2026年8月4日、マツダが2027年3月期 第一四半期決算を発表した場で、ついに次期CX-3の存在と2027年発売計画を正式に明らかにしました。現行CX-3は2026年2月末に日本国内向けの生産を終了しており、後継モデルが登場するかどうか不透明な状況が続いていただけに、今回の正式確認は多くのクルマファンにとって朗報と言えるでしょう。本記事では、マツダの決算資料をもとに、新型CX-3の最新情報を徹底的にまとめます。

マツダが決算説明会で「新型CX-3・2027年発売」を正式発表
今回の正式発表は、2026年8月4日に公開されたマツダの「2027年3月期 第一四半期決算説明会」プレゼンテーション資料がその根拠となっています。同資料の13ページ「マルチソリューション、ライトアセット、協業、ブランド価値経営による成長戦略」のセクションに、次期CX-3のシルエット画像と「2027年から順次ASEAN、日本等へ導入予定」との文言が明記されました。
これは単なるリーク情報や憶測ではなく、マツダが投資家向けの公式文書において次世代CX-3の存在と発売計画を明示したという点で、非常に重要な意味を持ちます。これまでの決算資料でも次期CX-3の存在が示唆されていましたが、今回の資料では「CX-3」という車名が継続されること、2027年という具体的な導入時期、そしてASEANを中心とした販売地域が明確に示されています。
マツダは決算発表の場において「CX-3の生産を2026年中にタイで開始し、2027年前半にはオーストラリア・日本などの市場で発売予定」であることを改めて表明しています。発売タイミングは地域によって異なり、日本向けは2027年内の導入が見込まれています。
現行CX-3はどんなモデルだったのか?復習と次世代への期待
現行CX-3は2015年2月に日本国内で初めて発売されたコンパクトSUVで、マツダ初のSKYACTIV技術フル採用モデルとして高い評価を受けました。スタイリッシュな「魂動デザイン」と、軽快な走りを両立した同モデルは、コンパクトSUV市場に一石を投じる存在でした。しかし、その後10年以上にわたって大きなモデルチェンジが行われず、競合車との差が徐々に広がっていきました。米国では2022年モデルを最後に販売終了、欧州でも2021年に販売を終了しており、2026年2月末には日本国内向けの生産もついに幕を閉じています。
こうした状況を受けて、CX-3というネームプレートそのものが廃止されるのではないかという観測もありましたが、マツダは「CX-3」の名称を継続して使用することを決断。その理由として、アジアやオセアニア地域における現行CX-3の高い知名度と根強いブランドロイヤリティがあると考えられます。
新型CX-3の生産体制:タイ・オートアライアンスタイランド(AAT)工場が中心に
次期CX-3の生産拠点として決定しているのが、タイにあるオートアライアンスタイランド(AAT)工場です。AATはマツダとフォードの合弁工場として1995年に設立され、1998年から量産を開始。これまでに累計400万台規模の生産実績を誇る信頼性の高い工場です。
マツダはAATを日本やASEAN向けの輸出拠点として位置づけており、次期CX-3においても同工場で生産されたモデルがタイ国内向けだけでなく、日本、その他ASEANマーケット、そしてオーストラリアなどへも輸出される計画です。スケジュールとしては2026年内にタイでの生産を開始し、2027年前半からオーストラリアなど一部の市場で順次販売を開始。日本市場への本格導入は2027年内を見込んでいます。
現行CX-3も2022年以降はタイ生産に切り替わっていたことを考えると、生産拠点の一本化による効率化と、ASEAN市場を重視するマツダの戦略がここにも反映されていると言えるでしょう。
新型CX-3のデザイン:最新マツダデザイン言語を採用
現時点でマツダが公式に公開しているのはシルエット画像のみであり、詳細なデザインはまだ明かされていません。
ただし、昨年タイの投資委員会イベントなどで公開されたデザインスケッチから、次期CX-3の方向性はある程度見えてきています。スケッチによれば、フロントエンドは新型CX-5を彷彿させる最新世代のマツダデザイン言語を採用し、リアにはクーペライクなルーフラインとテールライトが確認できます。このテールライトのデザインは、Mazda2の後継車と目される「Vision X-Compact」コンセプトのテールライトに近い意匠であることから、マツダのコンパクトカーファミリーとの統一感が図られていると推測されます。ボディサイズについては現行型より若干拡大される見通しで、よりゆとりある室内空間を確保するものとみられています。

新型CX-3のパワートレイン:ハイブリッドが主軸に
現時点でマツダから公式なパワートレイン情報は発表されていませんが、複数の情報源から次期CX-3のパワートレイン構成の輪郭が見えてきています。
次期CX-3はマツダ独自のプラットフォームを継続採用するとされており、パワートレインはガソリンエンジンをベースにしたハイブリッドが主軸になると予想されています。具体的には、エントリーグレードに1.5リッター直列4気筒エンジン+48Vマイルドハイブリッド(MHEV)システムの組み合わせが有力視されています。上位グレードには、マツダが次世代エンジンとして開発を進める「SKYACTIV-Z」エンジンと、自社開発のストロングハイブリッドシステムの組み合わせが採用される可能性も示唆されています。
一方、現行CX-3やMAZDA3・CX-30に設定されていた1.8リッターディーゼルターボ(SKYACTIV-D 1.8)については、すでにMAZDA3・CX-30での廃止が決まっていることから、次期CX-3への搭載は見込みにくい状況です。また、海外メディアの報道では、マイルドハイブリッドを搭載しない一部グレードには6速マニュアルトランスミッションが引き続き設定される可能性も示唆されており、マニュアル好きのユーザーにとっても期待できる内容となっています。
次期CX-3のポジショニングと競合モデル
マツダのSUVラインナップにおいて、次期CX-3はCX-30の下に位置するエントリーレベルのコンパクトSUVという立ち位置を維持します。主要ターゲット市場はアジアとオセアニアであり、この地域での高ボリューム販売セグメントを狙う戦略が示されています。
競合モデルとしては市場によって異なりますが、日本・アジア市場では日産の新型キックス(P16)、ホンダ・ヴェゼル、トヨタ・ヤリスクロス、トヨタ・カローラクロスが主な競合になると予想されます。欧州市場ではフォード・プーマ、プジョー2008、ジープ・アベンジャー、ルノー・カプチャー、日産ジューク、ヒュンダイ・バイヨン、VW Tクロスなどが競合として挙げられます。いずれも電動化技術を積極的に採り入れているモデルが揃っており、次期CX-3もハイブリッドパワートレインで対抗する構えです。
マツダの業績と次期CX-3への期待感
今回の発表が行われた2027年3月期 第一四半期決算においても、マツダの業績は順調な回復軌道を示しています。2026年4〜6月期の連結決算では最終損益が296億円の黒字となり、前年同期の421億円の赤字から大きく転換しました。売上高は17%増となる1兆2,857億円を記録し、この期間としては過去最高を更新。世界販売台数も前年同期比1%増の304,000台となっています。通期の業績予想も据え置きで、2027年3月期の売上高は前期比12%増の5兆5,000億円、純利益は2.6倍の900億円を見込んでいます。
こうした安定した業績を背景に、次期CX-3への開発投資もしっかりと進んでいると考えられます。コンパクトSUVセグメントはグローバルで最も競争が激しいカテゴリーのひとつですが、マツダの上質なブランドイメージと独自の運転体験、そして新しいハイブリッド技術を組み合わせることで、差別化された存在感を発揮することが期待されます。
まとめ:新型CX-3は2027年に本格始動、続報に注目
マツダが公式に認めた次期CX-3の主な確定情報と見通しをまとめると、以下の通りです。
- 正式発表日: 2026年8月4日(マツダ 2027年3月期 第一四半期決算説明会)
- 車名: 「CX-3」の名称を継続
- 生産拠点: タイ・オートアライアンスタイランド(AAT)工場にて2026年内に生産開始予定
- 発売時期: 2027年前半にオーストラリア等で先行発売、日本・ASEANへは2027年内に順次導入予定
- プラットフォーム: マツダ独自プラットフォームを継続採用
- パワートレイン: ガソリン+マイルドハイブリッド(MHEV)が有力、ストロングハイブリッドの設定も検討中
- デザイン: 新型CX-5に通じる最新マツダデザイン言語を採用、クーペライクなスタイリングが特徴
- 競合: 新型キックス、ヤリスクロス、ヴェゼル、カローラクロスなど
現時点ではシルエット画像と決算資料上の記載が主な公式情報となっており、詳細なスペックや価格、正式なティーザー画像などはこれから順次公開されていく見通しです。マツダは今後数カ月のうちにより具体的な情報を開示していくと見られており、続報から目が離せない状況が続きます。新型CX-3の最新情報は随時更新していきますので、ぜひブックマークしてお待ちください。
マツダ
CX-3
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