トヨタ自動車は、人気SUV「ランドクルーザー250」の一部改良モデルを2026年4月に発売します。2024年4月にフルモデルチェンジを果たしたばかりの同モデルにとって、これが初めての改良となります。今回の一部改良では、装備の充実化やカスタマイズ性の向上が図られ、ユーザーの満足度をさらに高める内容となっています。

ランドクルーザー250の一部改良が2026年4月に実施 主要な変更点まとめ
丸目ヘッドライトがメーカーオプションに昇格

今回の改良で最も注目すべき変更点の一つが、丸目ヘッドライトのメーカーオプション化です。これまでディーラーオプションとして提供されていた丸目ヘッドライトが、メーカーオプションに変更されました。これにより、工場出荷時から丸目ヘッドライトを装着した状態で納車が可能となり、品質の統一性や装着精度の向上が期待できます。
ランドクルーザーならではのレトロでタフな雰囲気を演出する丸目ヘッドライトは、カスタマイズファンから高い人気を集めており、今回のメーカーオプション化はユーザーの声に応えた形となりました。
VXグレードの装備を大幅充実
シリーズで唯一ガソリン車が設定されている「VX」グレードについて、装備の大幅な充実が図られています。具体的には以下の装備が新たに標準装備となりました。
運転席シートポジションメモリー
ドライバーが好みのシート位置を記憶させ、ワンタッチで再現できる便利機能です。複数のドライバーで車両を共有する場合でも、すぐに最適なドライビングポジションに調整できます。
トヨタチームメイト[アドバンスト ドライブ(渋滞時支援)]
自動車専用道路での渋滞時(0km/h~約40km/h)に、レーダークルーズコントロールとレーントレーシングアシストの作動中、一定条件下でシステムが認知・判断・操作を支援する先進機能です。渋滞時の疲労を軽減し、ドライバーはより周囲の安全確認に集中できるようになります。
これらの装備追加により、VXグレードの商品力が大きく向上し、ガソリン車を選択するユーザーにとってより魅力的な選択肢となります。
ボディカラーの変更と追加
ボディカラーにも変更が加えられました。
全グレード共通の変更
- 「ブラック」を廃止し、「アティチュードブラックマイカ」を新設定
VXグレード専用カラー
- モノトーンの「サンド」を新設定
アティチュードブラックマイカは深みのある上質な黒色で、ランドクルーザー250のタフな外観をより引き立てます。VXグレード専用のサンドカラーは、アウトドアシーンにマッチする落ち着いた色合いで、オフロードでの使用を想定したユーザーから支持を集めそうです。
トノカバーをメーカーオプション設定
荷室の目隠しやプライバシー保護に役立つトノカバーが、新たにメーカーオプションとして設定されました。これにより、納車時から荷室の使い勝手が向上し、盗難防止にも貢献します。
ディーゼル車の生産停止について
注意すべき点として、法規制対応の影響でディーゼル車の生産が2026年末まで停止されています。一部改良モデルでは、ガソリン車を中心に販売が進められる予定ですが、ディーゼル車の受注自体は受け付けているものの、納期は未定となっています。
ディーゼルエンジンの燃費性能や力強いトルクを好むユーザーにとっては残念なニュースですが、生産再開を待つか、ガソリン車を検討する必要があります。
ランドクルーザー250の基本性能をおさらい
タフで洗練されたエクステリアデザイン

ランドクルーザー250は、前モデル「ランドクルーザープラド」のタフなイメージを引き継ぎながら、より現代的で洗練されたデザインに進化しています。標準の3連LEDヘッドライトと、オプションの丸形ヘッドライトという2つのデザインが用意され、ユーザーの好みに応じて選択可能です。
低く設計されたカウルとインストルメントパネル上面により、優れた前方視界を確保。オフロード走行時の安全性向上に貢献しています。また、ベルトラインも低く設計されており、悪路で路面を見下ろしやすくなっています。
大きく張り出したフェンダーと18インチまたは20インチのホイールが、力強く安定感のあるスタンスを演出。リアデザインはスクエアなスタイルとなり、大きなラゲッジスペースを確保しています。
拡大されたボディサイズと優れた走破性能
ボディサイズ
- 全長×全幅×全高:4,925×1,980×1,935mm
- ホイールベース:2,850mm
- 最低地上高:215mm
前モデル「ランドクルーザープラド」と比較して全長が100mm延長され、ホイールベースも60mm拡大されています。これにより、室内空間が広がり、乗員の快適性が向上しています。

走破性能
- アプローチアングル:30度
- デパーチャーアングル:23度
- ランプブレークオーバーアングル:23度
車体剛性は前モデル比でフレーム剛性が50%、車両全体の剛性が30%向上。サスペンションのホイールアーティキュレーション(タイヤの浮きづらさ)も改善され、より安定した悪路走行が可能となっています。
快適性と機能性を両立した内装
ランドクルーザー250の内装は、2列シート仕様と3列シート仕様が用意され、使用目的に応じて選択可能です。
先進的なインフォテインメント

- 12.3インチデジタルメーター:車両の走行状況や走行モードをわかりやすく表示
- 12.3インチインフォテインメントシステム:スマートフォンやクラウドシステムとの連携を強化
快適装備
- パワーシート
- ゾーンコントロールエアコン
- ステアリングヒーター
- パワーバックドア
- 14スピーカーJBL製サウンドシステム(上級グレード)
水平基調のインストルメントパネルや、直感的に操作できるスイッチ形状を採用し、悪路走行時でも迷わず操作できる機能性を実現しています。
ラゲッジスペース

- 6:4分割セカンドシート使用時:408L(前モデル比+10L)
- スイッチ操作で自動格納できる5:5分割フロア格納サードシート(3列シート仕様)
- バックドアガラスハッチ:バックドアを開けずに荷物の出し入れが可能

多彩なパワートレイン設定
日本導入パワートレイン
2.8L直列4気筒ディーゼルターボ
- 最高出力:204ps
- 最大トルク:51.0kgm
- トランスミッション:8速AT「Direct Shift-8AT」
- 燃費:11.0km/L(WLTCモード)
- 対応グレード:ZX、VX、GX
2.7L直列4気筒ガソリン
- 最高出力:163ps
- 最大トルク:25.1kgm
- トランスミッション:6速AT「6 Super-ECT」
- 燃費:7.5km/L(WLTCモード)
- 対応グレード:VX
ディーゼルエンジンは多段化された8速ATとの組み合わせにより、効率的な走りと優れた燃費性能を実現。ガソリンエンジンはシンプルで扱いやすく、メンテナンス性にも優れています。
新技術の採用による走行性能向上
電動パワーステアリング(EPS)の初採用
ランドクルーザー250では、シリーズ初となる電動パワーステアリングを採用。悪路走行時のハンドル取られを低減し、すっきりとしたステアリングフィールを実現しました。また、低速時の取り回し性も向上しています。
この技術により、ステアリング制御で車線維持をサポートする「レーントレーシングアシスト」にも対応可能となりました。
SDM(Stabilizer with Disconnection Mechanism)のトヨタブランド初採用
スイッチ操作でフロントスタビライザーの状態を切り替える「SDM」を採用。オフロードでの悪路走破性・乗り心地と、オンロードでの操縦安定性の両立を実現しています。

マルチテレインモニター/マルチテレインセレクトの機能拡充
オフロード走行をより安心して楽しめるよう、マルチテレインモニター/マルチテレインセレクト機能が拡充されています。路面状況に応じた最適な走行モードを選択でき、さまざまな悪路に対応できます。
充実の安全装備
トヨタセーフティセンス
予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」を標準装備。検知範囲を拡張し、車両、歩行者、自転車運転者に加えて自動二輪車(昼間)も検知可能になりました。
主な機能
- プリクラッシュセーフティ:衝突回避または被害軽減を支援
- プロアクティブドライビングアシスト:歩行者の横断や飛び出しなど、状況に応じたリスクの先読みを実行
トヨタチームメイト[アドバンストドライブ(渋滞時支援)]
一部改良でVXグレードに標準装備となった先進機能。自動車専用道路での渋滞時に、ドライバーの負担を軽減し、より安全な運転をサポートします。
価格設定と各グレードの特徴
一部改良により、全グレードで約10万円から15万円の価格アップが予定されています。これは原材料価格の高騰などが要因です。
※正式な価格は発表時に確認が必要です。
各グレードの特徴
ZX(最上級グレード)
最も充実した装備を誇るフラッグシップグレード。本革シート、JBL製プレミアムサウンドシステム、パノラミックビューモニターなど、快適性と利便性を高める装備が満載です。
VX(中間グレード)
ガソリンとディーゼルの両方が選択できる唯一のグレード。今回の改良で装備が大幅に充実し、コストパフォーマンスに優れた選択肢となりました。
GX(エントリーグレード)
ランドクルーザー250の基本性能を味わえるベーシックグレード。必要十分な装備を備えながら、比較的手の届きやすい価格設定が魅力です。
現行価格
| グレード | エンジン | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
|---|---|---|---|
| VX | 2.7L 直列4気筒 直噴 エンジン (2TR-FE) | 4WD | 5,450,000円 |
| First Edition VX | 5,900,000円 |
| グレード | エンジン | 駆動 方式 | 価格 (10%) |
|---|---|---|---|
| GX | 2.8L 直4 DOHC クリーン ディーゼルエンジン (1GD-FTV) | 4WD | 5,200,000円 |
| VX | 6,300,000円 | ||
| ZX | 7,350,000円 | ||
| First Edition VX | 7,000,000円 | ||
| First Edition ZX | 7,850,000円 |
ランドクルーザー250一部改良の購入検討ポイント
ガソリンかディーゼルか
ディーゼルを選ぶべき人
- 長距離走行が多い
- 燃費性能を重視する
- 力強いトルクを求める
- 納期を気にしない(2026年末まで生産停止)
ガソリンを選ぶべき人
- 早期納車を希望する
- 静粛性を重視する
- メンテナンスコストを抑えたい
- VXグレードの充実装備を活用したい
丸目ヘッドライトは選ぶべきか

丸目ヘッドライトは、ランドクルーザーの伝統的なデザインを彷彿とさせるレトロなスタイルです。個性を主張したい方や、クラシックなSUVの雰囲気を好む方にはおすすめです。

一方で、標準の3連LEDヘッドライトは現代的でシャープな印象を与え、スマートな外観を好む方に適しています。視認性や照射範囲など、機能面での大きな差はないため、純粋にデザインの好みで選ぶとよいでしょう。
今回の改良モデルを待つべきか
改良モデルを待つメリット
- VXグレードの充実した装備が標準で付いてくる
- 丸目ヘッドライトの品質と装着精度が向上
- トノカバーをメーカーオプションで選択可能
- 最新のボディカラーが選べる
既存モデルを選ぶメリット
- 早期納車が可能(在庫車両がある場合)
- 値引き交渉の余地がある可能性
- ディーゼル車を選びたい場合は在庫車両が狙い目
ランドクルーザー250の競合車種との比較
レクサスGX
ランドクルーザー250と基本設計を共有する高級SUV。より上質な内装と静粛性、ブランド価値を求めるユーザーに最適です。価格帯は大幅に高くなりますが、ラグジュアリー性は別格です。
ランドクルーザー300
ランドクルーザーシリーズのフラッグシップモデル。V型6気筒エンジンを搭載し、より強力なパワーと高い悪路走破性を誇ります。本格的なオフロード走行を重視する方や、最上級の性能を求める方に適しています。
三菱パジェロスポーツ(海外モデル)
日本では正規販売されていませんが、同クラスのライバル車種。ディーゼルエンジンを搭載し、優れたコストパフォーマンスが魅力です。
まとめ:ランドクルーザー250一部改良は「買い」なのか
2026年4月に発売される一部改良版ランドクルーザー250は、初回改良としては控えめながらも、ユーザーの使い勝手を向上させる実用的な変更が加えられています。
特に、VXグレードのガソリン車を検討しているユーザーにとっては、運転席シートポジションメモリーやアドバンストドライブ(渋滞時支援)が標準装備となる点は大きな魅力です。これらの装備追加により、約15万円の価格上昇分は十分に納得できる内容といえるでしょう。
丸目ヘッドライトのメーカーオプション化も、品質や装着精度の向上が期待でき、カスタマイズを楽しみたいユーザーには朗報です。
一方で、ディーゼル車を希望するユーザーにとっては、生産停止が2026年末まで続く点が悩ましいところです。納期を優先するならガソリン車を検討するか、在庫があれば改良前のディーゼル車を狙うという選択肢もあります。
ランドクルーザー250は、都市部での快適性とオフロードでの走破性を高次元でバランスさせたモデルです。アウトドアレジャーを楽しむファミリーや、多目的に使えるSUVを求めるユーザーにとって、今回の一部改良はさらに魅力を高める内容となっています。
2026年4月の発売に向けて、詳細なグレード構成や正式価格の発表が待たれます。購入を検討している方は、ディーラーでの先行予約情報もチェックしておくとよいでしょう。

