レクサスは本格オフロードSUV「GX」を一部改良し、2026年9月24日に全国のレクサス店で発売しました。悪路向けグレード「GX550 “OVERTRAIL+”」はタイヤを265/70R18へ大径化して最低地上高を高め、サスペンションと電動パワーステアリングの制御も見直されています。
GXはラダーフレーム構造を持つレクサスの本格オフローダーで、2002年に北米を中心に販売が始まり、現在は世界約30の国と地域で販売されています。日本では3.5L V6ツインターボを積む「GX550」として、3列7人乗りの“version L”と、2列5人乗りの“OVERTRAIL+”の2グレードが用意されています。
価格は“OVERTRAIL+”が1,240万円、“version L”が1,315万円(いずれも税込)です。人気モデルのため、購入を考えている方は販売店で納期の目安を早めに確認しておくのがおすすめです。
この記事では、新型GXの発売日、変更点、価格、サイズ、スペック、燃費、安全装備、購入前の注意点まで、わかりやすくまとめました。


そもそもレクサス 新型 GXとは?一部改良の背景と概要
GXは、トヨタのランドクルーザー“250”と同じGA-Fプラットフォームを使うレクサスのミドルサイズSUVです。ただし中身はランクルの単なる高級版ではなく、レクサスの走りの考え方「Lexus Driving Signature」に沿って、オンロードでの上質さとオフロードの走破性を両立させることを目標に作られています。
レクサスはアウトドアの楽しみ方を広げる「OVERTRAIL PROJECT」に取り組んでおり、その中心にいるのがGX550 “OVERTRAIL+”です。今回の一部改良は、この“OVERTRAIL+”の走りをさらに磨くことが大きなテーマで、あわせて全車の快適装備も充実させています。
【変更点まとめ】新型GXはここが変わる
今回の一部改良の主な変更点は以下の通りです。
走行性能(“OVERTRAIL+”)
- タイヤを大径化:265/65R18から265/70R18へ変更し、最低地上高を高めて岩石路などの走破性を向上
- AVSの制御を改良:オフロードの走破性はそのままに、オンロードでの車体の揺れを低減
- EPSの制御を改良:低速での取り回しの軽さと、高速道路・ワインディングでのライントレース性を向上
快適装備(全車)
- セカンドシートベンチレーション:全車に標準装備
① “OVERTRAIL+”のタイヤを265/70R18へ大径化
いちばん大きな変更は、“OVERTRAIL+”のタイヤサイズです。これまでの265/65R18から、扁平率を上げた265/70R18(116H)に変わりました。幅とホイール径はそのままで、タイヤの外径が大きくなったぶん最低地上高が高められ、岩が転がる道や深い轍(わだち)で車体の下を打ちにくくなっています。主要諸元表では、“OVERTRAIL+”の最低地上高は225mmで、“version L”の215mmより10mm高い値です。
タイヤの側面にはブロックパターンが入り、見た目もよりタフな印象になりました。一方で、タイヤの構造とトレッドパターンを最適化することで、舗装路での静かさも確保したとしています。ホイールは18×7.5Jのマットグレー塗装アルミです。

② AVSとEPSの制御を見直して「オンロードの上質さ」を向上
“OVERTRAIL+”は、減衰力を電子制御するAVS(Adaptive Variable Suspension system)の制御が改良されました。オフロードでの走破性は落とさずに、舗装路での車体の揺れを抑えています。オフロード向けの車は街乗りでゆらゆらしがちですが、その弱点に手を入れた形です。
電動パワーステアリング(EPS)の制御も見直され、駐車場などの低速では軽く回せるように、高速道路やワインディングでは狙ったラインをなぞりやすくなりました。
③ セカンドシートベンチレーションを全車に標準装備
2列目シートのベンチレーション(送風)機能が、全車に標準装備されました。夏場に後席が蒸れにくくなります。3列7人乗りの“version L”でも、2列5人乗りの“OVERTRAIL+”でも、追加費用なしで使えるようになった点はうれしいポイントです。

新型GXのグレードと価格一覧
パワートレインは全車共通で、3.5L V6ツインターボ+10速AT、駆動方式はフルタイムAWDです。
| グレード | 駆動 | 乗車定員 | 価格(税込) |
|---|---|---|---|
| GX550 “OVERTRAIL+” | AWD | 2列/5人 | 1,240万円 |
| GX550 “version L” | AWD | 3列/7人 | 1,315万円 |
“OVERTRAIL+”のツートーン(ソニックチタニウム&ブラック、チタニウムカーバイドグレー&ブラック、ムーンデザート&ブラック、テレーンカーキマイカメタリック&ブラック)は、メーカーオプション(7万7,000円)です。価格差は75万円で、3列シートやパノラマルーフ設定などの都会派装備をとるか、オフロード装備をとるかが選び方の分かれ目になります。
新型GXのボディサイズ
| 項目 | “version L” | “OVERTRAIL+” |
|---|---|---|
| 全長 | 4,960mm | 4,970mm |
| 全幅 | 1,980mm | 2,000mm |
| 全高 | 1,920mm | 1,935mm |
| ホイールベース | 2,850mm | 2,850mm |
| トレッド(前/後) | 1,665/1,665mm | 1,685/1,685mm |
| 最低地上高 | 215mm | 225mm |
| 最小回転半径 | 6.0m | 6.0m |
| 車両重量 | 2,520kg | 2,490kg |
“OVERTRAIL+”は標準仕様よりトレッドを20mm広げ、ブラックのホイールアーチモールを付けているため、全幅が2,000mmに達します。ホイールベースはランドクルーザー“250”と同じ2,850mmですが、全長はGXの方が少し長く、プレミアムSUVらしい堂々とした大きさです。
注意したいのは、全幅約2mと最小回転半径6.0mという数字です。機械式駐車場や狭い月極駐車場では入らないこともあるので、自宅やよく使う駐車場のサイズを先に確認しておきましょう。荷室容量は949〜1,063L(仕様により異なる)と、アウトドア用品をたっぷり積めます。

タフでモダン!新型GXの外装(エクステリア)
フロントデザイン
フロントは、スピンドルを塊で表現した「スピンドルボディ」と、石や草木から車体を守るプロテクター形状を組み合わせたデザインです。中央はプロテクターで覆い、左右はサブラジエーターに合わせてグリル開口を下に広げています。ボンネットは中央を低く、角を高く角張らせており、オフロードで車両の前端をつかみやすい形です。ヘッドランプは三眼フルLEDで、遠くの歩行者を照らすブレードスキャン®アダプティブハイビームシステムも組み込まれています。

リヤデザインと“OVERTRAIL+”専用装備
リヤは、張り出した前後フェンダーと、削り出した金属の塊のようなフォルムが特徴です。リヤコンビネーションランプはレクサスの「Lシェイプ一文字シグネチャー」で、高い位置に置いて後続車から見えやすくしています。
“OVERTRAIL+”には、アンダーガード、ブラックのホイールアーチモール、ブリッジ型ルーフレール、ブラックのドアハンドル、リヤのセンタープロテクションなどの専用装備が付きます。前後バンパーの角の下側を切り上げて、悪路で障害物に当たりにくくしているのもポイントです。“version L”は22インチホイール(265/50R22)を履きます。

上質な道具感!新型GXの内装(インテリア)
コックピット
インパネは水平・垂直を基調にしたシンプルな造形で、オフロードで車の傾きをつかみやすくしています。センターには14インチのタッチディスプレイ、メーターは12.3インチのフル液晶で、“OVERTRAIL+”ではマルチテレインセレクトのモードなどオフロード情報を1画面にまとめて表示できます。

シートと荷室
フロントシートは、悪路でも姿勢がくずれにくく疲れにくい座り心地を目指して作られています。“OVERTRAIL+”は、悪路で頭が揺れにくいシートバックの形を採用し、肩口にオリーブ色のウルトラスエード®をあしらった専用デザインです。セカンドシートは6:4分割で、前倒しとタンブル(跳ね上げ)ができます。“version L”のサードシートは電動で格納できます。


新型GXのパワートレインとスペック
| 項目 | GX550(全グレード共通) |
|---|---|
| エンジン | V35A-FTS 3.5L V型6気筒ツインターボ(インタークーラー付き) |
| 総排気量 | 3,444cc |
| 最高出力 | 260kW(353PS)/4,800〜5,200rpm |
| 最大トルク | 650N・m(66.3kgf・m)/2,000〜3,600rpm |
| トランスミッション | Direct Shift-10AT(10速AT) |
| 駆動方式 | フルタイムAWD |
| 燃料タンク | 80L |
エンジンは改良前と同じV6ツインターボで、650N・mの大トルクを2,000回転から発生します。約2.5トンの車体でも、高速道路の合流や追い越しで力不足を感じにくい性能です。フルタイムAWDのセンターデフにはトルセン®LSDとセンターデフロックを備え、“OVERTRAIL+”にはリヤのデフロックも付きます。
新型GXの燃費(WLTCモード)
| モード | 燃費 |
|---|---|
| WLTCモード | 7.8〜7.9km/L |
| 市街地モード | 5.4km/L |
| 郊外モード | 8.1〜8.2km/L |
| 高速道路モード | 9.4〜9.5km/L |
燃費は仕様により7.8〜7.9km/Lです。市街地は5.4km/Lなので、街乗り中心だと燃料代はかさみます。一方で燃料タンクは80Lと大きく、遠出の際の給油回数は抑えられます。
新型GXの安全装備「Lexus Safety System +」
GXには全車に「Lexus Safety System +」が標準装備されています。主な機能は以下の通りです。
- プリクラッシュセーフティ(歩行者・自転車・自動二輪車を検知。交差点の右左折時や出合頭にも対応)
- 緊急時操舵支援(アクティブ操舵機能付き)、低速時加速抑制
- レーダークルーズコントロール(全車速追従機能付)、レーントレーシングアシスト
- プロアクティブドライビングアシスト(リスクの先読みによる操舵・減速支援)
- ブレードスキャン®アダプティブハイビームシステム、ロードサインアシスト
- ドライバー異常時対応システム、ドライバーモニター
- フロントクロストラフィックアラート、レーンチェンジアシスト
- Lexus Teammate Advanced Drive(渋滞時支援)
本格オフローダーでありながら、高速道路の渋滞時の運転支援まで備えているのがGXの強みです。
新型GXはどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【アウトドア派なら】GX550 “OVERTRAIL+”(2列5人乗り・AWD)
価格:1,240万円
今回の改良の恩恵をいちばん受けるのが“OVERTRAIL+”です。大径タイヤによる最低地上高アップに加え、AVSとEPSの改良で街乗りの快適さも上がりました。E-KDSS、マルチテレインセレクト、クロールコントロール、リヤデフロックといった本格的な悪路装備がそろい、価格は“version L”より75万円安く設定されています。キャンプやスキー、林道ドライブなどを楽しむ人で、乗るのは5人まで、という方にはこちらが最有力です。
おすすめ② 【家族で使うなら】GX550 “version L”(3列7人乗り・AWD)
価格:1,315万円
3列シートで7人まで乗れる“version L”は、家族や友人と大人数で出かける機会がある方向けです。サードシートは電動で格納でき、オート電動格納式ステップで乗り降りもしやすくなっています。今回の改良でセカンドシートベンチレーションが標準になり、2列目に座る家族の快適さも上がりました。
新型GXの発売日はいつ?
一部改良モデルは2026年9月24日に発表され、同日から全国のレクサス店で販売されています。納期はレクサス公式サイトの「工場出荷目途」で案内されているので、契約前に最新の情報を確認してください。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、駐車スペースです。全幅は1,980〜2,000mm、全高は1,920〜1,935mmあり、最小回転半径も6.0mです。機械式駐車場の多くは入らないため、自宅や職場の駐車場を事前に測っておきましょう。
2つ目は、乗車人数と使い方です。3列シートは“version L”だけで、“OVERTRAIL+”は5人乗りです。悪路装備が魅力でも、7人乗りが必要なら“version L”しか選べません。逆に、ほとんど2〜4人で使うなら“OVERTRAIL+”の方が価格も安く、改良の効果も大きいです。
3つ目は、ボディカラーとオプションです。“OVERTRAIL+”のツートーンや“version L”のパノラマルーフ、けん引用のヒッチメンバーなどはメーカーオプションで、契約後に付けることはできません。けん引の予定がある方は契約時に忘れずに選びましょう。
新型GXに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型GXの発売日はいつですか?
A. 2026年9月24日です。発表と同じ日に全国のレクサス店で発売されました。
Q. 価格はいくらですか?
A. GX550 “OVERTRAIL+”が1,240万円、GX550 “version L”が1,315万円(税込)です。
Q. 今回の改良でいちばん大きな変更点は?
A. “OVERTRAIL+”のタイヤが265/65R18から265/70R18に大きくなり、最低地上高が高められたことです。AVSとEPSの制御も改良されています。
Q. 燃費はどのくらいですか?
A. WLTCモードで7.8〜7.9km/L(仕様により異なる)です。燃料タンクの容量は80Lです。
まとめ:新型GXは“OVERTRAIL+”の実力がさらに上がった一部改良
レクサスGXの一部改良は、デザインやエンジンは変えずに、“OVERTRAIL+”のタイヤ大径化、AVS・EPSの制御改良、セカンドシートベンチレーションの全車標準化という「中身」を磨いた内容です。
アウトドアで本格的に使うなら“OVERTRAIL+”、3列シートが必要なら“version L”という選び方は変わりません。どちらも1,000万円を超える高額車なので、駐車環境と乗車人数を確かめたうえで、納期の目安を販売店で確認してから検討しましょう。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

