ホンダのミドルサイズSUV「ZR-V」は、2026年11月中旬にも一部改良を受け、スポーティーな「e:HEV RS」とアウトドア志向の「e:HEV TRAIL SPORT」の2グレードが新たに加わると予想されます。
ZR-Vは2023年4月に発売され、2026年3月の一部改良でパワートレインを2モーターハイブリッド「e:HEV」に一本化しました。同じタイミングで特別仕様車「CROSS TOURING」も追加されています。それから約8か月での改良となる見込みで、インフォテインメントの音声アシスタントがGoogleの生成AI「Gemini」に切り替わるとの見方もあります。ただし、2026年10月31日の時点でホンダから今回の改良についての公式発表はなく、ここで紹介する変更内容はすべて予想です。
ZR-Vの購入を考えている方にとっては、今の現行型を買うか、新グレードの登場を待つかが悩みどころです。年末に向けて受注の切り替えが行われる可能性もあるため、気になる方は早めに販売店で最新の状況を確認しておくと安心です。
この記事では、新型ZR-Vの発表時期の予想、予想される変更点、ホンダ公式で確認できる現行型の価格・サイズ・スペック・燃費、そして「待つべきか」の判断材料まで、わかりやすくまとめました。記事中の写真はすべて現行モデルです。


そもそもホンダ ZR-Vとは?
ZR-Vは、ホンダのSUVラインアップで「ヴェゼル」と「CR-V」の間に位置するミドルサイズのクロスオーバーSUVです。全長4,570mmというボディは、コンパクトなヴェゼルよりひと回り大きく、日本の道路や駐車場でも持て余しにくいサイズに収められています。ホンダはZR-Vの魅力として、セダンのように自然な乗車姿勢と見晴らしの良い視界、そして「操る歓び」を感じられる走りを掲げています。
現行型の大きな転機となったのが2026年3月27日発売の一部改良です。この改良では、ホンダの発表どおりパワートレインがe:HEVに統一され、e:HEV Zをベースにした特別仕様車「CROSS TOURING」が追加されました。あわせて、e:HEV Zと2つの特別仕様車に「Google 搭載 9インチ Honda CONNECTディスプレー」が採用され、e:HEV ZにはUSB Type-C(Power Delivery対応)と前席フットアンビエントライトが加わっています。
【予想】新型ZR-V 一部改良の主な変更点まとめ
現時点で予想されている主な変更点は、以下の3つです(いずれもホンダは未発表)。
- 新グレード「e:HEV RS」:スポーティーな内外装を備えた新グレードの追加が予想されます
- 新グレード「e:HEV TRAIL SPORT」:アウトドア志向の新グレードの追加が予想されます
- Google Geminiへの切り替え:Google 搭載ディスプレーの音声アシスタントがGeminiになる見込みです
① スポーティーな新グレード「e:HEV RS」の追加
今回の改良でもっとも注目されているのが、「RS」の名を持つ新グレードです。ホンダは国内で「シビック RS」や「フィット RS」など、走りの楽しさを強調したモデルに「RS」の名を与えてきました。ZR-Vに設定されれば、専用の内外装やスポーティーな足まわりを備えた、走り重視の仕様になると予想されます。
現行ZR-Vには、減速を4段階で選べるメタル製減速セレクターや、旋回を支援するアジャイルハンドリングアシストが採用されており、RSはこの走りの素性をさらに強調するグレードになると見られます。具体的な装備内容や価格はまだ明らかになっていません。
② アウトドア志向の新グレード「e:HEV TRAIL SPORT」の追加
もう一つの新グレードとして予想されているのが「TRAIL SPORT」です。ホンダは北米のSUVなどで、悪路走行やアウトドアを意識した仕様に「TRAILSPORT」の名を使っています。ZR-Vでは、2026年3月に登場した特別仕様車CROSS TOURINGが、マットグレー・メタリックのハニカムパターン・フロントグリルやマットブラックの18インチアルミホイールでアウトドアテイストを打ち出しており、その流れをカタログモデルとして発展させる形になる可能性があります。

③ 音声アシスタントがGoogle Geminiに
現行ZR-VのGoogle 搭載 9インチ Honda CONNECTディスプレーは、Googleアシスタントによる音声操作やGoogle マップ、Google Playのアプリに対応しています。今回の改良では、この音声アシスタントがGoogleの生成AI「Gemini」に置き換わるとの見方があります。Google搭載車ではGeminiへの切り替えが各社で進んでおり、ZR-Vもそれにそろえる形になると予想されます。

新型ZR-Vのグレードと価格一覧(現行モデル)
新型の価格はまだ発表されていません。参考として、ホンダ公式サイトに掲載されている現行モデルの価格をまとめます。パワートレインは全タイプが2.0L直噴エンジン+e:HEV、乗車定員は5名です。
| タイプ | FF | 4WD |
|---|---|---|
| e:HEV X | 370万7,000円 | 392万7,000円 |
| e:HEV Z | 430万7,600円 | 452万7,600円 |
| e:HEV Z 特別仕様車 BLACK STYLE | 447万9,200円 | 467万7,200円 |
| e:HEV Z 特別仕様車 CROSS TOURING | 452万9,800円 | 472万7,800円 |
| e:HEV RS 【追加予想】 | 未発表 | 未発表 |
| e:HEV TRAIL SPORT 【追加予想】 | 未発表 | 未発表 |
価格は消費税込みです。一部のボディカラーは3万8,500円、プレミアムクリスタルガーネット・メタリックは6万500円の追加になります。現行型の価格帯は370万7,000円〜472万7,800円で、新グレードはe:HEV Zを基準に、特別仕様車に近い価格帯に置かれるのではないかと予想されます。
新型ZR-Vのボディサイズ
今回の改良は一部改良と見られるため、ボディサイズは現行型から大きく変わらないと予想されます。ホンダ公式の主要諸元による現行型の寸法は次のとおりです。
- 全長×全幅×全高:4,570mm×1,840mm×1,620mm
- ホイールベース:2,655mm
- 最低地上高:190mm
- 室内長×室内幅×室内高:1,930mm×1,530mm×1,195mm
- 最小回転半径:5.5m
- 車両重量:1,560〜1,630kg
全高1,620mmと、SUVとしては低めに抑えられているのがZR-Vの特徴です。立体駐車場の高さ制限に余裕を持たせやすく、低い重心は走りの安定感にもつながります。最低地上高は190mmあり、TRAIL SPORTが登場した場合に足まわりや地上高がどう変わるのかも注目点です。
存在感のある顔つき!新型ZR-Vの外装(エクステリア)
フロントデザイン
現行のe:HEV Xとe:HEV Zは、縦のラインを並べた「バーチカル・フロントグリル」が特徴です。BLACK STYLEはベルリナブラックの、CROSS TOURINGはマットグレー・メタリックのハニカムパターン・フロントグリルを採用し、グレードごとに顔つきを変えています。RSやTRAIL SPORTにも、それぞれ専用のグリルやバンパーが与えられると予想されます。

リアデザインとグレードごとの違い

リアは左右に伸びるテールランプと、e:HEV Z系に付くビルトインエキパイフィニッシャーがスポーティーな印象をつくっています。バンパーガーニッシュやホイールアーチプロテクターは、e:HEV Xがブラック、e:HEV Zがボディ同色、BLACK STYLEがクリスタルブラック・パールと、グレードによって色が変わります。18インチアルミホイールはe:HEV Xがピューターグレー、e:HEV Zがベルリナブラック+切削です。
上質な仕立て!新型ZR-Vの内装(インテリア)
コックピットと装備
運転席の前には10.2インチのデジタルグラフィックメーターがあり、中央にはGoogle 搭載 9インチ Honda CONNECTディスプレーが置かれます(e:HEV Xはメーカーオプション)。e:HEV ZにはBOSEプレミアムサウンドシステム(12スピーカー)、運転席8ウェイ・助手席4ウェイのパワーシート、ステアリングヒーター、ハンズフリーアクセス機能付パワーテールゲートが標準装備されます。

シートと室内空間
室内長1,930mm、室内幅1,530mmの室内は、後席にも大人がゆったり座れる広さです。CROSS TOURINGはグレージュの内装にオレンジのステッチを組み合わせ、明るく開放的な雰囲気に仕上げています。RSにはスポーティーな専用内装、TRAIL SPORTには汚れに強い素材など、グレードの性格に合わせた内装が用意されると予想されます。

新型ZR-Vのパワートレインとスペック
パワートレインは、現行型と同じ2.0L直噴エンジン+e:HEVが続投すると予想されます。RS専用のエンジン出力アップなどについての情報はありません。現行型のスペックは次のとおりです。
| 項目 | 現行ZR-V e:HEV |
|---|---|
| エンジン | 2.0L 水冷直列4気筒 直噴(LFC型) |
| エンジン最高出力 | 104kW(141PS)/6,000rpm |
| エンジン最大トルク | 182N・m(18.6kgf・m)/4,500rpm |
| モーター最高出力 | 135kW(184PS)/5,000〜6,000rpm |
| モーター最大トルク | 315N・m(32.1kgf・m)/0〜2,000rpm |
| トランスミッション | 電気式無段変速機 |
| 駆動方式 | FF/4WD(リアルタイムAWD) |
| 燃料タンク容量 | 57L |
e:HEVは、ふだんはモーターで走り、高速巡航ではエンジンと車輪を直結して効率よく走る仕組みです。ドライブモードはSPORT・NORMAL・ECON・SNOWの4つから選べます。
新型ZR-Vの燃費(WLTCモード)
| タイプ | FF | 4WD |
|---|---|---|
| e:HEV X | 22.1km/L | 20.8km/L |
| e:HEV Z(特別仕様車を含む) | 22.0km/L | 20.5km/L |
現行型の燃費は、FFで22km/L台、4WDで20km/L台です。全タイプが「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」の認定を受けています。新グレードの燃費は未発表ですが、TRAIL SPORTでタイヤが変わる場合などは、燃費がわずかに変わる可能性があります。
新型ZR-Vの安全装備「Honda SENSING」
現行ZR-Vは全タイプに「Honda SENSING」を標準装備し、「セーフティ・サポートカーS〈ワイド〉」に該当します。主な機能は次のとおりです。
- 衝突軽減ブレーキ(CMBS)、歩行者事故低減ステアリング
- 渋滞追従機能付アダプティブクルーズコントロール(ACC)
- 車線維持支援システム(LKAS)、トラフィックジャムアシスト
- 路外逸脱抑制機能、標識認識機能、先行車発進お知らせ機能
- ブラインドスポットインフォメーション、オートハイビーム
- 誤発進抑制機能・後方誤発進抑制機能・近距離衝突軽減ブレーキ
- アダプティブドライビングビーム、後退出庫サポート(e:HEV Z系に標準装備)
新型ZR-Vはどのグレードを選ぶべきか?おすすめグレード
おすすめ① 【装備と価格のバランスなら】e:HEV Z(5人乗り・FF)
価格:430万7,600円
Google 搭載ディスプレー、BOSEサウンド、パワーシート、アダプティブドライビングビームまでそろい、ZR-Vの魅力をひと通り味わえるグレードです。e:HEV Xとの差は約60万円ありますが、後から追加しにくい装備が多く含まれているため、長く乗るなら満足度が高い選択です。
おすすめ② 【雪国・アウトドアなら】e:HEV Z 特別仕様車 CROSS TOURING(5人乗り・4WD)
価格:472万7,800円
リアルタイムAWDとSNOWモードの安心感に、アウトドアに似合う専用の内外装を組み合わせた仕様です。ただし、TRAIL SPORTが登場すると方向性が近くなる可能性があるため、急がない方は新グレードの発表を待ってから比べるのがおすすめです。
新型ZR-Vの発売日はいつ?
新型ZR-Vは、2026年11月中旬に発表・発売されると予想されています。ただし、ホンダは発表日・発売日を公式に明らかにしていません。ホンダは新グレードの追加時に、公式サイトで先行情報を公開することがあるため、ZR-Vの公式ページもあわせて確認しておくと安心です。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、現行型の受注状況です。改良の前には現行型の受注が締め切られることがあるため、現行型を狙う方は販売店で受注の締め切り時期を確認しておきましょう。
2つ目は、新グレードとCROSS TOURINGの違いです。どちらもアウトドアやスポーティーな雰囲気を打ち出したモデルになると見られるため、装備と価格の差を比べてから選ぶのがおすすめです。
3つ目は、FFと4WDの選び方です。4WDはFFより約20万〜22万円高く、燃費も1.3〜1.5km/Lほど下がります。雪道を走る機会が多い方には4WDが安心ですが、街乗り中心ならFFでも十分です。
新型ZR-Vに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型ZR-Vの発売日はいつですか?
A. 2026年11月中旬の発表・発売が予想されていますが、ホンダからの公式発表はまだありません。
Q. 新グレードの価格はいくらですか?
A. 未発表です。現行型の価格は370万7,000円〜472万7,800円(税込)です。
Q. ガソリン車はありますか?
A. 2026年3月の一部改良でパワートレインがe:HEVに統一されたため、現行型はハイブリッド車のみです。
まとめ:新型ZR-Vは「RSとTRAIL SPORT」で選ぶ楽しさが広がる
ホンダ ZR-Vは、2026年11月中旬にも一部改良を受け、スポーティーな「e:HEV RS」とアウトドア志向の「e:HEV TRAIL SPORT」が加わると予想されます。音声アシスタントのGeminiへの切り替えも見込まれており、実現すれば使い勝手の面でも進化しそうです。
現行型は全車e:HEVで、価格は370万7,000円から。燃費・装備・サイズのバランスに優れたミドルSUVとして完成度は高く、新グレードに強い興味がなければ現行型を選ぶのも十分ありです。新グレードの内容と価格が分かってから比べたい方は、公式発表を待つのがおすすめです。
最新情報が入り次第、随時更新していきます。

