2028年のスバルは、3列シートの電気自動車「ゲッタウェイ」が米国で本格的に走り出す一方、自社開発の電気自動車は計画が見直され、ハイブリッドとエンジン車に力を入れ直す転換点の年になりそうです。日本では、2022年に登場したクロストレックや、2021年に登場した2代目BRZの次期型にも関心が集まります。
スバルは2023年8月、2028年末までに電気自動車を8車種そろえる計画を掲げました。しかし2025年11月10日に発表した「SUBARU 2025方針」では、ハイブリッドの需要の高まりなどを理由に、電気自動車の量産投資を本格化させる時期を後ろにずらすと説明しています。2028年は、もともと電気自動車の大きな節目とされていた年が、どう姿を変えるのかが見えてくる年です。
この記事では、2028年に発売・発表が予想されるスバルの新型車とモデルチェンジ情報をまとめました(全4モデル)。ゲッタウェイと電気自動車の計画はスバルの発表をもとにしていますが、クロストレックとBRZの次期型はスバルから正式な発表がない予想の情報です。それぞれの詳しい内容は、各車種の記事でご覧ください。
2028年 スバル 新型車・モデルチェンジ 一覧表
まずは、この記事で紹介する4モデルを一覧で確認しましょう。スバルが発表している内容と、モデルサイクルからの予想が混ざっているため、「時期」の欄で区別しています。
| 車種 | 内容 | 市場 | 時期 |
|---|---|---|---|
| ゲッタウェイ | 新型車(3列シートの電気自動車) | 米国 | 2028年モデル(2026年後半以降に米国導入予定とスバル発表) |
| 自社開発の電気自動車 | 新型車 | 未発表 | 当初は2028年末までの計画。量産投資は後ろ倒し(スバル発表) |
| クロストレック | フルモデルチェンジ(次期型) | 日本ほか | 2028年頃(予想) |
| BRZ | フルモデルチェンジ(3代目) | 日本ほか | 2028年頃(予想) |
スバル 新型 ゲッタウェイ 3列シートの電気自動車 米国で2028年モデルとして登場
スバルは2026年4月2日、ニューヨーク国際オートショーで新型の電気自動車「ゲッタウェイ」を世界初公開しました。スバルの電気自動車として4番目のモデルで、トヨタと共同で開発した3列シートのミッドサイズSUVです。スバルの電気自動車の中で、もっとも大きなボディを持ちます。

スバルの発表では、電池は77.0kWhと95.8kWhの2種類で、95.8kWhのモデルは約300マイル(約480km)以上の航続距離を見込んでいます。前後の車軸に高出力モーターを置き、システムの最高出力は420馬力(米国仕様の開発目標値)です。充電口は北米充電規格(NACS)で、150kWの急速充電器を使えば、氷点下10℃でも電池残量10%から80%まで約30分で充電できるとしています(開発目標値)。
スバル・オブ・アメリカの公式サイトでは「2028年モデル」として紹介されています。6人乗りと7人乗りがあり、グレードはPremium・Limited・Touringの3つ、けん引能力は最大3,500ポンド(約1,588kg)です。米国での価格はまだ発表されていません。

日本への導入は発表されていません。日本のスバルでは、3列シートのモデルはエクシーガ以来途絶えており、スバルは2026年6月に米国生産の3列シートSUVの日本導入を検討していると発表しています。家族向けの大きなSUVを求める声に、ゲッタウェイがどう関わってくるのかも注目点です。

スバル 新型 自社開発の電気自動車 2028年末までの計画は見直しへ
スバルは2023年8月2日の方針説明で、2028年末までに電気自動車を8車種そろえる計画を示していました。トヨタとの共同開発車に加えて、スバルが自社で開発する電気自動車を群馬の工場で生産する構想です。

その第一歩として、2026年2月4日には群馬製作所の矢島工場で、トヨタと共同開発した電気自動車「トレイルシーカー」がラインオフしました。世界で売るモデルの電気自動車を、スバルが自社の工場で生産するのはこれが初めてです。エンジン車と電気自動車を同じラインで流す「混流生産」です。トヨタとの共同開発車は、ソルテラ、トレイルシーカー、アンチャーテッド、ゲッタウェイの4車種がそろいます。
一方で、2025年11月10日の「SUBARU 2025方針」では、ハイブリッドの需要が高まり、エンジン車も見直されていることから、電気自動車の量産投資を本格化させる時期を後ろ倒しにすると説明しました。電気自動車への投資額として示していた1.5兆円の中身も見直します。電気自動車の研究開発は続けるとしており、中長期では電気自動車が中心という考えは変えていません。自社開発の電気自動車の新しい発売時期は、まだ示されていません。

スバル 新型 クロストレック フルモデルチェンジ 2028年頃発売予想
スバルのコンパクトSUV「クロストレック」は、2028年頃にフルモデルチェンジを受けると予想されています。現行モデルは2022年9月15日に世界初公開され、日本では同年12月に価格が発表されました。それまでの「XV」から、海外と同じクロストレックに車名がそろえられています。

2026年9月17日の改良では、全グレードが2.5Lの水平対向エンジンを使うストロングハイブリッド「S:HEV」になりました。グレードは「Premium S:HEV」(383万3,500円)と「Premium S:HEV EX」(405万3,500円)の2つで、WLTCモード燃費は19.5km/Lです。初代XVが2012年、2代目XVが2017年、現行クロストレックが2022年と、おおむね5年ごとに世代交代してきたことから、次期型は2027〜2028年頃が目安になります。スバルから次期型の発表はなく、時期は予想です。

スバル 新型 BRZ フルモデルチェンジ 3代目 2028年頃予想
スバルのFRスポーツ「BRZ」は、兄弟車のトヨタ GR86とともに、2028年頃に次の世代へ進むと予想されています。現行の2代目は2021年に登場し、2026年7月30日に改良モデルが発表されました。

改良モデルは、2.4Lの水平対向4気筒エンジンに6速MTまたは6速ATを組み合わせ、価格は337万7,000円〜387万2,000円です。アイサイトに広角の単眼カメラが加わり、交差点での衝突回避の支援範囲が広がりました。MT車には、スーパー耐久シリーズで鍛えたシフトレバーの構造が使われています。
次期型では、電動化したパワートレインやターボエンジンの採用が期待されていますが、スバルとトヨタが次期型を共同で開発するかどうかも含めて、正式な発表はありません。スバルは2026年6月に「3つのMTモデルを開発中」と明かしており、次期BRZがその中に入るのかも気になるところです。

2028年の前に登場が予想されるスバルの新型車
2028年の新型車を待つかどうかを考えるうえでは、その前の2027年に出てくるモデルも知っておきたいところです。2027年には、S:HEVの搭載が期待される3代目レヴォーグ、7代目アウトバックの日本導入、ダイハツ トールのOEM車であるジャスティの次期型などが予想されています。
つまりスバルは、2027年にワゴンや大きめのSUVを新しくし、2028年頃にコンパクトSUVやスポーツカーの世代交代を迎える流れになりそうです。ステーションワゴンを考えている方は2027年、街乗りしやすいSUVやスポーツカーを待ちたい方は2028年頃が、ひとつの目安になります。ただし、どれもスバルが正式に発表していない内容を含むため、最新の情報を確かめながら判断してください。
なぜ2028年にスバルの新型車が変わるのか?
電気自動車一本足から「ハイブリッドも強化」へ
2023年の計画では、2028年は電気自動車の拡大に向けた大きな節目でした。しかし「SUBARU 2025方針」では、ハイブリッドを含む次世代のエンジン車の研究開発をさらに強化し、電動化に合った新しいエンジンも開発するとしています。2028年前後の新型車は、電気自動車だけでなく、S:HEVのようなハイブリッドが中心になる可能性が高まっています。
「STI」と「ウィルダネス」の2つのブランド
スバルは、走りの「パフォーマンス(STI)」と、悪路に強い「アドベンチャー(ウィルダネス)」の2つを柱にブランドを育てる方針です。商品ラインアップを大きく広げるとしており、次期クロストレックや次期BRZにも、STIやウィルダネスのような個性の強いモデルが用意されるかが注目されます。
米国の関税と市場の変化
スバルは米国の関税措置に対応するため、2,000億円の原価低減に取り組むとしています。日米の工場で生産を融通し合う体制も強めます。米国で売れる車を効率よくつくる必要があるため、2028年前後の新型車は、日米での生産のしやすさも意識したものになりそうです。
2028年の新型スバル車を支える2つの技術
① 自社開発AIを使う次世代アイサイト
スバルは、自社で開発したAIを使う次世代アイサイトと、AWDの車両運動制御を「制御統合ECU」でつなげる考えを示しています。この電子のしくみは電気自動車だけでなくエンジン車にも使い、ソフトウェアの無線更新(OTA)にも対応させる計画です。2028年前後の新型車に、どこまで取り入れられるかが注目されます。
② ストロングハイブリッド「S:HEV」と新エンジン
S:HEVは、2.5Lの水平対向エンジンに2つのモーターを組み合わせたスバル独自のストロングハイブリッドです。フォレスター、クロストレック、レヴォーグ レイバックに広がり、クロストレックは2026年9月に全グレードがS:HEVになりました。さらに電動化に合った新エンジンの開発も進めており、次期型のクロストレックやレヴォーグなどに、どのパワートレインが使われるかが注目点です。
2028年のスバル 注目ポイント
2028年のスバルで注目したいポイントは次の3つです。
・ゲッタウェイの日本導入:米国で2028年モデルとして登場する3列シートの電気自動車が、日本にも来るのかに期待が集まります
・自社開発の電気自動車の行方:後ろ倒しになった量産の時期が、いつ改めて示されるのかがポイントです
・主力車種の世代交代:クロストレックとBRZの次期型で、S:HEVや新しいアイサイトがどう進化するのかに注目です
2028年の新型を待つべき?今買うべき?
1つ目のポイントは、今のモデルの新しさです。クロストレックは2026年9月に全グレードがS:HEVになり、BRZも2026年7月にアイサイトが強化されたばかりです。すぐに乗り換えたい方は、現行型を選んでも十分に満足できるはずです。
2つ目は、電気自動車を考えているかどうかです。スバルの電気自動車は、今はトヨタとの共同開発車が中心で、日本ではソルテラ、トレイルシーカー、アンチャーテッドから選べます。自社開発の電気自動車は時期が決まっていないため、今すぐ欲しい方はこれらの現行モデルを比べるのが現実的です。
3つ目は、スポーツカーの選び方です。BRZのようなMTで楽しめるFRスポーツは、規制や電動化の影響で今後どうなるか分かりません。今の2.4Lエンジンと6速MTの組み合わせに魅力を感じる方は、現行型を早めに手に入れるのもひとつの考え方です。
2028年のスバル新型車に関するよくある質問(FAQ)
Q. ゲッタウェイは日本で発売されますか?
A. スバルは2026年後半以降に米国で導入するとしていますが、日本への導入は発表されていません。
Q. スバルが自社で開発する電気自動車はいつ出ますか?
A. 2023年には2028年末までに電気自動車を8車種そろえる計画でしたが、2025年11月に量産投資の本格化を後ろ倒しにすると発表しました。新しい時期は示されていません。
Q. 次期クロストレックはいつ発売されますか?
A. スバルから発表はありません。これまでのモデルチェンジの間隔から、2027〜2028年頃と予想されています。
Q. 次期BRZはトヨタと共同開発されますか?
A. スバル・トヨタとも正式な発表はなく、共同開発を続けるかどうかは分かっていません。
まとめ:2028年のスバルは「電気自動車とハイブリッドの両立」が試される年
2028年のスバルは、米国でゲッタウェイが本格的に走り出す一方、自社開発の電気自動車の計画が見直され、ハイブリッドとエンジン車を強める方向へかじを切った姿が見えてくる年になりそうです。クロストレックとBRZの次期型にも注目が集まります。
2027年に登場が予想されるレヴォーグやアウトバックなどは、2027年のまとめ記事で紹介しています。最新情報が入り次第、随時更新していきます。



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