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ホンダが2026年2月26日に「新型ZR-V」のマイナーチェンジ情報を先行公開し、同年3月26日(予定)に日本での正式発売をアナウンスしました。今回の改良では全グレードをハイブリッド専用ラインナップに集約し、待望の新特別仕様車「クロスツーリング(CROSS TOURING)」も新設定。本記事では、新型ZR-Vの価格・グレード・変更点・スペック・燃費・安全装備について、最新情報を網羅的に解説します。

ホンダZR-Vは、2022年11月に発表・2023年4月に発売されたミドルクラスSUVです。ホンダ「シビック」のプラットフォームを共有し、「ヴェゼル」と「CR-V」の間を埋めるポジショニングとして登場しました。スポーティなクーペSUVスタイルと走りの質感の高さが高く評価されてきました。
2026年のマイナーチェンジでは、大きく3つの変化が注目されます。
第一に、1.5Lガソリンターボモデルの廃止とe:HEV(ハイブリッド)専用ラインナップへの移行です。環境性能をさらに高める方向性が明確になりました。

第二に、Google ビルトインを搭載したHonda CONNECTディスプレーの「e:HEV Z」グレードへの標準装備化です。車内でGoogle アシスタントやGoogle マップ、Google Playが使えるようになり、コネクテッドカーとしての魅力が飛躍的に高まっています。

第三に、新特別仕様車「CROSS TOURING(クロスツーリング)」の追加です。アウトドア志向のユーザーに向けた、力強さと個性を兼ね備えた仕様として注目されています。
今回のマイナーチェンジにおける主な変更点は以下のとおりです。
グレード構成の変更
装備の追加・変更
特別仕様車の追加・廃止
過去の主な変更履歴(参考)



| グレード | 駆動 | 価格(税込) |
|---|---|---|
| e:HEV X | FF | 370万円 |
| e:HEV X | 4WD | 393万円 |
| e:HEV Z | FF | 430万円 |
| e:HEV Z | 4WD | 453万円 |
| e:HEV Z ブラックスタイル(特別仕様車) | FF | 448万円 |
| e:HEV Z ブラックスタイル(特別仕様車) | 4WD | 468万円 |
| e:HEV Z クロスツーリング(特別仕様車・新設定) | FF | 453万円 |
| e:HEV Z クロスツーリング(特別仕様車・新設定) | 4WD | 473万円 |
前モデルは1.5Lガソリンターボ車が328万円台から設定されていたため、エントリー価格は以前より上昇しています。ただしハイブリッドモデルで比較した場合、価格上昇幅は7万〜9万円程度にとどまっています。
新設定の「ZR-V e:HEV Z クロスツーリング」はFF 453万円・4WD 473万円と、シリーズ最上位のポジショニングとなっています。
ZR-Vは2023年の発売以降、原材料費・物流費の高騰を受けて複数回の値上げが行われてきました。今回はグレード構成の見直しによりガソリンターボ車がなくなったため、最廉価モデルは370万円スタートとなりました。ハイブリッド専用化により維持費(ガソリン代)の軽減が期待できる点も、実質的なコストパフォーマンスとして考慮すると良いでしょう。
「CROSS TOURING(クロスツーリング)」は、アウトドア志向のユーザーを強く意識した特別仕様車です。「e:HEV Z」をベースとし、SUVとしての力強さをさらに前面に押し出したデザインと装備が特徴です。

外装では、海外仕様と同じ**ハニカムグリル(マットグレー・メタリック)**を採用。これにより標準の日本仕様とは異なる、武骨でアクティブな顔つきを実現しています。フロントバンパーには専用のガーニッシュやロアーガーニッシュ、コーナープロテクターが装着され、悪路を走破するイメージを強調。サイドロアガーニッシュ・ホイールアーチプロテクター(ブラック)・サイドシルガーニッシュ(ブラック)なども専用品が採用されています。
ホイールは**18インチアルミホイール(マットブラック)を装着し、精悍な印象をプラス。専用ボディカラーとして「デザートベージュ・パール」**が設定されており、アウトドアシーンに映えるアースカラーが選択できます。

内装には、専用グレーインテリアを採用。本革シートとステアリングホイールにはオレンジステッチが施されており、明るいグレージュのトーンと相まって、スポーティかつアウトドア感あふれる空間を演出しています。
標準の「e:HEV Z」と同様、Google ビルトイン搭載のHonda CONNECTディスプレーも搭載されます。

新型ZR-Vの標準グレードは、日本市場専用デザインのフロントグリルを採用しています。海外仕様がハニカムメッシュとサイドを強調したバンパーを採用しているのに対し、日本仕様では縦向きのラインを持つ上質感のあるグリルと、スマートなフロントバンパーが採用されています。
ライトにはLEDヘッドライトとシーケンシャルターンランプを採用し、先進的な印象を与えます。バンパーとフェンダーアーチモールは、エントリーグレード「X」ではブラック仕上げ、上位グレード「Z」ではボディ同色とすることで、グレードごとの差別化がなされています。
リア側はクーペSUVスタイルを取り入れており、スポーティなシルエットを形成。ボディサイズの拡大によりヴェゼルより広い室内空間も確保されています。
新型ZR-Vのボディサイズは以下のとおりです。
| 項目 | ZR-V | ヴェゼル | シビック | CR-V |
|---|---|---|---|---|
| 全長 | 4,570mm | 4,335mm | 4,550mm | 4,805mm |
| 全幅 | 1,840mm | 1,775mm | 1,800mm | 1,865mm |
| 全高 | 1,620mm | 1,590mm | 1,415mm | 1,690mm |
| ホイールベース | 2,655mm | 2,610mm | 2,735mm | 2,700mm |
| 最低地上高 | 190mm | — | — | — |
ZR-Vはヴェゼルとシビックの間を埋める独自のポジショニングで、SUVとしての実用性とセダンライクな走行フィールを両立しています。最低地上高190mmは、日常的な悪路や雪道でも安定した走行を可能にします。
日本の道路事情に合わせた取り回しのよさと、SUVとしての室内空間・ラゲッジ容量のバランスが、ZR-Vの最大の強みといえます。
今回の改良の目玉の一つが、Google ビルトイン搭載のHonda CONNECTディスプレーです。「e:HEV Z」「e:HEV Z ブラックスタイル」「e:HEV Z クロスツーリング」に標準装備、「e:HEV X」にはメーカーオプションとして設定されています。
対応機能は以下のとおりです。
これにより、スマートフォンとの連携が飛躍的に向上し、日常のドライブが一層快適になります。
シートは2列5人乗りで、リアシート下にバッテリーを内蔵するIPUを配置することで、ラゲッジスペースの容量を最大限に確保。リアシートの分割折りたたみにも対応しています。
新型ZR-Vのパワートレインは、**2モーターハイブリッドシステム「スポーツe:HEV」**のみとなります(1.5Lガソリンターボは廃止)。
| 項目 | スペック |
|---|---|
| エンジン | 直列4気筒 2.0L DOHC i-VTEC |
| エンジン最高出力 | 145ps(107kW)/ 6,200rpm |
| エンジン最大トルク | 17.8kgm(175N・m)/ 4,000rpm |
| システム最高出力 | 184ps(135kW) |
| システム最大トルク | 32.1kgm(315N・m) |
| 駆動方式 | FF(前輪駆動)または4WD |
スポーツe:HEVはモーター駆動を主体とした2モーターシステムで、電気モーターならではの力強いトルクにより、低速域から軽快な加速を実現。2Lエンジンは主に発電に使用され、高速巡航時には直結モードで効率的に走行します。
ドライブモードは「Eco」「Normal」「Sport」に加え、パワートレイン・ステアリング・メーター表示を個別にカスタムできる「Individual」モードを設定。走行シーンに合わせた細かなセッティングが楽しめます。
なお廃止となった旧1.5Lガソリンターボのスペック(参考):
今回ガソリンターボ廃止に伴い最高出力の数値は下がりますが、電動モーターによる力強いトルクのおかげで、実際の走行感では劣ることはなく、むしろ日常域での扱いやすさが向上しています。
新型ZR-Vのハイブリッドモデルの燃費は以下のとおりです(WLTCモード)。
| 駆動 | 燃費 |
|---|---|
| FF(前輪駆動) | 22.1km/L |
| 4WD(四輪駆動) | 21.7km/L |
コンパクトSUVの「ヴェゼル(1.5Lハイブリッド)」が最高25.0km/Lを誇るのに対し、ZR-Vはひとまわり大きなボディサイズながら22.1km/Lという優秀な燃費を実現しています。1.5Lガソリンターボの14.6km/Lと比較すると、ハイブリッド専用化による燃費向上は一目瞭然です。
年間走行距離を1万kmと仮定した場合、ガソリン代(レギュラー165円/Lで試算)での差額は以下のとおりです。
価格差を考慮してもハイブリッドモデルは長期的にコスト優位性があるといえます。
新型ZR-Vには、ホンダの最新先進安全運転支援システム**「ホンダセンシング(Honda SENSING)」が全グレードに標準装備**されています。
フロントワイドビューカメラと高速画像処理チップの採用により、従来モデルより検知精度と処理速度が向上。主な対応機能は以下のとおりです。
特に「トラフィックジャムアシスト」は渋滞時の疲労を大幅に軽減する機能として、長距離ドライブや通勤利用者から高評価を得ています。
新型ZR-Vを選ぶ際に比較検討されることが多い競合モデルとの比較です。
| 項目 | ホンダ ZR-V e:HEV Z | トヨタ ハリアー PHEV | マツダ CX-5 |
|---|---|---|---|
| 価格(FF) | 430万円〜 | 500万円〜 | 330万円〜 |
| パワートレイン | 2L HV | PHV | 2L/2.5L ガソリン・ディーゼル |
| 燃費(WLTCモード) | 22.1km/L | 18.0km/L(EP) | 15.6km/L |
| 全長 | 4,570mm | 4,740mm | 4,575mm |
| Googleナビ搭載 | 標準(Zグレード) | 非標準 | 非標準 |
ZR-Vはハリアーよりコンパクトで価格も抑えめながら、Googleナビや高い燃費性能を標準装備している点が大きなアドバンテージです。CX-5と比較すると上位グレードは割高に感じられますが、ハイブリッドシステムと先進装備の充実度では差をつけています。
公式の先行情報サイトは、Honda公式サイト内(https://www.honda.co.jp/ZR-V/new/)で確認できます。既に全国のHonda Carsにて先行予約の受付が始まっているため、購入を検討している方は早めに販売店へ問い合わせることをおすすめします。
今回のマイナーチェンジにより、ホンダ新型ZR-Vはハイブリッド専用SUVとして完成度がさらに高まりました。Google ビルトインによるコネクティビティの強化、新特別仕様車クロスツーリングの追加、安全装備の充実と、幅広いユーザーニーズに応える内容となっています。
新型ZR-Vがおすすめな方
一方で、ガソリンターボモデルが廃止されたため、マニュアルライクな力強い走りや低価格でのエントリーを求める方には向かない点も確認しておきましょう。
【参考情報】
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自動車専門メディア『最新自動車情報』編集長のKAZU。IT企業から独立後、自動車専門サイト『最新自動車情報』を立ち上げ、編集長として12年間運営に携わってまいりました。これまでに、新車・中古車、国産車(日本車)から輸入車(外車)まで、あらゆるメーカーの車種に関する記事を6,000本以上執筆。その経験と独自の分析力で、数々の新型車種の発表時期や詳細スペックに関する的確な予測を実現してきました。『最新自動車情報』編集長として、読者の皆様に信頼性の高い最新情報、専門的な視点からの購入アドバイス、そして車(クルマ)の奥深い魅力をお届けします。後悔しない一台選びをしたい方、自動車業界のトレンドをいち早く知りたい方は、ぜひフォローをお願いいたします。