レクサスのミドルサイズSUV「NX」の新型モデル(一部改良)が、2026年末以降に順次各地域で発売されます。ハイブリッドシステムを一新し、プラグインハイブリッドの450h+は日本のWLTCモードでEV航続距離140km超(開発中の暫定値)まで伸びる見込みです。
新型NXは2026年9月1日に世界初公開されたモデルで、2021年に登場した現行2代目のビッグマイナーチェンジにあたります。日本では現行モデルのガソリン車「NX350」とハイブリッドのベースグレードがすでに販売終了となっており、新型への切り替えに向けた準備が進んでいる段階です。販売店でも商談の動きが出始める時期ですが、日本仕様の価格・グレード構成・正式な発売日はまだメーカーから発表されていません。
NXの購入を考えている方は、現行モデルの在庫車を選ぶか新型を待つかで迷うタイミングです。この記事では、新型NXの発売時期、主な変更点、現行モデルの価格、ボディサイズ、パワートレイン、安全装備、購入前の注意点まで、公式発表の内容をもとにわかりやすくまとめました。


そもそもレクサス NXとは?新型の位置づけ
NXは、2014年にレクサス初のコンパクトクロスオーバーSUVとして誕生したモデルです。都会的なデザインと軽快な走りが支持され、2026年7月末時点で90以上の国と地域で累計約190万台を販売。いまではレクサスのグローバルコアモデルと位置づけられています。
今回の新型は、テーマに“DISCOVER YOUR EDGE”を掲げた一部改良です。ボディの骨格は現行型をベースにしながら、ハイブリッドシステム、プラグインハイブリッド用バッテリー、ボディ剛性、内外装デザイン、安全装備までを大きく見直しており、中身は「フルモデルチェンジ級」といえる内容です。
【変更点まとめ】新型NXはここが変わる
新型NXの主な変更点は以下の通りです。
パワートレイン・走り
- 新世代ハイブリッド:トランスアクスル・モーター・PCUを一体化したe-Axleを採用。インバーターにSiC素子を使い高効率化
- PHEVの進化:450h+は電池出力8%・容量30%向上。日本のEV航続距離は140km超(暫定値)、DC急速充電と電動充電リッドに対応
- 2.0Lの300hを設定:システム出力145kWのFFモデルをラインアップ(日本への導入は未発表)
- ボディ剛性アップ:フロア剛性約25%、サスペンションタワー剛性約30%向上
デザイン・装備
- エクステリア刷新:メッシュグリル、ダブルラインのヘッドランプ、レクサス初の「ダブルLシグネチャー」リヤランプ
- インテリア刷新:12.3インチメーターと14インチ画面を水平配置
- Sensory Concierge:光・音楽・空調・シート温度・香りを連携させる新機能
- Lexus Safety System +を更新:レーダークルーズ、PCS、BSMなどの対応範囲を拡大
① e-Axle採用の新世代ハイブリッドシステム
最大の変更点は、ハイブリッドシステムの一新です。トランスアクスル、モーター、PCU(パワーコントロールユニット)を一体化したe-Axleを採用し、小型・軽量化と低重心化を実現しました。インバーターのパワー素子には電気損失の少ないSiC(シリコンカーバイド)を使い、燃費の向上と動力性能の向上を両立しています。

② PHEVのEV航続距離が大きく伸びる
プラグインハイブリッドのNX450h+には、電池出力が8%、電池容量が30%向上した新開発バッテリーを搭載します。EV航続距離は日本のWLTCモードで140km超(開発中の暫定値)とされ、現行NX450h+の87km(EV走行換算距離・WLTCモード)から大きく伸びる見込みです。さらにDC急速充電に対応し、充電リッドも電動式になります。
③ ボディ剛性の強化とシャシーの造り込み
フロアクロスの追加とトンネル稜線部の補強でフロア剛性を約25%、サスペンションタワーの部品一体化で剛性を約30%高めました。極微低速バルブ付きショックアブソーバー(AVS非装着車)や、ステアリングの切れ角でギア比が変わるバリアブルラックギアも新たに採用。ステアリングホイールは10mm小さい360mmになります。
E-Four(電気式AWD)は後輪モーターの制御を見直し、直進時も含めて常に後輪を駆動する「常時AWD走行」に変わります。雪道など滑りやすい路面での安心感が高まるのは、日本のユーザーにとってもうれしいポイントです。
新型NXのグレードと価格一覧
新型NXの日本仕様の価格・グレード構成は未発表です。参考として、レクサス公式サイトに掲載されている現行NXの価格(消費税込み)をまとめます。
| モデル | グレード | 価格(税込) |
|---|---|---|
| NX450h+(PHEV・AWD) | version L | 749万5,000円 |
| NX450h+(PHEV・AWD) | F SPORT | 758万5,000円 |
| NX450h+(PHEV・AWD) | OVERTRAIL | 772万5,000円 |
| NX350h(HEV) | version L | 637万6,000円〜664万6,000円 |
| NX350h(HEV) | F SPORT | 640万6,000円〜667万6,000円 |
| NX350h(HEV) | OVERTRAIL | 687万6,000円 |
| NX350h(HEV) | ベースグレード(販売終了) | 550万円〜577万円 |
| NX350(ガソリンターボ) | F SPORT/OVERTRAIL(販売終了) | 630万6,000円/650万6,000円 |
新型はハイブリッドシステムやバッテリーが一新され、装備も充実するため、現行モデルより価格が上がる可能性があります。ただし具体的な金額は正式発表を待つ必要があります。
新型NXのボディサイズ
| 項目 | 新型NX(プロトタイプ値) | 現行NX |
|---|---|---|
| 全長 | 4,690mm | 4,660mm |
| 全幅 | 1,865mm | 1,865mm |
| 全高 | 1,660mm | 1,660mm(OVERTRAILは1,675mm) |
| ホイールベース | 2,690mm | 2,690mm |
変わるのは全長だけで、新しいバンパーデザインにより30mm長くなります。全幅・全高・ホイールベースは同じなので、現行NXが入る駐車場なら基本的には問題ないサイズです。ただし機械式駐車場は全長の上限にも注意が必要です。

スポーティに進化!新型NXの外装(エクステリア)
フロント:グリルとランプを一体化
デザインテーマ「VITAL TECH」を熟成させ、ワイド&ローのプロポーションを強調しました。ヘッドランプやコーナリングランプをグリルと融合させ、空力と冷却性能を高めるメッシュグリルを採用しています。ヘッドランプはターンシグナルとデイタイムランニングライトを統合したダブルラインの表情です。アウターミラーやモール類はクロムメッキから黒基調に変わり、引き締まった印象になりました。
リア:レクサス初の「ダブルLシグネチャー」
リヤコンビネーションランプには、両端のL字が二重に光るレクサス初の「ダブルLシグネチャー」を採用。発光するLEXUSロゴと合わせて、横方向の広がりを強調しています。

ボディカラー:新色を含む9色
ボディカラーは新色を含む9色。アッシュトーンの「SONIC TELLUS」と、F SPORT設定色の「TITANIUM CARBIDE GRAY」が新たに加わります。F SPORTには専用20インチホイールやレッドのブレーキキャリパーが付きます。
水平基調で開放的!新型NXの内装(インテリア)
コックピット:12.3インチメーターと14インチ画面を横一列に
インパネは、12.3インチの液晶メーターと14インチのナビゲーション/マルチメディア画面を水平に並べたレイアウトに変わります。視線移動を減らしつつ、見通しのよい空間をつくっています。ステアリングホイールのデザインも新しくなり、透過表皮を使った「レスポンシブヒドゥンスイッチ」を採用しました。

イルミネーションとSensory Concierge
新機能の「Sensory Concierge」は、イルミネーション・音楽・空調・シート温度・フレグランスを3つのモードで連携させるものです。香りは5種類から選べ、3種類のカートリッジを同時にセットできます。

インテリアカラー:新色2色を含む5色
インテリアカラーは5色で、火星の砂丘から着想した「ABALOS」と、F SPORT設定色の「PROMINENCE」が新色です。PROMINENCEは従来のFLARE REDよりさらに鮮やかな赤で、スポーティさを際立たせます。マークレビンソン仕様では、スピーカーの周りを光のリングが囲む演出も加わります。

新型NXのパワートレインとスペック
世界初公開時に発表された主要諸元(プロトタイプ値・開発中の暫定値)は次の通りです。地域や仕様によって数値は異なります。
| 項目 | 450h+ | 350h | 300h |
|---|---|---|---|
| エンジン | 2.5L 直列4気筒 | 2.5L 直列4気筒 | 2.0L 直列4気筒 |
| 駆動方式 | AWD | AWD/FF | FF |
| システム出力 | 215〜240kW | 140〜180kW | 145kW |
| 0-100km/h加速 | 6.0秒 | 7.1〜7.8秒 | 9.2秒 |
| EV航続距離 | 140km超(日本・WLTC) | ― | ― |
| トランスアクスル | 電気式無段変速機 | ||
| タイヤサイズ | 235/60R18、235/50R20 | ||
現行NXのガソリンターボ「NX350」(2.4Lターボ)はすでに販売を終えており、新型は電動車だけのラインアップになる見込みです。2.0Lの300hは海外向けを含めた設定で、日本に導入されるかどうかは発表されていません。
新型NXの燃費(WLTCモード)
新型NXのWLTCモード燃費は未発表です。新世代ハイブリッドはe-AxleやSiCインバーターの採用で燃費の向上に貢献するとされていますが、具体的な数値は正式発表を待つ必要があります。参考までに、現行NXのWLTCモード燃費は以下の通りです(レクサス公式の主要諸元表より)。
| 現行モデル | WLTCモード燃費 |
|---|---|
| NX350h(2WD) | 22.2km/L |
| NX350h(AWD) | 19.9〜20.9km/L |
| NX450h+(ハイブリッド燃料消費率) | 19.6km/L |
新型NXの安全装備「Lexus Safety System +」
新型NXは最新のLexus Safety System +を採用し、より広く遠くまで対象物を認識できるように進化します。主なアップデートは次の通りです(一部は地域・仕様によって異なります)。
- レーダークルーズコントロール:割り込みや先行車の減速に早めに対応。エコランモードと、一時停止・T字路・料金所などで減速を支援する地図連携機能を追加
- レーンチェンジアシスト:起動操作と車線変更の速さを見直し、作動車速を拡大
- プリクラッシュセーフティ:交差点の出会い頭での警報・ブレーキの作動車速を拡大
- ドライバー異常時対応システム:高速道路などで路肩に寄せて停車する機能を追加
- ブラインドスポットモニター:側方の自転車・バイクも検知
- パノラミックビューモニター:スワイプで視点を動かせる3Dビュー
新型NXはどのモデルを選ぶべきか?おすすめの考え方
日本仕様のグレードと価格は未発表のため、ここでは公式に発表されたパワートレインごとの特徴から、選び方の目安をまとめます。
おすすめ① 【バランス重視なら】350h
現行価格の目安:637万6,000円〜(version L)
現行モデルでも販売の中心となっているハイブリッドです。新型ではe-Axleの採用と常時AWD化(E-Four)で走りの質が上がり、FFとAWDから選べる見込みです。充電設備がなくても使いやすく、街乗りから長距離まで幅広くこなせるため、多くの人にとって最初の候補になるでしょう。
おすすめ② 【自宅で充電できるなら】450h+
現行価格の目安:749万5,000円〜(version L)
EV航続距離140km超(暫定値)なら、通勤や買い物など日常の移動はほぼ電気だけでまかなえる計算です。DC急速充電に対応し、0-100km/h加速6.0秒と動力性能も最上位。自宅に200V充電設備を用意できる人や、静かな走りを重視する人に向いています。
新型NXの日本発売日はいつ?
レクサスの公式発表では、新型NXは「2026年末以降、順次各地域で発売を予定」とされています。日本での正式な発売日、価格、グレード構成はまだ発表されていません。プレスリリースに日本のWLTCモードでのEV航続距離が示されていることから、日本市場への導入は確実とみられます。正式発表があり次第、この記事でもお知らせします。
購入前にチェックしたい3つのポイント
1つ目は、受注の状況です。NXは人気モデルのため、発売直後は注文が集中しやすいと考えられます。早めに販売店へ相談しておくと安心です。
2つ目は、350hと450h+のどちらを選ぶかです。450h+はEV航続距離が大きく伸びる一方、価格は高めになる可能性があります。自宅で充電できるか、1日の走行距離がどれくらいかを整理しておくと、選びやすくなります。
3つ目は、現行モデルの在庫車との比較です。新型は走り・装備とも大きく進化するため、価格差と納期を比べたうえで判断しましょう。
新型NXに関するよくある質問(FAQ)
Q. 新型NXの発売日はいつですか?
A. レクサスは「2026年末以降、順次各地域で発売を予定」と発表しています。日本の正式な発売日は未発表です。
Q. 新型NXの価格はいくらですか?
A. 日本仕様の価格は未発表です。現行モデルはNX350h version Lが637万6,000円から、NX450h+ version Lが749万5,000円です。
Q. ガソリン車はありますか?
A. 新型で公表されたパワートレインは450h+・350h・300hのハイブリッド系だけです。現行のガソリン車NX350は販売を終了しています。
Q. PHEVのEV航続距離はどれくらいですか?
A. NX450h+は日本のWLTCモードで140km超(開発中の暫定値)とされています。現行モデルは87kmです。
まとめ:新型NXは「電動化の中身」で選ぶ一台に
新型NXは、見た目の変更にとどまらず、e-Axleを使った新世代ハイブリッド、EV航続距離140km超のPHEV、剛性を高めたボディ、刷新されたインテリアと安全装備まで、ほぼすべてを見直した大幅改良です。発売は2026年末以降の予定で、日本仕様の価格やグレードはこれから発表されます。
現行NXの購入を検討している方は、在庫車の条件と新型の進化を比べながら、販売店で最新の状況を確認するのがおすすめです。最新情報が入り次第、随時更新していきます。

