マツダ株式会社は2026年2月、コンパクトSUV「CX-3」の国内向け車両生産を2026年2月末をもって終了すると公式Webサイトで発表しました。2015年の発売開始から約11年間、コンパクトSUV市場を牽引してきたCX-3がついに生産終了を迎えることになります。
公式アナウンスによると、注文数が上限に達し次第、受注締切となるため、購入を検討している方は早めの決断が求められます。詳細については、各マツダ販売店スタッフへの問い合わせが推奨されています。
参考:マツダ CX-3
マツダCX-3、国内向け生産終了を正式発表
公式アナウンスによると、注文数が上限に達し次第、受注締切となるため、購入を検討している方は早めの決断が求められます。詳細については、各マツダ販売店スタッフへの問い合わせが推奨されています。
CX-3とは?その魅力と特徴を徹底解説
CX-3の開発コンセプトと歴史

マツダCX-3は、2014年に初公開され、2015年より国内販売が開始されたコンパクトクロスオーバーSUVです。マツダの象徴的なデザイン哲学「魂動(こどう)デザイン」を採用し、躍動感あふれるスタイリングと実用性を両立させたモデルとして登場しました。
デミオ(現マツダ2)をベースとしながらも、SUVとしての存在感と走行性能を高め、都市部での取り回しの良さと週末のアウトドアにも対応できる多用途性が評価されてきました。
現行モデルのスペックと特徴

ボディサイズ
- 全長:4,275mm
- 全幅:1,780mm
- 全高:1,550mm
コンパクトカーの扱いやすさを保ちながら、SUVらしい力強さを兼ね備えたサイズ設定が特徴です。全幅1,780mmは都市部の駐車場でも扱いやすく、全長4,275mmは取り回し性に優れています。
パワートレインのラインアップ
現行CX-3は、ガソリンエンジンとディーゼルエンジンの2タイプをラインアップ。特にクリーンディーゼルエンジン「SKYACTIV-D 1.8」は、優れた燃費性能と力強いトルクで人気を集めてきました。
- ガソリンエンジン: SKYACTIV-G 2.0 - スムーズな加速と静粛性が魅力
- ディーゼルエンジン: SKYACTIV-D 1.8 - 優れた燃費性能と高トルク
CX-3生産終了の背景と理由
コンパクトSUV市場の激化
近年、コンパクトSUV市場は激戦区となっており、トヨタ・ヤリスクロス、ホンダ・ヴェゼル、日産・キックスなど強力なライバルが次々と登場しています。また、電動化の波が押し寄せる中、マツダも次世代パワートレインへの対応が求められています。
マツダの電動化戦略との関連
マツダは2030年に向けて電動化を加速させる方針を打ち出しており、EVやプラグインハイブリッド車のラインアップ拡充を進めています。CX-3の生産終了は、このような全社的な戦略転換の一環と考えられます。
モデルライフサイクルの完結
2015年の発売から11年間、大きなフルモデルチェンジを行わずに商品改良を重ねてきたCX-3は、モデルとしてのライフサイクルが成熟期を迎えていました。最新の安全技術や環境規制への対応を考慮すると、新規開発の後継モデルへの移行が合理的な判断といえます。
後継モデルはどうなる?新型小型SUVの展望
タイ生産拠点の戦略的強化
マツダは今後投入する新型小型SUVについて、タイの生産拠点である「オートアライアンス(タイランド)Co., Ltd.」を年間10万台規模の新型小型SUV生産ハブとして整備することを発表しています。
この戦略により、同拠点は日本やASEAN市場を中心とした輸出拠点としての役割を強化し、コスト競争力の向上と生産効率の最適化を図る計画です。CX-3の生産でも活用されたタイ工場が、次世代モデルの主力生産拠点として生まれ変わります。

次世代コンパクトSUVに期待される特徴
後継モデルには以下のような特徴が期待されています:
- 電動化技術の搭載
- マイルドハイブリッドシステムの採用
- プラグインハイブリッド(PHEV)の可能性
- 将来的なEV化への対応
- 最新の安全装備
- i-ACTIVSENSEのさらなる進化
- 運転支援技術の高度化
- 360度モニタリングシステム
- コネクティビティ機能
- マツダコネクトの最新バージョン搭載
- スマートフォン連携機能の強化
- OTAアップデート対応
- 魂動デザインの進化
- より洗練された次世代デザイン言語
- 空力性能の向上
- LEDライティング技術の進化
- 室内空間の拡大
- CX-30との差別化
- 使い勝手の向上と快適性の追求
- ラゲッジスペースの最適化
CX-3を今購入するメリット・デメリット
購入を検討すべき人
ディーゼルエンジンの魅力を味わいたい方 SKYACTIV-D 1.8は、優れた燃費性能と270N・mの高トルクを発揮。今後縮小が予想されるディーゼルモデルを手に入れる最後のチャンスとなります。
コンパクトで扱いやすいSUVを求める方 全長4,275mm、全幅1,765〜1,780mmというサイズは、都市部での使い勝手が抜群。狭い道や駐車場でもストレスなく運転できます。
成熟したモデルの完成度を求める方 11年間の改良を重ねた結果、走行性能、安全装備、質感のすべてが高いレベルで熟成されています。
マツダブランドのファン 魂動デザインとSKYACTIV TECHNOLOGYの真髄を味わえる最後のチャンス。
注意すべきポイント
リセールバリューの低下 生産終了モデルは中古車市場での評価が下がる傾向があり、将来的な売却時の査定額に影響する可能性があります。
部品供給の不安 長期保有を考える場合、生産終了後の補修部品の入手性に不安が残ります。ただし、マツダは生産終了後も一定期間部品供給を継続します。
後継モデル待ちの選択肢 最新の電動化技術や安全装備を搭載した新型モデルの登場を待つのも一つの選択肢です。
最新技術の非搭載 2015年発売のプラットフォームのため、最新のコネクティビティ機能や運転支援技術は限定的です。
マツダのSUVラインアップと今後の展開
現行SUVラインアップ
マツダは現在、以下のSUVラインアップを展開しています:
- CX-30: CX-3の上位モデル、より洗練されたデザインと広い室内
- CX-5: ミドルサイズSUVのベストセラー
- CX-60: 直列6気筒エンジン搭載の新世代SUV
- CX-8: 3列シート7人乗りの大型SUV
- CX-90: 北米市場向けフラッグシップSUV
CX-3ユーザーへの代替案
CX-3からの乗り換えを検討する際の選択肢:
- マツダCX-30: 最も近いサイズ感で、より洗練された仕上がり
- マツダ2: よりコンパクトな選択肢、燃費性能に優れる
- 他社コンパクトSUV: トヨタ・ヤリスクロス、ホンダ・ヴェゼルなど
まとめ:CX-3生産終了が意味するもの
マツダCX-3の生産終了は、単に一つのモデルが市場から消えるだけでなく、自動車業界全体が直面している大きな変革の象徴といえます。電動化、コネクティビティ、自動運転技術の進化により、自動車メーカーは常に製品ラインアップの最適化を迫られています。
CX-3は11年間、コンパクトSUV市場で確固たる地位を築き、多くのユーザーに愛されてきました。その技術とDNAは、次世代の小型SUVへと確実に受け継がれていくことでしょう。
購入を検討している方は、生産終了前の限られた期間での決断が必要です。一方で、次世代モデルの登場を待つことで、より先進的な技術と装備を手に入れられる可能性もあります。
マツダの次なる一手に、業界とユーザーの注目が集まっています。

