエンジン
- 最高出力:136ps
- 最大トルク:18.6kgm
- トランスミッション:6速AT
- 駆動方式:FR
- WLTCモード燃費:9.3km/L(最高値)
車両重量・最低地上高
- 車両重量:1,770kg~2,130kg(仕様により変動)
- 最低地上高:195mm
カスタマイズ・コンプリートカー
モデリスタ(MODELLISTA)カスタムパーツ
■Recommended Exterior
スタイリッシュで洗練されたカスタムスタイル
■MODELLISTA Version(ワイド)
ワイドボディ専用のエアロパーツ
■MODELLISTA Version Ⅰ
スポーティな外観を追求
■MODELLISTA Version Ⅱ
エレガントで高級感のあるスタイル
GR PARTSカスタマイズ
■GR PARTS Version Ⅰ
スポーティな走りを予感させるデザイン
■GR PARTS Version Ⅱ
よりアグレッシブなスタイリング
ハイエースMRT(Multi Role Transporter)
トヨタモデリスタから発売されているコンプリートカー。車中泊、トランスポーター、アウトドアユースに最適化。
■MRT TYPE Ⅰ
フラットフロア仕様のトランスポーターモデル
■MRT TYPE Ⅱ
床+トリム仕様の快適モデル
■オプション装備
- ベッドキット
- LEDカーゴライト
- オーバーヘッドコンソール
- 補助バッテリー
- 各種収納システム
新型ハイエース9型とライバル車種比較
日産NV350キャラバンとの比較
- 安全装備:ハイエースの方が最新のToyota Safety Sense搭載で優位
- カスタマイズ性:両車ともに豊富だが、ハイエースは純正コンプリートカーが充実
- 燃費性能:ディーゼルエンジンの燃費はほぼ同等レベル
マツダボンゴトラックとの比較
- 積載性:ハイエースの方がボディバリエーション豊富
- 価格帯:ボンゴの方が廉価だが、装備面でハイエースが充実
ハイエースの歴史と進化
初代ハイエース(1967年~)
トヨエースの小型バージョンとして誕生。「High(高級な)」+「Ace(エース)」が車名の由来。
現行5代目ハイエース200系(2004年~)
- H10系から数えて5代目
- 商用バンから乗用ワゴンまで幅広いラインナップ
- キャンピングカーベースとしても高い人気
9型への進化(2026年)
約22年間継続する200系の大幅改良。最新安全装備とデジタル化で、さらなる進化を遂げました。
購入を検討する際のポイント
グレード選択のポイント
- 用途の明確化:商用メイン/ファミリーユース/趣味用
- ボディサイズ:駐車スペース、用途に応じた選択
- エンジン選択:ディーゼルは燃費・トルクで有利、ガソリンは初期費用で有利
- 駆動方式:降雪地域なら4WD、それ以外はFRで十分
おすすめグレード
■商用ユース:DXグレード+必要装備を追加
■ファミリー/趣味用:スーパーGL"DARK PRIME II"+カスタマイズ
■多人数送迎:ワゴンGL/グランドキャビン
よくある質問(FAQ)
Q1:ガッツミラーが廃止されて見にくくないですか?
A:パノラミックビューモニターが標準装備されるため、むしろ視認性は向上しています。
Q2:ディーゼルとガソリン、どちらを選ぶべきですか?
A:年間走行距離が多い、荷物を多く積む方はディーゼルがおすすめ。初期費用を抑えたい、街乗りメインの方はガソリンが適しています。
Q3:価格が大幅に上がりましたが、その価値はありますか?
A:最新の安全装備、LEDヘッドライト、8インチディスプレイオーディオ、パノラミックビューモニターが標準装備となり、約40万円の価格上昇は妥当と言えます。
Q4:納期はどのくらいですか?
A:2026年2月2日発売予定。販売店により異なりますが、受注開始後3~6ヶ月程度が目安となる見込みです。
Q5:旧型からの乗り換えは推奨されますか?
A:交差点事故防止機能など安全装備が大幅に進化しているため、安全性を重視される方には乗り換えをおすすめします。
まとめ:新型ハイエース9型は「商用車の新基準」
2026年2月発売のトヨタ新型ハイエース9型は、200系の集大成とも言える大幅改良モデルです。
主なポイント
- ✅ Toyota Safety Sense+3.0で交差点事故防止性能が飛躍的向上
- ✅ Bi-Beam LEDヘッドライトで先進的な外観に
- ✅ 8インチディスプレイオーディオ+パノラミックビューモニター標準装備
- ✅ フリーストップバックドアで利便性向上
- ✅ 価格は286万円~468万3,800円(約40万円アップ)
商用バンとしての実用性はそのままに、乗用車レベルの安全性と快適性を獲得した新型ハイエース9型。長年培われたハイエースブランドの信頼性に、最新技術が加わったこのモデルは、商用車の新たなスタンダードとなることでしょう。
発売日:2026年2月2日
価格帯:286万円~468万3,800円
詳細はトヨタ公式サイトをご確認ください。

