2026年1月27日、トヨタ自動車のアメリカ法人が意味深なティーザー画像を公開し、自動車業界に衝撃を与えています。「Something new is on the horizon(地平線の向こうに何か新しいものが)」という一文とともに公開された画像には、謎めいたSUVのシルエットが映し出されており、自動車ファンの間で様々な憶測が飛び交っています。
ティーザー画像から読み取れる7つのデザイン特徴
公開されたティーザー画像を詳細に分析すると、以下のような特徴が浮かび上がります:

1. フルワイドLEDテールランプ
最も印象的なのは、センター直結式の一文字型LEDテールランプです。この意匠は現行ハリアーを彷彿とさせるデザインで、2つの細長いライトバーが水平に配置されています。近年のトヨタの高級SUVラインナップに共通するデザイン言語を継承していることがわかります。
2. 張り出したリアフェンダー
力強く張り出したリアフェンダーは、このモデルが本格的なSUVであることを示唆しています。ワイドスタンスによる安定感と、ダイナミックな走行性能を予感させるデザインです。
3. ルーフレール標準装備
トップルーフにはルーフレールが確認でき、アウトドア志向のユーザーを意識した実用性重視の設計が見て取れます。
4. シャークフィンアンテナ
現代的なシャークフィンアンテナの採用により、空力性能とスタイリッシュさを両立しています。
5. 直立したリアウィンドウ
SUVらしい直立したリアガラスは、室内空間の広さと実用性を優先した設計を示しています。
6. クーペライクなルーフライン
全体のシルエットは、ハイランダーやグランドハイランダーのような伸びやかでクーペ的なラインを持ち、スポーティさと洗練された印象を与えます。
7. ハンマーヘッドデザインのフロントマスク
特許画像から推測されるフロントマスクは、bZ4Xなどに採用されている「ハンマーヘッド」デザインを継承しており、最新のトヨタデザイン言語を体現しています。
正体はbZラージSUV(bZ5X)の量産型か?

このティーザー画像が以前にトヨタが公開した特許画像と酷似していることが指摘されています。特にセンター直結式テールランプの意匠や、リアフェンダーの形状が完全に一致しており、これがbZラージSUV、通称「bZ5X」の量産型である可能性が極めて高いと見られています。
bZ5Xの予想スペックと特徴
- シートレイアウト:3列シート(6人乗りまたは7人乗り)
- 全長:5,000mm超(グランドハイランダークラス)
- 生産拠点:アメリカ・ケンタッキー州工場
- バッテリー:ノースカロライナ州工場から調達
- パワートレイン:完全電気自動車(BEV)
- 生産開始:2026年後半予定
- 競合車種:テスラ・モデルX、リビアンR1S
- カラーオプション:レクサスRZのようなバイトーンカラーの採用可能性
2026年トヨタSUVラインナップ拡大戦略
トヨタは2026年、SUVラインナップの大幅な拡充を計画しています:
すでに発表済みの新型SUV
- 新型ランドクルーザーFJ(TRJ240):ランクルシリーズの末っ子として登場
- ハイランダー日本導入:アメリカ市場で人気の3列シートSUVが日本デビュー
- 新型4Runner:既にフルモデルチェンジを実施
今回のティーザー車両の位置づけ
今回ティーザー公開されたbZ5Xは、トヨタの電動化戦略における重要なピースとなります。特にアメリカ市場では、3列シートの大型電動SUVに対する需要が急速に高まっており、このセグメントへの本格参入が急務となっていました。
ハイランダーEV説も有力?既存車種の電動化戦略
一方で、このティーザー車両がハイランダーの完全電動版である可能性も指摘されています。

ハイランダーEV仮説の根拠
- 販売テコ入れの必要性:ハイランダーの販売台数が低迷しており、電動化による刷新が求められている
- 既存ブランドの活用:認知度の高い既存車種名を電動化する戦略は、消費者の受け入れやすさから合理的
- サイズの一致:ティーザー画像のシルエットがハイランダー/グランドハイランダーのボディサイズと合致
- 生産体制:アメリカでの生産体制構築が既に発表されている
トヨタは過去に、プリウスやクラウンなど伝統的な車種名をベースにした電動化モデルを展開してきた実績があり、ハイランダーEVという戦略も十分に考えられます。
発表時期とイベント情報
トヨタは2026年2月にカリフォルニア州で大規模な発表イベントを予定しており、このティーザー車両の正式公開が行われる見込みです。
予想されるスケジュール
- 2026年2月:正式発表(カリフォルニアイベント)
- 2026年後半:生産開始(ケンタッキー工場)
- 2026年末~2027年初頭:アメリカ市場での販売開始
- 2027年以降:グローバル展開の可能性
トヨタのアメリカ電動化戦略の中核を担う存在
トヨタはアメリカ市場での電動化を加速させており、この新型SUVはその中核を担う存在となります。
アメリカでの電動車両生産体制
- ノースカロライナ工場:2025年から電動車用バッテリーの組立開始
- ケンタッキー工場:3列シート電動SUVの生産拠点
- 総投資額:数十億ドル規模のインフラ整備
- 雇用創出:約1,500のディーラーネットワークと約48,000人の直接雇用
アメリカ国内でバッテリーから車両まで一貫生産する体制を構築することで、サプライチェーンの安定化とコスト競争力の向上を図っています。
競合との比較:Tesla Model Xを超えられるか?
bZ5X(仮称)の最大のライバルとなるのが、3列シート電動SUVのパイオニアであるテスラ・モデルXです。
競合分析
| 項目 | トヨタ bZ5X(予想) | テスラ Model X | リビアン R1S |
|---|---|---|---|
| 航続距離 | 450-500km(予想) | 最大547km | 最大516km |
| シート | 3列(6-7人乗り) | 3列(6-7人乗り) | 3列(7人乗り) |
| 価格帯 | $55,000-$70,000(予想) | $79,990~ | $75,900~ |
| ブランド信頼性 | ★★★★★ | ★★★☆☆ | ★★★★☆ |
| サービスネットワーク | 全米1,500拠点 | 限定的 | 拡大中 |
トヨタの最大の強みは、70年近くアメリカ市場で培ってきた信頼性とサービスネットワークです。電動化に不安を感じる保守的な消費者層を取り込むには、このブランド力が決定的な差別化要因となるでしょう。
日本市場への導入可能性は?
気になるのは日本市場への導入ですが、以下の要因から可能性は十分にあると考えられます:
日本導入を示唆する要素
- ハイランダーの日本導入決定:大型SUVの日本市場投入に積極的
- 電動化推進政策:日本政府のカーボンニュートラル政策との整合性
- 高級SUV需要:アルファード、ヴェルファイアに次ぐプレミアムファミリーカー需要
- 充電インフラ整備:国内の充電ステーション網の拡充
ただし、車幅2,000mm近くになると予想される大型ボディは、日本の道路事情では取り回しに課題があり、導入される場合でも販売台数は限定的となる可能性があります。
まとめ:2026年後半の正式発表に期待
トヨタが公開した謎のティーザー画像は、2026年のSUV市場に大きなインパクトを与える新型車の到来を予感させます。bZラージSUV(bZ5X)なのか、ハイランダーEVなのか、あるいは全く新しいコンセプトなのか——正式発表まで目が離せません。
注目ポイント
✓ 航続距離:500km超えを達成できるか
✓ 価格設定:テスラModel Xより競争力のある価格帯
✓ 充電性能:急速充電対応と充電時間
✓ 内装の質感:レクサスRZ譲りのプレミアム感
✓ 先進運転支援:Toyota Safety Sense最新版の搭載
✓ 日本導入:右ハンドル仕様の開発計画
トヨタが70年近く築き上げてきたアメリカ市場での信頼と、最新の電動化技術が融合する瞬間が、まもなく訪れます。2026年2月のカリフォルニアイベントでの正式発表を、世界中の自動車ファンが固唾を飲んで待っています。


