2026年7月30日、スバルは「SUBARU BRZ」の改良モデル(F型)を正式発表しました。今回のマイナーチェンジでは、スバルのMT車として初めて「アイサイト」に広角単眼カメラを採用するなど安全性能を大幅に強化するとともに、モータースポーツで培った知見を活かして走りの質をさらに高めています。
この記事では、スバル新型BRZ(F型)の変更点・価格・スペック・安全装備・発売日まで最新情報を詳しく解説します。
スバル BRZ とは?基本情報・歴史をおさらい
スバル BRZ(ビーアールゼット)は、2012年に初代モデルが登場したスバルとして初の市販FR(後輪駆動)スポーツクーペです。モデル名の由来は、「B」が「Boxer Engine(ボクサーエンジン)」、「R」が「Rear wheel drive(後輪駆動)」、「Z」が「Zenith(究極)」を意味しており、その名のとおりスバルが誇る究極のFRピュアスポーツカーとして企画されました。
開発はトヨタと技術・開発費を持ち寄り共同で行われ、トヨタ側では「86(現行:GR86)」として販売される姉妹車となっています。外装・内装のデザインやサスペンションのセッティングはそれぞれ独自の味付けが施されており、同じプラットフォームながらも走りのキャラクターに違いが生まれています。
現行モデル(2代目)は2021年7月にフルモデルチェンジが実施され、エンジンを従来の2.0Lから2.4Lへと拡大。トルクを大幅に向上させながら、「誰もが愉しめる究極のFRピュアスポーツカー」というコンセプトをさらに深化させた新世代モデルとして登場しました。なお、兄弟車のトヨタ「GR86」についても2026年8月6日に同様の改良が予定されています。
【2026年最新】スバル 新型BRZ(F型)の変更点まとめ
今回のF型マイナーチェンジにおける主な変更点は、安全システム「アイサイト」のアップグレードと、MT車のシフトフィール改善の2点が核心です。

アイサイトのトリプルカメラ化による安全性能向上:
スバルのMT車に搭載するアイサイトとして初めて、広角単眼カメラを新たに採用しました。これにより、従来のステレオカメラに加えて3眼構成(トリプルカメラ)となり、低速走行時に二輪車や歩行者をより広角で認識できるようになっています。認識範囲を拡大したステレオカメラとの組み合わせによって、交差点における衝突回避サポートの作動範囲が拡充され、ドライバーへのさらなる安心感を提供します。また、クルーズコントロール使用時の先行車両の検知精度も向上しています。

スーパー耐久シリーズの知見を活かしたシフトレバー構造:
MT車には、スバルがスーパー耐久シリーズへの参戦を通じて得られた技術的知見を活用した新設計のシフトレバー構造が採用されています。これにより、従来以上にスムーズなシフト操作を実現しており、MTスポーツドライビングの質感がさらに高められています。
参考までに、直近の主な変更履歴は以下のとおりです。
- 2025年11月:限定モデル「BRZ STI Sport TYPE RA」設定
- 2025年9月:限定モデル「BRZ STI Sport YELLOW EDITION」設定
- 2025年5月:エンジン点火系回路を改良し退避走行に対応
- 2025年1月:限定モデル「BRZ STI Sport PURPLE EDITION」設定
- 2024年7月:MT車専用SPORTモード追加、ダンパー減衰力特性最適化、デイタイムランニングライト採用など
- 2023年9月:MT車へのアイサイト採用、「BRZ STI スポーツ」グレード新設定
スバル 新型BRZ(F型)の価格は?グレード別一覧
今回のF型改良に伴い、全グレード・全トランスミッション共通で前モデルより**55,000円(消費税込)**値上がりしています。
改良後(F型)の価格:
- R(6速MT):3,377,000円 / R(6速AT):3,410,000円
- S(6速MT):3,564,000円 / S(6速AT):3,597,000円
- STI Sport(6速MT):3,839,000円 / STI Sport(6速AT):3,872,000円
参考:前モデル(E型)の価格:
- R(6速MT):3,322,000円 / R(6速AT):3,355,000円
- S(6速MT):3,509,000円 / S(6速AT):3,542,000円
- STI Sport(6速MT):3,784,000円 / STI Sport(6速AT):3,817,000円
ボディカラーはクリスタルホワイト・パール(33,000円高)、アイスシルバー・メタリック、マグネタイトグレー・メタリック、クリスタルブラック・シリカ、イグニッションレッド(55,000円高)、サファイアブルー・パール、WRブルー・パールの全7色を用意。月間販売計画台数は250台とされています。
スバル 新型BRZ(F型)のエンジン・スペック
新型BRZには、スバル製水平対向4気筒2.4L DOHCエンジンが搭載されています。これは現行2代目へのフルモデルチェンジ時に前世代の2.0Lから400cc拡大されたエンジンで、F型においても継続搭載されています。
主要スペックは以下のとおりです。
- エンジン:スバル製水平対向4気筒 2.4L DOHC
- 最高出力:235ps/7,000rpm
- 最大トルク:25.5kgm/3,700rpm
- 0-100km/h加速:6.3秒
- トランスミッション:6速MT または 6速AT
- 駆動方式:FR(後輪駆動)
前世代(2.0L / 207ps / 21.6kgm / 0-100km/h:7.4秒)と比較すると、トルクが約18%向上しており、低中回転域からの力強い加速と、滑らかに高回転まで吹け上がるスポーツカーらしいフィーリングが両立されています。AT搭載車ではSPORTモードの制御も進化しており、スポーツ走行中と判断した際にドライバーの意思や操作に応じた最適なシフトダウンを自動で行うことで、ダイレクト感のあるコーナリングが可能です。
スバル 新型BRZ(F型)の燃費(WLTCモード)
スポーツ性能と環境性能の両立も新型BRZの特徴のひとつです。排気量を拡大しながらも効率を高めたエンジンにより、実用的な燃費を確保しています。
- R(6速MT):12.0km/L
- R(6速AT):11.8km/L
- S・STI Sport(6速MT):11.9km/L
- S・STI Sport(6速AT):11.7km/L
前モデルの6速ATが12.4km/Lだったのと比較すると若干の差がありますが、余裕あるトルクを活かした適切なギヤ比設定によって、スポーツカーとして十分に高い燃費水準を維持しています。
スバル 新型BRZ(F型)の安全装備|アイサイトの進化ポイント
F型最大のアップデートポイントが、アイサイトの大幅な機能強化です。従来のステレオカメラに広角単眼カメラを加えたトリプルカメラ構成とすることで、認識範囲が約2倍に拡大されました。
具体的な進化ポイントとしては、低速走行時に二輪車や歩行者をより広角で捉えられるようになり、プリクラッシュブレーキが対応できるシチュエーションが大幅に拡大。交差点での衝突回避サポートの作動範囲も広がり、日常的な市街地走行での安心感が従来モデルから一段高まっています。また、フロントガラス取り付け式に変更されレンズフードを採用することで、誤接触防止にも配慮した設計となっています。スポーツカーでありながら最新の安全性能を備えている点は、幅広いユーザー層にとって大きな訴求ポイントです。
スバル 新型BRZ(F型)のボディサイズ・エクステリア・インテリア
ボディサイズ:
全長×全幅×全高は4,265×1,775×1,310mm、ホイールベースは2,575mm、車重は1,270kgです。前世代(全長4,240mm・ホイールベース2,570mm・車重1,230kg)と比較して全長が25mm伸びましたが、低重心の水平対向エンジンとFRレイアウトによるコンパクトなプロポーションは健在です。ルーフ・フード・フロントフェンダーへのアルミ素材採用により、重量増を抑制しながら前後左右の重量バランスと低重心化を高いレベルで実現しています。またボディ剛性は、スバルグローバルプラットフォームの開発知見を活かしたインナーフレーム構造や構造用接着剤の採用によって、前モデル比でフロント横曲げ剛性を約60%、ねじり剛性を約50%向上させています。

エクステリア:
フロントは開口部を水平に拡大しエンジン冷却性能を向上。ボディサイドにはサイドシルスポイラーやフロントフェンダー後方エアアウトレットが配置され、空力性能に貢献しています。足元にはSグレード以上に18インチアルミホイールとミシュラン製「パイロットスポーツ4」(215/40R18)が装着され、優れたコントロール性能と応答性能を実現しています。
インテリア:
水平基調のインストルメントパネルと低く設置されたメーターバイザーにより、優れた前方視界を確保。7インチTFT液晶パネルとセグメント液晶パネルを組み合わせたデジタルメーター「BOXERメーター」は、日常走行からサーキット走行まで直感的な情報把握を可能にします。スポーツシートは高いホールド性とフィット感を誇り、クルマの挙動をドライバーに正確に伝達。ラゲッジスペースはスポーツクーペながら後席を倒した状態でタイヤ4本の積載が可能な実用性も確保されています。

スバル 新型BRZ(F型)の発売日
F型に改良されたスバル新型BRZは、2026年7月30日(水)に日本での発売が発表されています。BRZのコンセプト「誰もが愉しめる究極のFRピュアスポーツカー」をさらに深化させた今回の改良で、安全性と走行性能の両面がアップグレードされており、スポーツカーファンから注目を集めています。
まとめ:スバル 新型BRZ(F型)はこんな人におすすめ
スバル新型BRZ F型は、FRスポーツカーの純粋な走りを楽しみたい方だけでなく、最新の安全装備も重視したいという方にとっても魅力的な選択肢です。特に、MT車にアイサイトが搭載されたことで「スポーツ走行と安心感を両立したい」というニーズに強く応えるモデルに進化しました。スーパー耐久シリーズの参戦を通じて磨き上げられたシフトフィールの向上は、MT車オーナーにとって体感できる大きなアップグレードとなるでしょう。価格は337万7,000円〜387万2,000円と決して安価ではありませんが、2.4L水平対向エンジン×FR×アイサイトというパッケージの完成度を考えれば、国産スポーツカーの中でも非常に高いコストパフォーマンスを誇るモデルといえます。
SUBARU BRZ

